JPS5936949B2 - アスフアルト組成物 - Google Patents

アスフアルト組成物

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JPS5936949B2
JPS5936949B2 JP9201376A JP9201376A JPS5936949B2 JP S5936949 B2 JPS5936949 B2 JP S5936949B2 JP 9201376 A JP9201376 A JP 9201376A JP 9201376 A JP9201376 A JP 9201376A JP S5936949 B2 JPS5936949 B2 JP S5936949B2
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JP
Japan
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asphalt
block copolymer
composition
weight
rubber
Prior art date
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Expired
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JP9201376A
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JPS5317618A (en
Inventor
美明 浅沼
富穂 曽根
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ストレートアスファルトと特殊なブロック共
重合体である熱可塑性エラストマーとからなるアスファ
ルト組成物に関するものである。
従来、アスファルトは道路用途、防水工事用途、接着剤
および粘着剤用途として広く使用されているが、アスフ
ァルトの特性をさらに改善して、より高度な要求特性に
合致する材質にしようとする検討がなされている。アス
ファルトの特性を改良し、さらに付加価値をだす手段と
して、ポリマーを添加することが一つの試みとしてなさ
れている。
特にゴムを添加したものは、アスファルトの最大の欠点
である感温性を低下させ、さらに基本的な特性を改良す
ることが可能であるから、アスファルト特性を改良する
方策として簡便で有効なものと考えられている。しかし
ながら、通常の天然ゴム、合成ゴム等をアスフアルトヘ
混合して均一な分散組成物とすることは非常に困難であ
る。これはアスファルトが熱可塑性であり、ゴムが熱可
塑性でないため、通常のアスファルトを加工する熱溶融
処理では、ゴムが微細な分子となつて分散していかない
ところに起因する。したがつて、ゴムをラテックス状に
して混合するが、予じめゴムと少量のアスファルトとの
マスターバッチを作つておき、それをアスファルトに熱
溶融させる等の方法が採用されている。
いずれにしてもアスファルトの特性を向上させる手段と
して、ゴムが好ましい材質であるとして知られているに
もかゝわらず、いまだ工業的な実施として大きく発展し
ていないのは、アスファルトの物性が改良される程度に
比較して、上記した手段を用いても、まだ工業的な実施
における作業性に難点があり、なお取扱いが困難である
と認識されているためである。
ところが近年、共役ジエン化合物と芳香族ビニル化合物
とから合成されるブロック共重合体が、アスファルトに
溶解させることが容易で、またアスファルト特性を向上
させる効果が著しいことから使用されるようになつてき
た。
一般にアスファルトにゴムを添加して、アスファルトの
性能を向上させる具体的な効果を挙げれば、(1)針入
度を低下させ軟化点を高める。
(2)弾性および耐衝撃性の改良、(3)感温性を低下
させる、(4)凝集力および接着力を上昇せしめる、等
がある。さらに道路用途としてゴム入りアスファルトを
使用した場合には、耐摩耗性、耐ウエービング、クラッ
ク防止効果が期待される。ブロック共重合体をアスファ
ルトに混合した場合には、加工性および施工性の面でア
スフアルトを単独使用する場合とほマ同等の取扱いがで
きるという有利性を持ち、物性的には上記した改良特性
を持ちうるという利点を有するものである。
ところが、このような優れた特性を有する組成物ではあ
るが、ゴム特有の欠点を併せ持つのである。即ち、長時
間高温度でか\る組成物を処理していると、ゲルが発生
してくる危険があり、作業に充分な注意を払つて行なわ
ないと、思いがけないトラブルを生じることがある。た
とえば、溶融槽中で長時間高温度で組成物を放置してお
いて、大量のゲルが発生すると、該組成物を溶融槽から
取出すことが困難な作業になつたりする。本発明は、(
A−B)NX型のプロツク共重合体で、Xが特定の多官
能性化合物であり、なおかつプロツク共重合体中のB成
分が特定の割合にあるポリマーを、ストレートアスフア
ルトに1〜(資)重量%混合した場合に、上記したよう
な欠点のない組成物になりうることを見い出したもので
ある。
本発明に使用する一般式(A−B)NXで示されるプロ
ツク共重合体における各成分を次に示す。Aは芳香族ビ
ニル化合物を表わす。たとえば、スチレン、α−メチル
スチレン、ハロゲン化置換スチレン等である。Bはブタ
ジエン化合物を表わす。
Xは多官能性化合物を表わし、具体的には、錫化合物お
よび/またはケイ素化合物である。
nは2〜10の整数を表わす。さらにプロツク共重合体
中のB成分は50〜80重量%にあることが必要である
B成分が50重量%未満の場合には、アスフアルトープ
ロツク共重合体組成物にした場合、低温時におけるアス
フアルト特性の改良が期待できない。またB成分が80
重量%より多くなると、凝集力の改良が不満足である。
プロツク共重合体の分子量は10000〜500000
の範囲にあることが必要で、分子量が10000未満の
場合には、アスフアルトに期待される改質効果がなく、
また500000を超えると、アスフアルトに溶解させ
るのに長時間かかるのみでなく、ポリマーが高分子化し
ても、それほど改質効果は向上しないので経済的ではな
い。
本発明で使用するアスフアルトとしてストレートアスフ
アルトに限定したのは、プローンアスフアルトの場合に
はアスフアルト中のマルテン部分が少なくなつており、
熱可塑性のプロツク共重合体を溶解させることが困難に
なるためである。したがつて、プローン化の程度が小で
マルテン部分が相当残留しており、プロツク共重合体と
の相溶性がよい場合には本発明の排除するところではな
いO本発明組成物は長時間の熱処理に耐えうる安定なア
スフアルト組成物を提供するものである。
従来、加熱処理を行なつてもゲル化を起しにくいゴムポ
リマーとして、天然ゴム、ポリイソプレンゴムが知られ
ており、これに対しポリブタジエンゴムはゲル化するこ
とが知られている。ポリブタジエンとポリイソプレンの
老化特性の差は、同様にラジカル反応で老化するもので
あるが、ポリブタジエンはラジカル反応で三次元架橋反
応が進行して、ゲル化してゆくのに対し、ポリイソプレ
ンの場合には三次元構造になつてゆく反応より、ラジカ
ル発生部分で分子が切断してゆく反応の万が早くて低分
子化してゆき、ゲルの発生が抑えられる傾向にある。し
たがつて、逆にポリイソプレンゴムの場合には低分子化
傾向があるため、組成物の物性が混合したポリマーで予
定したほど向上しないということにもなり、また、長時
間加熱処理している間に組成物の粘度が低下するように
なり、作業の管理が困難という欠点を有することにもな
る。本発明で使用するプロツク共重合体は、ブタジエン
ポリマープロツクを有するにもか\わらず、ゲルの発生
が少ないという事実を発見し、本発明をなすにいたつた
のである。
本発明のプロツク共重合体をアスフアルトの改質剤とし
た場合に、他のプロツク共重合体を使用した場合よりも
、加熱処理による熱安定性がよい。
即ちゲル化の生成がかなり抑えられる傾向にある理由が
どこにあるか不明確であるが、推察では多官能性化学物
質が比較的活性であるので、こ\でポリマーの切断が起
るのではないかと考えられるが、正確なことはまだ判つ
ていない。実施例 1 (A−B)NXなる一般式で示されるプロツク共重合体
を、ブタジエンおよびスチレン化合物を有機リチウム触
媒を使用して重合した。
こ\でXとしてケイ素化合物を使用し使用し、nは4で
ある。このプロツク共重合体は、ブタジエン含有量が6
0重量%、数平均分子量が68000であつた。
ストレートアスフアルト80/100に前記プロツク共
重合体を15重量%添加し、加熱溶融し均一にプロツク
共重合体がアスフアルト中に分散した組成物を得た。こ
の組成物の物性を測定したところ、次に示すような値を
得た。
なお、ストレートアスフアルト80/100の針入度、
軟化点および伸度は各々81,44,0である。
午らに、か\る組成物の耐熱老化特性をみるために、次
に示すような検討を行なつた。
比較のために、直鎖状スチレンーブタジエンプロツク共
重合体でブタジエン含有量60重量%、分子量7000
0のポリマー15重量%をストレートアスフアルトに溶
融して組成物をつくつた。本発明組成物と比較組成物を
170℃のオーブン中で、18時間および40時間熱処
理した後、生成したゲル量を測定した。
実施例 2 実施例1で使用したプロツク共重合体をストレートアス
フアルト60/80に13重量%加熱溶融混Jした。
また比較のために、実施例1で示した直鎖状プロツク共
重合体を上記アスフアルトに13重量%混合して組成物
を製造した。本発明組成物と比較組成物の物性は次に示
すようなものであつた。
さらに耐熱老化特性を検討するために、上記各各の組成
物を170℃の熱風乾燥機中に18時間および40時間
入れ、ゲルの発生の程度をみた。
実施例 3ブタジエン含量70重量%の(A−B)NX
型プロツク共重合体を有機リチウム触媒を使用して製造
した。
こ\でXは錫化合物でnは4である。また数平均分子量
は98000である。さらに比較のために、直鎖状プロ
ツク共重合体を有機リチウム触媒を使用して製造した。
このポリマーのブタジエン含有量は70重量%で分子量
は90000である。各々のプロツク共重合体をストレ
ートアスフアルト80/100に15重量%加熱溶融混
合した。
次に上記組成物を180℃の熱風乾燥機に18時間およ
び40時間入れ、生成ゲル量をみた。実施例 4ブタジ
エン含有量を変えた(A−B)NX型プロツク共重合体
を製造し、それをストレートアスフアルトに加熱混合し
、物性を測定した。
なお、プロツク共重合体の添加量は5重量%とした。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ストレートアスファルトに対し、1〜50重量%の
    一般式(A−B)_nX(たゞし、Aは芳香族モノビニ
    ル化合物、Bはブタジエン化合物、nは2〜10の整数
    、Xは多官能性化合物である錫化合物および/またはケ
    イ素化合物を表わし、かつBはブロック共重合体中50
    〜80重量%含有する。 )で示される熱可塑性ブロック共重合体を加熱溶融混合
    して成るアスファルト組成物。
JP9201376A 1976-08-03 1976-08-03 アスフアルト組成物 Expired JPS5936949B2 (ja)

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JPS5317618A JPS5317618A (en) 1978-02-17
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JPS5317618A (en) 1978-02-17

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