JPS5932605Y2 - 空気式紡績装置における空気ノズル後部のダストボツクス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、空気式紡績装置における空気ノズル後部の
ダストボックスに関する。

空気式紡績装置において、紡糸の開始時や糸切れ等があ
って再び紡糸を再開する際には、空気ノズルによって撚
りをかけられてノズル出口に出てきたチリチリ状態の糸
端を揺動自在なサクションノズルパイプでもって吸引し
、該サクションノズルパイプが元の位置に戻ることによ
って糸端を下側のパッケージへ案内している。

ところ力＆ノズル出口側に設けられたダストボックス内
には吸引空気流が発生していて１．シかもノズル出口か
らの噴出空気によって前述のチリチリ状態の糸端は吸引
管方向へと伸ばされ勝ちであり、一旦吸引管へと吸込捷
れて１本の糸条状態になった場合にはサクションノズル
パイプが作用しても吸込に失敗する割合が高く、二度、
三度とその吸込動作をくりかえしても吸込み得す、結局
作業者の手を煩わすといった事態も往々にして生じる○ そこで、この考案は上記のような知見に基づき上記のよ
うなトラブルを未然に防止しうる新規なダストボックス
の構造を提案するものである。

実施例を図面につして説明すると、１はフロントローラ
、２，３は夫々ニップローラ、デリベリローラで、４は
ノズルホルダー５に支持された空気ノズルであり、この
考案のダストボックス６も通常通り空気ノズル４の後部
に配設されているが、その構造は次のようになっている
。

すなわち、こい考案のダストボックス６は、当該ダスト
ボックス６への吸引管７の連結部８を、ダストボックス
底部の、空気ノズル噴出口１０から可及的に遠く離れた
位置に配すると共に、前記吸引管７のダストボックス６
への連結角度θを糸走行径路１１に直交する軸線１２に
対して空気ノズル４側へとふられた鋭角（この実施例の
場合には約４５度）に設定しである。

１３は、サクションノズルパイプ１４が進入するダスト
ボックス６上面に大きくあけられた開口、１５は糸切断
用のカッター、１６は糸出口である。

この考案のダストボックスは上記のような構造であるの
で、吸引管７による吸引空気流が前記連結部８で鋭くう
回され、しかも連結部８と空気ノズル噴出口１０とが遠
く離されているので空気噴出口１０付近に及ぼす吸引空
気流は、たとえ吸引管７内での吸引圧か犬であっても当
該噴出口１０付近では可及的に弱められ、空気ノズル１
０から出てきたチリチリ状の糸端は吸引管７へと吸引さ
れずチリチリ状態の１１噴出される。

したがって、この考案のダストボックスを設けた空気式
紡績装置においては、糸端が揺動してきたサクションノ
ズルパイプ１４によって確実に吸込寸れ失敗がない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案に係るダストボックスの一実施例を
示した断面図である。 ４・・・空気ノズル、６・・・ダストボックス、７・・
・吸引管、８・・・連結部、１０・・・空気ノズルの噴
出口、１１・・・糸走行径路、１２・・・直交する軸線
、１６°°・糸出口、θ・・・鋭角。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 空気式紡績装置にあ・いて、空気ノズルの後部に配設さ
   れたその内部に糸切断用のカッターを有するダストボッ
   クスにおいて、該ダストボックスへの吸引管の連結口を
   、前記空気ノズルの噴出口から可及的に離れた糸出口側
   の適位置に設けると共に、その連結角度を、ダストボッ
   クス内の糸走行経路に直交する軸線に対して吸引管が空
   気ノズル側へとふられた適当な鋭角になしたことを特徴
   とする空気式紡績装置における空気ノズル後部のダスト
   ボックス。