JPS5932673B2 - ポンプの自動運転装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポンプの自動運転装置に係る。

自動式ポンプはポンプの運転を制御する圧力スイッチが
頻ばんに０Ｎ−ＯＦＦを繰返すのを防止するために、圧
力タンク内の有効水量を大きく確保する必要があり、そ
のため圧力タンクが大型化するという問題があった。

本発明は圧力タンクを小型化してしかも圧力スイッチの
チャタリングを防止することが出来る改良された自動運
転装置を提供するもので、以下その実施例を図について
説明する。

第１図及び第２図はいづれも本発明装置を備えた自動ポ
ンプの水路図で、１は電動ポンプ、２は逆止弁３を有す
る吸込管、４は水栓５に至る吐出管、６は吐出管より分
岐連通する圧力タンクを示す。

尚第１図のヒユーガルポンプの場合必要でないが、第２
図のウェスコポンプの場合、ポンプの吐出側を吸込側に
連通ずる還流管７を設け、この還流管に所定の吐出圧力
で開放するＩＪ ＩＪ−フ弁８が介挿されている。

而して９は本発明の自動運転装置で、その詳細を第４図
及び第５図に示し、１０は吐出管４に介在する抵抗弁、
１１は抵抗弁の前後圧力差に応動するダイヤフラムの如
き受圧体、１２は吐出管の圧力を受けるベローズの如き
伸縮体、１３はポンプモータ１′の電源回路に介在する
常閉型のスイッチである。

１４は前記スイッチ１３を開閉する切換レバーで、反転
バネ１５に連繋された操作レバー１６と共にその各一端
が枢支されており、この操作レバー１６は、前記伸縮体
１２に取付けたスライド部材１７とスプリング受部材１
８との間に係着され、伸縮体１２に応動し得るように支
持されている。

１９は受圧体１１に取付げた制御杵で、その先端には前
記切換レバー１４の自由端に保合可能な鉤片１９′が設
けられている。

図中２０は伸縮体１２への導圧パイプ、２１゜２２は受
圧体１１の上下室に至る一対の導圧パイプである。

本発明装置の作動を説明するに、先づポンプ１に呼水し
て電源を入れた状態では、抵抗弁１００前後圧Ｐ、 、
Ｐ２は共に大気圧であるから、ダイヤフラム１１は第
４図に示すようにスプリング１１′で下方に押され、制
御杆１９の突出寸法は最小ｔ１ となっている。

又ベローズ１２は第５図のようにスプリング１２′によ
り圧縮されて操作レバー１６も下方に引かれるので、反
転バネ１５０作用により切換レバー１４は上方にあり、
従って常閉スイッチ１３の押釦１３′を押さない為スイ
ッチはＯＮしてポンプ１の運転を開始し、自吸作用が行
われる。

気水分離した空気は抵抗弁１０と弁座との間のスリット
を通り水栓５より外部に排出されやがて湯水がはじまる
。

水栓５より水が出ると抵抗弁１００通水抵抗によりその
前後の圧力Ｐ１． Ｐ２間に圧力差が生じ、ダイヤフラ
ム１１はこの圧力差Ｐ１−Ｐ２によりスプリング１１′
に抗して押し上げられ、制御杆１９は最も突出した位置
（第５図のｔ２）となり、切換レバー１４の自由端との
距離Ｘが太き（なって、ポンプ１は安定した連続運転を
続ける。

水栓５を絞って吐出圧力Ｐ１ が第８図の特性図におけ
る水量Ｑ１ に対応するＨｄエ まで上昇すると、ベ
ローズ１２は第４図に示すように最も伸長した状態とな
って操作レバー１６は上昇するが、ダイヤフラム１１に
応動する制御杆１９の突出寸法が大（＝：４２ ）の為
、切換レバー１４はそノ自由端が制御杆の鉤部１９′に
当ることがないので下方に反転せず、従ってスイッチ１
３はＯＮを維持してポンプ１は運転を続ける。

更に水栓５を絞って水量が極端に少（なるか（Ｑ＜１．
ｆｆ／ｍ１ｎ）水栓を完全に閉じると、ダイヤフラム１
１は下方に復元して制御杆１９を押し下げるので、その
鉤部１９′が切換レバー１４に当ってこれを下方に反転
させる。

（第４図参照）かくてスイッチ１３は押釦１３′の押し
下げにより０ＦＦＬ、ポンプ１は停止する。

次に運転停止状態より水栓５を開くと小型圧力タンク６
及び吐出管４内の圧力が下り、吐出管の圧力がＨｄ１以
下になるとベローズ１２がスプリング１２′に押されて
縮み、操作レバー１６の降下によって切換レバー１４を
上方に反転し、押釦１３′の抑圧を解除する。

かくて常閉スイッチ１３はＯＮに復元してポンプ１の運
転を再開することになる。

上述の如（本発明によるポンプの自動運転装置は、ポン
プの吐出管内の圧力を受ける伸縮体により作動する切換
レバーと、吐出管の抵抗弁による圧力差に応動する受圧
体により上下移動する制御杆とを利用し、ポンプ運転制
御用のスイッチは前記切換レバーの上下反転作動により
開閉されるが、この切換レバーに前記制御杆が係合して
これを反転したときのみスイッチを開成するようにした
ものである。

従って流量が極端に少くなった場合のみ、これを抵抗弁
前後の応力差により横用してポンプを停止するので、水
栓を絞って使用水量が少ない場合でも従来の自動式ポン
プ（第６図参照）のようにポンプがＯＮ、ＯＦＦを繰返
すことな（、連続運転が可能となり、モータやスイッチ
の信頼性を大巾に向上し得ると共に雑音防止上も良好で
あり、しかも水量の脈動がなくなりシャワーや湯沸器な
どでは水温が変化する欠点も解消される。

更に本発明装置では複雑な弁装置などを用いることな（
ダイヤフラムやベローズなどを用いているので、砂やゴ
ミなどによる誤動作の心配もな（原価的に安価で故障の
おそれがないなどの特徴を有し、圧力タンクを小型化し
た自動式ポンプとして実用的価値大なるものがある。

また、切換レバーに、伸縮体に応動する操作レバー及び
反転バネからなるクイック機構を設け、このクイック機
構を制御杆に設けた鉤片との相対位置関係によりこの鉤
片で係合して反転し、反転した切換レバーでポンプ運転
制御用のスイッチを直接、付勢する構成であるため、ポ
ンプ運転制御用スイッチを瞬時かつ確実に開閉でき、よ
って、スイッチ接点部のスパークによる劣化を阻止して
、スイッチ機構のチャタリングの発生を防止でき、従っ
て、経年使用時においても動作の確実なポンプの自動運
転装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はいづれも本発明装置を備えた自動式
ポンプの水路図、第３図は同上の電気回路図、第４図及
び第５図は本発明装置の作動状態を示す拡大断面図であ
る。 又第６図及び第７図は夫々従来の自動ポンプ及び本発明
自動ポンプにおける運転特性図、第８図はポンプの水量
と吐出圧力消費電力の関係を示す特性図である。 １・・・・・・ポンプ、４・・・・・吐出管、６・・・
・・・圧力タンク、９・・・・・・自動運転装置、１０
・・・・・・抵抗弁、１１・・・・・・受圧体（ダイヤ
フラム）、１２・・・・・・伸縮体（ベローズ）、１２
’・・・・・・スプリング、１３・・・・・・ポフグ運
転制御用スイッチ、１４・・面切換レバー１５・・・・
・・反転バネ、１６・・開操作レバー、１９・・・・・
・制御杆。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ポンプの吐出管に設けた抵抗弁の前後圧力差に応動
   する受圧体と、前記吐出管内の圧力を受ける伸縮体と、
   該伸縮体をその圧縮方向く押圧するスプリングと、前記
   伸縮体に応動し得るように支持された操作レバーと、該
   操作レバーと共にその各一端部が枢支され、この操作レ
   バーに対して反転バネを介して連繋する切換レバーと、
   該切換レバーにより開閉制御されるポンプ運転制御用の
   スイッチと、前記受圧体に連繋して伸縮体の伸縮方向に
   移行すると共に、前有切換レバーの自由端に保合可能な
   鉤片の設けられた制御杵とよりなり、前記吐出管の流量
   が所定値以下に低下したときのみ、前記制御杵と切換レ
   バーの相対位置関係により、前記制御杵が前記切換レバ
   ーに係合してこれを反転し、前記スイッチを開成せしめ
   てなるポンプの自動運転装置。