JPS5920079Y2 - 線香火つけ具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、墓参のため野外で線香に着火する際使用する
事を主目的とした火つけ具に関し、マツチ擦り部を有す
る外箱に嵌入させる内箱３の内部に、紙、布、不織布等
で構成してローを浸潤させかつ着火部を露出させて外周
を金属箔で被覆した芯体を装着すると共に、マツチ擦を
収納してなる線香火つけ具である。

従来、野外で線香に着火する場合、紙やローソクに火を
つけ、その火焔によって束状の線香の先端部に着火して
いるが、風のために紙やローソクの火が消えやすくかつ
焔が揺動して線香に着火し難い事が多かった。

特に紙は火焔が不規則に拡大して焔が散逸し線香の先端
部以外にも燃焼する事が多く、事後消火の必要があり、
ローソクは焔が小さく移動しなければ均一に着火せず、
手を火傷する懸念があるばかりでなく長時間を要する欠
点があった。

本考案はマツチと共存し、巾広い火焔を発生するから風
の吹く野外において誰にでも簡単かつ均一的に束状の線
香の先端部へ着火する事ができ、しかも事後所定位置で
１然消火する実効を有するものである。

次に第１図および第２図により本考案の実施例を説明す
る。

マツチ擦り部２を１面に有する外箱１に嵌入させる内箱
３の内部に、紙、布、不織布等で構成し、かつ着火部６
を露出させて外周を金属箔５で被覆した芯体４を装着す
ると共に、適宜本数のマツチ擦７を収納する。

芯体４は、全部又は１部にローを浸潤させ、使用時は第
１図に示す如く着火部６が最上部となるように直立状に
立て、内箱３を外箱１内に嵌入する場合は第２図に示す
如く金属箔５部分を屈曲して内箱３内に横倒し状に折り
曲げる。

次に芯体４の構造を第３図から第７図に示す実施例によ
り説明する。

第３図は着火部６となる芯体４上端部を多分割して着火
部６への点火を容易にした実施例である。

第４図は着火部６を除いてローを浸潤させた実施例であ
り、ローの層を厚くしたため先端部に厚く浸潤したロー
が芯の繊維を隠蔽して、点火し難くなる場合に着火部６
の繊維だけ露出させて点火し易くした構造である。

第５図は着火部６までローを浸潤させた薄手の芯体４と
４′を重ね合わせ、その上端部に高低差をつけた構造で
あり、突出する一方の着火部６に浸潤するローが速やか
に溶ける事により点火が容易となり、次に、下位置の着
火部６への自然点火して火勢を増す利点を有する。

第６図および第７図は着火部６までローを浸潤させた芯
体４に、油紙又は紙、布等を添わせその先端部を間接的
に着火部６′として芯体４よりも突出させた構造であり
、第６図は着火部６′を片面側に、第７図は中間に設け
たもので゛ある。

この場合の着火部６′は本考案の着火部６に包含され、
芯体４の先端部に可燃性油を浸潤させて着火部としての
同様である。

又、同一側に紙、布等を接着した金属箔も本考案の金属
箔５に包含されるものである。

このように構成される本考案は、マツチ棒７と共に内箱
３内に収納されるから携帯に便利であり、使用時には芯
体４を起立させればそのまま置く事ができ、芯体４に着
火した後は火焔が安定して巾広に形成されて火勢が強く
なるから風に消え難く、束状の線香への着火が極めて容
易となりかつその先端部へ均一的に着火できる実効を有
する。

特に本考案は金属箔５により芯体４の大部分が被覆され
るから、着火後において被覆された芯体４部分のローは
金属箔５の加熱により溶けて無駄がなく燃焼し、火焔の
移動は金属箔５の上端位置で止まり、内箱３を延焼する
事なく自然消火する。

又、ローの浸潤量を線香１束分の着火分量に適合させる
事ができ、更に停電時の代用照明として使用する事もで
きるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のｌ実施例斜視図、第２図は外箱と内箱
を嵌合した状態における縦断面図、第３図から第７図は
内箱に装着する芯体部分の実施例縦断面図である。 図中、１は外箱、２はマツチ擦り部、３は内箱、４．４
’は芯体、５は金属箔、６，６′は着火部、７はマツチ
棒を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. マツチ擦り部２を有する外箱１に嵌入させる内箱３の内
   部に、紙、布、不織布等で構成してローを浸潤させかつ
   着火部６，６′を露出させて外周を金属箔５で被覆した
   芯体４を装着すると共に、マツチ擦７を収納してなる線
   香火つけ具。