JPS5932517Y2 - ピンセツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は物を挾んだ状態でそのｉｔ固定出来るように
改良したピンセットに関するものである。

従来一般に使用されているピンセットは、単に物を挾ん
だり離したりするだけの機能で、物を挾んでそのｉｔ固
定することは弾発力のあるピンセットの腕片を押され続
けるか、何か別の方法による他なかったが、この考案は
そうした点を改良し簡単な操作で物を挾んでの固定、或
はそれの離脱を容易にすることを目的としたものである
。

以下図面に基きこの考案に係るピンセットの一実施例を
説明する。

鋼製ピンセット１３の一方の腕片１１ａの中央部１５ａ
に嵌合固着した環体１２ａの内面に鋼製支持部１を突設
し、その支持部１の先端部にはピンセット１３の中心線
Ｐ−Ｐと略平行な鋼製係合部２を連設し、支持部１と保
合部２とにより係止片３が構成されている。

さらに他方の腕片１１ｂの中央部１５ｂに嵌合固着した
環体１２ｂの内面に鋼製基端部４を突設し、基端部４の
先端にピンセット１３の中心線Ｐ−Ｐと略平行な鋼製中
間部５を連設し、その中間部７の先端にピンセットの中
心線Ｐ−Ｐに垂直な平面上に位置する鋼製湾曲部６を連
設し、その湾曲部６の先端に湾曲部６と同一平面上に位
置する鋼製斜辺部７を設け、その湾曲部６と斜辺部７と
の間に保合部２を斜め方向から引掛ける引掛部８を形成
し、基端部４、中間部５、湾曲部６、斜辺部７とにより
掛止具９が構成されている。

ピンセットの中心線Ｐ−Ｐ方向に対し支持部１と基端部
４とはずれた位置にあり、且つピンセットの中心線Ｐ−
Ｐ方向に対し係合部２と湾曲部６及び斜辺部７は相い重
なる位置にある。

なか、ピンセット１３、係止具３、掛止具９はいずれも
鋼製なので、弾性変形可能である。

使用に当っては、會ず自由に開いた状態のピンセット１
３の先端部１６ａ 、 １６ｂに所定の物品を挾み込み
、両腕片１１ａ、Ｉｌｂを指先にて軽く圧接すると、係
止片３の先端にある係合部２は、掛止具９の斜辺部７に
当接し、更に力を入れて圧接すると保合部２は斜辺部Ｔ
に対し該辺゛斜辺部Ｔ外側斜面を矢印Ａの如く上方に滑
動し、−瞬の内にその端部７ａを越えて矢印Ｂの如く引
掛部８内滑り込んで係止され、所定の物は堅く挾持され
たｉｔで固定出来るものである。

これを離脱する際には、上記係合部２が引掛部８内に係
止されている状態から、両腕片１１ａ。

１１ｂを強く指先にて圧接し続けると、係合部２は引掛
部８を離れて、徐々に湾曲部６の内側斜面を矢印Ｃの如
く上方に滑動し始め、更に圧接を強めると係合部２は矢
印りの如く遂に中間部５を乗り越え、基端部４と中間部
５ならびに環体１２ｂの三者の作る空間部１０に矢印Ｅ
の如く落ちこんで完全に両者は離脱し、ここで指先での
圧接を緩めると腕片１１ ａ ｔ １１ ｂの復元力に
よってピンセット１３の先端部１６ａ、１６ｂは大きく
拡がり、最初の自由な状態にもどって挾んでいた物品を
引き離すことが出来るものである。

この考案に係るピンセット１３は、前述の如く鋼製ピン
セット１３の一方の腕片１１ａの中央部１５ａの内面に
鋼製支持部１を突設し、その支持部１の先端部にはピン
セットの中心線Ｐ−Ｐと略平行な鋼製係合部２を連設す
るいっぽう、他方の腕片１１ｂの中央部１５ｂに鋼製基
端部４を突設し、その基端部４の先端にピンセットの中
心線Ｐ−Ｐと略平行な鋼製中間部５を連設し、その中間
部５の先端にピンセットの中心線Ｐ−Ｐに垂直な平面上
に位置する鋼製湾曲部６を連設し、その湾曲部６の先端
に該湾曲部６と同一平面上に位置する鋼製斜辺部Ｔを設
け、湾曲部６と斜辺部７との間に係合部２を斜め方向か
ら引掛ける引掛部８を形成し、ピンセットの中心線Ｐ−
Ｐ方向に対し支持部１と基端部４とはずれた位置にあり
、ピンセットの中心線Ｐ−Ｐ方向に対し係合部２と湾曲
部６及び斜辺部７は相い重なる位置にあるものである。

以上の如くこの考案に係るピンセット１３によれば、物
品を挾んだ状態の１１でいつ１でも固定することが出来
、更に其を簡単に離脱することも全て指先一つの操作で
、非常に容易に出来る効果をもっているものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案に係るピンセットの一実施例を示すもの
で、第１図はピンセットの全体正面図、第２図は第１図
Ｇ−Ｇ垂直切断詳細矢視図、第３図及び第４図は物を挾
む時の各部の作用状態を示す一連の第２図相当図、第５
図乃至第７図は挾んだ物を離脱する際の各部の作用状態
を示す一連の第２図相当図である。 １・・・支持部、２・・・係合部、３・・・係止片、４
・・・基端部、５・・・中間部、６・・・湾曲部、７・
・・斜辺部、８・・・引掛部、９・・・掛止具、１０・
・・空間部、１１ａ。 １１ｂ・・・腕片、１２ａ、１２ｂ・・・環体、１３・
・・ピンセット、Ｐ−Ｐ・・・中心線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鋼製ピンセット１３の一方の腕片１１ａの中央部１５ａ
   の内面に鋼製支持部１を突設し、その支持部１の先端部
   にはピンセット１３の中心線Ｐ−Ｐと略平行な鋼製係合
   部２を連設するいっぽう、他方の腕片１１ｂの中央部１
   ５ｂに鋼製基端部４を突設し、その基端部４の先端にピ
   ンセットの中心線Ｐ−Ｐと略平行な鋼製中間部５を連設
   し、その中間部５の先端にピンセットの中心線Ｐ−Ｐに
   垂直な平面上に位置する鋼製湾曲部６を連設し、その湾
   曲部６の先端に該湾曲部６と同一平面上に位置する鋼製
   斜辺部１を設け、湾曲部６ど斜辺部７との間に保合部２
   を斜め方向から引掛ける引掛部８を形成し、ピンセット
   の中心線Ｐ−Ｐ方向に対し支持部１と基端部４とはずれ
   た位置にあり、ピンセットの中心線Ｐ−Ｐ方向に対し保
   合部２と湾曲部６及び斜辺部Ｔは相い重なる位置にある
   ことを特徴とするピンセット。