JP2847320B2 - シリコーン変性プロピレン系ポリマーおよびその製造方法 - Google Patents

シリコーン変性プロピレン系ポリマーおよびその製造方法

Info

Publication number
JP2847320B2
JP2847320B2 JP17114290A JP17114290A JP2847320B2 JP 2847320 B2 JP2847320 B2 JP 2847320B2 JP 17114290 A JP17114290 A JP 17114290A JP 17114290 A JP17114290 A JP 17114290A JP 2847320 B2 JP2847320 B2 JP 2847320B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
propylene
silicone
based polymer
weight
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP17114290A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0457844A (ja
Inventor
昭高 瀬沼
伸男 安田
信昭 広瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NUC Corp
Original Assignee
Nippon Unicar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Unicar Co Ltd filed Critical Nippon Unicar Co Ltd
Priority to JP17114290A priority Critical patent/JP2847320B2/ja
Publication of JPH0457844A publication Critical patent/JPH0457844A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2847320B2 publication Critical patent/JP2847320B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規なシリコーン変性プロピレン系ポリマ
ーおよびその製造方法、さらには該ポリマーからの成形
品に関する。より詳しくは、本発明のシリコーン変性プ
ロピレン系ポリマーは柔軟性、耐衝撃性、離型性、酸素
透過性等が特に改良されており、単独であるいは他の樹
脂と組合わせた新規成形材料として、医療用資材、工業
用部品、電気部品用材料、農業用資材等に使用されるも
のである。
〔従来の技術〕 プロピレン系ポリマーの耐衝撃性を改良するために、
従来より、プロピレン系ポリマーを他のポリマーと反応
させることが試みられてきた。上記の反応は有機過酸化
物の存在下で通常行われ、その反応温度は有機過酸化物
の分解温度以上である場合が多い。しかし、プロピレン
系ポリマーを有機過酸化物の存在下で有機過酸化物の分
解温度以上に加熱すると、架橋反応よりも分解反応の起
こる割合が高く、目的とする生成物を得ることは難し
く、プロピレン系ポリマーとシリコーンとの反応生成
物、すなわちシリコーン変性プロピレン系ポリマーを得
ることは特に困難だった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的とするところは、有機過酸化物を使用し
てプロピレン系ポリマーと他のポリマーとを分解反応よ
りも架橋反応を優先させて反応させるシリコーン変性プ
ロピレン系ポリマーの製造方法、並びにこの方法により
得られる、プロピレン系ポリマーの耐衝撃性が改良さ
れ、さらに柔軟性、離型性、酸素透過性等の新たな特性
を有するシリコーン変性プロピレン系ポリマー、および
その成形品を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、有機過酸化物を使用してプロピレン系
ポリマーを他のポリマーと反応させる場合、プロピレン
系ポリマーの分解を抑制し、架橋反応を促進するような
他のポリマーとの組合せについて、多数の実験を行った
結果、特定の組合せにおいて上記目的が達成されること
を見出し、本発明を完成させた。
すなわち本発明は、 プロピレン系ポリマー100重量部に対し、 (A) 次式I: (式中、R1は脂肪族不飽和基、R2は脂肪族不飽和基を含
まない非置換または置換1価炭化水素基を表し、aおよ
びbは次の条件: 0≦a<1、0.5<b<3、1<a+b<3 を満たす数値を表す)で表されるオルガノポリシロキサ
ン1〜900重量部、 (B) ブタジエン系ゴム0.1〜50重量部および (C) 有機過酸化物0.01〜10重量部、 を添加してなる組成物を加熱混練することを特徴とする
シリコーン変性プロピレン系ポリマーの製造方法に関す
る。
本発明はまた、上記方法により製造されたシリコーン
変性プロピレン系ポリマー並びに該ポリマーから製造さ
れた成形品にも関する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明においてプロピレン系ポリマーとは、チーグラ
ー・ナッタ系等のα−オレフィンの立体規則性触媒を用
いてスラリー法、溶液法、気相法またはそれらの併用法
等の公知方法によりプロピレンを単独重合させるか、ま
たはプロピレンとエチレン、ブテン−1、ヘキサン−
1、オクテン−1、ノネン−1、4−メチルペンテン−
1等のα−オレフィンを共重合させることによって得ら
れるものである。例えば、ポリプロピレン、プロピレン
−エチレン共重合体、プロピレン−ブテン−1共重合
体、プロピレン−ヘキセン−1共重合体、プロピレン−
オクテン−1共重合体、プロピレン−ノネン−1共重合
体、プロピレン−4−メチルペンテン−1共重合体、プ
ロピレン−エチレン−ブテン−1三元共重合体等を挙げ
ることができる。上記共重合体はランダムまたはブロッ
ク共重合体のいずれであってもよい。
本発明において使用するオルガノポリシロキサンとは
上記式Iで表され、この中で、R1基としてはビニル基、
アリル基、アクリル基、メタクリル基等が例示され、R2
としてはメチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル
基、フェニル基、トリル基等のアリール基、シクロヘキ
シル基、シクロブチル基等のシクロアルキル基およびこ
れら炭化水素基の炭素原子に結合した水素原子を部分的
にハロゲン原子、シアノ基、メルカプト基等で置換した
基等が例示されるが、これらはその同種または異種の組
合せでもよい。
また上記式I中、aは0または0より大で、かつ1未
満である。この範囲は、aが1以上であると本発明によ
り製造された成形品が硬くなりすぎることによる。aは
好適には0.0004〜0.06である。
上記式I中、bは0.5より大で、かつ3未満である。
この範囲は0.5以下であると、本発明における組成物の
混練が難しく加工性が劣り、3以上であると本発明によ
り製造された成形品が硬くなりすぎ望ましくないことに
よる。bは好適には1〜2である。
本発明におけるオルガノポリシロキサンの分子構造
は、上記式Iで表されるものであれば、直鎖状、分岐鎖
状、環状、網状、立体網状等のいずれのものであってよ
い。
このようなオルガノポリシロキサンとしては、例えば
シリコーンゴムの引裂強度改良剤として市販されてい
る、いわゆるシリコーンガムストックを挙げることがで
きる。
また、本発明において使用される直鎖状のオルガノポ
リシロキサンとしては、一般式: (式中、Rは非置換または置換1価炭化水素基を表し、
nは10以上の数を表す)で表され、一般にシリコーンオ
イルと呼称されるものがある。
上記式中のRはアルキル基、アリール基および水素原
子から選ばれる基であり、メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル
基、t−ブチル基、フェニル基、水素原子が代表的なも
のである。分子中の全てのRが同一であっても、一部の
Rが別の基であってもよく、Rの一部がビニル基、水酸
基であってもよい。
nは10〜10000であり、そして100〜1000が好適であ
る。
nは10未満であると、ポリエチレンとの混練が困難で
あり、nが10000を越えると発泡が困難となり好ましく
ない。
本発明において使用される上記式Iで表されるオルガ
ノポリシロキサン系重合体の23℃における粘度は10CS以
上、好ましくは103〜106CSのものが望ましい。10CSより
低い粘度の場合加熱混練が難しく、成形品の表面からオ
ルガノポリシロキサン系重合体が滲み出す場合がある。
本発明においてブタジエンゴム系ゴムとは、1,3−ブ
タジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチ
ル−1,3−ブタジエン等のブタジエン系モノマーの単独
または該モノマーと以下の化合物:スチレン、アクリロ
ニトリル、メタアクリロニトリル、アクリル酸、メタク
リル酸、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2
−エチルヘキシルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレー
ト、グリシジルメタクリレート、α−クロロアクリロニ
トリル、アクリルアミド、ビニルイソブチルエーテル、
酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、メチルビニ
ルケトン、2−ビニルピリジン、9−ビニルカルバゾー
ル、α−メチルスチレン、エチレン、プロピレン、ブテ
ン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、ノネン−1、イ
ソプレン、イソブチレンまたはクロロプレンと乳化重合
または溶液重合により重合させて得られるものであり、
1,2−ポリブタジエン、1,4−ポリブタジエン、スチレン
−ブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリル−ブタジ
エンゴム(NBR)等が代表的なものである。
本発明において用い得る有機過酸化物は分解温度が半
減期10分間で100〜220℃のもの、すなわち10分間半減温
度(Tp)が100〜220℃のものが好ましく、このようなも
のとして例えば次のものを挙げることができる〔ただ
し、カッコ内は分解温度(℃)である〕: t−ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート(13
5)、t−ブチルペルオキシラウレート(140)、2,5−
ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルペルオキシ)ヘキサン
(140)、t−ブチルペルオキシアセテート(140)、ジ
−t−ブチルジペルオキシフタレート(140)、t−ブ
チルペルオキシマレイン酸(140)、シクロヘキサノン
ペルオキシド(145)、t−ブチルペルオキシベンゾエ
ート(145)、ジクミルペルオキシド(150)、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン(1
55)、t−ブチルクミルペルオキシド(155)、t−ブ
チルヒドロペルオキシド(158)、ジ−t−ブチルペル
オキシド(160)、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチ
ルペルオキシ)ヘキシン−3(170)、ジ−イソプロピ
ルベンゼンヒドロペルオキシド(170)、p−メンタン
ヒドロペルオキシド(180)、2,5−ジメチルヘキサン−
2,5−ジヒドロペルオキシド(213)。
本発明において、オルガノポリシロキサンの量は、プ
ロピレン系ポリマー100重量部に対し、1〜900重量部で
ある。1重量部未満であると、変性効果が認められ難
く、900重量部を越えると機械的強度等のプロピレン系
ポリマーの特性が損なわれる場合がある。
本発明において、ブタジエン系ゴムの量はプロピレン
系ポリマー100重量部に対し、0.1〜50重量部である。0.
1重量部未満であると、プロピレン系ポリマーとオルガ
ノポリシロキサンとの反応生成物を得ることが困難であ
り、一方50重量部を越えると耐候性などのオルガノポリ
シロキサンの特性が損なわれる場合がある。
本発明において、有機過酸化物の量は、プロピレン系
ポリマー100重量部に対し、0.01〜10重量部である。0.0
1重量部未満であるとプロピレン系ポリマーとオルガノ
ポリシロキサンとの反応が起こり難く、また10重量部を
越えても反応効果の向上がほとんど認められない。
本発明において、混練は180℃以上で行うことが望ま
しい。また、混練は組成物(混練物)のゲル含量が1%
以上、好ましくは10%以上になるまで行うことが望まし
い。1%未満であると、シリコーン変性プロピレン系ポ
リマーから、オルガノポリシロキサンが滲み出す場合が
あるからである。
混練はバンバリーミキサー、2軸押出機、その他通常
の混練機で行うことができる。
本発明の組成物には、所望により酸化安定剤、紫外線
安定剤、無機充填剤、顔料、難燃剤、ゴム類、あるいは
エチレングリコールジアクリレートその他の多官能モノ
マーなどをさらに配合することができる。特に多官能モ
ノマーを配合することにより、反応速度および反応率が
向上する。
〔実施例〕
次に実施例に基づいて本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
本実施例においてゲル含量、衝撃強度および酸素透過
係数は以下のように決定された: ゲル含量:試料を95℃のトルエンに24時間浸漬したもの
を、24時間真空乾燥し、残存ゲル量と元の試料の重量と
の比から算出した。
衝撃強度:JISK7110の切欠き部付きの方法により23℃で
行った。
酸素透過係数:JISK7126の方法により23℃で測定した。
実施例1 190℃におけるメルトインデックスが4.0で融点が145
℃のプロピレン−エチレンランダム共重合体24.0g、23
℃における粘度が300000CSでメチルビニルシリコーン含
量が1.0%のシリコーンガムストック26.0g、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3
(日本油脂製)0.26g、1,6−ヘキサンジオールメタクリ
レート0.26g、分子量約1000の1,2−ポリブタジエン1.3g
および酸化防止剤(商品名:イルガノックス1010,チバ
−ガイギー製)0.26gをHAAKE System40により、180℃
で10分間混練した。ローターの回転数は50rpmであっ
た。得られた混練物の190℃におけるメルトインデック
スは0.06で、ゲル含量は55%であり、シリコーンの滲み
出しはなかった。
得られた混練物の衝撃強度は25kg・cm/cmであった。
なお、原料のプロピレン−エチレンランダム共重合体の
衝撃強度は3.5kg・cm/cmであった。
また、得られた混練物と原料のプロピレン−エチレン
ランダム共重合体の引張強さ、伸びおよび酸素透過係数
はそれぞれ以下のとおりだった。
比較例1 1,2−ポリブタジエンを添加しなかった以外は実施例
1と同様にして混練した。30分間混練したがプロピレン
−エチレンランダム共重合体が劣化してしまい、シリコ
ーンとの反応生成物は得られなかった。得られた混練物
の最大衝撃強度は2.0kg・cm/cmであった。
比較例2 2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘ
キシン−3を添加しなかった以外は実施例1と同様にし
て混練した。30分間混練したがプロピレン−エチレンラ
ンダム共重合体が劣化してしまい、シリコーンとの反応
生成物は得られなかった。
実施例2 190℃におけるメルトインデックスが4.0で融点が145
℃のプロピレン−エチレンランダム共重合体24.0g、23
℃における粘度が300000CSでメチルビニルシリコーン含
量が1.0%のシリコーンガムストック26.0g、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3
(日本油脂製)0.26g、分子量約1000の1,2−ポリブタジ
エン1,3gおよび酸化防止剤(商品名:イルガノックス10
10,チバ−ガイギー製)0.26gをHAAKE System40によ
り、180℃で10分間混練した。ローターの回転数は50rpm
であった。得られた混練物の190℃におけるメルトイン
デックスは0.64で、ゲル含量は37%であり、シリコーン
の滲み出しはなかった。
得られた混練物の衝撃強度、引張強さおよび伸びはそ
れぞれ、20kg・cm/cm、95kg/cm2および200%であった。
実施例3 190℃におけるメルトインデックスが4.0で融点が145
℃のプロピレン−エチレンランダム共重合体24.0g、23
℃における粘度が300000CSでメチルビニルシリコーン含
量が1.0%のシリコーンガムストック26.0g、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3
(日本油脂製)0.26g、1,6−ヘキサンジオールメタクリ
レート0.26g、分子量約3000の1,2−ポリブタジエン1.3g
および酸化防止剤(商品名:イルガノックス1010,チバ
−ガイギー製)0.26gをHAAKE System40により、180℃
で10分間混練した。ローターの回転数は50rpmであっ
た。得られた混練物の190℃におけるメルトインデック
スは0.05で、ゲル含量は57%であり、シリコーンの滲み
出しはなかった。
得られた混練物の衝撃強度、引張強さおよび伸びはそ
れぞれ、27kg・cm/cm、115kg/cm2および320%であっ
た。
実施例4 190℃におけるメルトインデックスが4.0で融点が145
℃のプロピレン−エチレンランダム共重合体24.0g、23
℃における粘度が200000CSのジメチルポリシロキサン2
6.0g、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキ
シ)ヘキシン−3(日本油脂製)0.26g、1,6−ヘキサン
ジオールメタクリレート0.26g、分子量約1000の1,2−ポ
リブタジエン1.3gおよび酸化防止剤(商品名:イルガノ
ックス1010,チバ−ガイギー製)0.26gをHAAKE System4
0により、180℃で10分間混練した。ローターの回転数は
50rpmであった。得られた混練物の190℃におけるメルト
インデックスは0.15で、ゲル含量は50%であり、シリコ
ーンの滲み出しはなかった。
得られた混練物の衝撃強度、引張強さおよび伸びはそ
れぞれ、22kg・cm/cm、103kg/cm2および230%であっ
た。
実施例5 190℃におけるメルトインデックスが3.0で融点が160
℃のポリプロピレン24.0g、23℃における粘度が300000C
Sでメチルビニルシリコーン含量が1.0%のシリコーンガ
ムストック26.0g、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチ
ルペルオキシ)ヘキシン−3(日本油脂製)0.26g、1,6
−ヘキサンジオールメタクリレート0.26g、分子量約100
0の1,2−ポリブタジエン1.3gおよび酸化防止剤(商品
名:イルガノックス1010,チバ−ガイギー製)0.26gをHA
AKE System40により、180℃で10分間混練した。ロータ
ーの回転数は50rpmであった。得られた混練物の190℃に
おけるメルトインデックスは0.1で、ゲル含量は53%で
あり、シリコーンの滲み出しはなかった。
得られた混練物の衝撃強度、引張強さおよび伸びはそ
れぞれ、20kg・cm/cm、100kg/cm2および200%であっ
た。なお、原料のポリプロピレンの衝撃強度、引張強さ
および伸びはそれぞれ、2.5kg・cm/cm、380kg/cm2およ
び250%であった。
実施例6 実施例1で得られた混練物20重量部と190℃における
メルトインデックスが3.0で融点が160℃のポリプロピレ
ン80重量部とを200℃で15分間混練した。混練物の衝撃
強度は4.8kg・cm/cmであった。なお、原料のポリプロピ
レンの衝撃強度は2.5kg・cm/cmであった。
実施例7 実施例1で得られた混練物を20重量部と衝撃強度3.5k
g・cm/cmのナイロン6を80重量部とを250℃で15分間混
練した。混練物の衝撃強度は5.0kg・cm/cmであった。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、本発明は、プロピレン系
ポリマー、オルガノポリシロキサン、ブタジエン系ゴム
および有機過酸化物からなる組成物を加熱混練すること
により、プロピレン系ポリマーの分解反応なしに、架橋
反応を促進してシリコーン変性プロピレン系ポリマーを
製造することを可能にしたものである。また、このよう
にして製造されたシリコーン変性プロピレン系ポリマー
は耐衝撃性が改良されるばかりでなく、柔軟性、離型
性、酸素透過性等にも優れたものである。このため、本
発明によれば、医療用資材、工業用部品、電気部品用材
料、農業用資材等に使用され得る、単独であるいは他の
樹脂と組み合わせた新規成形材料としてのシリコーン変
性プロピレン系ポリマーが得られる。そしてこれらのポ
リマーからは上記の優れた特性を有する成形物を製造す
ることができる。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロピレン系ポリマー100重量部に対し、 (A) 次式I: (式中、R1は脂肪族不飽和基、R2は脂肪族不飽和基を含
    まない非置換または置換1価炭化水素基を表し、aおよ
    びbは次の条件: 0≦a<1、0.5<b<3、1<a+b<3 を満たす数値を表す)で表されるオルガノポリシロキサ
    ン1〜900重量部、 (B) ブタジエン系ゴム0.1〜50重量部および (C) 誘起過酸化物0.01〜10重量部、 を添加してなる組成物を加熱混練することを特徴とする
    シリコーン変性プロピレン系ポリマーの製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方法により製造されたシリ
    コーン変性プロピレン系ポリマー。
  3. 【請求項3】請求項2記載のシリコーン変性プロピレン
    系ポリマーから製造された成形品。
JP17114290A 1990-06-28 1990-06-28 シリコーン変性プロピレン系ポリマーおよびその製造方法 Expired - Lifetime JP2847320B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17114290A JP2847320B2 (ja) 1990-06-28 1990-06-28 シリコーン変性プロピレン系ポリマーおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17114290A JP2847320B2 (ja) 1990-06-28 1990-06-28 シリコーン変性プロピレン系ポリマーおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0457844A JPH0457844A (ja) 1992-02-25
JP2847320B2 true JP2847320B2 (ja) 1999-01-20

Family

ID=15917768

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17114290A Expired - Lifetime JP2847320B2 (ja) 1990-06-28 1990-06-28 シリコーン変性プロピレン系ポリマーおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2847320B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9534112B2 (en) 2011-01-21 2017-01-03 Mitsui Chemicals, Inc. Molded article
JP5575712B2 (ja) * 2011-08-01 2014-08-20 理研ビタミン株式会社 ポリプロピレン系樹脂組成物並びに該組成物を含有するポリオレフィン系樹脂組成物及びその成形品

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0457844A (ja) 1992-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0651009B1 (en) Thermoplastic elastomer composition
EP0409580B1 (en) Thermoplastic elastomer composition
US7105611B2 (en) Thermoplastic elastomer composition
JP2001064447A (ja) 圧縮永久歪を改良するためのepdm/ポリオレフィンdvaにおけるシラングラフト化されたポリオレフィンの使用
JPH05230315A (ja) ゴム組成物
JPH0349927B2 (ja)
JP2847320B2 (ja) シリコーン変性プロピレン系ポリマーおよびその製造方法
DE112004000558B4 (de) Polymerschaum, der ein hydriertes Copolymer enthält, und Verwendung eines Materials zur Herstellung eines Polymerschaums
JP2000109641A (ja) 高温での使用のためのソフトゲルポリマ―
JP3902542B2 (ja) 電線被覆材料
JPH0339546B2 (ja)
JP4568455B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JPS6234779B2 (ja)
JP4705279B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
US4735998A (en) Method for the preparation of a crosslinked organic polymer
JP4160378B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP4024363B2 (ja) ブロック共重合体を含有する熱可塑性樹脂組成物
JP3022591B2 (ja) エチレン酢酸ビニルコポリマー変性物の製造方法
KR20030014107A (ko) 친전자성기로 개질된, 커플링된 디엔 중합체
JP2004027206A (ja) 熱可塑性エラストマーと無機物の複合材料
JPH06212035A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP3872375B2 (ja) 動架橋変性ブロック共重合体組成物
JP3101400B2 (ja) シリコーン変性スチレン系熱可塑性エラストマーおよびその製造方法
JP3895213B2 (ja) 動架橋ブロック共重合体組成物
JPH0427255B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081106

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091106

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091106

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101106

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101106