JPS5936223B2 - 液体金属用圧力伝送器の故障検出装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はたとえば液体金属ナトリウムを取扱うプラント
の配管に圧力伝送器を取付けた状態で該圧力伝送器の故
障検出をすばやくできるようにした液体金属用圧力伝送
器の故障検出装置に関する。

液体金属ナトリウム等の高温で活性な流体を取扱う配管
には圧力伝送器が設けられでおり、その圧力伝送器には
種々の形式のものが実用化されている。

これらの圧力伝送器は、主に安全上の理由からプラント
の配管への取付手段としては溶接で行なっているのが一
般的である。

すなわち、定期点検時には圧力伝送器をプラントの配管
から切断して取外し各種の試験を終了した後、再びプラ
ントの配管へ溶接で取付けている。

そのため、定期点検時の作業量が多くなり、また長時間
必要となる欠点があると共に、プラン１運転中に圧力伝
送器が故障しでいるかどうか判別できない欠点があった
。

本発明の目的は、上記従来技術の欠点を除去するために
なされたもので、プラントの配管に圧力伝送器を直接取
付けた状態で早期に故障検出ができる液体金属用圧力伝
送器の故障検出装置を提供することにある。

すなわち本発明は圧力伝送器の測定ダイヤフラムで受け
た測定圧力を伝達する１次および２次封入液を封入した
測定ダイヤフラム容器を測定流体が流れる配管に細管お
よびキャピラリチューブを介して接続し、この細管の外
周面に圧力伝送器の故障検出する為の手段として故障検
出用電磁ポンプを設けた点にある。

以下本発明を図面に示した実施例を用いて詳細に説明す
る。

第１図は、本発明に係る圧力伝送器の一実施例の原理を
一部側面で示す縦断面図である。

液体金属１が流れる主配管２に分岐して細管３が接続さ
れでいる。

図中４は高温の液体金属１等の測定圧力Ｐを受ける測定
ダイヤフラムで、このダイヤフラム４は第１の容器５に
固定されていて第１の容器５は液体１が流れる主配管２
から細管３を介して接続されている。

第１の容器５内には測定ダイヤフラム４の測定流体１と
反対側内部に１次封入液（たとえばＮａｋ）６が封入さ
れ、測定圧力Ｐは測定ダイヤフラム４を通し、封入液６
に伝れられる。

この圧力はキャピラリ−チューブ７内に伝わり反対側に
設けられた第２の容器９内に収納されている測定ダイヤ
フラム８を通して２次封入液（たとえばシリコン油）１
１に伝えられる。

２次封入液１１に伝わった圧力はキャビラＩＪ−チュー
ブ１０内を伝わって圧力伝送器１２に送られる。

圧力伝送器１２には、圧力を電気信号に変換して記録計
などに信号を送る。

圧力伝送器１２の故障を検出する手段として第１の容器
５と配管２との間の細管３の外側に故障検出用電磁ポン
プ１３を配設しである。

第２図は従来の圧力伝送器を示す図で、同一部分は同一
符号で示してあり、第１図と異なる点は故障を検出する
為の装置が配設されていないことにある。

次に第１図における圧力伝送器１２の故障を早期に検出
する装置について説明する。

上記に記載したように細管３の外周面には電磁ポンプ１
３が配設されでおり定期的に電圧を加え記録計等に信号
を記録しておく。

そして、圧力伝送器１２が正常な場合は定期的に電磁ポ
ンプ１３に電圧を加えることにより発生する圧力がプラ
ントの配管１のループ側圧力に加算された信号と１．て
測定できる。

たとえはなんらかの原因で圧力伝送器１２に異常が生じ
た場合、圧力信号レベルが低下するとか、信号位置が正
常な場合より遅れて検出されるとか、全く信号が出なく
なる等の作用により圧力伝送器１２の故障を早期に検出
することができる。

なお、本発明においては故障検出用電磁ポンプ１３から
測定流体側にパイプを設ければ測定流体圧より高い圧力
で較正試験も可能である。

第３図は第２図の変形例で、プラントに取外すことなく
、圧力伝送器の較正試験ができる装置を具備してなる図
で、第２図と同一部分は同一符号で示しである。

細管３の途中にバルブ１４と枝管３′があり、枝管３′
の間にはバルブ１５がある。

枝管３′上部にはタンク１６があり、タンク上部にはガ
ス系配管１７がある。

稼動中の圧力を測定するときはバルブ１５を閉めて、バ
ルブ１４を開けておく。

較正する時はバルブ１４を閉めバルブ１５を開はガス系
配管にガス圧を加えたりしで較正試験を行なう。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る圧力伝送器の１実施例をブロック
的に示す断面図、第２図は従来の圧力伝送器をブロック
的に示す断面図、第３図はプラントから取りはずす事な
く較正できる圧力伝送器をブ尤ツク的に示す１応用例の
断面図である。 １・・・・・・高温液体金属（たとえばすｌ−ＩＪウム
）、２・・・・・・配管、３・・・・・・細管、３′・
・・・・・枝管、４・・・・・・測定ダイヤフラム、５
・・・・・・第１容器、６・・・・・・１一次封入液（
たとえはＮａｋ ）、７・・・・・・キャピラリーチュ
ーブ、８・・・・・・測定ダイヤフラム、９・・・・・
・第２容器、１０・・・・・・キャピラリーチューブ、
１１・・・・・・２次封入液（たとえばシリコン油）、
１２・・・・・・圧力伝送器、１３・・・・・・故障検
出用電磁ポンプ、１４・・・・・・バルブ、１５・・・
・・・バルブ、１６・・・・・・タンク、１７・・・・
・・ガス不用配管、１８・・・・・・高温液体金属液面
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 液体金属が流れる主配管から分岐して細管を接続し
   、この細管に第１の容器を接続し、この第１の容器にキ
   ャピラリチューブを介して第２の容器を接続しさらにこ
   の第２の容器にキャピラリチューブを介して圧力伝送器
   を接続しでなり、前記第１および第２の容器内には前記
   圧力伝送器からの測定圧力が伝達される１次封入液およ
   び２次封入液がそれぞれダイヤフラムを介して封入され
   かつ前記細管の側面には電磁ポンプが配設されているこ
   とを特徴とする液体金属用圧力伝送器の故障検出装置。 。