JPS5936066B2 - テスリノ シチユウコテイソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ベランダ、バルコニー、外棚等の手摺の支柱
をコンクリート基部に固定するだめの固定装置に関する
ものである。

従来コンクリート基部にベランダ等の支柱を固定して立
設するのに各種の方法が実施されているが、何れも支柱
の設置作業における作業性が悪く、且つ、支柱を所定位
置に立設固定することが難しかった。

そこでこの発明は、−・対の案内長孔を互いに並列状に
設け、この案内長孔に対応した下面には案内長孔と連続
した収納部を形成し、コンクリート基部に固定されるア
ンカープレートと、上面に支柱を固定する固定部を設け
、且つ上記アンカープレートに形成された案内長孔に直
交する方向に延びる一対の調節孔を形成した基板と、上
記アンカープレートと基板との間に介装される適宜数の
調節板とよりなり、」二記アンカープレートの収納部に
その根元側を遊嵌された略Ｕ字状杆をアンカープレート
の案内長孔及び基板の調節孔を挿通して基板上面におい
てナツトにより螺合して高さ調節板が介装されたアンカ
ープレートと基板とを緊締固着してなる手摺の支柱固定
装置を提供することによって、支柱の設置作業の作業性
が向上され、且つ、支柱の前後左右方向及び上下方向の
位置調節をすることができる手摺の支柱固定装置を得る
ことを主な目的とするものである。

以下添付図面に基づいて本発明の一実施例を説明する。

第１図は本発明に係る支柱固定装置を用いた手摺の全体
図で、第２図及び第３図はその断面図である。

図中Ａは断面略チャンネル状のアンカープレートで、そ
の上面には適宜の間隔を有して二つの案内長孔１，１を
並列状に穿設すると共に、下面には上記案内長孔１，１
と連続する箱状の収納部２を設け、この収納部２に先端
部に螺子が螺刻しである略Ｕ字状杆３の根元側を遊嵌し
、この略Ｕ字状杆３の先端部は上記案内長孔１，１を挿
通し、アンカープレートＡ上に突設されている。

才だアンカープレートＡの下部には鉄筋からなる掛止杆
４，４が止着され、との掛止杆４，４はコンクリート基
部Ｂに配設されている配筋５に止着されている。

さらにアンカープレートＡの両端部には型枠支持片６，
６か設けられており、この型（枠支持片６，６をコンク
リート基部Ｂの型枠７に釘等で止着してアンカープレー
トＡを水平状に位置決めしている。

Ｃは平板状の基板で、その略中央部に角パイプ等の支柱
８の下端部を接合し、この支柱８を溶接等の手段で固定
する固定部９を有し、この固定部９の両側には上記アン
カープレートＡの各案内長孔１，１と直交する方向に延
びる二つの調節孔１０．１０が穿設され、上記略Ｕ字状
杆３の各先端部がこれらの調節孔ｉｏ、ｉｏを貫通し７
ている。

１１は上記アンカープレートＡと基板Ｃとの間に適宜数
介装されて基板Ｃの高さを調節するための高さ調節板で
あり、上記基板Ｃのセツティングに先がけてアンカープ
レートＡ上面に配設されるものであり、上記略Ｕ字状杆
３の各先端部が貫通し、これによって略Ｕ字状杆３の起
立状態を保持し、特に基板Ｃを取り外しても高さ調節板
１１を設けることによりこの基板Ｃの高さ調節をする際
に前記略Ｕ字状杆３が倒れるのを防１卜する。

１２は略Ｕ字状杆３の各先端部に螺合されるナツトで、
このナツト１２を締め付けることにより上記アンカープ
レートＡと基板Ｃを緊締固着する。

１３はコンクリート基部Ｂに形成された取付用孔部１４
に充填したモルタル等の仕上げ材で、支柱８の周囲を固
めている。

以上の構成の手摺の支柱固定装置を利用して支柱８をコ
ンクリート基部Ｂに施工するには、先ず、第４図に示さ
れるように、アンカープレートへの両端に設けられてい
る型枠支持片６，６を型枠７に釘等でアンカープレート
Ａの高さ及び水平状態を確認したのち固定し、次いで第
５図に示されるように、アンカープレートＡの上向に発
泡スチロール等の孔部形成部材１５を止着して型枠７内
にコンクリートを流し込む。

流し込まれたコンクリートの同化後、第６図に示される
ように、孔部形成部材１５を除去すると取付用孔部１４
が形成される。

そして上記高さ調節板１１の適宜数を介装して基板Ｃの
一対の調節孔１０．１０を前記アンカープレートＡの各
案内長孔１，１と直交させて、基板Ｃをアンカープレー
トＡの上面に載置し、基板Ｃの調節孔１０．１０に略Ｕ
字状杆３の先端部を上記アンカープレートＡの各案内長
孔１，１を介して挿通して基板Ｃを前後左右に摺動調節
して位置決めする。

このようにして基板が位置決めされてから、ナツト１２
を基板Ｃの調節孔１０．１０に挿通されている略Ｕ字状
杆１３の先端部に挿入シ７１、このナツト１２を緊締し
て、支柱８が嵌合されている基板Ｃをアンカープレート
Ａに固着してから、第２図及び第３図に示されるように
、取付用孔部１４にモルタル等の仕上げ材１３を充填し
て支柱８の周囲を固めて支柱の数句けが完成される。

なお上記実施例では、アンカープレートＡに一対の案内
長孔１，１を設け、壕だ、基板Ｃに一対の調節孔１０．
１０を設けて一つの略Ｕ字状杆３を遊嵌すること、およ
び支柱８の同定部９を基板Ｃの略中央部とし支柱８を溶
接等で固定することで説明したが、手摺の大きさ、重量
、設置場所に応じて大きな取付は強度を要請される場合
に、案内長孔１および調節孔１０、略Ｕ字状杆３を適宜
増設したり、略Ｕ字状杆３の径を大きくし基板Ｃ及びア
ンカープレートＡの板厚を増大すること（図示せず）、
支柱８の固定部９を板状、棒状、管状等に製作し、これ
にボルト、ナツト等で支柱８を係止すること（図示せず
）もできる。

以上本発明によれば、アンカープレートには一対の案内
長孔を互いに並列状に設け、この案内長孔に対応した下
面には案内長孔と連続する収納部を形成して略Ｕ字状杆
の根元側を遊嵌しその先端部をアンカープレートに立設
すると共に、支柱を固定する基板には前記案内長孔に直
交する調節孔を設は略Ｕ字状杆を挿通しナツトにより緊
締固着したので、案内長孔および収納部により略Ｕ字状
杆を摺動させることができ、且つ基板をその調節孔によ
り略Ｕ字状杆と直角方向に摺動させるためアンカープレ
ート上で基板を前後左右に摺動調節して位置決めするこ
とができその結果支柱を所定の位置に正しく立設固定す
ることができる。

まだ略Ｕ字状杆により基板をアンカープレートに固定す
るので、案内長孔及び調節孔に二つのボルト等を遊嵌し
てそれぞれ摺動するが如き手間か一つに減少できると共
に、溶接等の煩雑な作業を要しないので施工が容易であ
る。

さらにアンカープレートと基板との間には略Ｕ字状杆の
各先端部が貫通する適宜数の高さ調節板が介装され、こ
の高さ調節板により基板の高さ調節を行うことかできる
ので、支柱の長さ寸法やアンカープレートの設置高さに
寸法誤差があってもこれを吸収することができると共に
、これらの高さ調節板によって略Ｕ字状杆の起立状態を
保持することができることにより、取付施工時に基板を
セットする際略Ｕ字状杆がアンカープレートの案内長孔
に沿って倒れるようなことがなく、との略Ｕ字状杆の各
先端部の突出位置を規制し、作業性を向上させることが
できる。

さらに略Ｕ字状杆はその片方の先端部のみナツトを螺着
して仮止めすることができ、これによって基板の前後左
右方向及び上下方向の位置決めをする際に操作するナツ
トの数を最小限にするととができ、位置決め作業の作業
Ｖにが著しく向上する等の利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例であって、第１図は支柱固定装
置を用いた手摺の全体図、第２図並びに第３図はその断
面図、第４図乃至第６図は施工方法を示す平面図並びに
断面図である。 Ａ・・・アンカープレート、Ｂ・・・コンクリート基部
、Ｃ・・・基板、１・・・アンカープレートの案内長孔
、２・・・収納部、３・・・略Ｕ字状杆、８・・・支柱
、９・・・固定部、１０・・・調節孔、１２・・・ナツ
ト。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 一対の案内長孔を互いに並列状に設け、この案内長
   孔に対応した下面には上記案内長孔と連続する収納部を
   形成し、コンクリート基部に固定されるアンカープレー
   トと、上面に支柱を固定する固定部を設け、且つ、上記
   アンカープレートに形成された案内長孔に直交する方向
   に延びる一対の調節孔を形成した基板と、上記アンカー
   プレートと基板との間に介装される適宜数の高さ調節板
   とよりなり、上記アンカープレートの収納部にその根元
   側を遊嵌された略Ｕ字状杆をアンカープレー］・の案内
   長孔及び基板の調節孔を挿通して基板−上面においてナ
   ツトにより螺合して高さ調節板が介装されたアンカープ
   レートと基板とを緊締固着してなる手摺の支柱固定装置
   。