JPS5935306Y2 - トランスフアフイ−ダ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はワークの挟持とともにワーク底面を金型より
浮かせるようにしたトランスファフィーダ装置に関する
。

従来フィードパが２次元的に動作するトランスファフィ
ーダ装置では、移送すべきワークを金型上で挾持した状
態で水平方向へ移送するため、ワーク底面が金型と摺接
して、特に温間または熱間加工する場合金型に熱を奪わ
れ、最終工程で加工可能温度以下にワークの温度が低下
することがよくある○これを防止するためには挾持した
ワークを持ち上げて金型より離してから移送すればよい
が、３次元的に動作する高価なトランスファフィーダを
必要とする。

この考案はかかる不具合を解消する目的でなされたもの
で、２次元的に動作するフィードパによりワークを金型
より浮した状態で移送できるようにしたトランスファフ
ィーダ装置を提供しようとするものである。

以下この考案を図示の一実施例について詳述する。

図において１は図示しない駆動機構によりＹ軸方向すな
わち接離方向及びＸ軸方向すなわち移送方向へと駆動さ
れるフィードパで、各フィードパ１の対向面には金型２
の各加工工程毎に爪体３が固着されている。

各爪体３の先端部には凹部３ａが形成されており、この
凹部３ａに挾持体４の凸部４ａが嵌入されて、爪体３と
挾持体４の基端部が凹部３ａ及び凸部４ａを貫通して設
けた水平軸５により回動自在に枢着されている。

上記水平軸５は各爪体３及び挾持体４の上下方向の中央
部よりやや下側に偏心して設けられていると共に、挟持
体４の基部側上部は、爪体３に内装されたばねなどの弾
性体６により押圧されて第３図に示す実線位置、すなわ
ち爪体３と同一平面となる位置へ偏倚されている。

また上記各挟持体４の先端部にはほぼ■字形の凹部４ｂ
が形成されて（・て、互に対向する挾持体４の凹部４ｂ
間で移送すべきワークＩを挟持できるようになっている
。

しかして金型２の各加工部に順次ワーク７を移送してワ
ーク７を加工するに当り、金型２上のワーク７を挾持す
べく各フィードパ１を接近方向へ移動し、ワーク７を挟
着すると、ワーク７の挟圧部が水平軸５より上側となる
ため、挟圧力により弾性体６に抗して挾持体４の先端部
が水平軸５を中心に回動し、挾持体４により挾持された
ワーク７は金型２上面より間隙Ｓ持ち上げられる。

従ってこの状態でフィードパ１を水平方向へ移動すれば
、金型２と摺接せずワーク７を次工程へ移送することが
できるようになる。

この考案は以上詳述したように、２次元的に動作するフ
ィードパによりワークを金型より浮した状態で移送する
ことができることから、温間や熱間加工においてワーク
の移送中に金型と接することがなくなり、これによって
金型や金型に付着した潤滑剤によってワークの温度が低
下する虞れが少なくなるため、最終工程まで加工温度が
維持できるようになる。

従ってワークの良好な温間または熱間加工が可能となり
、品質の安定した成形品が得られるようになると共に、
３次元的に動作するフィーダ装置に比べ安価に提供でき
る。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図は斜視図、第
２図は要部の拡大平面図、第３図は第２図■−■線に沿
う断面図、第４図は第２図ＩＶ−ＩＶ線に添う断面図で
ある。 １はフィードパ、３は爪体、４は挾持体、４ｂは凹部、
５は水平軸、６は弾性体。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）互に対向し、かつ接離方向及び水平方向へ移動自
   在な一対のフィードパ１の互に対向する面に、工程毎に
   間隔を設けた爪体３を突設し、これら爪体３の先端部に
   水平軸５により挾持体４の基端側下部を枢着すると共に
   、各挟持体４の先端部には、ワークを挾持する凹部４ｂ
   を設けてなるトランスファフィーダ装置。
2. （２）挟持体４の基端側部上部に、該挟持体４の先端側
   が爪体３とほぼ同一平面となる位置へ偏倚する弾性体６
   を当接してなる実用新案登録請求の範囲第１項記載のト
   ランスファフィーダ装置。