JPS5932843Y2 - 玩具花火点火用ろうそく保持具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は玩具花火に点火させるための火種を常に火付け
がし易い状態に保持し続けさせるろうそく保持具に関す
るものである。

一般に、玩具花火に火付けする火種を保持するには例え
ば線香や火縄が使われるが、これらは玩具花火への火付
きが若干悪くて手間が掛かり、また折損し易くて幼児等
には取扱かい難いものであった。

また、ろうそくの採火が使われることがあるが、この場
合は僅かな風であっても炎が煽られて揺れるため火が付
は難かったり、炎が消え易いといったような欠点であっ
た。

本考案の主たる目的は、花火遊び中花火点火用の火種を
風除けした状態でともし続けることのできる玩具花火用
ろうそく保持具を提供せんとするものである。

また、本考案の別の目的として、このろうそく保持具が
使用中に不用意に燃えることのないようにすると共に、
折畳みできて花火セットとしての販売形態のコンパクト
化、並びに遊戯者の繰返し使用の為の片付けの便宜に供
さんとするものである。

以下に本考案の一実施例を図面と共に説明する。

図において１は板紙等を素材にして形成される背の低い
角筒状の筒体であり、該筒体１の四周側壁２の内面には
珪酸ソーダ等の不燃性物質を塗布したり、金属箔等の不
燃物を貼着する等により不燃層３を設けると共に、各側
壁２の折曲端に形成される稜角４のうちの対向するもの
どうしを１８０°に開角させることにより該筒体１を偏
平状に折畳み自在に形成されている。

さらに該筒体１の一側壁２の中央にはその高さ方向の中
心よりも稍下方に位置させてろうそくＢを挿通して支持
させるための円孔５を貫通させである。

また、該側壁２には外側面に使用方法、注意事項等の説
明を図解入りでもって表示６しである。

次に、このように形成された本考案のろうそく保持具Ａ
の使用法を説明する。

筒体１は第３図に示すように角筒状にした状態で地面に
起立させ、円孔５から挿通したろうそくＢは先端に露出
する灯芯Ｃが筒体１内側の略中心に位置するように押込
んでやり、該ろうそくＢの中央部を該円孔５に支持させ
て全体を水平に保たせ、灯芯Ｃに点灯すれば炎りは第４
図に示すように垂直に立ち上り、しかも炎りの全体が筒
体１内にあって風除けされ、風に煽られて揺らいだり、
消えたりするようなこともなく安定した形態にて燃え続
けさせることができる。

そこで第３図に示すように玩具花火Ｅの火薬部分Ｆを炎
りの上方へ近付けてやれば容易に火付けすることができ
る。

そして、長時間にわたり使用するときは時折つろうそく
Ｂを筒体１内へ押込んでやり、炎りが常に筒体１内の中
央で燃え続けるようにしてやることが望ましい。

しかしながら、このようにろうそくＢを押込む動作が遅
れて炎りが側壁２近くで立ち上っていても不燃層３によ
って筒体１が燃える危険性はない。

また、本考案のろうそく保持具Ａは前記したように筒体
１が偏平に折畳めるものであるから不使用時には第２図
のように折畳んでおくことで嵩張らなくて取扱かい易く
、使用に際してのみ第１図のように角筒状にすればよい
。

さらにこの折畳み自在とした構成を活かして、例えば第
５図に示すようにろうそく保持具ＡとろうそくＢとさら
にマツチＧの三者をセットにし装入りの商品として扱か
ったり、或いは第６図に示すように種類の異なった玩具
花火を収容した玩具芯火セツ）Ｈの包装中に同封して組
み入れておくことにより使用者により使い易くすること
ができる。

さらにまた、遊戯者が花火を全部使わずに一部次回まで
残すときには、この筒体１を折畳んで一緒にしまってお
けば、繰返し使用でき、片付けのスペースも取らない。

以上に述べたように本考案の玩具花火点火用ろうそく保
持具は火種の風除けができて花火の火付けがし易いこと
のほか、筒体の内面を不燃層で覆っているので不用意に
燃えて使用できなくなるような不都合はなく、また折畳
み可能としているので花火セットとしての販売形態をコ
ンパクトにできて梱包、輸送等の取扱いに便利であり、
他方遊戯者にとっても次回の遊戯時までしまっておきた
い場合に片付けのスペースを取らないといった便利もあ
る。

さらにろうそくは筒体に横から差込むだけで筒体にセッ
トでき、また筒体の高さはろうそくの長さに関係せずそ
れ程嵩高にしなくともよいので材料コストを節約できる
等多くの利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例に係わるもので第１図は斜視図、第
２図は折畳んだ状態の斜視図、第３図は使用状態の斜視
図、第４図は同上縦断側面図、第５図及び第６図は流通
過程での形態を示す斜視図である。 １・・・・・・筒体、２・・・・・・側壁、３・・・・
・・不燃層、５・・・・・・円孔、Ａ・・・・・・ろう
そく保持具、Ｂ・・・・・・ろうそく、Ｃ・・・・・・
灯芯。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 板紙の片面には金属箔等の不燃層を設けた材料により該
   不燃層が内側に面する少なくとも上面が開口される筒体
   を偏平状に折畳み自在に形成し、該筒体の一側の適当な
   高さ位置に小さな円孔を開設し、該円孔にろうそくを進
   退動自在に挿通して保持させ、該ろうそく先端の灯芯を
   前記筒体内に臨ませるように構成したことを特徴とする
   玩具花火点火用ろうそく保持具。