JPS5931986Y2 - ベロ−ズ状たわみ管の管端構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ブレードで被覆されたベローズ状たわみ管
の管端構造に関する。

従来、この種のたわみ管の管端は、例えば第１図に見ら
れるように波形部分が一定長伸延して直管部イとした上
、その末端部分を拡開してフレヤーロを形成し、この直
管部分にブレードハを挟着するリング二を設けるととも
に、袋ナットホに内設された傾斜段部へを上記リング二
とフレーヤーロの背面間に陥入せしめ、上記袋ナツトの
傾斜段部へと、継手本体トの開口端面チとの間で上記フ
レヤーを挟持するようにしたものであったが、この構造
では、上記袋ナツトの位置が固定的となるから、継手本
体との連結時に、該本体とたわみ管端部との間に相当量
（袋ナツトのネジ部りの長さ）の余裕間隙を必要とする
だけでなく、袋ナツトの緊締時に上記継手本体と、袋ナ
ツトの傾斜段部の間に挟在するフレヤーが強い圧接力を
受けて袋ナツトと共回りを生じ、たわみ管を捻回してそ
の強度を著しく低下せしめるという致命的な欠点が見受
けられたものである。

このような実情に鑑み本考案は、上記フレヤーを含む直
管部に、ブレードを挟着するリングと接してその先端が
上記フレヤーの背面に当接するテーパーリングを介装せ
しめたことにより、叙述した在来品の諸欠点を悉く解消
したものである。

以下、その構成を図面に示す実施例に従って更に詳述す
ると、１はブレード１′を被嵌してなるベローズ状のた
わみ管、２は上記たわみ管の端部を一部伸延した上、そ
の末端を拡開してフレーヤー２′とした直管部、又３は
上記直管部２に嵌着されたブレード１′の挟止リング、
４は該挟止リングの一端と上記フレヤー２′の背面との
間に介装されるテーパーリングであり、更に５は袋ナツ
トであってその一端は継手本体６の外螺子６′と螺合す
る内螺子５′を備え、その他端は該袋ナツト５の締付時
に上記挟止リング３と当接する内段部５″を段設してな
るものである。

尚、図中７は、必要に応じて上記挟止リング３とテーパ
ーリング４との間に介挿される滑り座金を示す。

叙上の構成に係る本案のたわみ管の管端構造によると、
該たわみ管を継手本体６に接続するに当り、その袋ナツ
ト５を継手本体６に螺装、緊締することにより、袋ナツ
トの内段部５″に押される上記挟止リング３が直接、又
は上記滑り座金７を介してテーパーリング４を押圧して
継手本体の開口端面との間に、上記フレヤー２′を次着
するものであるが、この際、上記挟止リング３とテーパ
ーリング４とは別体構成であるため、継手本体６に対す
る袋ナラｌ−５の強い締付けによっても、テーパーリン
グ４は回ることがないから、フレヤー２′、即ちたわみ
管１の共回りを確実に防止し得る他、本案袋ナツト５は
、その内径が終端の内段面５″を除いて、上述した挟止
リング３及びテーパーリング４の各外径よりも大きく、
又上記内段面５″の開口径も上記たわみ管１の外径より
大であるから、自由にたわみ管上を後退できるので、そ
の接続が極めて容易で正確に行えるという格別の効果を
奏するものである。

この他、本案の管端構造によれば、たわみ管１はそのフ
レキ−２′部分が継手本体６とテーパーリング４との間
で強固に挟着される一方、そのプレード１′を挟持する
挟止リング３は、袋ナツトの内段面５″で押圧され、継
手本体６とたわみ管の管端部が上記袋ナツト５を介して
剛性結合を果すので該たわみ管に熱や内圧等による大き
な伸縮作用力が働いても、従来のたわみ管の継手部分に
見られたような各種の障害はすべて解消できるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の管端構造の一例を示すたわみ管の上半部
断面図、又第２図は本案の管端構造を示すたわみ管の上
半部断面図である。 尚、図中１・・・・・・たわみ管、２・・・・・・直管
部、３・・・・・・挟止リング、４・・・・・・テーパ
ーリング、５・・・・・・袋ナツト、６・・・・・・継
手本体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．ブレードで被覆されたベローズ状にたわみ管の管端
   を、一定長伸延して直管状とし、更にその末端を拡開し
   てフレーヤーとする一方、上記直管部上にフレヤーの背
   面に接するテーパーリングと、ブレードを挾持する挟止
   リングを嵌着し、これら両ノングを跨いで終端に内段部
   を備えてなる袋ナツトを被嵌したことを特徴とするベロ
   ーズ状たわみ管の管端構造。 ２、テーパーリングと挟止リングとの間に滑り座金を介
   在させた実用新案登録請求の範囲第１項記載のベローズ
   状たわみ管の管端構造。