JPH01214730A - 使用済炉心構成要素用缶詰缶の漏洩検査装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ナトリウム冷却形原子炉等で炉心から取出
された使用済燃料等、高放射線レベルを保存した炉心構
成要素を収容する缶詰缶の漏洩検査装置に関する。

〔従来の技術〕

周知のように炉心から取出した使用済燃料等の炉心構成
要素は、洗浄後に缶詰缶内に収容して使用済燃料貯蔵プ
ール等で一定期間保管される。ここで通常使用されてい
る缶詰缶の一般構造を第２図に示すと、缶詰缶１は缶胴
１ａと、缶Ｍ１ｂとの組合せから成り、かつ缶ｌ１１ｉ
１ａと缶蓋１ｂとの間には内外二重にＯリング等のシー
ル部材１ｃを備えている。

かかる缶詰缶１に対して缶胴１ａ内に使用済燃料２収容
し、さらに伝熱媒体として水３を充填した上で缶胴１ａ
に缶蓋１ｂを被せ、両者間をポル）ｌｄにより強固に締
結して密封するようにしている。

なお別なシール方式としてシール部材を使用することな
しに缶胴１ａと缶ｆｉｌｂとの周縁を直接溶接する方法
もある。

ところで、缶詰缶に収容される使用済燃料の放射線レベ
ル、崩壊熱が比較的低い場合には第２図における使用済
部材１ｃとしてゴム製０リングの採用が可能であり、か
つゴム製Ｏリングを採用した場合にはシール性に対して
高い信転性があるので特別に缶詰缶の漏洩検査は必要な
いが、頭記したナトリウム冷却形原子炉の使用済燃料の
ように高放射線レベルを保有するものでは、ゴム製０リ
ングが劣化してしまうためにシール部材ＩＣとして金属
製Ｏリングを採用しているが、この金属製Ｑ　ＩＪソン
グ表面の微少、な傷付き、塵埃付着等によりそのシール
性が低下するおそれがあることから、シール部の健全性
を確認するために缶詰缶の漏洩検査が必要となる。

しかして第２図のように缶詰缶内に水を充填し、残余空
間には空気が封入されているものでは、ヘリュウムガス
等を封入した缶詰缶の漏洩）ＩＥ方法として従来より採
用されているプローブガスによる漏洩検出方法を採用す
ることができない。このために従来より一般に知られて
いる差圧式漏洩検出方法の採用が検討されている。

ここで前記の差圧式漏洩検出方法の概要を第３図により
説明すると、被検出側ワーク４．および該ワーク４と同
等な形状とした密閉構造の模擬検出体となるマスターワ
ーク５に対して漏洩構出器本体６を介して加圧ガス′ａ
７が接続されている。

また検出器本体６はガスａ７より分岐して被検出側ワー
ク４．マスターワーク５に通じるガス配管路６ａ、　６
ｂと、各配管路に介挿した開閉バルブ６Ｃと、開閉バル
ブ６ｃより下流側でガス配管路６ａと６ｂとの間にまた
がって接続した差圧検出器６ｄとから成り、差圧検出器
６ｄの出力信号が演算回路８に与えられる。

かかる構成で被検出側ワーク４に於ける漏洩を検出する
には、まずバルブ６Ｃを開放した状態で加圧ガス′Ｒ７
よりワーク４．マスターワーク５に試験圧に設定したガ
スを加圧供給し、しかる後にバルブ６ｃを閉じて封入す
る。この状態で被検出側ワーク４に漏れがあると、時間
の経過とともにワーク４とマスターワーク５との間の圧
力バランスが崩れ、両者間の差圧が差圧検出器６ｄで検
出されて演算回路８に出力される。これにより演算回路
８では被検出側ワーク４における漏洩有無の検知。

並びに系内容積からその漏洩量の算出を行う。

なお、上記の差圧式漏洩検出方法を第２図に示した缶詰
缶に適用するには、第２図の缶詰缶にはあらかじめ内外
周に並ぶシール部材１ｃの中間位１に缶ｆｉｌｂの上面
に通じる漏洩チェック孔１ｅを穿孔しておき、缶蓋の締
結後に該漏洩チェック孔１θに第３図の被検出側ワーク
４を連通接続した上で漏ところで前記のように第３図に
示した漏洩検出方式を適用して缶詰缶の漏洩検査を行う
には、いくつかの解決すべき問題点があり、第３図に示
した被検出側ワーク４を第２図に示した缶詰缶１の漏洩
チェック孔１ｅへ単純に接続するだけでは精度よく缶詰
缶の漏洩検査を遂行することができない。

すなわち、原子炉燃料取扱施設における使用済燃料等の
缶詰設備は高放射線区域内に在るのに対して、検出器本
体６等は高放射線区域外に設置する必要があり、このた
めに第３図における検出器本体６と被検出側ワーク４と
の間には長いガス配管路を要する。また使用済燃料等の
使用済炉心構成要素を収容した缶詰缶１は使用済燃料の
崩壊熱等により缶詰缶自身が高温となる他、その周囲温
度も変化する。したがって仮に被検出側ワーク４のみを
缶詰設備室内に引き込んで缶詰缶に接続して漏洩検査を
行うとすると、被検出側ワーク４とマスターワーク５と
は温度、ガス配管路長などの使用条件が合致せず、この
ままでは漏洩検出精度に大幅な誤差が生じる結果となる
。

この発明は上記の点にかんがみ成されたものであり、そ
の目的は缶詰缶内に収容した炉心構成物の発熱１周囲雰
囲気による温度変化等の影響を受けることなく、先記し
た差圧式漏洩検出方法を採用して缶詰缶の漏洩を精度よ
く検出できるように上記問題点を解決するために、この
発明によれば、缶詰缶のシール部へ通じる漏洩チェック
孔に接続される検出ヘッドに被検出側ワークとマスター
ワークとを並置、一体化して構成するとともに、該検出
ヘッドの被検出側ワーク、マスターワークと高放射線区
域外の場所に配備した漏洩検出器本体との間を同一経路
を経由する細管のガス配管路で接続して構成するものと
する。

〔作用〕

上記構成のように缶詰缶側のシール部に接続される被検
出側ワークとマスターワークとを一体化して検出ヘッド
に設け、かつ被検出側ワーク１マスターワークと検出器
本体との間を同一配管経路を経て並置配管したことによ
り、缶詰缶１周囲雰囲気の温度変動による影響が被検出
側ワークとマスターワークとの間で相殺されて漏洩の差
圧検出に直接影響を及ぼすことがなく、かつガス配管路
に極細の配管を使用することにより、缶詰設備と隔離し
て高放射線領域外に配備した検出器本体との間のガス配
管路系の内容積を小に抑えて高い漏洩検出精度を得るこ
とができる。

〔実施例〕

第１図は本発明の実施例による漏洩検査′ｊｉ置を示す
ものであり、第２図、第３図に対応する同一部材には同
じ符号が付しである。

まず缶詰缶１は放射線隔壁９で仕切られた高放射線区域
１０内に置かれ、これに対して第３図に示した検出器本
体６および加圧ガス源７等は高放射線区域外に配備され
ている。ここで前記仕切壁９を貫通して高放射線区域内
には高放射線区域外からの遠隔操作で昇降（矢印Ｐ）１
回転（矢印Ｑ）駆動される遠隔式のハンドリング機構１
１が配備され、かつ該ハンドリング機構１１の先端に検
出ヘッド１２が取付けられている。この検出ヘッド１２
はその内部に略同−形状の被検出側ワーク４と密閉構造
のマスターワーク５を並置して一体に画成したものであ
り、さらに検出ヘッド１１のワーク４．マスターワーク
５と先記検出器本体６との間がハンドリング機構１１の
駆動軸内を通して同一経路に配管されたガス配管１３．
１４を介して接続されている。

なお実際の缶詰設備では前記ガス配管長は１５ｍ程度に
もおよぶが、ここでガス配管系の内容積を３０ｃｃ程度
に抑えるようにガス配管１３としては極細のパイプが使
用される。

かかる構成で缶詰缶１の漏洩検査を行うには、まず高放
射線区域外からハンドリング機構１１を遠隔操作し検出
ヘッド１２を被検出側ワーク４が缶詰缶例の漏洩チェッ
ク孔１ｅに通じるように缶１１１ｂの上面に密着してセ
ットし、この状態で第３図で説明したように加圧ガス源
より検出器本体６を通じてワーク４．マスターワーク５
に試験ガスを加圧供給して封入した上で缶詰缶１のシー
ル部に対する漏洩検出を行う。

しかもこの場合に被検出側ワーク４．マスターワーク５
が一体化して検出ヘッド１２に構成され、かつガス配管
１３と１４が同じ配管経路上に並置配管されているので
、缶詰缶１．並びに周囲雰囲気の温度変化がワーク４．
マスターワーク５．およびガス配管１３．１４に対して
同じように作用することになり、これにより被検出側ワ
ーク４．およびマスターワーク５側の系に作用する温度
影響を互いに相殺し合って両者間の差圧検出への影響を
なくすことができる。しかもガス配管１３．１４には極
細パイプを使用してガス配管系の内容積をできる限り小
に抑えており、これらにより缶詰缶１の許容漏洩量以下
でのシール部からの微少な漏れも高精度で検出すること
が可能となる。

〔発明の効果〕

以上述べたようにこの発明によれば、缶詰缶のシール部
へ通じる漏洩チェック孔に接続される検出ヘッドに被検
出側ワークとマスターワークとを並置、一体化して構成
するとともに、該検出ヘッドの被検出側ワーク、マスタ
ーワークと高放射線区域外の場所に配備した漏洩検出器
本体との間を同一経路を経由する細管のガス配管路で接
続して構成したことにより、漏洩検出器として一般的な
汎用品としての差圧式漏洩検出器を採用しつつ、缶詰缶
１周囲雰囲気の温度変化の影響を抑えて高放射線区域外
より缶詰缶の漏洩検査を高精度で行い、そのシール部の
健全性を的確に確認することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例による缶詰缶の漏洩検査装置の構
成配置図、第２図は缶詰缶の構造図、第３図は差圧式漏
洩検出方式の説明図である。各図において、 １：缶詰缶、１ａ：缶胴、１ｂ：缶蓋、ＩＣ：シール部
材、１ｅ：漏洩チェック孔、２：使用済燃料等の使用済
炉心構成要素、４：被検出側ワーク、５：マスターワー
ク、６：検出器本体、７：加圧ガス源、１０：高放射線
区域、１１：ハンドリング機構１、第１図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）原子炉の使用済炉心構成要素を収容した缶詰缶に対
   し、該缶詰缶の缶胴と缶蓋との間に介在したシール部の
   健全性を確認するための漏洩検査装置であり、加圧ガス
   源より缶詰缶のシール部に通じる被検出側ワーク、およ
   び密閉構造のマスターワークにガスを加圧封入し、前記
   被検出側ワークとマスターワーク間に発生する差圧から
   シール部の漏洩を検出するようにしたものにおいて、缶
   詰缶のシール部へ通じる漏洩チェック孔に接続される検
   出ヘッドに被検出側ワークとマスターワークとを並置、
   一体化して構成するとともに、該検出ヘッドの被検出側
   ワーク、マスターワークと高放射線区域外の場所に配備
   した漏洩検出器本体との間を同一経路を経由する細管の
   ガス配管路で接続して構成したことを特徴とする使用済
   炉心構成要素用缶詰缶の漏洩検査装置。 ２）特許請求の範囲第１項記載の漏洩検査装置において
   、検出ヘッドが遠隔操作式のハンドリング機構に装備さ
   れていることを特徴とする使用済炉心構成要素用缶詰缶
   の漏洩検査装置。