JPS5932794B2 - 静電潜像現像装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高電気抵抗の一成分系トナーを用いる静電潜像
現像装置に関するものである。

導電性のゴムローラーの表面に、高電気抵抗の一成分系
トナーを保持し、これを摩擦帯電により静電潜像と逆極
性に帯電させて現像に供する現像方式が提案されている
。

第１図は、そのような現像方式の現像装置の一例を示し
ている。即ち、図において、符号１は現像ローラー、符
号２はホッパー、符号３は帯電部材を、符号Ｔは高電気
抵抗の一成分系トナーをそれぞれ示している。

現像ローラー１は、少くともその表面が導電性のゴムで
被覆され、矢印方向へ回動可能に配設され、図示されな
い駆動機構により駆動されて回動する。

ホッパー２は、現像ローラー１の上部に配設されるが、
その下方の、トナー供給用の開口部は、あたかも、現像
ローラー１の上位の周面が、ホッパー２の底をなすかの
ように、上記周面に近接する。

ホッパー２には、高電気抵抗の一成分系トナーＴが貯え
られており、トナーＴは、重力により、現像ローラー１
の表面に供給されると、現像ローラー１の回動により搬
送され、移動する。

現像ローラー１の表面をゴム質で形成するのは、ゴム質
の表面の適当な粗さが、トナーＴの保持性に優れている
ためであり、上記ゴムとしては、通常シリコンゴムが用
いられる。

帯電部材３は、図面に垂直な方向に細長い板状の弾性体
であり、少くともその現像ローラー１に向う表面は、電
気絶縁性であり、長さ方向に沿う一方の端縁部を図示さ
れない支持体に固持されて、その一方の表面を現像ロー
ラー１に圧接されている。

現像ローラー１の周面に保持されたトナーＴは、現像ロ
ーラー１の回動とともに移動し、帯電部材３と現像ロー
ラー１との圧接部を通過する際、帯電部材３と摩擦しあ
い、静電潜像と逆極性に帯電する。

現像すべき静電潜像を形成された潜像担持体は矢印Ａ方
向に搬送されつつ、静電潜像が形成された側の面が、現
像ローラー１に保持されたトナー層に接触し、静電潜像
と、トナーの有する電荷との電気的相互作用により現像
がなされる。

このとき、現像ローラー１には、図示されない直流電圧
電源により、現像用バイアス電圧が印加される。さて、
このような現像方式において、問題となるのは、トナー
Ｔの、現像ローラー１への補給性である。即ち、このよ
うな現像方式の場合、現像ローラー１に補給されるトナ
ーＴは帯電しておらず、補給は主として、重力によるト
ナーの流動や、トナーと現像ローラー１との付着力、ト
ナー同志の付着力などにより行なわれるのであるが、ホ
ツパ一２内で、トナーは、互いに付着し合て凝集するな
ど経時的に、その状態が変化し、流動性が低下して現像
ローラー１への補給性が悪くなり、これに伴つて現像装
置の現像能力も低下するのである。

また一方において、現像ローラー１上に保持されたトナ
ーの一部は比較的長時間、現像に寄与することなく、現
像ローラー１の周面上にとどまり、これが、帯電部材３
による圧力で変形し、トナー同志が固着し、さらに現像
ローラー１の周面に固着したりして、やはりその状態が
経時的に変化する。このような、現像ローラー上のトナ
ーの経時的変化も、トナーの補給性、搬送性を低下させ
る原因となる。本発明の目的は、このような問題を解消
しうる静電潜像現像装置を提供することである。

以下、図示の実施例に則して本発明を説明する。

ただし、繁雑をさけるために、第２図以下にお Ｊいて
も、混同のおそれのない機材については、第１図におけ
ると同一の符号を付する。第２図は、本発明を実施した
静電潜像現像装置の一例をその要部のみ示している。

即ち、図において、符号１０は現像ローラー、 ク符号
４は磁石、符号ＴＭは、磁性を有する高電気抵抗性の一
成分系トナー（以下磁性トナーという。

）を小している。現像ローラー１０は、非磁性体の硬質
中空シリンダー１１の外周面に、導電性のシリコンゴム
層１２を形成してなり、図示されない駆動機構により駆
動されて矢印方向へ回動する。

磁石４は、図面に垂直な方向に長い棒状であり、長さ方
向に垂直な幅方向において磁化されており、現像ローラ
ー１０の内部空間において、一方の極、該例ではＮ極が
、ホツパ一２の開口部と対向するようにして固定される
。すると、磁石４は、磁性トナーＴＭが現像ローラー１
０上へ補給される。

ホツパ一２の開口部近傍に磁場を形成し、磁性トナーＴ
Ｍには、重力の他に磁気力が補給を捉すように作用する
ため、磁性トナーＴＭは、確実に現像ローラー１０上に
補給される。また、現像ローラー１０の周面に保持され
た磁性トナーＴＭは、再び上記磁場中を通過する際、磁
気力の作用により、上記周面上で、移動するため、第１
図に示す従来の装置の場合のように、一旦現像ローラー
上に供給されたトナーＴが現像ローラー１の周面の同一
部位に長時間とどまるというようなことがなく、磁性ト
ナーＴＭは現像ローラー１０の周面に固着しにくくなる
ため、現像ローラー１０に保持されたトナーＴＭにより
、ホツパ一２中の磁性トナーＴＭの補給性や、搬送性が
そこなわれることもない。

第２図における磁石４の、Ｓ極は、現像部に近接するよ
うに位置を定められている。

このＳ極は、必らずしも、このような配置にせず、現像
ローラー１０の中央部あたりにあつても良いものである
が、該実施例におけるごとき配置とすると、現像部にお
いて、トナーＴＭを、現像ローラー１０に束縛する磁気
力が作用するため、可視像における地肌汚れを有効に防
止できるほか、現像バイアス電位の調整も任意に行なえ
るという利点がある。磁性トナーＴＭとしては、その補
給性の点からみて、なるべく流動性の良いものを用いる
べきであるが、流動性が良いということは、トナー同志
の付着力が小さいことを意味し、高速現像の際、現像ロ
ーラー１０を高速回転させると、トナーが遠心力により
飛散しやすいという問題がある。このような問題は例え
ば第３図に示す実施例のように、複数個の磁極を有する
磁石５を用い、その複数個の磁極を、ホツパ一２の開口
部に対向する位置のみならず、現像ローラー１０の周面
全体にわたつて、トナーＴＭを上記周面に束縛しうるよ
うな磁場を形成しうるような部位に配置することにより
解消できる。従つて第３図に示す如き実施例においては
、流動性の大きい磁性トナーを使用でき、トナー補給を
さらに良好に行なうことができる。以上、本発明によれ
ば、トナー補給成に優れた静電潜像現像装置を提供でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来知られている、一成分系トナーを用いる
静電潜像現像装置の一例を、その要部のみ示す一部断面
正面図、第２図は本発明の一実施例をその要部のみ示す
一部断面正面図、第３図は本発明の他の実施例をその要
部のみ示す一部断面正面図である。 ２・・・・・・ホツパ一、３・・・・・・帯電部材、１
０・・・・・・現像ローラー、４，５・・・・・・磁石
、ＴＭ・・・・・・磁性を有する高電気抵抗性の一成分
トナー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 導電性ゴムローラーの周面に、高電気抵抗の一成分
   系トナーを保持し、これを摩擦帯電により静電潜像と逆
   極性に帯電させて現像に供する現像方式において、少く
   とも表面は導電性のシリコンゴムで形成された中空シリ
   ンダー状で非磁性体の現像ローラーと、この現像ローラ
   ーを回動させる手段と、上記現像ローラーの上位におい
   て、トナー補給用の開口部を上記現像ローラーの周面に
   、この周面が底をなすごとくに近接させるホッパーと、
   上記現像ローラーの周面に保持されたトナーを摩擦帯電
   させる帯電部材とを有し、上記現像ローラーの内部空間
   に、その磁極が上記ホッパーの開口部と対向するように
   磁石を設け、トナーとして磁性を有するものを用いるこ
   とを特徴とする静電潜像現像装置。