JP3069698U - 玩具花火 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 紐材に多くの棒状花火を間隔をおいて吊り下
げるようにして発火させる玩具花火であって、各棒状花
火が着火時にほぼ同時的かつ一斉に火焔を発して、玩具
花火の醍醐味が味わえるようにした。 【解決手段】 下端部に着火部３を設けて棒状花火１を
形成し、該棒状花火１の上端側を一本の紐材４に所定の
間隔をおいて複数本取り付け、該各棒状花火１を束ねる
と共に、束ねられた棒状花火群Ｂの外周に着火部３に重
なるようにして可燃性のテープ６を巻回して構成され、
着火部３に点火させることによりほぼ同時にテープ６も
燃えて、切れ広がる各棒状花火１からほぼ同時的かつ一
斉に火焔が流れ落ちることとなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、複数の棒状花火を一本の紐材に所定間隔おきに吊り下げ、各棒状花 火の火薬に着火することにより、各棒状花火から恰も滝の如く火焔が流れ落ち、 これを見て楽しめる玩具花火に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の玩具花火として例えば、図７に示すように内部に火薬を充填し た紙筒からなる細杆１０２の下端部に着火部１０３を設けた棒状花火１０１の上 端側を一枚の板紙１０４の下端縁に所定間隔おきに複数本一列に並べて取り付け ると共に各棒状花火１０１の着火部１０３を一本の導火線１０５で接続して構成 される。そして、前記板紙１０４を水平に支持した状態で導火線１０５の一端に 点火することにより、導火線１０５の燃焼で各棒状花火１０１の着火部に順に引 火され、各棒状花火１０１の下端から火焔が流れ落ちて恰も滝のように見え、楽 しむことができるようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような従来の玩具花火は導火線１０５が燃え進まないと次 の棒状花火１０１の着火部１０３に着火しないため、複数の棒状花火１０１が総 べて発火するのにタイムラグができ、同時的かつ一斉に火焔を発生させることが できないことから、花火に対する期待と楽しみが徐々にしか伝わらず、花火の醍 醐味に欠けるという課題が有った。 また、細い導火線１０５が縒れたりして途中で切れることがあり、そのときは 切れた個所で火が途切れてしまうために、この場合も花火遊びの楽しさが著しく 殺がれるという課題が有った。 そこで本考案は、上記課題を解決すべくなされたもので、各棒状花火の着火部 を導火線で繋ぐ必要がなく、しかも複数の棒状花火をタイムラグなしにほぼ同時 的かつ一斉に発火させて花火の醍醐味を充分に満喫できる玩具花火を提供するこ とを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため本発明に係る玩具花火は、内部に火薬を充填し下端部 に着火部を設けて棒状花火を形成し、該棒状花火の上端側を一本の紐材に所定の 間隔をおいて複数本取り付け、該各棒状花火を束ねると共に、束ねられた棒状花 火群の外周に着火部に重なるようにして可燃性のテープを巻回固定して構成され る。そこで、紐材の両端を持った状態で着火部に点火すると、各棒状花火の火薬 がほぼ同時に火焔を発生し、これに伴い可燃性のテープが燃えると各棒状花火が 自由になり、同時に紐材を広げてやれば各棒状花火から一斉に火焔が下方へ流れ 落ちて恰も滝の流れの如く花火を楽しむことができる。

【０００５】 また、前記紐材の両端に手持杆を結び付け、これらの手持杆をそれぞれ手に持 って扱うようにすれば、紐材を広げるのが楽でありしかも安全である。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下に本考案に係る玩具花火の実施の形態を図面と共に説明する。図１は請求 項１に記載した玩具花火の斜視図である。図において１は棒状花火であり、紙筒 からなる細杆２の内部に火薬を充填し、その下端部を着火部３として形成される 。このように形成された棒状花火１の上端側を１本の柔軟な紐材４に所定の間隔 をおいて複数本取り付ける。そして、このようにして紐材４に取り付けた複数本 の棒状花火１を束ねると共に束ねられた棒状花火群Ｂの外周に図１のように一本 の棒状花火１ａの上端部に一端を止着した紙紐５を巻回し、更に下端部の着火部 ３に重なるようにして可燃性のテープ６を巻回固定する。この可燃性のテープ６ としては、例えば一般の粘着テープが好ましい。この際、前記紙紐５の他端も棒 状花火１と共にテープ６で一体に止着される。 次に、この玩具花火Ａの使用方法を説明する。まず、図２に示すように紐材４ の両端をそれぞれ一人一人が片手ｈ，ｈで持ち、束ねた棒状花火群Ｂを垂下させ た状態で、下端部の着火部３に点火する。そして、着火部３が発火すると、その 火焔でほぼ同時的にテープ６が燃焼し、更には紙紐５の他端部も燃えてその他端 部が切り離される。これにより、棒状花火群Ｂがバラけて自由になる。そこで、 片手ｈ，ｈを互いに広げ、図３に示すように紐材４を一線状に水平に伸ばせば各 棒状花火１の火薬が所定の間隔をおいて一斉に火焔Ｆを発し、各火焔が恰も滝の ように下方へ流れその火焔の光を見て楽しむことができる。

【０００７】 図４以降に請求項２に記載した玩具花火Ａ１の実施の形態が示される。この玩 具花火Ａ１は前記玩具花火Ａの紐材４の両端にそれぞれ所定長さの手持杆７，７ の先端を結び付けて構成される。そして、使用に際しては図５に示すように手持 杆７，７の基端をそれぞれ１人が片手ｈ，ｈに持った状態で、束ねた棒状花火群 Ｂの各着火部３に点火する。これにより、前記と同様にテープ６が燃焼し、紙紐 ５による縛りも開放され、同時に、手持杆７，７の先端を互いに外方へ広げれば 、図６に示すように各棒状花火１の着火部３が所定の間隔をおいて同時的にかつ 一斉に火焔Ｆを発することとなり、その火焔Ｆの光を見て楽しむことができる。

【０００８】

【考案の効果】

以上に述べたように本考案に係る玩具花火は、一本の紐材に所定の間隔をおい て取り付けた複数本の棒状花火を束ねると共に束ねられた棒状花火群の外周に着 火部に重なるようにして可燃性のテープを巻回してなるので、紐材の両端を支持 して着火部に点火すればほぼ同時にテープが燃焼して束ねた棒状花火が自由とな り、これと同時に紐材を伸ばせば、各棒状花火が所定の間隔を保ち同時的かつ一 斉に火焔を発して恰も滝のように流れ落ちることとなり、その火焔を見て楽しみ その醍醐味を満喫することができる。さらに、紐材の両端に手持杆を結び付け手 持杆を手に持って扱がうようにすれば、紐材を一人で操作でき取扱かいが楽であ り危険も少なくて済む。

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項１に対応する玩具花火Ａの斜視図。

【図２】同玩具花火Ａの着火部に点火する状態の斜視
図。

【図３】同玩具花火Ａの使用状態の正面図。

【図４】請求項２に対応する玩具花火Ａ１の斜視図。

【図５】同玩具花火Ａ１の着火部に点火する状態の斜視
図。

【図６】同玩具花火Ａ１の使用状態の正面図。

【図７】従来例を示す正面図。

【符号の説明】

１ 棒状花火 ３ 着火部 ４ 紐材 ６ テープ ７ 手持杆 Ａ，Ａ１ 玩具花火 Ｂ 棒状花火群 Ｆ 火焔

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 内部に火薬を充填し下端部に着火部を設
   けて棒状花火を形成し、該棒状花火の上端側を一本の紐
   材に所定の間隔をおいて複数本取り付け、該各棒状花火
   を束ねると共に、束ねられた棒状花火群の外周に着火部
   に重なるようにして可燃性のテープを巻回固定したこと
   を特徴とする玩具花火。
2. 【請求項２】 内部に火薬を充填し下端部に着火部を設
   けて棒状花火を形成し、該棒状花火の上端側を一本の紐
   材に所定の間隔をおいて複数本取り付け、前記紐材の両
   端にそれぞれ手持杆を取着し、前記各棒状花火を束ねる
   と共に、束ねられた棒状花火群の外周に着火部に重なる
   ようにして可燃性のテープを巻回固定したことを特徴と
   する玩具花火。