JPS5935908B2 - O−ジクロロメチルベンゾトリフルオライドの光酸化法 - Google Patents

O−ジクロロメチルベンゾトリフルオライドの光酸化法

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JPS5935908B2
JPS5935908B2 JP452980A JP452980A JPS5935908B2 JP S5935908 B2 JPS5935908 B2 JP S5935908B2 JP 452980 A JP452980 A JP 452980A JP 452980 A JP452980 A JP 452980A JP S5935908 B2 JPS5935908 B2 JP S5935908B2
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JP
Japan
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dichloromethylbenzotrifluoride
chlorine
rate
selectivity
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JP452980A
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泰雄 日比野
弘志 岡崎
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Central Glass Co Ltd
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Central Glass Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は0−ジクロロメチルベンゾトリフルオライドを
紫外線照射下に塩素共存下、酸素と反応させ0−トリフ
ルオロメチルペンゾールクロライドまたはその誘導体を
得る方法に関するものである。
0−トリフルオロメチルペンゾールクロライドは農薬の
中間体等として有用な化合物であり、従来その合成法と
しては0−ジクロロメチルベンゾトリフルオライドを硫
酸−水によつて加水分解して0−トリフルオロメチルベ
ンズアルデヒドを得、これを塩素で塩素化する方法が知
られている(R。
Beleherflfl、、Anah、Chim、Ac
ta、10巻、1954年、P34)がこの方法は2藺
偕の反応が必要であり、しかも選択率が低く工業的に必
ずしも好ましい方法ではない。ジクロロメチル基を有す
る化合物から一段にて酸塩化物を合成する方法としては
、光化学的に酸化する方法が知られており、1、1−ジ
クロロ−2、2、2−トリフルオロエタンを光化学的に
酸化してトリフルオロアセチルクロライドを得る方法(
Has2eldineetal、J、Chem、Soc
1959年、p、387)およびその改良法(特開昭4
9−127914号)が例として挙げられる。
また芳香族系のベンゾイルクロライドをベンザルクロラ
イドから光酸化的に得る方法も知られ〃ている(Mul
leretal、Ber、69巻、1936年、p、2
207、篠田、日化誌1973年、p、539)。
しかしながらフッ素系の芳香族化合物である0−ジクロ
ロメチルベンゾトリフルオライドの光酸化による0−ト
リフルオロメチルペンゾールクロライドの合成法につい
ては知られていない。
本発明者等は0−ジクロロメチルベンゾトリフルオライ
ドの光酸化法について鋭意研究した結果、塩素共存下で
しかも変化率を50%以下に抑えることにより0−トリ
フルオロメチルペンゾールクロライドを高選択率で製造
し得ることを見出し本発明に到達した。本反応において
は、溶媒を用いずに0−ジクロロメチルベンゾトリフル
オライドをそのまま単体で用いてもよいし、また不活性
溶媒を用いてもよい。
いずれの場合でも変化率、選択率に大きな差はないが、
溶媒を用いる場合には原料が希釈されるため局部反応が
抑制され、処理困難な高沸物の生成を抑えられが一方、
附帯的な設備が必要となると同時に溶媒ロス等を考慮す
る必要がある。溶媒としてアルコールを用いれば所望の
エステルを一般の反応で得ることができる。更に所望の
場合、反応終了後にアンモニアもしくは適当なアミンを
系内に加えることによりアミドを得ることができる。原
料である0−ジクロロメチルベンゾトリフルオライドと
目的物のO−トリフルオロメチルベンゾイルクロライド
との沸点差は10℃程度で小さいため分離が多少困難で
あるが、エステルまたはアミドの場合は酸塩化物に比し
回収が容易となる利点がある。O−ジクロロメチルベン
ゾトリフルオライドの光酸化においては、酸素のみを導
入した場合、反応は非常に遅いか、または反応しない(
比較例1参照)ことから、塩素は光酸化において触媒的
に働いていると考えられ、本反応を速やかに行なうため
には塩素の序在が不可欠である。
また本反応の変化率は長時間反応を行えば90モル%以
上にもなるが、選択率が低下するため50モル%程度の
変化率にとどめるのが望ましい。本反応では酸素導入量
が十分であればその反応速度は塩素導入量と反応温度に
大きく依存するが、同時に選択率が低下する傾向がある
。副生物が増加すると分離が困難なばかりでなく、その
副生物の有効利用をも考慮する必要があり好ましいとは
いえない。そこで塩素導入量と反応温度を適切に選ぶこ
とによつて選択率を高め、反応速度を大ならしめること
が望ましいが、その条件を以下に示す。本反応では塩素
導入量が1ゴ・ Ct,/分/1g原料を超えると塩素
化された副生物が増加し、その選択率は著しく低下する
したがつて1ゴ・Ct,/分/19原料以下で反応を行
うことが適当で、更に高選択率でしかも反応速度を大に
して目的物を得ようとすれば0.5ゴ・ Ct2/分/
19原料程度とすることが好ましい。また反応温度は用
いる溶媒によつて異なるが、上限は原料の気化逸散を防
ぐためその沸点、190℃であり、190℃以下の範囲
で高温にする程反応速度は大となるが、選択率をも考慮
すると室温から100℃までの範囲が好ましい。本発明
で用いられる不活性溶媒としては四塩化炭素、1,1,
2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン(R
−113)、ベンゼン、クロルベンゼン、フルオロベン
ゼン、ブロムベンゼン、シアノベンゼン等種々のものが
用いられるが、目的物たるトリフルオロメチルベンゾイ
ルクロライドと分留が容易な、沸点100℃以下のもの
が望ましい。
アルコール溶媒としてはメタノール、エタノール、プロ
パノール、ブタノール、フエノール等、各種のアルコー
ルを用いることができる。更にアミンとしてはアンモニ
ア、アニリン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等の
各種のアミンを用いることができる。本反応の光源とし
ては塩素ラジカルを発生する低圧または高圧水銀灯のい
ずれも使用することができる。本反応は気相で行なうこ
ともできるが、常圧で行なう場合には反応温度を200
℃以上にせねばならず、副反応を抑え、危険性を低減す
る意味から減圧で温度を下げて行なうのが望ましい。
実施例 1理工科学産業(株)製100W高圧水銀ラン
プ「UVL−100HA」を内部に取付けた3つ口30
0ゴ反応容器中にR−113,270g、O−ジクロロ
メチルベンゾトリフルオライド(純度95%以上)30
gを入れ、反応温度25℃において紫外線照射下に反応
容器下部から酸素と塩素の混合気体を連続的に導入する
酸素の導入量は25ゴ/分で一定にし、塩素の導入量を
5、10,20,50ゴ/分の4通りとした。未反応の
酸素と塩素および発生する塩化水素は反応容器上部に取
付けた水冷式クーラ一を通り、更に塩化カルシウム乾燥
管を通り、塩化水素は水トラツプに、塩素は水酸化ナト
リウム水溶液トラツプに捕集され、酸素は放出される。
13時間後に反応を終え、ガスクロマトグラフイ一によ
り生成物の定量を行なつた。
反応生成物の同定は市販の標品O−トリフルオロメチル
ベンゾイルクロライドのエチルエステル化物と反応生成
物のエタノール処理化物の赤外吸収スペクトルおよびガ
スクロマトグラフイ一の保持時間を比較して行なつた。
エチルエステル化物の赤外吸収スペクトルにおいて波数
2980,1725,1600,1520,1460,
1440,1340,1305,1260,1170,
1140,1105,1050,1040,770に吸
収が認められた。
定量の結果を第1表に示す。実施例 2 反応温度35℃で溶媒として四塩化炭素1809、0−
ジクロロメチルベンゾトリフルオライド209を用いて
、酸素25m1/分、塩素10m1/分を連続的に流し
ながら実施例1と同様にして反応を行ない、経時的な変
化率、選択率を測定した。
この結果を第2表に示す。この表からも明らかなように
本反応は長時間反応を行えば変化率は90モル%以上に
もなるが選択率が低下する。実施例 3 反応温度を73℃とする以外は実施例2と同じ条件で操
作し、反応時間13時間にてその変化率、選択率を測定
したところ、変化率46.1モル%、選択率85.2モ
ル%となり、実施例2の同一反応時間の結果と比較する
と、変化率はほぼ倍となつており、しかも選択率の低下
はさほど著しいものではなく、この程度の反応温度が好
適であることが判る。
実施例 4 溶媒を用いないでO−ジクロロメチルベンゾトリフルオ
ライド1509、酸素25ゴ/分、塩素15m1/分、
反応温度25℃の条件で実施例1と同様にして反応を行
つた結果、6時間後に変化率 ・は15.3モル%、選
択率は88.7モル%となつた。
実施例 5溶媒としてエタノール2009、0−ジクロ
ロメチルベンゾトリフルオライド22g、酸素25m1
/分、塩素10m1/分、反応温度28℃の条件で実施
例工と同様にして反応を行なつた。
7時間反応後、生成物はエチルエステル化物として得ら
れ、変化率は6.5モル%で、選択率は92.3モル%
であつた。
比較例 l 塩素を導入せずに実施例1と同一の条件で反応を行なつ
た。
反応時間11時間後にガスクロマトグラフイ一および赤
外吸収スペクトルにおいてO−トリフルオロメチルベン
ゾイルクロライドの生成は認められなかつた。また他の
副生物の生成も認められなかつた。この反応系に塩素1
0m1/分を5時間導入したところ、O−トリフルオロ
メチルベンゾイルクロライドが生成し、変化率は10.
4モル%、選択率は86.7モル%となつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 O−ジクロロメチルベンゾトリフルオライドを単体
    にて、もしくは不活性溶媒中にて、またはアルコール溶
    媒中にて、紫外線照射下に酸素および塩素と反応させて
    変化率50%以下にて酸化することからなり、該塩素導
    入量が上記O−ジクロロメチルベンゾトリフルオライド
    1gに対して1ml/分以下であることを特徴とする、
    O−トリフルオロメチルベンゾイルクロライドまたはO
    −トリフルオロメチル安息香酸エステルの製法。
JP452980A 1980-01-21 1980-01-21 O−ジクロロメチルベンゾトリフルオライドの光酸化法 Expired JPS5935908B2 (ja)

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JPS56103137A JPS56103137A (en) 1981-08-18
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