JPS593176B2 - 米を原料とする揚げ煎餅の製造法 - Google Patents
米を原料とする揚げ煎餅の製造法Info
- Publication number
- JPS593176B2 JPS593176B2 JP51133944A JP13394476A JPS593176B2 JP S593176 B2 JPS593176 B2 JP S593176B2 JP 51133944 A JP51133944 A JP 51133944A JP 13394476 A JP13394476 A JP 13394476A JP S593176 B2 JPS593176 B2 JP S593176B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frying
- rice
- oil
- fried rice
- crackers
- Prior art date
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- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、梗米粉を主原料として造った餅生地の成形乾
燥素材を、油で揚げて造る揚げ煎餅の製造法の一改良で
あって、その目的とするところは、外面にはぜ突起を生
ずることなく、はぼ平坦な膨張面に、入乱れ状の皺襞を
刻設したような外面構成の製品を得る点にある。
燥素材を、油で揚げて造る揚げ煎餅の製造法の一改良で
あって、その目的とするところは、外面にはぜ突起を生
ずることなく、はぼ平坦な膨張面に、入乱れ状の皺襞を
刻設したような外面構成の製品を得る点にある。
従来のこの種揚げ煎餅の製造法は、成形乾燥素材を、い
きなり、本揚げ温度にまで高めた高温の油鍋に投入して
行われていたため、乾燥し切った素材の芯層部が充分に
加熱されず、全体が均質の膨軟状態にならないうちに、
外皮部のみが急激に過熱されて、そこに多数のいぼ状乃
至は岩片状のはぜ突起を形成した製品しかできなかった
。
きなり、本揚げ温度にまで高めた高温の油鍋に投入して
行われていたため、乾燥し切った素材の芯層部が充分に
加熱されず、全体が均質の膨軟状態にならないうちに、
外皮部のみが急激に過熱されて、そこに多数のいぼ状乃
至は岩片状のはぜ突起を形成した製品しかできなかった
。
尤も、こうした外面の全面に亘って、多数のはぜ突起を
形成した揚げ煎餅は、そのはぜ突起が揚げ煎餅の持味・
特色として珍重されて来たところではあるが、併し、こ
うしたはぜ突起は、商品として、包装、運搬その他の取
扱い中に、そのはぜ突起がぼろぼろ欠けて甚だしく外観
を損じる許りでなく、油揚げの事後に、これに醤油味を
つけて、醤油味煎餅としたような場合(そうした醤油味
煎餅が最も一般的である)、そのかけらが、醤油分と油
分との加乗作用によって侵されて変質し、包装内の全部
の煎餅の風味を低下させてしまう欠点のあることは、多
くの当業者の悩みとして来たところであった。
形成した揚げ煎餅は、そのはぜ突起が揚げ煎餅の持味・
特色として珍重されて来たところではあるが、併し、こ
うしたはぜ突起は、商品として、包装、運搬その他の取
扱い中に、そのはぜ突起がぼろぼろ欠けて甚だしく外観
を損じる許りでなく、油揚げの事後に、これに醤油味を
つけて、醤油味煎餅としたような場合(そうした醤油味
煎餅が最も一般的である)、そのかけらが、醤油分と油
分との加乗作用によって侵されて変質し、包装内の全部
の煎餅の風味を低下させてしまう欠点のあることは、多
くの当業者の悩みとして来たところであった。
さりとて、かの草加煎餅のように、焼上りの外面が、つ
るつるの平滑面となっているだけでは、外見の上からも
、歯触りの点においても、何の変哲もなくて、揚げ煎餅
としての価値が薄い。
るつるの平滑面となっているだけでは、外見の上からも
、歯触りの点においても、何の変哲もなくて、揚げ煎餅
としての価値が薄い。
本発明は、こうした諸問題に解決を与えたもので、以下
実施例についてこれを詳説すれば ■、油揚げを行なう直前の素材は、従来法における素材
同様、梗米の粉を原料として、これに水分を与え、蒸熱
、混捏して餅生地を造り、この餅生地を型抜きによって
、所望の大きさと外形の小薄片に成形し、これをその含
有水分が5%以下になるまで充分乾燥させたものを使用
する。
実施例についてこれを詳説すれば ■、油揚げを行なう直前の素材は、従来法における素材
同様、梗米の粉を原料として、これに水分を与え、蒸熱
、混捏して餅生地を造り、この餅生地を型抜きによって
、所望の大きさと外形の小薄片に成形し、これをその含
有水分が5%以下になるまで充分乾燥させたものを使用
する。
2、前記の素材を、油で揚げるための油鍋は、互いに近
接して少(とも2個を併設し、第1番目の油鍋の油の温
度は、予備揚げ温度として比較的低い170〜175℃
程度に保ち、第2番目の油鍋の油の温度は、これより高
い本揚げ温度の240〜250℃程度に保つようにして
置く。
接して少(とも2個を併設し、第1番目の油鍋の油の温
度は、予備揚げ温度として比較的低い170〜175℃
程度に保ち、第2番目の油鍋の油の温度は、これより高
い本揚げ温度の240〜250℃程度に保つようにして
置く。
使用する油は何れも同一の米糠油である。そしてこの2
個の油鍋中には、それぞれ、上部の開放した皿形の金網
篭を、油の中から引揚げて手早く次工程の方に向けて転
覆させることができるように装設(半ば沈設)して置く
。
個の油鍋中には、それぞれ、上部の開放した皿形の金網
篭を、油の中から引揚げて手早く次工程の方に向けて転
覆させることができるように装設(半ば沈設)して置く
。
3、素材は、その小薄片の所定量を、先づ第1番目の油
鍋の中にある金網策の中に投下して、爪もろとも20〜
30秒間油の中に漬けて、予備揚げを行った後、素早く
策を引上げ転覆させて、次の第2番目の油鍋中にある金
網爪の中にその半製品を移し、そこで再び20〜30秒
間油に漬けて本揚げを行なう。
鍋の中にある金網策の中に投下して、爪もろとも20〜
30秒間油の中に漬けて、予備揚げを行った後、素早く
策を引上げ転覆させて、次の第2番目の油鍋中にある金
網爪の中にその半製品を移し、そこで再び20〜30秒
間油に漬けて本揚げを行なう。
本揚げ終了後素早く策を引上げ転覆させて、製品を次工
程の油切り並に放冷の工程に移す。
程の油切り並に放冷の工程に移す。
4、予備揚げ用又は本揚げ用の油鍋は、その一方又は双
方を、2個に分設して操業しても、同じ結果が得られる
。
方を、2個に分設して操業しても、同じ結果が得られる
。
すでに述べたように、本発明は、油揚げの工程自体にそ
の要旨が存するのであって、味付け、すなわち、油揚げ
工程を終った後の製品に対する味付け(醤油味、塩味、
砂糖味等の味付け)をどうするかは、要旨外である。
の要旨が存するのであって、味付け、すなわち、油揚げ
工程を終った後の製品に対する味付け(醤油味、塩味、
砂糖味等の味付け)をどうするかは、要旨外である。
前記のように、油揚げ工程を2段階に分け、先づ比較的
低温の油で予備揚げを行った後、手早(次の高温の油で
本揚げを行うことにしたこの発明方法による製品は、そ
の予備揚げの段階で、素材の外層から芯層部までの全体
が、均質な膨軟化体となっているので、引続いて素早く
行われる次の本揚げ工程における高温処理を受けた場合
、外面にはぜ突起を生ずることがなく、はぼ平坦な膨張
面に、入乱れ状(不定形)の皺襞の刻設された体裁のよ
い仕上りとなり、従来品に比し、外見も歯触りも全く御
所した製品が得られるとともに、外面のはぜ突起が欠損
して商品価値を低下したり、変質して風味を損じたりす
るようなことのない製品が得られるのである。
低温の油で予備揚げを行った後、手早(次の高温の油で
本揚げを行うことにしたこの発明方法による製品は、そ
の予備揚げの段階で、素材の外層から芯層部までの全体
が、均質な膨軟化体となっているので、引続いて素早く
行われる次の本揚げ工程における高温処理を受けた場合
、外面にはぜ突起を生ずることがなく、はぼ平坦な膨張
面に、入乱れ状(不定形)の皺襞の刻設された体裁のよ
い仕上りとなり、従来品に比し、外見も歯触りも全く御
所した製品が得られるとともに、外面のはぜ突起が欠損
して商品価値を低下したり、変質して風味を損じたりす
るようなことのない製品が得られるのである。
Claims (1)
- 1 梗米製餅生地の成形乾燥素材を、油で揚げて造る揚
げ煎餅の製造法において、油揚げ操作を、少くとも2段
階に分け、初めに比較的低温で予備揚げを行ない、次い
で手早く高温で本揚げを行なうことによって、はぜ突起
のないほぼ平坦な膨張面に、皺襞を入乱れ状に配設した
外面構成の製品を得ることを特徴とする揚げ煎餅の製造
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51133944A JPS593176B2 (ja) | 1976-11-08 | 1976-11-08 | 米を原料とする揚げ煎餅の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51133944A JPS593176B2 (ja) | 1976-11-08 | 1976-11-08 | 米を原料とする揚げ煎餅の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5359069A JPS5359069A (en) | 1978-05-27 |
JPS593176B2 true JPS593176B2 (ja) | 1984-01-23 |
Family
ID=15116709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51133944A Expired JPS593176B2 (ja) | 1976-11-08 | 1976-11-08 | 米を原料とする揚げ煎餅の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS593176B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018078813A (ja) * | 2016-11-15 | 2018-05-24 | 株式会社三幸 | 米菓の製造方法 |
-
1976
- 1976-11-08 JP JP51133944A patent/JPS593176B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5359069A (en) | 1978-05-27 |
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