JPS593303Y2 - 窓用機器の取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は機器本体を窓に取付けるための取付枠が継手を
介して連結せられる複数個の単位枠体から成る構造の窓
用機器の取付装置に関する。

窓用機器例えば窓用換気扇にあってはその換気扇本体を
窓に取付けるのに取付枠を用いているが、近年、その取
付枠を複数個の単位枠体により構成し、この単位枠体を
窓の縦寸法等に合わせ必要数用意して、この用意した単
位枠体を継手を介し連結して使用する様にしたものがあ
る。

ところが、このものに於いて上述の如く各単位枠体を連
結する継手は、従来、単にその片半部を一方側の単位枠
体に圧入し、残りの片半部を他方側の単位枠体に圧入す
るというだけのことで、それら−吉例及び他方側の面単
位枠体に対し同じ度合でもって連結せられていたため、
その単位枠体を引張って外したときに継手がその一方側
及び他方側にまちまちに残り、中には継手が全く残らぬ
ものや端部の両方に残るものすら出て夫々の状態が揃わ
ず保管に際し一様に収納できずして苦慮せられる欠点を
生じていた。

又、上述の様に不揃いになった単位枠体は再度組立てる
際に組立てを誤り易く、これにより不自然な組立て状態
が生じて取付枠が使用できなくなることから、これにも
また大いに苦慮せられる欠点があった。

本考案は上記従来の欠点を除去すべくなされたものであ
り、従ってその目的は、連結状態の単位枠体を外したと
きの継手の残り方を一様ならしめ、以て保管収納に便利
で猶且つ再組立ての際にもその組立てを誤らすことなく
行なわしめ得る至って実用的な窓用機器の取付装置を提
供するにある。

以下本考案を窓用換気扇の取付装置に適用した一実施例
につき第１図乃至第７図を参照して説明するに、先ず第
１図に於いて、１は機器本体たる換気扇本体であり、中
央部に図示しないモータによって回転せられる羽根２を
有し、下面の左右両側部には次に述べる取付枠３全体の
ための継手部４を一体成形又は別途取着固定して有する
。

サテ、取付枠３は図示例の場合長尺な主たる単位枠体５
ａ、５ｂ、６ａ、６ｂと短尺な調整用の単位枠体７ ａ
、７ ｂとを有して成るもので、その他に枠受け８を
有し、該枠受け８には上面の左右両側部に上記継手部４
同様の継手部９を形設している。

１０は上記単位枠体５ａ、５ａ、７ａ及び５ｂ、６ｂ、
７ｂを夫々連結させるための継手で、そのうちの単位枠
体５ａ、６ａを連結させる場合を例にとって示す第２図
の様にそれら単位枠体５ａ、６ａが内側部の略中央に溝
１１を有する角筒状を威すことから該継手１０も内側部
の略中央に溝１２を有する角筒状を威し、但し、この継
手１０は単位枠体５ａ。

６ａよりはその板厚相当量小さくこれら単位枠体５ａ、
５ａの双方に対し一様にやや圧入する如く挿入し廻る様
になっている。

１３は上記継手１０の外側部の上下に夫々形成した凹部
としての孔で、これに対し１４は単位枠体５ａに於ける
継手１０の上側片半部相当量の寸法位置に内方へ膨出さ
せて形成した突部であり、又、１５は単位枠体６ａに於
ける継手１０の下側片半部相当量の寸法位置に同じく内
方へ膨出させて形成した突部で、そして１６は単位枠体
６ａは突部１５よりやや上方であって前記継手１０の孔
１３と合致する位置に上記突部１５゜１４より小さく内
方へ膨出させて形成した突部である。

以上の様な構成のもとに、継手１０の上側片半部を単位
枠体５ａ内に挿入し下側片半部を単位枠体６ａ内に挿入
すれば、該継手１０は当初それら単位枠体５ ａ 、６
ａ内に程度ずつ剛入されるが、継手１０の下縁が単位
枠体６ａの突部１６に当たってがらは単位枠体５ａに対
する上側片半部のみの挿入が進み、而して継手１０の上
縁が単位枠体５ａの突部１４に当たってからはここを衝
として単位枠体６ａに対する下側片半部の挿入が進めら
れ、この結果、継手１０の下縁が単位枠体６ａの突部１
６を越えて孔１３（下方側）を該突部１６と係合させ、
同時上記継手１０の下縁が単位枠体６ａの上記突部１６
より下方に位置する突部１５に当って、第３図乃至第６
図に示す単位枠体５ａ、５ａの連結状態が得られる。

こうした連結状態に於いては、継手１０の上側片半部を
若干圧入状態とま云え単に挿入しただけの単位枠体５ａ
に対し、継手１０の下側片半部を挿入し猶も該継手１０
の孔１３に突部１６を係合せしめた単位枠体６ａは、そ
の突部１６と孔１３との係合によって継手１０に対する
挿入連結度合が単位枠体５ａの場合より大となって強め
られ、そこでそれら単位枠体５ａ、５ａを上記連結状態
から相互に引張り外した場合には、継手１０は何時の場
合でも第７図に示す如く連結度合の大なる単位枠体６ａ
側にのみ残り、単位枠体５ａ側に残る様なことはない。

尚、以上の様な構造は継手１０による単位枠体５ａ、７
ａ及び５ｂ、６ｂ並ヒニ６ｂ、７ｂの各連結構造にも同
様に施し、斯くして継手１０は単位枠体６ａ、７ａ、６
ｂ、７ｂの各一端部側（図中上端部側）に一様に残るも
のである。

而して、単位枠体５ ａ 、５ａ 、７ａ及び５ｂ 、
６ｂ 、７ｂの挿入連結を終えた後にはそのうちの最下
段の単位枠体７ ａ 、７ ｂの各下端部に枠受け８の
継手部９を圧入して取付枠３を組立て構威し、組立て後
の取付枠３にはその単位枠体５ａ、５ａ、７ａ及び５ｂ
、６ｂ、７ｂの各溝１２並びに継手１０の各溝１３に複
数枚の組合せパネル１７を嵌め入れていわゆる枠内空間
部を閉鎖し、閉鎖した取付枠３はその後最上段の単位枠
体５ａ、５ｂの各上端部を機器本体１の継手部４に圧嵌
して該機器本体１と結合し、そしてこの後機器本体１を
図示しない窓の鴨居に嵌める一方、取付枠３特にこれの
枠受け８を上記窓の敷居に嵌め、以て複数個の単位枠体
５ａ。

５ａ、７ａ及び５ｂ、６ｂ、７ｂを継手１０を介し連結
して成る取付枠３によって機器本体１を窓に取付けるも
のである。

尚、以上にて明らかな様に孔１３及び突部１６は連結強
化手段たるものであるが、その形態は上記実施例のもの
に限らず例えば第５図と同一の部分に同一の符号を付し
て示す第８図の様に上記突部１６に代えて極力下方に寄
せて膨出させた突部１８を設け、これにて継手１０が圧
入し易く且つ外れ難いものとして一層の効果を得るとか
、或いは図示しないが継手１０には孔１３に代わる凹部
として窪みを設ける様にしても良い。

その他、本考案は上記し且つ図面に示した実施例にのみ
限定されるものではなく、要旨を逸脱しな範囲内で適宜
変更して実施し得る。

本考案は以上説明した様に、複数個の単位枠体を継手を
介し挿入連結して成る取付枠によって機器本体を窓に取
付ける様にして窓用機器の取付装置に於いて、前記継手
に凹部を設けると共に該継手に対する一方側及び他方側
の面単位枠体のうちの一方側に内方へ膨出する突部を設
け、該突部を前記継手の凹部に係合させて、前記面単位
枠体の一方側の前記継手に対する挿入連結度合を他方側
のそれに比し大ならしめたことを特徴とするものであり
、これにて挿入連結状態の単位枠体を外したときの継手
の残り方を一様ならしめ得ることから、外した単位枠体
の状態を揃わすことができ、以て保管収納に際し収納で
きぬもの等生じることがなく便利で、猶且つ再組立ての
際にもその組立てを誤らすことなく確実に行なわしめ得
、そしてその他その連結強化手段である突部は単位枠体
の内方へ膨出させて設けたものであるから、該単位枠体
が美麗な塗装鋼板等から成るものであってもその外観を
大きく損なうことがなく、シかもその加工自体簡単で安
価に作製できる等、実用上大いに価値ある効果を奏する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第７図は本考案を窓用換気扇の取付装置に適
用した一実施例を示たものにて、第１図はその全体の正
面図、第２図は組立て前の要部の拡大斜視図、第３図は
組立て後の要部の拡大斜視図、第４図は同要部の拡大正
面図、第５図は第４図の■−Ｖ線断面図、第６図は第４
図の■■−ＶＩ線断面図、第７図は組立てを解いた要部
の拡大斜視図であり、そして第８図は本考案の異なる実
施例を示した第５図相当図で゛ある。 図中、１は換気扇本体、（機器本体）、３は取付枠、５
ａ 、５ ｂ 、６ ａ 、６ ｂ 、７ ａ 、７
ｂは夫々単位枠体、１０は継手、１３は孔（凹部、連結
強化手段）１６及び１８は夫々突部（連結強化手段）で
ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数個の単位枠体を継手を介し挿入連結して成る取付枠
   によって機器本体を窓に取付ける様にしたものにおいて
   、前記継手に凹部を設けると共に該継手に対する一方側
   及び他方側の面単位枠体のうちの一方側に内方へ膨出す
   る突部を設け、該突部を前記継手の凹部に係合させて、
   前記面単位枠体の一方側の前記継手に対する挿入連結度
   合を他方側のそれに比し大ならしめたことを特徴とする
   窓用機器の取付装置。