JPS5935366B2 - シクロヘキサン蒸留塔の清浄化方法 - Google Patents

シクロヘキサン蒸留塔の清浄化方法

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Publication number
JPS5935366B2
JPS5935366B2 JP2420579A JP2420579A JPS5935366B2 JP S5935366 B2 JPS5935366 B2 JP S5935366B2 JP 2420579 A JP2420579 A JP 2420579A JP 2420579 A JP2420579 A JP 2420579A JP S5935366 B2 JPS5935366 B2 JP S5935366B2
Authority
JP
Japan
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cyclohexane
distillation column
column
water
reaction mixture
Prior art date
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Expired
Application number
JP2420579A
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English (en)
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JPS55115832A (en
Inventor
宏 佐野
誠一 宮崎
一実 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Corp filed Critical Mitsubishi Kasei Corp
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はシクロヘキサン蒸留塔の清浄化方法に関するも
のである。
詳しくは、シクロヘキサンをホウ酸の存在下液相空気酸
化して得た反応混合物から、未反応シクロヘキサンを蒸
留分離する蒸留塔内の付着物を除去して清浄化する方法
に関するものである。シクロヘキサンから、シクロヘキ
サノンおよびシクロヘキサノールを製造する方法として
、シクロヘキサンをホウ酸の存在下、空気または酸素含
有ガスを用いて液相で酸化し、次いで加水分解してホウ
酸を含有する水層とシクロヘキサノン、シクロヘキサノ
ールおよび未反応シクロヘキサフからなる油層に分離し
、この油層を蒸留して未反応シクロヘキサンを回収し、
シクロヘキサノンおよびシクロヘキサノールの混合物(
以下KAオイルと呼ぷ)を取得する方法が知られている
(特公昭37−11121)この方法においては、シク
ロヘキサンを蒸留分離するシクロヘキサン蒸留塔には、
ホウ酸を分離した反応混合物が供給されるが、微量のホ
ウ酸の混入は避けられず、また酸化反応によつて生成し
た高沸物(・・ルツ)も存在するために、長期間の連続
運転においては、これら混入物に起因すると考えられる
固形物による蒸留塔内の汚れが発生するようになる。
蒸留塔内が汚れると、リボイラーの伝熱や塔内液の対流
が妨げられるようになり、塔内温が低下して蒸発量が減
少するようになる。
このため処理量を一定に保とうとすれば、還流比を低下
させねばならず、回収シクロヘキサン中へのシクロヘキ
サノールの混入量が多くなる不都合がある。従来、上記
のような不都合を避けるためには、02〜3箇月に1回
程度運転を停止して、蒸留塔内を清掃することが行われ
ていたが、この方法によるときは、蒸留塔内容物の移送
、温度、圧力の調整、清掃など煩雑な操作が必要であり
、運転を再開して定常状態に至る迄に長時間を要すなど
、生産量が減少すると共に無駄が多かつた。本発明者ら
は、上記事情に鑑み工業的に有利にシクロヘキサン蒸留
塔の清浄化を行う方法につき鋭意検討を重ねた結果、シ
クロヘキサン蒸留塔に特定の条件で水を導入するときは
、運転を停止することなく容易に清浄化することができ
ることを知得して本発明を完成した。すなわち本発明は
、容易な操作で有利にシクロヘキサン蒸留塔を清浄化す
ることを目的とするものであり、この目的は、シクロヘ
キサンをホウ酸の存在下液相空気酸化して得た反応混合
物から、連続的に未反応シクロヘキサンを蒸留分離して
KAオイルを製造する方法において、運転中のシクロヘ
キサン蒸留塔に、供給反応混合物の時間当り導入量に対
し0.1〜0.5容量%の水を、可及的短時間で導入す
ることによつて達成される。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明におけるンクロ
ヘキサンの酸化は、公知の方法に従つて、オルトホウ酸
、メタホウ酸、テトラホウ酸、無水ホウ酸のようなホウ
酸の存在下、空気または酸素含有ガスを用い、8〜0〜
300℃、好ましくは100〜200℃の温度、常圧〜
1100k9/Cdl好ましくは常圧〜20kg/Cr
Aの圧力下で行う。
酸化反応終了後は、公知の方法に従つてホウ酸エステル
を分解するのに十分な量の水の存在下10〜200℃の
温度で加水分解処理を行い、ホウ酸を遊離させてホウ酸
を含有する水層と反応混合物である油層に分離する。
かくして得た反応混合物は、シクロヘキサン蒸留塔に供
給するが、反応混合物中の有機酸またはそのエステルの
ような不純物を除去するために、必要に応じて水洗また
はケン化処理を行つてもよい〜 本発明で使用するシクロヘキサン蒸留塔としては、泡鐘
塔、多孔板塔、充填塔、バラストトレイ塔などがあげら
れ、これらは、塔底温40〜150℃、通常60〜12
0℃程度、圧力100t0rr〜常圧程度で運転し、塔
の中段から上記反応混合物を供給し、塔頂から未反応シ
クロヘキサンを留出させ、塔底からKAオイルを取り出
す。
本発明においては、上記のような連続運転において、シ
クロヘキサン蒸留塔内の汚れを清浄化するために、運転
中の該蒸留塔に少量の水を短時間内に導入する。水を導
入する時期は、シクロヘキサン蒸留塔内の汚れによる不
都合が見られるようになつた時点、またはそれに近い時
期を選ぶのが効率がよいが、これに限られるものではな
い。
シクロヘキサン蒸留塔内の汚れによる不都合の発生は、
リボイラー加熱用熱源の消費量の減少、塔内温の低下ま
たは回収シクロヘキサン中のシクロヘキサノール量の増
加などによつて検出することができるので、上記の何れ
かまたはこれらを組合せて、水を導入する時期を決定す
ればよいが、実績または経験に基づいて、一定の期間毎
に水を導入することによつて、不都合の発生を未然に防
ぐこともできる。
水の導入個所は任意に選ぶことができ、1個所または2
個所化上から導入することができるが、導入個所が塔頂
に近くなるに従つて清浄化の効果が小さくなる傾向があ
るので、反応混合物供給口から塔底までの間から選ぶの
がよく、反応混合物と共に導入、塔底から導入あるいは
反応混合物の供給口と塔底の間の任意の個所から導入す
るなどの方法を採用するのがよい。
導入する水の量は、供給反応混合物の時間当り導入量に
対し0.1〜0.5容量%、好ましくは、0.15〜0
,3容量%程度から選ぶのがよい。
また、導入する水の温度は特に制限はなく、常温程度の
水から沸騰水まで使用することができる。本発明におけ
る水の導入は、可及的短時間で行うことが必要である。
この時間は装置、操作の許す限り短時間を選ぶのがよく
、通常10分間以内、好ましくは6分間以内とするのが
よい。水の導入時間をあまり長くとると、本発明の効果
が期待し難くなる。本発明方法に従つてシクロヘキサン
蒸留塔に水を導入するときは、シクロヘキサン蒸留塔の
圧力および温度の変動が見られ、水による洗浄と共に導
入した水の急激な蒸発によるシヨツクによつて、蒸留塔
内に付着した固形物を剥離させる作用も有するものと考
えられる。
この圧力および温度の変動、特に圧力の変動は大きい方
が清浄化の効果は大きいが、変動をあまり大きくすると
本発明の操作を行つた後正常の運転条件に回復するまで
に長時間を要するようになるので、圧力変動を通常50
%以下に止めるのがよく、好ましくは5〜30%程度と
なるように、水の導入量および導入時間を調節するのが
よい。かくして、シクロヘキサン蒸留塔の清浄化を行う
ときは、導入した水の大部分は未反応シクロヘキサンと
共に塔頂から留出するので、未反応シクロヘキサンから
分離し、シクロヘキサンは酸化反応の原料として循環使
用できる。
また、剥離した固形物は塔底に沈降するので、KAオイ
ルと共に抜出し、沢過などの手段でKAオイルから分離
すればよい。本発明方法によるときは、運転を停止する
ことなく、安価な水を用いて容易にシクロヘキサン蒸留
塔の清浄化を行うことができ、本発明方法による圧力お
よび温度の変動も短時間で回復できるので、工業的に極
めて有利である。
以下、実施例によつて本発明を具体的に説明するが、本
発明はその要旨をこえない限り以下の実施例に限定され
るものではない。
実施例 1 シクロヘキサンをホウ酸の存在下空気を用いて液相酸化
し、次いで加水分解およびケン化処理を行つて、シクロ
ヘキサン91重量%、シクロヘキサノン1重量%および
シクロヘキサノール8重量%の反応混合物を得た。
シクロヘキサン蒸留塔としては、段数50段の泡鐘塔を
用い、塔頂温度60℃、塔底温度70℃、塔頂圧460
m71LHg、還流比0.2〜0.4に保ち、下から第
8段目に上記反応混合物79t/hを供給して、塔頂か
らシクロヘキサン71.9t/h、また塔底からKAオ
イル7.1t/hを取り出した。
上記のようにして定常運転を3箇月続けたところ、回収
シクロヘキサン中のシクロヘキサノールの量の増加傾向
が認められるようになつたので、上記反応混合物と共に
熱水0.14tを4分間で導入したところ、塔頂圧力は
600龍Hgまで上昇し、また塔頂温度は7℃低下した
が、1時間後には定常状態に復し、以後3箇月間正常な
運転を行うことができた。
また、上記熱水の導入後塔底からKAオイル2.5tを
抜き出し、80メツシユのストレーナ一を使つて沈降し
た固形物を沢別し、KAオイルはシクロヘキサン蒸留塔
に戻した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シクロヘキサンをホウ酸の存在下液相空気酸化して
    得た反応混合物から、連続的に未反応シクロヘキサンを
    蒸留分離してシクロヘキサノンおよびシクロヘキサノー
    ルを製造する方法において、運転中のシクロヘキサン蒸
    留塔に、供給反応混合物の時間当り導入量に対し0.1
    〜0.5容量%の水を、可及的短時間で導入することを
    特徴とするシクロヘキサン蒸留塔の清浄化方法。 2 シクロヘキサン蒸留塔の反応混合物供給口から塔底
    までの任意の個所に水を導入する特許請求の範囲第1項
    記載のシクロヘキサン蒸留塔の清浄化方法。
JP2420579A 1979-03-02 1979-03-02 シクロヘキサン蒸留塔の清浄化方法 Expired JPS5935366B2 (ja)

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JPS6399838U (ja) * 1986-12-19 1988-06-28
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