JPS5933619Y2 - ロ−ル - Google Patents

ロ−ル

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JPS5933619Y2
JPS5933619Y2 JP16847979U JP16847979U JPS5933619Y2 JP S5933619 Y2 JPS5933619 Y2 JP S5933619Y2 JP 16847979 U JP16847979 U JP 16847979U JP 16847979 U JP16847979 U JP 16847979U JP S5933619 Y2 JPS5933619 Y2 JP S5933619Y2
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JP
Japan
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roll
particles
fluorine
plating film
containing compound
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Expired
Application number
JP16847979U
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English (en)
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JPS5686120U (ja
Inventor
邦子 内藤
宗順 松村
建 荒木
Original Assignee
上村工業株式会社
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Publication date
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Publication of JPS5686120U publication Critical patent/JPS5686120U/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は被処理物の付着が生じ難く、剥離性が優れ、例
えばポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム等の
プラスチックフィルム形成用ロール、或いは複写機用ロ
ール等として使用されるロールに関する。
従来、ポリエステルフィルム等のプラスチックフィルム
形成用ロールは、耐摩耗性を向上させるため、その表面
に硬質クロムめっきを施してクロムめっき被膜を形成す
ることが行なわれてきた。
しかし、表面に硬質クロムめっき被膜を形成したロール
を用いて例えばポリエステルフィルムを形成する場合、
ロールで粘着状態であるポリエステルをしごくようにす
るため、硬質クロムめっき被膜自体としては一般的に物
の粘付着が生じ難く、また耐摩耗性も良好であるにもか
かわらず、ポリエステルがロールに粘付着し、作業性を
著しく害すると共に、比較的短期間でロールが損傷する
等の不都合がしばしば生じる問題があった。
また、コピー用ロールなどは使用中に静電作用でロール
に紙などが付着することがあり、このためロール表面に
4フツ化エチレン樹脂等のフッ素樹脂被膜をニーティン
グすることも行なわれていたが、金属製ロール表面にフ
ッ素樹脂をコーティングすることは非常に面倒であり、
かつコスト的にも高価となる上、ロールに対するフッ素
樹脂被膜の密着性は十分ではなく、使用中などにおいて
被膜がロールから剥れてしまうなど、耐久性の点で大き
な問題があった。
従って、従来よりプラスチック等の粘付着、静電作用に
よる付着など、物の付着が生じ難く、剥離性が良好であ
り、かつ耐久性の優れたロールの開発が要望されていた
本考案は上記事情に鑑みなされたもので、ロ一ル表面に
対して4フツ化エチレン樹脂等のフッ素樹脂の粒子、或
いはフッ化黒鉛といったフッ素含有化合物の粒子を共析
するめつき被膜を形成することにより、例えばポリエス
テルフィルムの製造等、プラスチック用ロールとして使
用してもプラスチックの粕付着が生ぜず、また静電複写
機用ロール等として用いても静電作用による紙などの付
着が生ぜず、このように物の付着が生じ難く、剥離性が
非常に優れていると共に、ロール表面に形成された共析
めつき被膜は、その金属マトリックスがロール素地等の
金属材質と密着よく強固に結合し、かつフッ素含有化合
物粒子が金属マ) IJラックス中埋め込まれた状態で
金属マトリックスにしっかりと結合し、従って使用中に
おいて共析めつき被膜或いはフッ素含有化合物粒子が剥
れ、脱落することがなく、シかも耐摩耗性も優れており
、耐久性の高いロールを提供するものである。
以下、本考案につき図面を参照しつつ詳しく説明する。
第1図は本考案に係るロールの一例を示すもので、この
ロール1はロール本体2の表面(外周面)3にフッ素含
有化合物粒子を均一に共析させためつき被膜4を形成し
であるものである。
このロール1の一部を拡大して示したものが第2図で、
5がめつき被膜4の金属マ) IJラックス6がフッ素
含有化合物粒子であり、めっき被膜4の表面に粒子6の
一部が露頭しているものである。
本考案のロールは、ポリエステルシート、ポリエチレン
シート等の熱可塑性プラスチックシート形成用ロール、
複写機用ロールなど、種々の用途に使用することができ
、そのロール素材としてはスチール、銅合金等、その目
的に応じて適宜な材質を選定できる。
本考案においては、フッ素含有化合物の粒子として4フ
ツ化エチレン樹脂、4フッ化エチレン−67フ化プロピ
レン共重合樹脂、3フツ化塩化エチレン樹脂、フッ化ビ
ニリデン樹脂、フッ化ビニル樹脂等のフッ素樹脂の粒子
やフッ化黒鉛の粒子などを単独で又はこれらを混合して
用いることができる。
この場合、粒子径は150μm以下、特に0.3〜20
μmとすることが好ましい。
また、必要により前記フッ素含有化合物粒子に加えて他
の無機もしくは有機高分子微粒子を共析させることもで
きる。
めっき被膜のマトリックスとしては特に制限はなく、ロ
ールの用途等に応じて銅、銀、亜鉛、錫など、適宜な金
属を選定することができるが、ニッケル、それにニッケ
ルーコバルト合金、ニッケルーリン合金、ニッケルーホ
ウ素合金等のニッケル合金が耐熱性、表面硬度等に優れ
ていることから好適に採用される。
前記フッ素含有化合物粒子共析めっき被膜の形成法とし
ては、電気めっき法によっても無電解めっき法によって
も差支えなく、従来公知のめつき法が採用でき、例えば
、4フツ化エチレン樹脂等のフッ素樹脂、フッ化黒鉛な
どのフッ素含有化合物の粒子を必要により活性剤の存在
下で所望のめつき液中に分散させてめっきする方法が採
用される。
なお、フッ素含有化合物粒子のめつき液中への懸濁量は
io〜250g/l、特に30〜100g/Vとするこ
とが好ましく、本考案においてはロール表面に形成する
めつき被膜中のフッ素含有化合物粒子共析量は必ずしも
限定されないが、めっき被膜に対して5〜30容量%、
特に10〜30容量%になるようにすることが好ましい
また、前記めっき液中に光沢剤を添加し、ロール表面に
形成する共析めつき被膜のマトリックスを光沢析出物と
することにより、ロールの非付着性乃至剥離性を一層向
上させることができ、かつマトリックスの機械的強度を
顕著に増大させることができる。
例えばニッケルめっきの場合、めっき被膜のビッカース
硬度を400以上とすることにより優れた効果を与える
上述したようにフッ素含有化合物粒子の共析めつき被膜
は所望のめつき液にフッ素含有化合物粒子を均一に懸濁
させ、通常のめつき条件においてめっきを行なうことに
より形成されるが、共析めつき被膜の形成後、この被膜
上に更に他のめつき被膜を形成することができる。
例えばフッ素含有化合物粒子を共析させた光沢ニッケル
めっき被膜上にクロムめっき被膜を形成することができ
る。
なお、この場合、クロムめっき被膜は光沢ニッケルめっ
き被膜表面に露呈したフッ素含有化合物粒子上には形成
されず、光沢ニッケルめっき被膜マトリックス上にのみ
形成される。
また、第3図に示すようにロール本体2の表面3に所望
の下地めっき被膜7を形成した上に、フッ素含有化合物
粒子共析めつき被膜4を形成することもできる。
なおまたフッ素含有化合物粒子、とりわけ4フツ化エチ
レン樹脂等のフッ素樹脂粒子を共析させためつき被膜は
、これらフッ素樹脂素子を加熱軟化もしくは溶融して、
例えば第4図に示すように、ロール本体2の表面3に形
成するフッ素樹脂粒子6共析めつき被膜4の表面に露頭
するフッ素樹脂粒子6を軟化もしくは溶融させ、被膜4
表面の一部もしくは全部をフッ素樹脂で被覆させること
かで゛きる(なお、図中5はマトリックスである)。
このようにめっき被膜表面(共析めつき被膜表面又は共
析めつき被膜後更に他の最終めっき被膜を形成させる場
合はこの最終めっき被膜表面)の一部もしくは全部をフ
ッ素樹脂粒子の溶融によりフッ素樹脂で覆うことによっ
て、更にロールの剥離性を優れたものにすることができ
る。
この場合、前記共析めっき被膜表面に別にフッ素樹脂粒
子を供給し、同時に軟化、溶融することによりめっき被
膜表面に密着性の高いフッ素樹脂被膜をより厚く形成す
ることができる。
また、フッ素含有化合物粒子共析めつき被膜に対しては
研摩が可能であり、必要により研摩加工を行なって鏡面
仕上げすることもできる。
本考案に係るロールの効果につき更に具体的に説明する
と、ポリエステルフィルム形成用ロール(スチール製)
の表面に下記組成のめつき液を用い、下記条件でめっき
することにより、ポリテトラフルオロエチレン(4フツ
化エチレン樹脂)粒子が均等に共析した光沢ニッケルめ
っき被膜を20μm形成した。
めっき液組成、めっき条件 NiSO4・6 H2O280g/ 1 NiC12・6H2045g/1 H3B03 40 g / 1
−次光沢剤 2g/l二次光沢剤
0.2g/14フッ化エチレン樹
脂粒子 50(粒径平均0.3μm、ダイ
キン工業社製)(固形分) pH4,0〜4.5 めっき温度 55℃陰極電流
密度 4A/dm2陽極
ニッケル攪拌
プロペラなお、形成されためつき被膜中には約1
5容量%の4フフ化エチレン樹脂が共析されており、ま
た被膜のビッカース硬度は580であった。
次に、表面に共析めつき被膜が形成されたロールを37
0℃の加熱炉に10分間入れ、共析めつき被膜表面に露
頭している4フツ化エチレン樹脂粒子を溶融して、めっ
き被膜表面を47フ化エチレン樹脂で被膜した。
かくして得られたロールは樹脂の粘付着が生じ難いもの
であり、また同様にめっき処理、加熱処理された複写機
用ロールはコピーされた紙がロールにまきつくことが防
止されるものである。
更に、4フツ化エチレン樹脂の代りにフッ化黒鉛を共析
させたものも同様の効果を有する。
以上説明したように、本考案のロールは、その表面にフ
ッ素含有化合物の粒子を共析させためつき被膜を形成し
ていることにより、物のロールへの付着が生じ難く、物
の剥離性が非常に良いものである。
例えば、ポリエステルフィルム等のプラスチックフィル
ムの製造などにおいて、粘着状態にある樹脂をしごくよ
うにしても、ロールに樹脂が粘付着することが防止でき
、また静電式複写機などにおいて、静電作用による紙等
のロールへの付着も防止でき、作業性、操作性を著しく
改善することができる。
また、本考案のロールは、その表面にフッ素含有化合物
粒子を懸濁するめつき液を用いてめっきを行なうだけで
よく、従来の硬質クロムめっき被膜の形成、或いはフッ
素樹脂のコーティングに比べて非常に簡単に製作するこ
とができる。
また、得られるめっき被膜は、フッ素含有化合物粒子が
マトリックス中にしっかりと埋め込まれていると共に、
ロール表面或いは下地めっき膜に対して金属マトリック
スが密着よく強固に結合しているものであるから、素材
(ロール本体)との密着性が従来のフッ素樹脂コーティ
ング被膜に比べて優れており、使用中などにおいてめっ
き被膜が剥れたり、フッ素含有化合物粒子が剥落するこ
とが良好に防止される。
かつ、機械的強度も高い上、耐摩耗性にも優れ、非常に
耐久性の高いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す一部切欠斜視図、第2
図は同側の一部を拡大して示す断面図、第3図は本考案
の他の実施例を示す一部切欠斜視図、第4図は本考案の
更に別の実施例を示す第2図と開成の断面図である。 1・・・・・・ロール、2・・・・・・ロール本体、3
・・・・・・表面、4・・・・・・めっき被膜、5・・
・・・・マトリックス、6・・・・・・フッ素含有化合
物の粒子。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 1.フッ素含有化合物の粒子を共析させためっき被膜を
    表面に形成してなることを特徴とするロール。 2、フッ素含有化合物の粒子がフッ素樹脂粒子である実
    用新案登録請求の範囲第1項記載のロール。 3、フッ素樹脂粒子を共析させためつき被膜が、めっき
    後表面に露頭するフッ素樹脂粒子及び必要により表面に
    供給されたフッ素樹脂を軟化もしくは溶融することによ
    りめっき被膜表面の一部もしくは全部をフッ素樹脂で被
    覆したものである実用新案登録請求の範囲第2項記載の
    ロール。 4、フッ素樹脂が47フ化エチレン樹脂、4フッ化エチ
    レン−6フツ化プロピレン共重合樹脂、3フツ化塩化エ
    チレン樹脂、フッ化ビニリデン樹脂又はフッ化ビニル樹
    脂である実用新案登録請求の範囲第2項又は第3項記載
    のロール。 5、フッ素含有化合物の粒子がフッ化黒鉛粒子である実
    用新案登録請求の範囲第1項記載のロール。 6、フッ素含有化合物の粒子が共析するめっき被膜のマ
    トリックスがニッケルもしくはニッケル合金である実用
    新案登録請求の範囲第1項乃至第5項いずれか記載のロ
    ール。
JP16847979U 1979-12-05 1979-12-05 ロ−ル Expired JPS5933619Y2 (ja)

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JPS5686120U JPS5686120U (ja) 1981-07-10
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