JPS5933297Y2 - 加熱調理盤の電源接続口装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、加熱調理盤の電源接続口装置に関する。

加熱調理盤は、第１図、第２図に示されるように、本体
そのものがアルミニウム等の金属製調理盤Ａをなし、該
調理盤Ａを加熱するヒーターＢが裏面へ埋設等して設け
られ、該ヒータ−８部下面にカバーＣおよび脚りが設け
られたりするだけで、調理傑人を包囲する頑丈な本体ケ
ースは採用されていない。

従って、多くの電気器具のように頑丈な本体ケースの一
部に電源接続口Ｅを形成することがなく、従来は、第１
図、第２図のような電源接続口Ｅを形成する筒カバーＦ
を合成樹脂により形成して調理盤Ａ裏面へ取付け、ヒー
ターＢの両端すと結線した電源接続雄端子Ｇを前記接続
口Ｅに臨ませている。

前記電源接続雄端子Ｇは、調理盤Ａ裏面へビスＨ，Ｈに
より取付けられる耳金具Ｍをビス止め■した絶縁壁■に
固着し、調理盤Ａおよび耳金具Ｍと端子Ｇとは絶縁壁■
により絶縁される。

調理盤Ａに取付けられた絶縁壁■上の端子Ｇに対し、ヒ
ータ一端部すに接続されているリード線ＪをビスＫによ
り結線し終ると、前記筒カバーＦを、その接続口Ｅの奥
部に絶縁壁工が位置するように被せて、ビスＬによって
前記耳金具Ｍの補助片Ｎに取付け、前記接続口Ｅに、電
源コード〇一端に設けられている接続具Ｐを受は入れる
ことにより、端子Ｇが接続具Ｐに備える雌端子Ｑと嵌り
合い、ヒーターＢと電源コードＯとが接続状態となるよ
うにしている。

また、前記接続具Ｐに、温度調節機構を内蔵していて、
その制御のために調理盤λの温度を感知する感温棒Ｒが
突出している場合、接続具Ｐが接続口Ｅに受は入れられ
るとき、前記感温棒Ｒは前記絶縁壁■に開設された孔Ｓ
を通じ、調理盤Ａ裏面の突出部Ｔに穿設した感温孔Ｕに
嵌挿し、感温機能を奏し得べくしである。

前記従来の構造では、部品点数が多いうえ、組立てにも
多くのビス止め作業を要し、安価に供し得ない。

この考案は、前記従来の欠点を解消し得る加熱調理盤の
電源接続口装置を提供することを目的とするものである
。

第３図、第４図に示される実施例について説明すれば、
１は調理盤であって、裏面にヒーター２が埋設されてい
る。

ヒーター２は保護パイプ３内に絶縁物４を介して縦通さ
せられたいわゆるシーズヒーターであって、調理盤１裏
面の環状突条５部に埋設され、両端２ａ 、２ａが突条
５外へ前記調理盤１外周側に向けて突出させられている
。

該突出するヒータ一端２ａ、２ａの中間部にはそれらヒ
ータ一端２ａ 、２ａと平行な感温突条部６が前記突条
５のヒータ一端突出部と連続的に形成され、感温突条部
６にはその長さ方向に感温孔Ｔが穿設されている。

前記ヒータ一端２ａ、２ａを接続すべき電源接続雄端子
８，９は、合成樹脂製筒カバー９に一体成形された、電
源接続口１０の奥部壁１１へ取付けられている。

１２は端子８を取付けるナツト部１２ａを有する接続金
具であって、ヒータ一端２ａへ一端を半田付けしたリー
ド線１３の他端をビス１４により取付け、ヒーター２と
端子８とを接続状態にする。

筒カバー９は、その両側に取付片１５が一体成形されて
おり、該取付片１５を調理盤１裏面に突設された取付柱
１６へビス１Ｔにより止め付けて取付けられている。

この取付けは取付片１５と取付柱１６との間にステンレ
ス製の断熱パイプ１８を介在させる等して、調理盤１か
ら筒カバー９への熱影響を抑制し、同筒カバー９を高価
な耐熱樹脂製としなくてもよいようにするパイプ１８は
その端部に通気切欠き部１８ａを有し、実験によると、
筒カバー９の温度を調理盤１より４０℃以上低くできる
。

筒カバー９は、端子８を取付けた後に調理盤１へ取付け
、その後でヒータ一端２ａに接続しているリード線１３
を筒カバー９内の端子８へ取付けるが、この作業順序は
リード線１３を必要以上に長くして故障の原因になった
り電線を無駄に使うようなことがないよう、必要最少限
の長さとするのに必須であり、リード線１３の前記最終
段階での取付けのために、筒カバー９の底部壁２０に、
前記リード線１３取付部を露出させる窓１９を開設し、
該窓１９からリード線１３の取付は作業ができるように
してあり、これによって、リード線１３を取付ける接続
金具１２および端子８を持った筒カバー奥部壁１１を筒
カバー９の一部として一体成形でき、従来に比し、全体
に部品点数が減少し、組付けの必要作業数が半減する。

２６は感温制御機構を内蔵した接続具、２Ｔはその感温
棒である。

２８は奥部壁１１の感温棒２７に対する逃げ孔である。

前記窓１９は、リード線１３の接続金具１２との取付作
業ができれは足り、そのままにしておいても、加熱調理
盤使用状態ではその底部下に開口するだけで、それら接
続部に触れて感電したリショートさせたりする不都合は
生じないが、さらなる安全と外観上蓋を設けることもで
きる。

第５図、第６図は、窓１９の口縁に段部１９ａを形成し
て蓋２１を嵌め込み、段部１９ａの一部を窓１９の中央
側へ突出させた突片１９ｂヘビス２２（こより取付ける
ようにしである。

第１図は、窓１９を筒カバー９の後縁で開放する切込み
形に形成し、その開放部１９ｃから蓋２１をスライド式
に着脱できるべくしてあり、２３は窓１９の両側縁に形
成したスライド溝、２４は蓋２１両側縁に形成した前記
溝２３に係入するスライド突条である。

蓋２１の着脱形式は、他の弾性嵌着や蓋２１に回動する
係合片を設けて窓１９の口縁に係脱させる等、既に知ら
れる任意のものを採用し得る。

ただ、第７図のものや弾性嵌着等の場合は、部品点数が
蓋以外多くならない利点がある。

この考案（こよれば、電源接続口を有し該接続口に臨む
電源接続雄端子および該端子と調理盤に備えるヒータ一
端部との接続部を覆う筒カバーを、前記調理盤へ直接取
付けると共に、該筒カバーに、前記端子を取付ける接続
口奥部壁を一体形成し、筒カバーを調理盤裏面に取付け
た後、筒カバー底部壁に開設された窓を通じ、筒カバー
が覆っているヒータ一端部と雄端子との接続を行えるべ
くしたから、部品点数の少ない構造の簡単なものとなる
と共に、部品の組付は作業数が大幅に減少して生産性も
向上し、製品コストを大幅に低減する。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来例の一部斜面図および一部断面図
、第３図はこの考案の一実施例を示す要部の横断底面図
、第４図は要部分解斜面図、第５図は変形例の一部断面
図、第６図は一部斜面図、第１図は他の変形例を示す一
部斜面図である。 １・・・・・・調理盤、２・・・・・・ヒーター、２ａ
・・・・・・ヒータ一端、８・・・・・・電源接続雄端
子、９・・・・・・筒カバー１０・・・・・・電源接続
口、１１・・・・・・電源接続口奥部壁、１３・・・・
・・リード線、１５・・・・・・取付片、１８・・・・
・・断熱パイプ、１９・・・・・・窓、２０・・・・・
・底部壁、２１・・・・・・蓋。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） 電源接続口を有し該接続口に臨む電源接続端子
   および該端子と調理盤（こ備えるヒータ一端部との接続
   部を覆う筒カバーを、前記調理盤へ直接取付けると共に
   、該筒カバーに前記端子を取付ける接続口奥部壁を一体
   形成し、筒カバー底部壁の少なくともヒータ一端部およ
   び前記端子との接続部に対応する部分に、同接続の作業
   を筒カバー取付は後に可能とする窓を開設したことを特
   徴とする加熱調理盤の電源接続口装置。
2. （２）前記端子は、雄端子である実用新案登録請求の範
   囲第１項記載の加熱調理盤の電源接続口装置。
3. （３）筒カバーは、調理盤に対し断熱性部材を介して取
   付けられている実用新案登録請求の範囲第１項記載の加
   熱調理盤の電源接続口装置。
4. （４）筒カバーは調理盤への取付片を一体成形している
   実用新案登録請求の範囲第１項または第３項に記載の加
   熱調理盤の電源接続口装置。