JPS5934191B2 - 植物油脂よりトコフェロ−ル類及びトコトリエノ−ル類の濃縮法 - Google Patents
植物油脂よりトコフェロ−ル類及びトコトリエノ−ル類の濃縮法Info
- Publication number
- JPS5934191B2 JPS5934191B2 JP13644480A JP13644480A JPS5934191B2 JP S5934191 B2 JPS5934191 B2 JP S5934191B2 JP 13644480 A JP13644480 A JP 13644480A JP 13644480 A JP13644480 A JP 13644480A JP S5934191 B2 JPS5934191 B2 JP S5934191B2
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- JP
- Japan
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- tocotrienols
- tocopherols
- extraction solvent
- fats
- vegetable oils
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は植物油脂よりそれに含まれるトコフェロール類
及びトコトリエノール類の濃縮法に関するものである。
及びトコトリエノール類の濃縮法に関するものである。
粗製の植物油脂中には約0.1%程度のトコフェロール
類(ビタミンE)及びトコトリエノール類 、’が含有
されている。
類(ビタミンE)及びトコトリエノール類 、’が含有
されている。
従来、このような油脂中からそれに含まれるトコフェロ
ール類やトコトリエノール類を単離するためには、油脂
をケン化あるいはメチル又はエチルエステル化した後、
得られた不ケノ化物あるいはエステル化物をアセトン又
はメタノール溶液として冷却口過してステロイド類を分
離し、次いで口液から溶媒を除去したのち真空蒸留して
脂肪酸あるいは脂肪酸エステル類を分離し、さらに分子
蒸留してトコフエノール類又はトコトリエノール類を製
取することが行われている。しかしながら、このような
方法では、エステル化やケン化の工程を採用する必要が
あることから、分離操作は複雑になり、かつ必然的に分
離コストが著しく高くなるといラ欠点を有した。
ール類やトコトリエノール類を単離するためには、油脂
をケン化あるいはメチル又はエチルエステル化した後、
得られた不ケノ化物あるいはエステル化物をアセトン又
はメタノール溶液として冷却口過してステロイド類を分
離し、次いで口液から溶媒を除去したのち真空蒸留して
脂肪酸あるいは脂肪酸エステル類を分離し、さらに分子
蒸留してトコフエノール類又はトコトリエノール類を製
取することが行われている。しかしながら、このような
方法では、エステル化やケン化の工程を採用する必要が
あることから、分離操作は複雑になり、かつ必然的に分
離コストが著しく高くなるといラ欠点を有した。
本発明はこのような欠点の克服された方法を提供するこ
とを目的とする。
とを目的とする。
すなわち、本発明によれば、植物油脂中に含有されるト
コフェロール類及び/又はトコトリエノール類を濃縮す
るにあたり、該植物油脂を、一価低級アルコール又は一
価低級アルコールとケトンとの混合物を抽出溶媒として
用いて抽出処理を行つた後、抽出溶媒相部分と油脂相部
分とに分離し、得られた抽出溶媒相部分を蒸留して濃縮
されたトコフェロール類及び/又はトコトリエノール類
を得ることを特徴とする濃縮法が提供される。
コフェロール類及び/又はトコトリエノール類を濃縮す
るにあたり、該植物油脂を、一価低級アルコール又は一
価低級アルコールとケトンとの混合物を抽出溶媒として
用いて抽出処理を行つた後、抽出溶媒相部分と油脂相部
分とに分離し、得られた抽出溶媒相部分を蒸留して濃縮
されたトコフェロール類及び/又はトコトリエノール類
を得ることを特徴とする濃縮法が提供される。
本発明において、抽出溶媒として用いる一価低級アルコ
ールとしては、メタノール、エタノール、ブタノールな
どの炭素数1〜4個のものが用いられ、またこれに必要
に応じて添加されるケトンとしては、アセトン、メチル
エチルケトン、ジエチルケトンなどの低級アルキルケト
ンが用いられる。アルコールとケトンの混合物を抽出溶
媒として用いる場合、混合物中のケトン含量は、2〜3
0容量%、好ましくは5〜15容量%にするのがよい。
本発明を実施するには、植物油脂に前記抽出溶媒を添加
し、かきまぜを行いながら抽出処理を行う。この抽出処
理は加温下で行うのが好ましく、その加温は通常20〜
55℃、好ましくは40〜50℃である。抽出溶媒の使
用量は、油脂100重量部に対して、20〜80容量部
、好ましくは40〜50容量部である。次に得られた抽
出処理生成物を静置、分別などにより抽出溶媒相部分と
油脂相部分とに分離し、さらに抽出溶媒相部分を蒸留す
る。このようにして、トコフエロール類及び/又はトコ
トリエノール類の濃縮液を蒸留残渣として得る。本発明
を実施する場合、抽出溶媒相部分の蒸留に先立ち、この
抽出溶媒相部分はこれをあらかじめ冷却し、その中に含
まれるステロイド類及び脂肪酸類を結晶として析出させ
、これを口別除去するのがよい。
ールとしては、メタノール、エタノール、ブタノールな
どの炭素数1〜4個のものが用いられ、またこれに必要
に応じて添加されるケトンとしては、アセトン、メチル
エチルケトン、ジエチルケトンなどの低級アルキルケト
ンが用いられる。アルコールとケトンの混合物を抽出溶
媒として用いる場合、混合物中のケトン含量は、2〜3
0容量%、好ましくは5〜15容量%にするのがよい。
本発明を実施するには、植物油脂に前記抽出溶媒を添加
し、かきまぜを行いながら抽出処理を行う。この抽出処
理は加温下で行うのが好ましく、その加温は通常20〜
55℃、好ましくは40〜50℃である。抽出溶媒の使
用量は、油脂100重量部に対して、20〜80容量部
、好ましくは40〜50容量部である。次に得られた抽
出処理生成物を静置、分別などにより抽出溶媒相部分と
油脂相部分とに分離し、さらに抽出溶媒相部分を蒸留す
る。このようにして、トコフエロール類及び/又はトコ
トリエノール類の濃縮液を蒸留残渣として得る。本発明
を実施する場合、抽出溶媒相部分の蒸留に先立ち、この
抽出溶媒相部分はこれをあらかじめ冷却し、その中に含
まれるステロイド類及び脂肪酸類を結晶として析出させ
、これを口別除去するのがよい。
この場合、冷却温度は、通常5℃以下、好ましくは−2
0℃以下にするのがよい。本発明においては、前記した
ようにその分離操作は極めて簡単であるし、その上、エ
ステル化やケン化などの化学反応を用いないことから、
油脂の損傷がないという利点を有している。本発明によ
れば、トコフエロール類やトコトリエノール類を含む種
々の植物油脂、例えば、パーム油、米ぬか油、大豆油、
トウモロコシ油、小麦胚芽油などから、それに含まれる
トコフエロール類及びトコトリエノール類を効率よく分
離濃縮することができる。次に本発明を実施例によりさ
らに詳細に説明する。
0℃以下にするのがよい。本発明においては、前記した
ようにその分離操作は極めて簡単であるし、その上、エ
ステル化やケン化などの化学反応を用いないことから、
油脂の損傷がないという利点を有している。本発明によ
れば、トコフエロール類やトコトリエノール類を含む種
々の植物油脂、例えば、パーム油、米ぬか油、大豆油、
トウモロコシ油、小麦胚芽油などから、それに含まれる
トコフエロール類及びトコトリエノール類を効率よく分
離濃縮することができる。次に本発明を実施例によりさ
らに詳細に説明する。
実施例 1
粗製パーム油(トコフエロール含量0.01%、トコト
リエノール含量0.06%)1007にメタノール50
m1を加え、45℃で振盪した後、メタノール溶液相を
油脂相から分別し、次に、この分別されたメタノール溶
液を約−19℃に1昼夜冷却し、析出した結晶を口別し
、母液からメタノールを留去した。
リエノール含量0.06%)1007にメタノール50
m1を加え、45℃で振盪した後、メタノール溶液相を
油脂相から分別し、次に、この分別されたメタノール溶
液を約−19℃に1昼夜冷却し、析出した結晶を口別し
、母液からメタノールを留去した。
得られた濃縮物1.2V中のトコフエロール類及びトコ
トリエノール類を高速液体クロマトグラフイ一によつて
定量した結果、原料パーム油中に含まれるトコフエロー
ル類及びトコトリエノール類の回収率は78%であつた
。実施例 2 抽出溶媒としてメタノールに代えてエタノールを用いた
以外は実施例1と同様の操作を行つたところ、80%の
回収率で濃縮物を得た。
トリエノール類を高速液体クロマトグラフイ一によつて
定量した結果、原料パーム油中に含まれるトコフエロー
ル類及びトコトリエノール類の回収率は78%であつた
。実施例 2 抽出溶媒としてメタノールに代えてエタノールを用いた
以外は実施例1と同様の操作を行つたところ、80%の
回収率で濃縮物を得た。
実施例 3
抽出溶媒としてメタノールに代えてアセトン10v01
%含むエタノールを用いた以外は実施例1と同様の操作
を行つたところ、85%の回収率で濃縮物を得た。
%含むエタノールを用いた以外は実施例1と同様の操作
を行つたところ、85%の回収率で濃縮物を得た。
実施例 4
原料として粗製米ぬか油(トコフエロール含量0.04
%、トコフエノール含量0.09%)及び抽出溶媒とし
てアセトン10v01%含有するエタノールを用いた以
外は実施例1と同様に操作したところ85%の回収率で
濃縮物2.17を得た。
%、トコフエノール含量0.09%)及び抽出溶媒とし
てアセトン10v01%含有するエタノールを用いた以
外は実施例1と同様に操作したところ85%の回収率で
濃縮物2.17を得た。
Claims (1)
- 1 植物油脂中に含有されるトコフェロール類及び/又
はトコトリエノール類を濃縮するにあたり、該植物油脂
を、一価低級アルコール又は一価低級アルコールとケト
ンとの混合物を抽出溶媒として用いて抽出処理を行つた
後、抽出溶媒相部分と油脂相部分とに分離し、得られた
抽出溶媒相部分を蒸留して濃縮されたトコフェロール類
及び/又はトコトリエノール類を得ることを特徴とする
濃縮法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13644480A JPS5934191B2 (ja) | 1980-09-29 | 1980-09-29 | 植物油脂よりトコフェロ−ル類及びトコトリエノ−ル類の濃縮法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13644480A JPS5934191B2 (ja) | 1980-09-29 | 1980-09-29 | 植物油脂よりトコフェロ−ル類及びトコトリエノ−ル類の濃縮法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5759885A JPS5759885A (en) | 1982-04-10 |
JPS5934191B2 true JPS5934191B2 (ja) | 1984-08-21 |
Family
ID=15175251
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13644480A Expired JPS5934191B2 (ja) | 1980-09-29 | 1980-09-29 | 植物油脂よりトコフェロ−ル類及びトコトリエノ−ル類の濃縮法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5934191B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3582904D1 (de) * | 1984-08-02 | 1991-06-27 | Henkel Corp | Reinigung von tocopherolen durch extraktion. |
MY139644A (en) * | 2005-02-17 | 2009-10-30 | Palm Nutraceuticals Sdn Bhd | Improving the quality of crude oils and fats and recovery of minor components |
JP5328308B2 (ja) * | 2007-11-19 | 2013-10-30 | 日清ファルマ株式会社 | 脂溶性ビタミンの濃縮方法 |
-
1980
- 1980-09-29 JP JP13644480A patent/JPS5934191B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5759885A (en) | 1982-04-10 |
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