JPS5933837Y2 - 注液装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主液槽を内蔵する装置に関し、特に前記主液槽
への給液に関する。

従来の上記装置として加湿用主水槽を内蔵する空気調和
器がある。

空気調和器の給水方法は、空気調和器本体から主水槽を
取出して水を注入し、前主水槽を空気調和器本体に収納
する一連の手続きを必要としていた。

然し乍ら、上記給水方法では主水槽を空気調和器から取
出す煩わしさを有するだけではなく水が充満して重くな
った主水槽を空気調和器に収納するという実に困難な動
作を必要とするものであった。

本考案は上記の点に鑑みて威されたもので、本体枠に開
口を設け、前記開口を開閉自在にしかつ内壁に補助皿を
有する扉を設け、前記扉の開状態で前記補助皿に液体を
注ぎ、前記液体が主液槽に流入するよう構成することに
より、上記従来の欠点を解消するものである。

以下、本考案の実施例を第１図乃至第４図に基づいて説
明する。

図中、１は空気調和器の本体枠、２は本体枠１に形成さ
れた開口、３は開口２に下縁を枢軸として開閉自在に設
けられた扉、４は扉３の下縁を枢軸とするヒンジ、５は
扉３の内壁周縁部に設けられた爪、６は爪５に把持され
て扉３の内壁に設けられた補助皿で扉３の開時に本体枠
１内側に面する位置に少くとも開口を有する。

７は扉３の外方への所定開角度を制限する回動制限装置
として補助皿６に設けられた突起で例えばプラスチック
等により補助皿６と一体成形される。

８は空気調和器に内蔵される主液槽としての加湿用主水
槽で扉３の所定開状態で補助皿６に設けられた前記開口
の下位に位置するよう配置される。

かかる構成の空気調和器では、第３図に示す扉３の閉状
態から第４図に示すように、扉３をヒンジ４を中心とし
て回動させると突起７と本体枠１との当接により、扉３
は所定開度状態を保持される。

この時、補助皿６の水受面は主水槽８側に傾斜した状態
に且つ補助皿６に設けられた開口が主水槽８の上位に位
置する。

そして前記状態の補助皿６に図示しない薬罐等により注
水を行えば傾斜した水受面に沿って流れ主水槽８に流入
する。

このように、主水槽８を空気調和器に内蔵した状態で簡
単に給水することができるので、主水槽８を空気調和器
から取出す煩わしさ並びに水が充満して重くなった主水
槽８を空気調和器に収納する困難な動作を全く必要とし
ない。

また、扉３と補助皿６との固定は扉３に設けられた爪５
により補助皿６を把持固定するものであるから、ボルト
等を必要とせず、以って部品点数を少くかつその作業が
簡便である。

更に、第３図に示すように扉３の閉状態で扉３と本体枠
１との外表面が同一面になるようにしであるので外観上
美的感を損うこともない。

また、扉３の所定開度状態の保持は補助皿６と一体成形
された突起７と本体枠１との当接により或されるもので
あるから、前記回動のバラツキを少なくすることができ
る。

以上説明したように本考案によれば、本体枠に開口を形
成し、前記開口を開閉自在にかつ内壁に補助皿を有する
扉を設け、前記扉の開状態を保持して前記補助皿に水或
いは油等の液体を注ぎ、前記液体が主液槽に流入するよ
う構成することにより、前記主液槽を装置から取出さな
くとも前記主液槽に給液することができるので手間並び
に困難な動作を必要としない至って簡便な注液装置を提
供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例である空気調和器の要部断面図
、第２図は同上装置の要部斜視図、第３図、第４図は夫
々同上装置の要部である扉の閉、開状態を示す断面図で
ある。 １・・・・・・本体枠、２・・・・・・開口、３・・・
・・・扉、６・・・・・・補助皿、７・・・・・・突起
、８・・・・・・主水槽。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 主液槽を内蔵する装置において、本体枠に形成された開
   口と、前記開口に下縁を枢軸として開閉自在に取付けら
   れかつ内壁に補助皿を有する扉と、鉄扉の外方への所定
   開角度を制限する回動制限装置とからなり、前記補助皿
   は扉開状態において水或いは油等の液体の受皿となりか
   つその内端が主液槽に向けて少くとも一部が開口した形
   状に形成したことを特徴とする注液装置。