JPS5934557B2 - 舶用主機遠隔操縦装置 - Google Patents

舶用主機遠隔操縦装置

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JPS5934557B2
JPS5934557B2 JP51108992A JP10899276A JPS5934557B2 JP S5934557 B2 JPS5934557 B2 JP S5934557B2 JP 51108992 A JP51108992 A JP 51108992A JP 10899276 A JP10899276 A JP 10899276A JP S5934557 B2 JPS5934557 B2 JP S5934557B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は舶用主機遠隔操縦装置に関する。
船のホイール・・ウスに設けられた指令装置にはその表
示面に船の速度を表わす区画が明示されているが、この
区画は操作性を配慮して等分に区画きれる。
しかし、各区画によってバンドル操作量に対する速度変
化の割合が異なる。
また、各区画における・・ンドルの操作量に対する主機
(以下、エンジンという)の回転速度の変化量も異なら
せる必要がある。
従来、たとえば空気圧を用いて遠隔操縦を行なう装置に
おいては、指令装置のバンドルの操作量に応じて空気圧
力を変化させ、この空気圧を回転数制御器に与えてエン
ジンの回転速度を変化きせる装置があるが、このような
装置においてはバンドルの操作と共に作動するカム板を
設け、このカム板によって所定の空気圧を得るようにし
ていた。
しかし、エンジンの特性は、陸上の試運転と海上の運転
とでは異なり、さらにオーバホール、部品の補修等を行
なう事でも変化する。
このため、所定の条件の下において決定されたカムの形
状は、エンジンの特性が変化するにつれてその形状を変
化させる必要があり、また、摩耗したカムの補修あるい
は交換を行なう必要があった。
この不具合を解決する第1の従来装置として、実開昭4
7−30498号公報に開示されたものがあり、これを
第1図〜第3図にもとづいて説明する。
第1図において、PIO,pH,PI3゜PI3.PI
3はブリッジ回路を構成するポテンショメータであり、
電源端子50P、50Eに接続スる。
ポテンショメータP10の可動子810は速度設定機構
90と比例的に連動するものであリ、ポテンショメータ
P13.P14の可動子813.S14はそれぞれ第1
切換スイツチ91の固定接点91 c y 91 dに
接続し、ポテンショメータP11.P12の可動子S1
1.812はそれぞれ第2切換スイツチ92の固定接点
92a、第3切換スイツチ93の固定接点93aに接続
する。
ポテンショメータP11.P12.P13゜Pl4はそ
れぞれ航行速度に対応して各可動子811.812,8
13.S14の位置を定めるものであり、Pllは「微
速」、Pl2は「低速−Pl3は「中速」、Pl4は「
全速」にそれぞれ対応する。
ポテンショメータP11には並列にポテンショメータP
15が接続されており、ポテンショメータP12には並
列にポテンショメータP16が接続されており、これら
ポテンショメータP15.P16はそれぞれ「微速」、
「低速」域における微調整用のものである。
ポテンショメータP15.P16の可動子815,81
6はそれぞれ第2切換スイツチ92の固定接点92b、
第3切換スイツチ93の固定接点93bに接続する。
第2、第3切換スイツチ92.93は連動するようにな
っており、第2切換スイツチ92は第1切換スイツチ9
1の固定接点91aに接続し、第3切換スイツチ93は
第1切換スイツチ91の固定接点91bに接続する。
そして、第1切換スイツチ91とポテンショメータPI
Oの可動子S10とを増幅器94に接続し、この増幅器
94の出力をサーボ機構95に供給して回転速度設定機
構90において回転速度を設定するように構成されてい
る。
上記構成の第1の従来装置において、軽負荷時に「微速
」で航行する場合は、第1図のように、第1切換スイツ
チ91を固定接点91aに接触きせ、第2切換スイツチ
92を固定接点92aに接触させる。
すると、第1切換スイツチ91とポテンショメータP1
0の可動子810との間の電位差すなわちこのブリッジ
回路の不平衡電位差は増幅器94によって増幅され、サ
ーボ機構95を介して回転速度設定機構90を作動させ
るとともにこれと連動する可動子S10を前記電位差が
零になるまで移動させる。
すなわち、「微速」航行の場合は可動子811の位置に
可動子S10の位置が電気的に一致したときの電位差が
零となり、サーボ機構95の作動が停止し回転速度設定
機構90には「微速」に対応するエンジン回転速度が設
定される。
同様に、「低速」その他の航行速度の場合においても第
1スイツチ91により所望の固定接点91 b 、91
c y 91 dを選択することにより、それぞれに
対応するエンジン回転速度が設定できる。
この第1切換スイツチ91の各固定接点に対するエンジ
ン回転速度は、第2図に実線で示す通り階段状となり、
ポテンショメータP11゜Pl2.Pl3.Pl4の可
動子Sll、812゜S13,814のそれぞれの設定
位置を変えることによって、第2図に一点鎖線で示すよ
うに各ステップ量を調整することができる。
このため、エンジンの特性を変化してもこれに対する調
整も容易である。
上述においては軽負荷時としたが、重負荷時には第2切
換スイツチ92を固定接点92bに接触させ、第3切換
スイツチ93を固定接点93bに接触させておいて、第
1切換スイツチ91を接触させる固定接点を選択すれば
良い。
このとき、ポテンショメータP15.P16の可動子S
15゜816のそれぞれの設定位置を変えることによっ
て、第2図に二点鎖線で示すように調整できる。
すなわち、上記第1の従来装置は、航行速度の設定をポ
テンショメータP11 、Pl2 、Pl3゜PI 4
、 PT 5 、 Pl 6の各可動子811.S1
2゜S13.S14,815.S16の位置設定により
行ない、−担設定すると航行時には第1切換スイツチ9
1をどの固定接点に接触させるかを選択するのみであり
、その接点に対するエンジン回転速度は第2図の通り階
段状となる。
このことは、実開昭47−30498号明細書第2頁第
13行目〜第19行目に、(すなわち船舶においては航
行速度を前進後進とも「微速」、「低速」、「中速」、
「全速」などの数段階に区分し、それぞれに対応する推
進機関の回転速度を定めておき、前後進の区別とともに
所望の航行速度を指定するだけでそれに対応する機関回
転速度が得られるように構成し、)と記載きれているこ
とからも明らかである。
従って、この第1の従来装置はエンジン回転速度が階段
状になるものでしかない。
このため、上記第1の従来装置においてエンジン回転速
度を無理に連続的に得ようとするならば、以下に述べる
ことが考えられる。
すなわち、軽負荷時には、第2切換スイツチ92を固定
接点92aに接触させ、第3切換スイツチ93を固定接
点93aに接触させておいて、「微速」で航行する場合
は第1切換スイツチ91を固定接点91aに接触させて
おいて且つポテンショメータP11の可動子811をそ
の始端から終端まで(第1図中では右端から左端まで)
摺動させる。
この可動子811の摺動によりエンジン回転速度は第3
図の0−イ線の通りとなる。
可動子811が終端に達し「低速」に移る場合は、前記
第1切換スイツチ91を固定接点91aから91bに切
換えると共にポテンショメータP12の可動子812を
その始端から終端まで摺動させる。
この可動子812の摺動によりエンジン回転速度は第3
図のイー口線の通りとなる。
同様に、「中速」、「全速」域においても、第1切換ス
イツチ91を固定接点91c、91dへと切換えると共
にポテンショメータP13.P14の可動子813.8
14を各々その始端から終端まで摺動ζせる。
この可動子S13,814の摺動によりエンジン回転速
度は第3図のローハーニ線の通りとなる。
また、重負荷時には、第2切換スイツチ92を固定接点
92bに接触きせ、第3切換スイツチ93を固定接点9
3bに接触させておいて、上記軽負荷時の場合と同様に
、第1切換スイツチ91を固定接点91 a 、91
b z 91 c 、91 d ヘと切換えると同時に
その固定接点に対応する可動子S15,816,813
,814をそれぞれ始端から終端まで摺動きせる。
これらの操作によりエンジン回転速度は第3図に一点鎖
線で示す09′一口′−ハ′−二′線の通りとなる。
このように、実開昭47−30498号の従来技術は、
その明細書に記載はないものの、エンジン回転速度を連
続的に得ることが考えられる。
しかしながら、上述した通り、第1の従来装置において
、連続的なエンジン回転速度を得るためには、(1)第
1切換スイツチ91の固定接点91aへの切換と、可動
子S11あるいはS15の摺動との操作(2)第1切換
スイツチ91の固定接点91bへの切換と、可動子S1
2あるいは816の摺動との操作、(3)第1切換スイ
ツチ91の固定接点91cへの切換と、可動子S13の
摺動との操作、(4)第1切換スイツチ91の固定接点
91dへの切換と、可動子814の摺動との操作を順次
行なわねばならず、その操作麻非常に面倒になるという
問題が生じる。
このため、第1切換スイツチ91と可動子S 11(8
15)、 S 12(816) 。
813.814とを連動することを考えようとすれば、
第1切換スイツチ91ば「微速」、「低速」、「中速」
、「全速」の各航行速度域において固定接点91a、9
1b、91c、91dのそれぞれに接触したままでなけ
ればならず、一方、可動子811.812,813,8
14はそれぞれの始端から終端まで摺動すれば良いもの
であってそれぞれが独立していなければなら々いため、
これら第1切換スイツチ91と各可動子811〜814
との連動機構が極めて複雑な構成となる。
また、上記第1の従来装置が連続的なエンジン回転速度
を得る。
ものであると仮定すれば、エンジン特性が変化した場合
にその設定を調整することができないことになる。
すなわち、第3図における0−イ線の傾きはポテンショ
メータP11のインピーダンスによって決まるものであ
り、同様に、イー口線、ローハ線およびロ−ハー線、ハ
ーニ線およびハ′−二′線、イ′−ロ′線の傾きはポテ
ンショメータP12゜PI3 、PI3 、PI3 、
PI3のそれぞれのインピーダンスによって決まるもの
であり、実開昭47−30498号公報の記載の限りに
おいては、第3図の0−イーローハーニ線および0−イ
′−ロ′−ハ′−二′線が一義的に考えられるだけであ
るため、エンジン特性が変化した場合は、前記ポテンシ
ョメータをインピーダンスの異なるものに交換しない限
り、変化したエンジン特性に対応した調整が不可能であ
る。
以上の説明の通り、実開昭47−30498号公報に開
示された従来技術は、階段状の不連続的なエンジン回転
速度を得るものでしかなく、仮に、連続的々エンジン回
転速度を得るものであるとしても、その回転速度を制御
するための操作が煩雑であり、且つ、エンジン特性が変
化した場合にその変化に対応した調整が不可能である。
これらの問題を解決する第2の従来装置として、特開昭
48−76288号公報に開示されたものがあり、これ
を第4図〜第7図にもとづいて説明する。
第4図において、発信装置10は、バンドル11と、該
バンドル11に連動する回転子12により切換えられる
切換スイッチ81.S2,83゜S4,85.S6と、
これら切換スイッチにそれぞれ対応し切換スイッチの作
動に応動する第1調整回路2L22,23,24,25
,26と、これら第1調整回路に接続すると共に前記バ
ンドル11に連動する摺動子13を有するポテンショメ
ータPMと、から成る。
この発信装置10において、各切換スイッチS1〜S6
はリレーR1,R2,R3,R4゜R5、R6に各々接
続されている。
また、第1調整回路21は前記リレーR1の接点R1a
と可変抵抗VR4とを直列接続したものであり、同様に
、第1調整回路22〜26は前記リレーR2〜R6の接
点R2a=R6aと可変抵抗vR2〜vR6とを各々直
列接続したものである。
これら各第1調整回路の各可変抵抗の値を調整すること
によりポテンショメータPMの両端13 a 、13
b電圧を調整することができ、各切換スイッチおよび各
リレーは第1調整回路のどれを作動させるかを選択する
ようになっている。
そして、ポテンショメータPMの摺動子13すなわち発
信装置10の出力端13cからの各指令電圧が合成回路
40へ伝達される。
また、合成回路40には第2調整回路32゜33.34
,35,36からの各基準電圧(ステップ電圧)が入力
するようになっている。
第2調整回路32はポテンショメータP2の摺動子に上
記リレーR2の接点R2aを直列接続したものであり、
同様に、第2調整回路33〜36はポテンショメータP
3〜P6の各摺動子に上記リレーR3〜R6の接点R3
a−R6aを各々直列接続したものである。
これら第2調整回路の各ポテンショメータの摺動子のセ
ット位置を調整することにより、合成回路40へ伝達す
る各基準電圧(ステップ電圧)の値を調整できるように
なっている。
この合成回路40は、その増幅率が1であって、発信装
置10からの各指令電圧と第2調整回路からの各基準電
圧(ステップ電圧)とを加算するようになっている。
なお、第4図において符号50は電源である。
第4図はバンドル11が中立位置にある状態を示し、こ
の状態では全ての切換スイッチがオフしている。
この中立状態において、バンドル11をθ位置まで操作
した場合、切換スイッチはSlのみがオンしてリレーは
R1のみが励磁され、その接点R1aが閉じて第1調整
回路は21のみが作動し、ポテンショメータPMの両端
13 a 、T a bに可変抵抗■R1の値によって
決まる電圧が印加される。
同時に摺動子13も・・ンドル11に連動して回転して
いるため、出力端13cの電圧すなわち指令電圧は第5
図のIE線の通り上昇する。
この1E線の傾き即ち中立位置からθ位置までの区画に
おけるバンドル操作量に対する指令電圧の変化率は前記
第1調整回路21の可変抵抗■R1の値によって決まる
ものであり、この可変抵抗VR1を調整することによっ
て前記指令電圧の変化率を調整することができる。
第5図において、バンドル位置をX、指令電圧をYとす
ると、1E線は、Y=に1・Xと表わすことができる。
ただし、K1は1E線の傾きであり、0≦X≦θである
このように、バンドル11を中立位置0からθ位置まで
の区画において操作する場合、その他の切換スイッチ8
2〜S6はオフしており、リレーR2〜R6が消磁しそ
の接点R2a=R,6aが開いている。
このため、第2調整回路32〜36はいずれも作動して
おらずその出力はOである。
したがって、合成回路40の入力は上記第5図の1E線
の指令電圧のみであるから、この合成回路40の出力は
(K1・X)であり、これを第7図において0−A線で
示す。
次に、バンドル11をθ位置から2θ位置までの区画に
おいて操作する場合、切換スイッチはSlがオフしてS
2のみがオンし、リレーはR1が消磁してR2のみが励
磁され、接点はRlaが開いてR2aのみが閉じる。
このため、第1調整回路は22のみが作動し、第2調整
回路は32のみが作動する。
このとき、第1調整回路22の作動によりその可変抵抗
VR2によって決る電圧がポテンショメータPMに印加
され、摺動子13もバンドル11に連動しているので、
その出力端T3cの電圧すなわち指令電圧は第5図の2
E線の通りとなる。
この2E線の傾き即ちθ位置から2θ位置までの区画に
おけるバンドル操作量に対する指令電圧の変化率は、第
1調整回路22の可変抵抗VR2によって調整自在であ
る。
この第5図の2E線をIE線と同様に式で表わすと、Y
=に2・Xとなる。
ただし、K2は2E線の傾きであって、θ≦X≦2θで
ある。
そして、この指令電圧が合成回路40へ入力される。
また、このとき、第2調整回路32の作動により、その
ポテンショメータP2によって決る基準電圧(ステップ
電圧)も合成回路40へ入力され、この基準電圧(ステ
ップ電圧)を第6図において2Vとして示す。
したがって、このときの合成回路40の出力は(K2・
x)+2vとなる。
ところで、第5図において、IE線の最終値すなわちθ
位置での指令電圧は、(Kl・θ)であり、2E線の初
期値すなわちθ位置での指令電圧は、(K2・θ)であ
り、Kl>K2であって、(K1・θ)>(K2・θ)
であるから、切換スイッチが81から82へ移行すると
きその指令電圧が連続的に移行するように、上記基準電
圧(ステップ電圧)2Vを、2V−(Kl−θ)−(K
2−のど設定している。
このように、基準電圧(ステップ電圧)2Vを設定する
ことにより、合成回路40の出力が第7図の0−A−B
線の通りとなる。
つまり、第5図において、IE線の終端に2E線の始端
が連続するように、2E線を基準電圧(ステップ電圧)
2■だけ持ち上るのである。
さらに、・・ンドル11を2θ位置から60位置まで操
作すると、上述と同様に切換スイッチS3ミS6が順次
オンしていき、リレーR3〜R6が順次励磁されその接
点R3a=R6aが順次閉じていく。
このため、指令電圧は第5図に示す通り3E、4B、5
E、6Eと変化し、基準電圧は第6図に示す通り3V、
4V、、5V、6Vと変化する。
したがって、これら指令電圧と基準電圧とを加算する合
成回路40の出力電圧は第7図のB −C−D−E−F
線の通り変化し、この合成回路40の出力電圧により舶
用エンジンの回転数が制御される。
・・ンドル11を2θ〜6θまで操作した場合の指令電
圧、基準電圧(ステップ電圧)、合成回路40の出力の
各々を、上述の中立〜2θの場合と同様に数式化したも
のを第1表として次に示す。
上記の通り、従来装置は、ハンドル11の操作によって
切換スイッチ81〜S6を切換えて第1調整回路21〜
26を順次導通させ、ポテンショメータPMの両端電圧
を変化させることによって、ハンドル操作量に対する指
令電圧の変化率を各操作位置において相違せしめ、同時
に、第2調整回路32〜36を順次導通させて各操作位
置における基準電圧すなわちステップ電圧の値を相違せ
しめ、これら指令電圧と基準電圧とを合成回路40にて
加算して、その出力電圧により舶用エンジンの回転数を
制御するものであり、実開昭47−30498号公報の
従来装置の問題を解決したものである。
ただし、合成回路40の出力が第7図の0−A−B−C
−D−E−F線の通りとなるのは、上記第1表に示すよ
うに各指令電圧の傾き(変化率)および各ステップ電圧
を正確に調整した場合である○ しかしながら、上記特開昭48−76288号公報の従
来装置は以下に述べる問題があった。
舶用エンジンの特性は、陸上での試運転と海上での実際
の運転とでは異なり、さらに、オーバーホール、部品の
補修等を行なうことでも変化するから、操縦装置を毎々
調整しなければならない。
このような調整時に第1調整回路21〜26の可変抵抗
VR1〜VR6の設定を誤ると、例えば可変抵抗VR4
の設定を誤ってハンドル位置3θ〜4θ間の指令電圧を
第5図のように4E’(4E’<4E)にすると、4E
’線の傾きに4’は4E線の傾きに4より小さく、この
3θ〜4θ間の指令電圧Yは、Y=に4’ ・Xとな
る。
したがって、この場合の合成回路40の出力は、K4′
・X+4Vとなり、その初期値すなわち3θ位置での合
成回路40の出力値は、K4’・3θ+4vである。
これに対し、正確な調整が行なわれている3θまでの合
成回路40の出力の最終値すなわち第7図のC点の値は
、K3・3θ+3Vである。
このとき、第2調整回路の全ての設定が正確であるから
、ステップ電圧4V=に3・3θ+3V−に4・3θで
ある。
このステップ電圧4■を前記式に4′・3θ+4vに代
入すると、(K4′・3の+(K3−3θ)+3V−(
K4−3θ)=(K3−3θ+3V)+(K4’・3θ
−に4・3θ)と々る。
前述の通りに4’<K4であるから、(K4′・3θ−
に4・3θ)〈0である。
すなわち、2θ〜3θ間での合成回路40の最終値(第
7図C点の値)が(K3・3θ+3V)であるのに対し
、3θ〜4θ間での合成回路40の初期値が(K3・3
θ+3V)+(K4′・3θ−に4・3θ)であってこ
の値は第7図のC′点に示される。
つまり、ハンドル位置3θにおいて合成回路40の出力
電圧はC点から(4E−4E’ )に相当する分だけ低
下したC′点の電圧になる。
したがって、それ以後の操作においてはD/−E/−F
′と変化する。
すなわち、舶用エンジンの回転数上昇過程において3θ
位置で回転数が急激に低下し、回転数降下過程において
3θ位置で回転数が急激に上昇することになる。
また、調整時に第2調整回路32〜36の調整を誤って
基準電圧すなわちステップ電圧を所定値よりも低く設定
すると、例えば、ポテンショメータP3の設定を誤って
そのステップ電圧を3V’(3V’<3V)とすると、
2θ〜3θ間での合成回路40の出力は、K3・X+3
V’となる。
調整が正確でステップ電圧が3vの場合の2θ〜3θ間
での合成回路40の出力かに3・X+3Vであるから、
調整の誤りによって(3V−3V’)だけ合成回路40
の出力が低下し、ハンドル位置2θにおいて合成回路4
0の出力電圧はB点から(3V−3V’)だけ低下した
B“点の電圧になる。
したがって、それ以後の操作においてはC“−D“−E
“−F“と変化する。
すなわち、舶用エンジンの回転数上昇過程において2θ
位置で急激に回転数が低下し、回転数降下過程において
2θ位置で急激に回転数が上昇することになる。
そこで、本発明は、舶用主機遠隔操縦装置において、調
整を誤ったとしてもエンジンの回転数制御時に回転数が
異常に変動しないようにすることを目的とする。
この目的を達成する本発明は、ハンドルの操作量に比例
し且つどのハンドル位置においても操作量に対する変化
率が一定の指令電圧を出力する指令装置を備え、該指令
装置からの指令電圧にもとづいて舶用主機の回転数を制
御し、前記ハンドル位置に対する前記回転数の変化率を
ハンドル位置によって異ならせるようにした舶用主機遠
隔操縦装置において、 それぞれ異なる基準電圧を出力し、その基準電圧を調整
自在とした複数の基準回路と、 これら複数の基準回路の出力端にそれぞれ対応して一方
の入力端が接続きれると共に他方の入力端が前記指令装
置の出力端に接続され、それぞれ前記指令装置から入力
された指令電圧の絶対値が、対応する前記基準回路から
入力された基準電圧の絶対値以上になったときのみ、そ
の差をそれぞれ所定の比率に増幅し、その増幅率を調整
自在とした複数の比較増幅回路と、 これら複数の比較増幅回路の出力端に入力端が接続きれ
、複数の比較増幅回路の出力電圧を加減算し、この加減
算した結果を舶用主機の回転数制御器へ伝達する合成回
路と、 を設ける構成とした。
この構成の概略例えば、基準回路および比較増幅回路の
個数をそれぞれ3個とした例を第8図に示す。
第8図において、100は上記指令装置、Eiは上記指
令電圧、101,102,103は上記基準回路、Vi
、V2.V3は調整自在の上記基準電圧、111,11
2,113は各々の増幅率AT、A2.A3が調整自在
な上記比較増幅回路、120は増幅率1の上記合成回路
、Eoは合成回路120の出力電圧を示す。
ただし、■1<V2<V3とする。
また、A1.A2.A3゜Ei 、Vl、 V2 、
V3 、ET 、E2 、E3 。
Eoは正とする。
指令電圧Eiが基準電圧v1以下のとき比較増幅回路I
N、112,113の出力ET、E2゜E3はいずれも
Oであって、合成回路120の出力Eoも0である。
V1≦Ei≦V2となると、比較増幅回路は111のみ
が作動し、その出力E1ば、El−A 1 ・(Ei
−V 1 ) トナリ、合成回路120の出力Eoも、
Eo =A 1 ・(Ei−V T )となり、その傾
きすなわち・・ンドル操作量に対するEoの変化率(エ
ンジン回転数変化率)ばA1である。
そして、指令電圧Eiが上昇してV2≦Ei≦v3とな
ると、比較増幅回路は111に加えて112も作動し、
比較増幅回路111の出力E1はET=A1 ・(Ei
−Vl)fあり、比較増幅回路112の出力E2はE2
=A2・(Ei−V2)である。
したがって、合成回路120の出力E。はEo=A 1
・(Ei −V 1 )−A2 ・(Ei −V2)
となり、その傾きは(1−A2)である。
きらに、指令電圧Eiが上昇してv3≦Eiとなると、
比較増幅回路は全て作動することになり、比較増幅回路
111の出力E1はE1=Al。
(Ei−vl)、112の出力E2はE2=A2・(E
i−V2)、113の出力E3はE3=A3・(Ei−
V3)となり、合成回路120の出力E。
ばEo=Al(Ei−Vl) A2 (Ei V2
)−A3・(Ei −V3)となり、その傾きは(A’
I−A2−A3)である。
以上の説明の内容を第9図に実線で示す。
本発明において基準回路の基準電圧の調整を誤ることは
、第9図の横軸Ei上でVl、V2゜v3が移動し、比
較増幅回路111,112゜113の作動開始時期がず
れることであり、従来装置においてステップする基準電
圧とは本質的に異なる。
例えば、基準回路103の設定を誤ってその基準電圧を
VB2 (ただし、V3’ >V3 )とすると、比較
増幅回路113の作動時期が少し遅れその出力はE3’
−A3 ・(Ei−V3’)となり、これを合成回路1
20で減算することになるから、V3’<Eiのときの
合成回路120の出力は、Eo′−A1・(Ei−■1
)−■2・(Ei−■2)−A:1(Ei−V3’)と
なるだけであり、Eo’の傾きは調整が正確な場合と同
じ<(A1−A2−A3)である。
この状態を第9図において、一点鎖線で示す。
なお、他の基準電圧V1.V2の設定を誤った場合も同
様である。
この第8図および第9図の説明からも明らかなように、
本発明において基準電圧の調整を誤ったとしても、従来
のように、エンジンの回転数が上昇時に急激に低下した
り、下降時に急激に上昇することがなく、・・ンドル操
作量に対する回転数の変化率が変わる時点がずれるだけ
であり、その回転数が徐々に連続的に制御きれる。
また、本発明において、比較増幅回路の増幅率の調整を
誤ることは、第9図の各出力電圧E1゜E2 、E3の
傾きが変ることである。
例えば、比較増幅回路11,3の増幅率をAs2(ただ
し、A3’<A3)とすると、Ei≧■3において比較
増幅回路113の出力がE3“−A3’(Ei−V3)
となり、E?X′の傾きが少し小さくなるだけである。
そして、この出力E3“を合成回路120で減算するか
ら、このときの合成回路120の出力はEo“−A 1
・(Ei −V 1 ) −A2 ・(Ei −V2
)−A 3 ’(E i −V 3)となり、Eo“の
傾きが(A4−A2−A3’)となって、A3’<A3
であるからEo“の傾きが(A3−As2)だけ大きく
なる。
この状態を第9図において二点鎖線で示す。なお、その
他の増幅率A1.A2の設定を誤った場合も同様である
この第8図、第9図の説明からも明らかな通り、本発明
において比較増幅回路の増幅率の調整を誤ったとしても
、従来のように、エンジンの回転数が上昇時に急激に低
下したり、下降時に急激に上昇したりすることが々く、
ノ・ンドル操作量に対する回転数の変化率すなわち、回
転数の変化速度が少し変わるだけであり、その回転数が
徐々に連続的に制御泗れることに変わりない○ なお、上記本発明の説明においては、基準回路および比
較増幅回路を便宜上3個としたが、2個あるいは4個以
上であっても同様である。
前記第8図、第9図の説明により、本発明において、調
整を誤ったとしても、エンジンの回転数制御時にその回
転数が異常に変動しないということが、明らかである。
以下、本発明を第10図〜第13図の一実施例にもとづ
いて説明する。
第10図において、指令装置1は操作用の・・ンドルH
及びこのバンドルHにより駆動されるセルシン2(ポテ
ンショメータでもよい)を有し、・・ンドルHは前進側
AHまたは後進側ASに操作されるようになっている。
なおノ・ンドルHには微調整装置を有しており、全区画
にわたって・・ンドルHの微動操作を行なうことができ
る。
3は前記指令装置1の表示面で、この表示面3は第11
図に示すごとく前進側AHに低速側から高速側へ頴次デ
ッドスロー(DEAD 5LOW)、スロー(SLO
W)、ハーフ(HAL F )、フル(FULL)ナビ
ゲーションフル(NAvIGAT■ON、FULL)〔
以下、それぞれ(D−8)、(S)、(H)。
(F)、(N−F)と記す〕の各区画を有する。
また後進側ASには(N−F)を除いた前記各区画を有
する。
なお中央はストップ(5TOP)C以下(ST)と記す
〕区画である。
セルシン2は第12図に示されるごとく、バンドルHを
前進側AHに操作した場合、・・ンドルHの操作量に応
じた値の+電圧を発生する。
同様に後進側ASに操作された場合は一電圧を発生する
また、第10図において、6,7はそれぞれ後述する基
準回路および比較増幅回路を有する前進側AH,後進側
Asの回路である。
回路6は分岐配線4a、配線4を介してセルシン2に接
続し、また回路7は極性変換部1e、分岐配線4b、配
線4を介してセルシン2に接続する。
8は合成回路でその入力端は前記回路6,7の出力端に
接続し、その出力端は配線5を介してエンジンの回転数
制御器■に接続する。
前進側AHの回路において、62a、63a。
64a、65a、66a、67aは基準回路であり、こ
れら各基準回路は一定の一電圧が印加され、可変抵抗の
値を調整することによりそれぞれ異なった所定の一電圧
に調整される。
また、61bはオペアンプ61cとポテンショメータ6
1dから成る判定回路であり、オペアンプ61cは入力
抵抗と帰還抵抗の比によ−って入力電圧を増幅するもの
であり、第10図の場合、帰還抵抗を無限大としてコン
パレータを形成しており、ポテンショメータ61dはオ
ペアンプ61cの出力電圧を分割調整するものである。
さらに、62bはオペアンプ62cとポテンショメータ
62dとから成る比較増幅回路であり、オペアンプ62
cの反転側の入力端ハセルシン2(指令装置1の出力端
)および基準回路62aに接続されており、セルシン2
からの指令電圧(+電圧)と基準回路62aからの基準
電圧(一電圧)との和が零を超えたときその超過電圧を
オペアンプ62cが入力抵抗と帰還抵抗の比によって反
転増幅し、その出力電圧をポテンショメータ62dで分
割調整する。
63b、64b、65b、66b。67bは前記比較増
幅回路72bと同様の比較増幅回路であり、これら比較
増幅回路はそれぞれオペアンプ63c〜67c、ポテン
ショメータ63d〜67dを有する。
なお、各比較増幅回路はそれぞれバイパス回路61h〜
67hを有し、セルシン2の出力電圧が一電圧(後進側
ASに操作したとき)になったとき、判定回路及び各比
較増幅回路の作動を停止させる。
なおこのバイパス回路は一ケ所にまとめて極性判定部6
aとして設けてもよい。
また、前記ポテンショメータ61d〜67dは、オペア
ンプ61c〜6γCの増幅率を調整すれば、特に設ける
必要はない。
合成回路8は、その反転側入力端子8aを加算側とし、
非反転側入力端子8bを減算側としたものであり、その
出力端子8cを回転数制御器■に接続している。
なお、上記ポテンショメータ61d〜64a及び67d
は加算側入力端子8aに、ポテンショメータ65a 、
66aは減算側入力端子8bにそれぞれ接続する。
後進側ASの回路7も上述の回路6とほぼ同様の構成を
有する。
基準回路72a〜75aは所定の基準電圧に設定される
71bはオペアンプ71cとポテンショメータ71dか
ら成る判定回路、12b〜75bはオペアンプ72c〜
75cとポテンショメータ72d〜75dとから成る比
較増幅回路である。
前記各オペアンプは、その反転入力端子に基準回路の基
準電圧(一電圧)と後述する極性変換部7eを介してセ
ルシン2からの指令電圧(+電圧)とが入力され、指令
電圧と基準電圧との和が零を超えたときその超過分を増
幅し、この出力電圧をポテンショメータが分割調整する
なお、前記ポテンショメータ71d〜75dは、オペア
ンプ71c〜75cの増幅率を調整可能にすれば、特に
設ける必要はない。
極性変換部7eは、上記セルシン2に接続する入力端子
7aおよび回路7に接続する出力端子7hを有し、・・
ンドルHが前進側AHに操作きれた場合は出力を零とし
、後進側ASに操作された場合はその入力電圧(一電圧
)を反転して出力端に+電圧を出力する。
第13図はバンドルHの位置とエンジンの回転速度(合
成回路8の出力電圧)の関係を示すもので、点a =
f及び点a′〜d′はそれぞれ前記基準回路62a〜6
7a及び基準回路72a〜75aによって決まる点であ
る。
ζらに各点間の傾き(バンドルHの操作量に対するエン
ジンの回転速度の変化の割合)は、各比較増幅回路及び
判定回路の出力が合成回路8によって合成されて決まる
ものである。
以下、この実施例の作動について述べる。
指令装置1の・・ンドルHを前進側AHに操作して(D
・S)区画に達すると、セルシン2からの指令電圧と基
準回路62aの基準電圧との和が零を超すと同時に判定
回路6Tb及び比較増幅回路62bが作動する。
判定回路61bの作動は、その入力電圧の和が零を超す
と同時にその出力側に・・ンドルHの操作量に関係なく
一定の電圧を発生する。
また、比較増幅回路62bも同時に作動するがその出力
電圧はほぼ零である。
したがって、合成回路8の出力端子8cは判定回路61
bの出力電圧に応じた出力電圧を回転数制御器■へ伝達
し、エンジンは第8図の点aに相当する回転速度になる
バンドルHが(D−8)区画内でさらに操作されると、
判定回路61bの出力電圧は一定であるが、比較増幅回
路62bの出力電圧は・・ンドルHの操作量に応じて変
化するので合成回路8の出力端子8cの出力電圧も変化
する。
したがって、バンドルHの操作量に対するエンジンの回
転速度の変化の割合は比較増幅回路62bで決定された
割合になる。
バンドルHが(D−8)区画のほぼ中間位置に達すると
、セルシン2からの指令電圧と基準回路63aの基準電
圧との和が零を超えて比較増幅回路63bが作動を始め
る。
この比較増幅回路63bの出力が合成回路8の加算側入
力端子8aに印加される。
したがって、合成回路8の出力端子8cには前記判定回
路61b、比較増幅回路62bの出力電圧および比較増
幅回路63bの出力電圧の加算値に応じた出力電圧を回
転数制御器■に与える。
このため、バンドルHの位置が(D−8)区画のほぼ中
間ぐらいに達した場合は、エンジンの回転速度が第13
図の点すに相当する回転速度となり、烙らにバンドルH
が操作されるとノ・ンドルHの操作量とエンジンの回転
速度の変化の割合は、点ab間より急傾斜(比較増幅回
路63bの出力電圧によって決定きれる)となる。
同様に、・・ンドルHが(S)、(H)、(F)区画の
中間位置および(N−F)区画位置に順次達すると、比
較増幅回路64b〜67bが順次作動を開始し、これら
の出力電圧は合成回路8に入力きれる。
したがって、(S)区画の中間点から(H)区画の中間
点までにおける・・ンドルHの操作量に対するエンジン
の回転速度の変化の割合(点Cからd迄の傾き)は、判
定回路61bと比較増幅回路62b、63b、64bの
出力電圧を加算したものによって決定される。
しかし、バンドルHが(H)区画の中間位置を越え、(
N−F)区画に達するまでは比較増幅回路65b 、6
6bが作動し、その出力電圧は合成回路8の減算側入力
端子8bに印加される。
このため、そのバンドル位置におけるバンドルHの操作
量に対するエンジンの回転速度の変化の割合は、比較増
幅回路65b、66bの出力分だけ減少する。
つまり点d、e間は比較増幅回路64bの出力電圧が加
算側入力端子8aに印加されている電圧より減少する。
同様に点e、f間は比較増幅回路66bの出力電圧分だ
け減少する。
次に、バンドルHが(N−F)区画に達すると比較増幅
回路67bが作動を始め、その出力電圧は合成回路8の
加算側入力端子8aに印加される。
このためバンドル位置が(N−F)区画における傾き(
点fからgまでの傾き)は第13図に示すように急であ
る。
このバンドルHの前進側AHへの操作の場合、後進側A
sの回路7は、極性変換部7eの出力側に出力が生じな
いので作動しない。
また、バンドルHを後進側Asに操作した場合について
以下に述べる。
・・ンドルHが後進側ASの(D−8)区画に達すると
、セルシン2からの指令電圧は極性変換部7eで極性の
みが変換される。
この指令電圧(+電圧)と基準回路72aの基準電圧(
一電圧)との和が零を超えると、判定回路71b及び比
較増幅回路72bが作動する。
判定回路71bの作動は、前記入力電圧の和が零を超す
と同時にその出力側に・・ンドルHの操作量に関係なく
一定の電圧を発生する。
また、比較増幅回路72bも同時に作動するが、その出
力電圧はほぼ零である。
したがって、合成回路8の出力端子8cには判定回路7
1bの出力に応じた出力電圧が生じ、・・ンドルHの位
置に対してa′に相当する回転速度になるO さらにバンドルHが操作されると比較増幅回路72bの
出力電圧が増加し、この出力電圧が合成回路8の加算側
入力端子8aに印加される。
したがって合成回路8はその出力端子8cに前記判定回
路71bの出力電圧と比較増幅回路72bの出力電圧と
の加算値に応した出力電圧が発生する。
すなわち、バンドルHの操作量に対するエンジン、の回
転速度の変化の割合は、比較増幅回路72bと判定回路
71bとの加算値によって決まる割合である。
バンドルHが(D−8)区画から(S)、(H)。
(F)区画へと順次操作されると、比較増幅回路73b
〜75bが順次作動し、これらの出力電圧が合成回路8
にて加減算され、エンジンの回転速度は第13図のb′
−e′−a′−e′へと変化する。
なお、バンドルHを後進側Asに操作した場合は、前進
側AHの回路6は作動しない。
上記の本発明実施例装置において、調整を誤った場合に
ついて以下に説明する。
まずy比i増幅回路62b〜67bのポテンショメータ
62d〜67dの調整を誤ると、例えば、比較増幅回路
64bのポテンショメータ64dの設定が不埒すぎると
、この比較増幅回路64bの出力電圧が小きくなった分
だけ合成回路8の出力電圧が減少する。
したがって、第13図に示す通り、(H)区画の中間位
置におけるエンジンの回転数はd点からh点まで低下し
、その後i −j −に点へと変化する。
しかし、(S)区画の中間位置においてはC点のまま保
持されるため、C点からh点への傾きがC点からd点へ
の傾きより小さく々るだけであって、従来装置のように
エンジンの回転数上昇過程において回転数が急激に低下
したり、回転数降下過程において回転数が急激に上昇す
ることもない。
また、基準回路62a〜67aの調整を誤ると、例えば
、基準回路65aの設定を誤ってその基準電圧を小きく
すると、・・ンドル位置が(H)区画の中間位置に達す
る以前に比較増幅回路65bが作動することになり、第
13図のようにエンジンの回転速度はa −b −c
−d“−e“−f“−g“へと変化する。
しかし、この場合、d点が47点へ移行するだけであっ
て、d“点において急激に低下するものではなく、従来
装置のようにエンジンの回転数上昇過程において回転数
が急激に低下したり、エンジンの回転数降下過程におい
て回転数が急激に上昇することがない。
以上の説明から明らかな通り、本発明の舶用主機遠隔操
縦装置は、主機の特性が変化した場合にその変化に対応
した調整ができることはもちろんのこと、基準回路や比
較増幅回路の調整を誤ったとしても、主機の回転数上昇
過程において回転数が急激に低下したり、回転数降下過
程において回転数が急激に上昇することがなく、回転数
制御時に回転数が異常に変動することがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1の従来の舶用主機遠隔操縦装置、第2図は
第1図装置における切換スイッチとエンジン回転速度と
の関係を示す特性図、第3図は第1図装置における切換
スイッチおよび可動子とエンジン回転速度との関係を示
す特性図、第4図は第2の従来の舶用主機遠隔操縦装置
、第5図は第4図装置における・・ンドル位置と指令電
圧との関係を示す特性図、第6図は第4図装置における
・・ンドル位置とステップ電圧(基準電圧)との関係を
示す特性図、第7図は第4図装置におけるバンドル位置
と合成回路の出力(主機回転速度)との関係を示す特性
図、第8図は本発明の概略構成図、第9図は第8図構成
の作動説明図、第10図は本発明の舶用主機遠隔操縦装
置の一実施例、第11図は第10図装置における指令装
置の表示面説明図、第12図は第10図装置におけるバ
ンドル位置と指令電圧との関係を示す特性図、第13図
は第10図装置におけるバンドル位置とエンジン(主機
)の回転速度(合成回路の出力電圧)との関係を示す特
性図である。 1・・・・・・指令装置、3・・・・・・表示面、H・
・・・・・ノ・ンドル、62〜67a、72a〜75a
・・・・・・基準回路、62b+67b、72b〜75
b・・・・・・比較増幅回路、8・・・・・・合成回路
、100・・・・・・指令装置、101.102,10
3・・・・・・基準回路、111゜112,113・・
・・・・比較増幅回路、120・・・・・・合成回路、
Vl、V2.V3・・・・・・基準電圧、At。 A2.A3・・・・・・増幅率、Ei・・・・・・指尋
電圧。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ・・ンドルの操作量に比例し且つどのバンドル位置
    においても操作量に対する変化率が一定の指令電圧を出
    力する指令装置を備え、該指令装置からの指令電圧にも
    とづいて舶用主機の回転数を制御し、前記バンドル位置
    に対する前記回転数の変化率をバンドル位置によって異
    ならせるようにした舶用主機遠隔操縦装置において、 それぞれ異なる基準電圧を出力し、その基準電圧を調整
    自在とした複数の基準回路と、 これら複数の基準回路の出力端にそれぞれ対応して一方
    の入力端が接続されると共に他方の入力端が前記指令装
    置の出力端に接続され、それぞれ前記指令装置から入力
    された指令電圧の絶対値が、対応する前記基準回路から
    入力された基準電圧の絶対値以上に々つたときのみ、そ
    の差をそれぞれ所定の比率に増幅し、その増幅率を調整
    自在とした複数の比較増幅回路と、 これら複数の比較増幅回路の出力端に入力端が接続され
    、複数の比較増幅回路の出力電圧を加減算し、この加減
    算した結果を舶用主機の回転数制御器へ伝達する合成回
    路と、 を設けた舶用主機遠隔操縦装置。
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