JPS5932558B2 - カチオン電着塗装方法 - Google Patents

カチオン電着塗装方法

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JPS5932558B2
JPS5932558B2 JP9818381A JP9818381A JPS5932558B2 JP S5932558 B2 JPS5932558 B2 JP S5932558B2 JP 9818381 A JP9818381 A JP 9818381A JP 9818381 A JP9818381 A JP 9818381A JP S5932558 B2 JPS5932558 B2 JP S5932558B2
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water
washing
coated
cationic electrodeposition
tank
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雅史 大野
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Yorozu Corp
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、カチオン電着塗装方法、特に薄い塗膜を形成
するためのカチオン電着塗装方法に関する。
電着塗装は、水系塗料が水中において塗料分子が正また
は負に帯電していることを利用して電気泳動させ、被塗
物上に塗料を析出させる方法であり、得られる塗膜の耐
食性が優れているので、自動車の車体ならびに部品、電
気冷蔵庫、電気洗濯機等の各種工業製品の塗装に広く使
用されている。
電着塗装法には、アニオン型とカチオン型とがあり、従
来は塗料が安価であり、またつき廻り性が比較的良好で
あるので、主としてアニオン電着塗装法が使用されてき
た。しかしながら、アニオン電着塗装法は、被塗物から
金属または化成皮膜の溶出があるという欠点があるため
、最近カチオン電着塗装法が使用されるようになつてき
た。すなわち、同法によれば、被塗物に対する塗膜の密
着性がよく、さらに得られる塗膜の耐食性がアニオン電
着塗膜に比して優れているという利点がある。しかして
、従来のカチオン電着塗装方法としては、例えば第5図
に示すような方法がある。
すなわち、搬送用レール1にハンガー2により懸吊した
被塗物3は、ブース入口4を通過したのち、予備脱脂工
程Aにおいてタンク5からの液温65℃のアルカリ水溶
液を脱脂剤噴霧装置6より60秒間噴霧して脱脂処理を
行なう。ついで、脱脂工程Bにおいて、脱脂槽T中のア
ルカリ液中に液温65℃で120秒間浸漬して脱脂処理
を行なつたのち、第1水洗工程Cにおいて、水槽9より
供給される工業用水を水噴霧装置8より常温で30秒間
噴霧して洗浄し、さらに第2水洗工程Dにおいて水槽9
中の常温の工業用水中に30秒間浸漬して洗浄処理を行
なう。さらに、表面調整工程Fにおいて、タンク10内
の常温の表面調整剤を表面調整剤噴霧装置11より30
秒間噴霧して表面調整を行なう。
ついで、化成処理工程Gにおいて化成処理槽12内のリ
ン酸亜鉛水溶液等の化成処理液中に50℃で150秒間
浸漬して被塗物表面に化成皮膜を形成させる。ついで、
第3水洗工程Hにおいて、水槽14から供給される工業
用水を水噴霧装置13より常温で30秒間噴霧して洗浄
したのち、第4水洗工程1において水槽15から供給さ
れる工業用水を貯蔵した水槽14中に常温で30秒間浸
漬して洗浄を行なう。さらに、循環純水洗工程,Tにお
いては、次工程Kにおける洗浄水を貯蔵した水槽15中
から水噴霧装置16より常温で循環噴霧して洗浄したの
ち、新鮮純水洗工程Kにおいて給水管17より純水ない
しイオン交換水を供給しながら水噴霧装置18より常温
で噴霧して洗浄を行なう。水洗を終了した被塗物3は、
ついで、水切乾燥工程Lにおいて、給気口19より熱風
を給気しかつ排気口20より排気させてなる直火型熱風
循環式の水切乾燥装置21内で100℃の雰囲気温度で
10分間水切乾燥装置21内で100℃の雰囲気温度で
10分間水切乾燥を行なつたのち、強制空冷工程Mにお
いて給気口22より冷風を供給しかつ排気口23より排
気させてなる強制空冷装置24内で図示しない吹付け口
より冷風を5分間吹付けて被塗物を40℃以下に強制冷
却する。冷却した被塗物3はカチオン電着工程Nにおい
て、電着槽25内のカチオン電着塗料浴液中に浴温27
℃で浸漬して3分間通電してカチオン電着塗装を行なつ
たのち、オーバーフロー槽26上で塗料切りを行なう。
ついで、第5水洗工程0において、第6水槽29からの
常温の第6水洗水を水噴霧装置28より噴霧して洗浄を
行なつたのち、第6水洗工程Pにおいて、水槽31から
の常温の炉液水洗水を水噴霧装置30より噴霧して洗浄
を行ない、さらに炉液水洗工程Qにおいて、限外濾過装
置33から供給される常温の限外濾液を水噴霧装置32
より噴霧して洗浄を行なう。なお、第5図において34
はフイルタ、35は熱交換器、36はタンク、Pはポン
プである。このようにしてカチオン電着塗料を施した被
塗物3は、ついで焼付工程Sにおいて、給気口37より
熱風と給気しかつ排気口38より排気させてなる直火型
熱風循環式の焼付乾燥炉39内で185℃の雰囲気温度
30分間焼付乾燥を行なうことにより所定の製品を得て
いる。
しかしながら、このような従来のカチオン電着塗装方法
においては、電着塗料は浸漬塗料やアニオン電着塗料に
比して高価であるうえに、袋状をした被塗物内面へのつ
き廻り性を考慮して平均20Pmの塗膜厚で使用されて
いるので高価となる。
また、前記のごとき従来のカチオン電着塗装方法におい
ては、被塗物に対する電着塗膜の密着性を向上させるた
めにアルカリ水溶性により被塗物の脱脂処理を行なつて
表面を脱脂しかつエツチングしているが、前記カチオン
電着塗装は酸性であるため、アルカリ脱脂液の電着槽へ
の持込みを恐れる理由から、カチオン電着を行なう前に
化成処理を行なうとともに、その後数多くの水洗を繰返
している。したがつて、化成処理工程において薬品を使
用するので、その分だけコスト高となるだけでなく、こ
の化成処理は前記のように約60℃の温度で行なうので
その分だけ燃料費を要する。また、この場合、化成処理
により処理槽内にスラツジが発生するので内部加熱はで
きないので、外部加熱を行なう必要があり、その分だけ
装置費が上昇するという欠点があつた。さらに、化成処
理を行なえば、該工程における排液処理に多大の費用を
要するだけでなく、引続いて行なわれる水洗工程につい
て洗浄廃水の処理の問題が生じていた。また、水洗工程
の後には、水切工程および乾燥工程を必要とするので、
その設備費およびユーテイリテイの点からもコスト高を
免れ得なかつた。またカチオン電着塗装においては塗料
のつき廻り性が良いため被塗物の全面に厚い塗膜が形成
でき、さらに耐食性が向上するという利点がある。した
がつて、被塗物の耐食性は格段に向上することになるが
被塗物によつてはそれはどの耐食性を要求されないもの
もあり、品質過剰となることがあつた。このため塗膜の
膜厚を薄くしてコストダウンをはかりつつ被塗物の品質
を維持することが考えられるが前記したようにカチオン
電着塗装においては塗料のつき廻り性が良いので、薄く
塗膜を形成することが難しいと考えられてきた。本発明
者らは、要求される品質を維持しつつコストダウンをは
かるという目的のため、従来のカチオン電着塗装の概念
にとられれることなく、鋭意、研究、実験を繰り返して
本発明にいたつた。本発明は、被塗物を塗料浴温度24
〜26゜C1有機溶剤濃度4〜5%のカチオン電着塗料
浴中で180〜250の電圧を印加しつつ2.5〜4分
間通電し、水洗したのち焼付乾燥処理を施すことにより
乾燥膜厚4〜13μmの塗膜を形成することを特徴とす
るカチオン電着塗装方法である。以下、本発明を図面に
基づいて説明する。第1図は、本発明の一実施例を示す
図である。すなわち、本発明は、第1図に示すように、
オーバーヘツドコンベア1に塗装ハンガ−2により懸吊
した被塗物3はブース入口4を通過したのち、予備脱脂
工程Aにおいてタンク5からの液温50〜75℃のリン
酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム等の
アルカ1八界面活性剤および表面調整剤を主成分とする
脱脂剤を脱脂剤噴霧装置6より30〜90秒、例えば約
60秒間噴霧して被塗物の予備脱脂を行なう。
この予備脱脂工程Aにおいては、アルカリ脱脂剤の脱脂
力と噴霧圧により主として被塗物の表面に付着している
プレス加工油、塵等が除去される。ついで、脱脂工程B
において、脱脂槽7中のリン酸ナトリウム、炭酸ナトリ
ウム、ケイ酸ナトリウム、水酸化ナトリウム等のアルカ
リ、界面活性剤および必要により配合される表面調整剤
を主成分とする脱,脂剤に液温50〜75℃で90〜1
80秒、例えば約120秒間浸漬して脱脂処理を行なう
この脱脂工程Bにおいては、アルカリ脱脂剤の脱脂力と
攪拌による液の流れにより被塗物の内側表面(例えば袋
状物の場合、その内側表面)に付着したプレス加工油、
塵等を除去し、かつ被塗物の全表面のエツチングを行な
い、後述するカチオン電着塗膜の密着性を増大させる。
このようにして脱脂処理した被塗物は、ついで第1水洗
工程Cにおいて、水槽9aより供給される工業用水を水
噴霧装置8aより常温で20〜40秒、例えば約30秒
間噴霧して洗浄し、さらに第2水洗工程C′において、
水槽14より供給される常温の工業用水を水噴霧装置8
bより常温で20〜40秒、例えば約30秒間噴霧して
洗浄し、さらに第3水洗工程1′において水槽15aか
ら供給される水槽14内の工業用水中に常温で20〜4
0秒、例えば約30秒間浸漬して洗浄を行なう。
このようにして水洗処理した被塗物は、さらに第4水洗
工程J′において供給管16cより供給される工業用水
を水噴霧装置16aより常温で20〜40秒、例えば約
30秒間噴霧して洗浄したのち、循環純水洗工程J″に
おいて、次工程K′における洗浄水を貯蔵した水槽15
bから水噴霧装置16bより常温で循環噴霧して洗浄す
る。この場合、この循環水中に少量の酢酸、プロピオン
才、ギ酸等、例えば酢酸を添加することもできる。さら
に、新鮮水洗工程K′において給水管17より純水ない
しイオン交換水を供給しながら水噴霧装置19より常温
で噴霧して洗浄を行なう。この第1〜4水洗工程は、水
による噴霧および浸漬の各処理が組合わされており、被
塗物表面付着した余剰のアルカリ、浮上油等を順次希釈
し、除去するもので、本実施例の方法においてはアルカ
リ脱脂剤のカチオン電着槽への持込みを防ぐために第2
水洗工程C′および第4水洗工程J′が追加されている
。また、循環純水洗工程J2および新鮮純水洗工程K′
においては、被塗物表面になお極く微量残つている雑イ
オンを純水に置換して電着槽への雑イオンの持込みを防
止するものである。この場合、循環純水中に少量の弱酸
を添加しておけばアルカリ性の雑イオンが中和されて除
去できるので、さらに優れた結果が得られる。水洗を終
了した被塗物3は、ついで特に水切乾燥処理および強制
空冷処理を必要としないのでそのまま、あるいは必要に
よりこれらの処理を施したのち、カチオン電着塗装する
。すなわち、カチオン電着工程Nにおいて、塗装ハンガ
−2に懸吊された被塗物3をオーバーヘツドコンベア1
により連続的に電着槽25のカチオン電着塗料浴中に浴
温24〜26℃で浸漬し、コンベアサイドに付設された
集電バーより・・ンガ−2に取付けられた図示しない集
電子にてハンガ−2および被塗物3に負の電圧を、また
電着槽25内両側に付設された図示しない対極に正の電
圧を180〜250V,例えば約200Vを印加しつつ
25〜4分間、例えば約3分間通電することにより正の
電荷をもつ塗料は負に帯電している被塗物に向つて泳動
し、被塗物表面に膜厚(乾燥膜厚基準(以下に同じ))
4〜13μmの塗膜が形成させられる。この場合、使用
する塗料中の有機溶剤濃度は4〜5%であり、攪拌回数
(1時間のポンプ吐出量(トン)/電着槽内塗料総トン
数)4〜30回/時であり、袋状物であつても裏面の膜
厚は4μm以上となる。しかして、裏面の膜厚が4μm
以上であれば充分な耐食性が得られる。ここで、塗料浴
温度を24〜26℃としたのは、24℃未満では塗膜が
付きにくく、このため充分な耐食性が得られないからで
あり、一方、26℃を越えると、塗膜が付きすぎて過剰
品質となり、得られる製品が高価となるからである。
また、印加電圧を180〜250としたのは、180V
未満では塗料の内面へのつき廻り性が低下して、例えば
袋状物の場合には、充分な腐蝕性が得られず、一方、2
50Vを越えると、塗膜が付きすぎて過剰品質となり、
コスト高となるだけでなく、350を越えるとと塗膜が
異常電着される恐れがあるからである。さらに、通電時
間を2.5〜4分間としたのは、2.5分未満では塗膜
の付着が悪いので前記異常電圧付近まで電圧を上げる必
要があり、危険性を伴なうからであり、一方、4分を越
える場合には電着電圧を下げる必要があり、このため塗
料のつき廻り性が低下する。また、膜厚を4〜13μm
としたのは、第4図から明らかなように、10Pm前後
の膜厚を境に耐食性が低下しはじめるので、目標平均膜
厚を10μmとすると、第1表から明らかなように、1
3μmあれば充分であり、一方、つき廻り性に左右され
る内面を考慮すると、4μmがほぼ限界であります。オ
ーバーフロー槽26上で塗料切りを行なつた被塗物は、
第5水洗工程0において水槽27aから供給される常温
の洗浄用水を水噴霧装置28より噴霧して洗浄を行なつ
たのち、第6水洗工程0′において、第7水洗工程p′
における水槽29から供給される水槽27b内の常温の
洗浄用水中に浸漬して洗浄を行なう。さらに第7水洗工
程P′において、済液水洗工程Qにおける水槽31から
供給される洗浄用水を水噴霧装置30より噴霧して洗浄
を行なう。ついで済液水洗工程Qにおいて、限外ろ過装
置33から供給される常温の限外済液を水噴霧装置32
より噴霧して洗浄を行なう。なお、34はフイルタ、3
5は熱交換器、36は済液タンク、27bは水槽、Pは
ポンプである。第5〜7および炉液水洗工程は、被塗物
に電着以外で物理的に付着した過剰の塗料を限外炉液を
用いて噴霧および浸漬により洗流すとともに、洗浄水は
導管40によりオーバーフロー槽26に導き一部を限外
ろ過装置33に導いて淵過し、回収するものである。こ
のようにしてカチオン電着塗装を施した被塗物3は、つ
いで焼付乾燥工程Rにおいて、給気口37より熱風を給
気しかつ排気口38より排気させてなる直火型熱風循環
式の焼付乾燥炉39内で170〜190℃、例えば約1
85℃で20〜40分間、例えば約30分間焼付乾燥を
行ない所定の製品を得る。
この焼付乾燥工程は、塗料の主成分であるエポキシ樹脂
等の塗膜形成樹脂を熱により硬化させるのである。なお
、本実施例の方法においては前記のように化成皮膜処理
工程を必要とはしないが、要すれば該工程を追加するこ
ともできる。
つぎに、具体例を挙げて本発明方法をさらに詳細に説明
する。
実施例 第2〜3図に示すような乗用車のトランスバースリンク
Sに対して、つぎのごときカチオン電着塗装を施した。
第2図に示すような塗装装置において、前記トランスバ
ースリンクSを被塗物3として、予備樹脂工程Aにおい
てタンク5からの液温約65℃の脱脂剤(日本ペイント
株式会社製リドリンSD−250)を脱脂剤噴霧装置6
より約60秒間噴霧して予備脱脂を行なつたのち、脱脂
工程Bにおいて脱脂槽7中のアルカリ脱脂剤(リドリン
SD−250)に液温約65℃で120秒間浸漬して脱
脂処理を施した。ついで、この被塗物を第1水洗工程C
において水槽2aより供給される工業用水を水噴霧装置
8aより常温で約30秒間噴霧したのち、第2水洗工程
C′において水槽14より供給された常温の工業用水を
水噴霧装置8bより常温で約30秒間噴霧し、さらに第
3水洗工程1′において水槽15aから供給された水槽
14内の工業用水中に常温で約30秒間浸漬して洗浄を
行なつた。
さらに、第4水洗工程J′において工業用水を水噴霧装
置16aより常温で約30秒間噴霧して洗浄したのち、
循環純水洗工程J″において水槽15bからの洗浄水を
水噴霧装置16bより常温で循環噴霧して洗浄した。つ
いで、新鮮純水洗工程K′においてイオン交換水を水噴
霧装置18より常温で噴霧して洗浄した。その後、被塗
物をカチオン電着工程Nにおいて、エポキシ系カチオン
電着塗料(「パワートツプU−30」(日本ペイント株
式会社製、固形分19重量%、有機溶剤〔ブチルセロソ
ルブとエチルセロソルブとの1:1混合物(重量比)〕
濃度4〜5%、PH6.3)中に25±1℃で浸漬し、
200Vの電圧を印加しつつ約3分間通電して電着塗装
を行なつた。
このときの攪拌回数は6回/時間であつた。ついで、被
塗物を第5水洗工程0において水槽27aから供給され
る常温の洗浄用水を水噴霧装置より噴霧して洗浄したの
ち、第6水洗工程0′において水槽27b内の常温の洗
浄用水中に浸漬して洗浄した。
ついで、第7水洗工程P′において水槽31から供給さ
れる洗浄用水を水噴霧装置30より噴霧して洗浄し、さ
らに済液水洗工程Qにおいて限外ろ過装置33から供給
された常温の限外済液を水噴霧装置32より噴霧して洗
浄を行なつた。ついで、被塗物を焼付乾燥工程Rにおい
て約185℃の温度で約30分間焼付乾燥を行つて塗装
を完了した。このようにして得られた塗装膜厚の分布状
態は第1表のとおりであつた。
なお、各測定部位は第2〜3図に示すとおりである。ま
た、前記力法において、表面xの平均塗装膜厚を種々変
えたときに得られる72時間の塩水噴霧(直線A)、2
40時間の塩水噴霧(直線B)および1000時間の塩
水噴霧(曲線C)の結果を第4図に示す。比較例具体例
と同様な方法において、第5図に示すような塗装装置を
用い、水洗後に表面調整工程FにおいてフイキソジンS
N−5を噴霧したのち、化成処理工程Gにおいてリン酸
亜鉛系化成処理液(グラノジンDP3OOOおよびトー
ナ一◆30H)中に浸漬して化成皮膜処理した。
ついで、工程H−Kにおいて水洗したのち、水切乾燥お
よび冷却を行ない、具体例と同様なカチオン電着塗料〔
ブチルセロソルブとエチルセロソルブとの混合物1:1
(重量比)濃度4〜5%)を用いて液温28℃で280
Vの電圧を印加しつつ2分間通電して電着塗装を行なつ
た。このときの攪拌回数は4回/時間であつた。ついで
、被塗物を第5図に示すような装置において第5〜6水
洗工程0,Pおよび濾液水洗工程Qで水洗を行なつたの
ち、焼付乾燥工程Rにおいて約185℃の温度で約30
分間焼付乾燥を行なつて塗装を完了した。前記方法にお
いて、表面Xの平均塗装膜厚を種種変えたときに得られ
る72時間の塩水噴霧(直線A●および240時間の塩
水噴霧(直線B′)の結果を第4図に示す。
このようにして得られた塗装膜厚の分布状態は第1表の
とおりであつた。
なお、各測定部位は第3〜4図に示すとおりであつた。
以上述べたように、本発明によるカチオン電着塗装方法
は、前処理を施した被塗物を水洗したのち、化成処理を
施すことなく塗料浴温度24〜26℃、有機溶剤濃度4
〜5(!)のカチオン電着塗料浴中で180〜250の
電圧を印加しつつ25〜4分間通電し、水洗したのち焼
付乾燥処理を施すことにより乾燥膜厚4〜13μmの塗
膜を形成するものであるから、従来法に比し低温でしか
も低い電圧で長い時間電着塗装するので、充分なつき廻
り性があり必要最低限の膜厚を裏面にも形成でき、また
全体の塗装膜厚を薄くすることができ、それにもかかわ
らず充分な耐食性が保障でき品質を維持しつつ大幅なコ
ストダウンをはかることができる。
また、表面調整工程、化成及膜?理工程および水切乾燥
工程が省略できるので、設備費が安価となるだけでなく
ユーテイリテ一も低下する。
さらに、前記工程で使用されていた薬品が不要となるの
で、その分だけコスト安となるだけでなく、前記各工程
で必要とされていた廃液処理の必要もなくなるという利
点がある。また、水洗を充分行なうので化成処理を行な
わなくてもアルカリ脱脂剤のカチオン電着槽への持込み
は防止さ八また塗装膜厚が薄くても充分な防錆効果が得
られるという利点がある。さらに低電圧で塗装を行なう
ために、塗装用ハンガーへの塗料の付着も少なく、ハン
ガーの洗浄用期が延び、また電圧の変更により膜厚の変
更が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるカチオン電着塗装力法を行なうた
めの装置の概略図、第2図は本発明方法の試験片の斜視
図、第3図は第2図の試験片の断面の概念図であり、ま
た第4図は本発明方法により得られる塗装膜の塩水噴霧
試験における塗装膜厚と赤錆発生面積との関係を示すグ
ラフであり、さらに第5図は従来法によるカチオン電着
塗装方法を行なうための装置の概略図である。 1・・・・・・コンベア、2・・・・・・ハンガ− 3
・・・・・・被塗物、5・・・・・・タンク、6・・・
・・・脱脂剤噴霧装置、7・・・・・・脱脂槽、8a,
8b,16a,16b,19,28,30,32・・・
・・・水噴霧装置、9a,14,15a,15b,27
a,27b,29,31・・・・・・水槽、25・・・
・・・カチオン電着槽、26・・・・・・オーバーフロ
ー槽、39・・・・・・焼付乾燥炉、A・・・・・・予
備脱脂工程、B・・・・・脱脂工程、C・・・・・・第
1水洗工程、C′・・・・・・第2水洗工程、I′・・
・・・・第3水洗工程、J′・・・・・・第4水洗工程
、,]″−・・・・・循環純水洗工程、K′・・・・・
・新鮮純水洗工程、N・・・・・・カチオン電着工程、
0・・・・・・第5水洗工程、0′・・・・・・第6水
洗工程、P′・・・・・・第7水洗工程、Q・・・・・
・淵液水洗工程、R・・・・・焼付乾燥工程。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 前処理を施した被塗物を水洗したのち、化成処理を
    施すことなく塗料浴温度24〜26℃、有機溶剤濃度4
    〜5%のカチオン電着塗料浴中で180〜250Vの電
    圧を印加しつつ2.5〜4分間通電し、水洗したのち焼
    付乾燥処理を施すことにより乾燥膜厚4〜13μmの塗
    膜を形成することを特徴とするカチオン電着塗装方法。
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