JPS5931530B2 - ポリエステル成形品 - Google Patents
ポリエステル成形品Info
- Publication number
- JPS5931530B2 JPS5931530B2 JP9200276A JP9200276A JPS5931530B2 JP S5931530 B2 JPS5931530 B2 JP S5931530B2 JP 9200276 A JP9200276 A JP 9200276A JP 9200276 A JP9200276 A JP 9200276A JP S5931530 B2 JPS5931530 B2 JP S5931530B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyester
- acid
- dicarboxylic acid
- residue
- young
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Artificial Filaments (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はポリエステル成形品、更に詳しくは耐熱性にす
ぐれ且つすぐれたヤング率を有するポリエステル成形品
に関する。
ぐれ且つすぐれたヤング率を有するポリエステル成形品
に関する。
従来、ポリエチレンテレフタレートはすぐれた機械的強
度を有し、且つ耐熱性、耐薬品性にすぐれており、それ
故繊維、フィルム、プラスチックス等の素材として広く
使われている。
度を有し、且つ耐熱性、耐薬品性にすぐれており、それ
故繊維、フィルム、プラスチックス等の素材として広く
使われている。
しかしながら、ポリエチレンテレフタレート繊維は工業
用途、例えばタイヤコード等の様に特に高い強度、ヤン
グ率を必要とする分野においては未だ十分なものである
とは言えない。一方、極めて高い強度、ヤング率を有す
る繊維としてポリp−フエニレンテレフタラミド、ポリ
p−ベンザミド等の芳香族ポリアミドが知られているが
、これらはポリエチレンテレフタレート等が溶融紡糸に
より容易に繊維化できるのに対し一般に溶液紡糸(乾式
紡糸あるいは湿式紡糸)により繊維化される為溶剤の回
収、その他工業的に不利な点が多い。
用途、例えばタイヤコード等の様に特に高い強度、ヤン
グ率を必要とする分野においては未だ十分なものである
とは言えない。一方、極めて高い強度、ヤング率を有す
る繊維としてポリp−フエニレンテレフタラミド、ポリ
p−ベンザミド等の芳香族ポリアミドが知られているが
、これらはポリエチレンテレフタレート等が溶融紡糸に
より容易に繊維化できるのに対し一般に溶液紡糸(乾式
紡糸あるいは湿式紡糸)により繊維化される為溶剤の回
収、その他工業的に不利な点が多い。
この欠点を除くため、たとえばp−オキシ安息香酸、ハ
イドロキノン、テレフタル酸、イソフタル酸等の成分を
含む溶融紡糸可能なコポリエステルからなる高ヤング率
繊維が提案されている(特開昭50−43223号参照
)。しかし、かかるコポリエステルは、全芳香族系ポリ
エステルであり、かつ置換基を有しないため、極めて溶
融粘度が高く、通常の溶融紡糸は困難である。
イドロキノン、テレフタル酸、イソフタル酸等の成分を
含む溶融紡糸可能なコポリエステルからなる高ヤング率
繊維が提案されている(特開昭50−43223号参照
)。しかし、かかるコポリエステルは、全芳香族系ポリ
エステルであり、かつ置換基を有しないため、極めて溶
融粘度が高く、通常の溶融紡糸は困難である。
それゆえ、特開昭50−43223号公報においては、
比較的低分子量のコポリエステルを溶融紡糸し、次いで
得られた繊維を高温で熱処理し、該コポリエステルの分
子の架橋、鎖成長させて高分子量となし、更に該繊維を
延伸することにより高ヤング率の繊維となしているo本
発明者等は、これらの点に鑑み鋭意検討の結果、全芳香
族系ポリエステルにおいて特定の構成分を用いることに
より、成形が容易でかつ高強度,高ヤング率を有する成
形品を見出し、本発明に到達したものである。
比較的低分子量のコポリエステルを溶融紡糸し、次いで
得られた繊維を高温で熱処理し、該コポリエステルの分
子の架橋、鎖成長させて高分子量となし、更に該繊維を
延伸することにより高ヤング率の繊維となしているo本
発明者等は、これらの点に鑑み鋭意検討の結果、全芳香
族系ポリエステルにおいて特定の構成分を用いることに
より、成形が容易でかつ高強度,高ヤング率を有する成
形品を見出し、本発明に到達したものである。
即ち、本発明はオキシ安息香酸残基(A),ジオキシベ
ンゼン残基(自)及びジカルボン酸残基(○より実質的
に構成されるポリエステルの溶融成形品であつて、該ジ
カルボン酸残基(Oがジフエノキシエタンジカルボン酸
残基であり、且つ残基(A),(B及び(Oの割合が下
記式〔ただし式中、MA,MB,MCはそれぞれ残基(
A),(B,(Oのモル数を示す。
ンゼン残基(自)及びジカルボン酸残基(○より実質的
に構成されるポリエステルの溶融成形品であつて、該ジ
カルボン酸残基(Oがジフエノキシエタンジカルボン酸
残基であり、且つ残基(A),(B及び(Oの割合が下
記式〔ただし式中、MA,MB,MCはそれぞれ残基(
A),(B,(Oのモル数を示す。
〕を満足することを特徴とせる700k9/Md以上の
ヤング率を有するポリエステル成形品に関する。
ヤング率を有するポリエステル成形品に関する。
本発明で言うポリエステルは、前記(A),I3)及び
(0の三成分を主たる構成成分とする新規な共重合ポリ
エステルである。上記ポリエステルの構成成分であるオ
キシ安息香酸残基囚はで表わされ、該残基を与える化合
物としてはp−オキシ安息香酸,m−オキシ安息香酸が
あげられる。
(0の三成分を主たる構成成分とする新規な共重合ポリ
エステルである。上記ポリエステルの構成成分であるオ
キシ安息香酸残基囚はで表わされ、該残基を与える化合
物としてはp−オキシ安息香酸,m−オキシ安息香酸が
あげられる。
これらのうちp−オキシ安息香酸が好ましい。上記オキ
シ安息香酸残基(4)は20モル?以下の割合で3−ク
ロル−4−オキシ安息香酸,3−メチル−4−オキシ安
息香酸,3−メトオキシ一4オキシ一安息香酸,3,5
−ジクロル−4−オキシ−安息香酸,4−クロル−3−
オキシ安息香酸4−メトオキシ一3−オキシ安息香酸な
どの核置換オキシ安息香酸に由来する残基或いは他種オ
キシカルボン酸、例えばオキシナフトエ酸,オキシジフ
エニルーカルボン酸,ε−オキシカプロン酸等の残基で
置換してよい。p−オキシ安息香酸残基の場合を例にと
れば該残基を与える化合物としてp−オキシ安息香酸の
他、p−アセトキシ安息香酸の如き低級脂肪族カルボン
酸エステル,pオキシ安息香酸フエニル,p−オキシ安
息香酸pオキシフエニル,p−オキシ安息香酸メチルの
如きアリールエステル又は低級アルキルエステルがあげ
られる。また、ジオキシベンゼン残基(自)は 〔ここでRはハロゲン原子,低級アルキル基であり、n
はO又はlの数である。
シ安息香酸残基(4)は20モル?以下の割合で3−ク
ロル−4−オキシ安息香酸,3−メチル−4−オキシ安
息香酸,3−メトオキシ一4オキシ一安息香酸,3,5
−ジクロル−4−オキシ−安息香酸,4−クロル−3−
オキシ安息香酸4−メトオキシ一3−オキシ安息香酸な
どの核置換オキシ安息香酸に由来する残基或いは他種オ
キシカルボン酸、例えばオキシナフトエ酸,オキシジフ
エニルーカルボン酸,ε−オキシカプロン酸等の残基で
置換してよい。p−オキシ安息香酸残基の場合を例にと
れば該残基を与える化合物としてp−オキシ安息香酸の
他、p−アセトキシ安息香酸の如き低級脂肪族カルボン
酸エステル,pオキシ安息香酸フエニル,p−オキシ安
息香酸pオキシフエニル,p−オキシ安息香酸メチルの
如きアリールエステル又は低級アルキルエステルがあげ
られる。また、ジオキシベンゼン残基(自)は 〔ここでRはハロゲン原子,低級アルキル基であり、n
はO又はlの数である。
〕で表わされ、該残基を与える化合物としてはハイドロ
キノン,レゾルシン及び該ジオキシベンゼンのベンゼン
核に塩素子,臭素原子,フツ素原子,メチル基,エチル
基等が1種置換された化合物があり、置換されたものの
例としては、塩化ハイドロキノン,臭化ハイドロキノン
,メチルハイドロキノン,塩化レゾルシン,メチルレゾ
ルシン等があげられる。
キノン,レゾルシン及び該ジオキシベンゼンのベンゼン
核に塩素子,臭素原子,フツ素原子,メチル基,エチル
基等が1種置換された化合物があり、置換されたものの
例としては、塩化ハイドロキノン,臭化ハイドロキノン
,メチルハイドロキノン,塩化レゾルシン,メチルレゾ
ルシン等があげられる。
本発明においては、これらジオキシベンゼン類のうち7
0モル?以上をハイドロキノン又はその核置換体とする
ことが好ましい。ジオキシベンゼン残基は30モル?以
下の割合で他種ジオキシ化合物例えば、メトキシハイド
ロキノン,ジオキシナフタリン,2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフエニノ(ハ)プロパン,エチレングリコール
,ネオペンチルグリコール,シクロヘキサンジオール等
の残基で置換えてもよい。ハイドロキノン残基の場合を
例にとれば、該残基を与える化合物としてハイドロキノ
ンの他、p−ジアセトキシハイドロキノン,p−ジベン
ゾイルオキシベンゼンの如き低級脂肪族カルボン酸ある
いは芳香族カルボン酸等のエステルが好ましい例として
あげられる。更に、ジカルボン酸残基0のジフエノキシ
エタンジカルボン酸残基はで表わされ、該残基(Oを与
える化合物としては、フエノキシエタン一4,42−ジ
カルボン酸,フエノオキシエタン一3,3′−ジカルボ
ン酸,フエノキシエタン一3,4″−ジカルボン酸など
があげられる。
0モル?以上をハイドロキノン又はその核置換体とする
ことが好ましい。ジオキシベンゼン残基は30モル?以
下の割合で他種ジオキシ化合物例えば、メトキシハイド
ロキノン,ジオキシナフタリン,2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフエニノ(ハ)プロパン,エチレングリコール
,ネオペンチルグリコール,シクロヘキサンジオール等
の残基で置換えてもよい。ハイドロキノン残基の場合を
例にとれば、該残基を与える化合物としてハイドロキノ
ンの他、p−ジアセトキシハイドロキノン,p−ジベン
ゾイルオキシベンゼンの如き低級脂肪族カルボン酸ある
いは芳香族カルボン酸等のエステルが好ましい例として
あげられる。更に、ジカルボン酸残基0のジフエノキシ
エタンジカルボン酸残基はで表わされ、該残基(Oを与
える化合物としては、フエノキシエタン一4,42−ジ
カルボン酸,フエノオキシエタン一3,3′−ジカルボ
ン酸,フエノキシエタン一3,4″−ジカルボン酸など
があげられる。
これらのジフエノキシエタンジカルボン酸類の中でもジ
フエノキシエタン一4,4′−ジカルボン酸が最も好ま
しい。上記ジフエノキシエタンジカルボン酸残基(0は
20モル?以下の割合でジフエノキシエタン一2,2′
−ジクロル−4,4′−ジカルボン酸,ジフエノキシエ
タン一2,2′−ジプロム一4,4′−ジカルボン酸,
ジフエノキシエタン一2,2′6,6′−テトラブロム
−4,4′−ジカルボン酸,ジフエノキシエタン一2,
2′−ジメチル−4,4′−ジカルボン酸,ジフエノキ
ンエタン一2,27−ジメトオキシ一4,4′−ジカル
ボン酸,ジフエノキシエタン一2,2′−ジクロル−5
,5′−ジカルボン酸,ジフエノキシエタン一2,2′
ジメチル−5,5′−ジカルボン酸,ジフエノキシエタ
ン一2−ク山レ一5,5′−ジカノレポン酸,テレフタ
ル酸,イソフタル酸,ナフタレンジカルボン酸等の如き
芳香族ジカルボン酸残基,コハク酸,アジピン酸,セバ
チン酸の如き脂肪族ジカルボン酸残基で置き換えてもよ
い。ジフエノキシエタンジカルボン酸残基がジフエノキ
シエタン一4,4′一ジカルボン酸残基である場合を例
にとれば、該残基を与える化合物としてジフエノキシエ
タン4,4′−ジカルボン酸のほかに該ジカルボン酸の
フエニルエステル,メチルエステルの如きアリールエス
テル又は低級アルキルエステルなどをあげることができ
る。かかるジフエノキシエタンジカルボン酸残基をコポ
リエステル中に導入することによつて、溶融成形が容易
で且つ高強度,高ヤング率の成形品を与えるコポリエス
テルが得られる。
フエノキシエタン一4,4′−ジカルボン酸が最も好ま
しい。上記ジフエノキシエタンジカルボン酸残基(0は
20モル?以下の割合でジフエノキシエタン一2,2′
−ジクロル−4,4′−ジカルボン酸,ジフエノキシエ
タン一2,2′−ジプロム一4,4′−ジカルボン酸,
ジフエノキシエタン一2,2′6,6′−テトラブロム
−4,4′−ジカルボン酸,ジフエノキシエタン一2,
2′−ジメチル−4,4′−ジカルボン酸,ジフエノキ
ンエタン一2,27−ジメトオキシ一4,4′−ジカル
ボン酸,ジフエノキシエタン一2,2′−ジクロル−5
,5′−ジカルボン酸,ジフエノキシエタン一2,2′
ジメチル−5,5′−ジカルボン酸,ジフエノキシエタ
ン一2−ク山レ一5,5′−ジカノレポン酸,テレフタ
ル酸,イソフタル酸,ナフタレンジカルボン酸等の如き
芳香族ジカルボン酸残基,コハク酸,アジピン酸,セバ
チン酸の如き脂肪族ジカルボン酸残基で置き換えてもよ
い。ジフエノキシエタンジカルボン酸残基がジフエノキ
シエタン一4,4′一ジカルボン酸残基である場合を例
にとれば、該残基を与える化合物としてジフエノキシエ
タン4,4′−ジカルボン酸のほかに該ジカルボン酸の
フエニルエステル,メチルエステルの如きアリールエス
テル又は低級アルキルエステルなどをあげることができ
る。かかるジフエノキシエタンジカルボン酸残基をコポ
リエステル中に導入することによつて、溶融成形が容易
で且つ高強度,高ヤング率の成形品を与えるコポリエス
テルが得られる。
本発明のポリエステル成形品を構成するコポリエステル
は、その構成成分(A),(B,(○が下記範囲内にあ
るものである。
は、その構成成分(A),(B,(○が下記範囲内にあ
るものである。
(ただし式中、MA,MB,MOは前記に同じ)このオ
キシ安息香酸残基の割合が上記式の上限(0.7)より
高くなるとポリエステルの溶融成形可能な温度が高くな
るばかりでなく、このようなポリエステルからは目的と
する高い強度の成形品を溶融成形のみで得ることができ
ず、また下限(0.3)より低くなると溶融成形可能な
温度が高くなるばかりでなく、このほかに成形品の強度
が低下するので、好ましくない。
キシ安息香酸残基の割合が上記式の上限(0.7)より
高くなるとポリエステルの溶融成形可能な温度が高くな
るばかりでなく、このようなポリエステルからは目的と
する高い強度の成形品を溶融成形のみで得ることができ
ず、また下限(0.3)より低くなると溶融成形可能な
温度が高くなるばかりでなく、このほかに成形品の強度
が低下するので、好ましくない。
本発明のポリエステル成形品は前記CA),(B,(0
の各構成成分が前記式を満足するような割合で共重合し
たコポリエステルから構成され且つ700kg/Md以
上のヤング率を有する。
の各構成成分が前記式を満足するような割合で共重合し
たコポリエステルから構成され且つ700kg/Md以
上のヤング率を有する。
本発明のポリエステルは、オキシ安息香酸残基(4)を
与える化合物として、p−オキシ安息香酸,ジオキシベ
ンゼン残基(自)を与える化合物としてハイドロキノン
,ジフエノオキシエタンジカルボン酸残基(Oを与える
化合物としてジフエノキシエタン一4,4′−ジカルボ
ン酸を例にとれば、例えばつぎの方法により製造できる
。
与える化合物として、p−オキシ安息香酸,ジオキシベ
ンゼン残基(自)を与える化合物としてハイドロキノン
,ジフエノオキシエタンジカルボン酸残基(Oを与える
化合物としてジフエノキシエタン一4,4′−ジカルボ
ン酸を例にとれば、例えばつぎの方法により製造できる
。
すなわち、1) p−オキシ安息香酸とジフエノキシエ
タン一4,4′−ジカルボン酸の混合物にフエノールを
加えてエステル化反応して得られるフエニルエステルに
ハイドロキノンを加えて加熱重合する(ここで重合は溶
融重合法のみによることもできるが、溶融重合が得られ
る初期縮合物を固相重合する方法によることもできる)
方法、5 フエノールによるエステル化のかわりにジフ
エニルカーボネートを用いてエステル化を行なう以外は
(1)の方法と同様にして加熱重合する方法、3) p
−オキシ安息香酸とジフエノオキシエタン4,45−ジ
カルボン酸の混合物にハイドロキノンジアセテートを加
え加熱重合する方法、等の方法により該ポリエステルを
容易に得ることができる。
タン一4,4′−ジカルボン酸の混合物にフエノールを
加えてエステル化反応して得られるフエニルエステルに
ハイドロキノンを加えて加熱重合する(ここで重合は溶
融重合法のみによることもできるが、溶融重合が得られ
る初期縮合物を固相重合する方法によることもできる)
方法、5 フエノールによるエステル化のかわりにジフ
エニルカーボネートを用いてエステル化を行なう以外は
(1)の方法と同様にして加熱重合する方法、3) p
−オキシ安息香酸とジフエノオキシエタン4,45−ジ
カルボン酸の混合物にハイドロキノンジアセテートを加
え加熱重合する方法、等の方法により該ポリエステルを
容易に得ることができる。
また、この重合反応は無溶媒で行なうことができるが、
ジフエニル,ジフエニルエーテル,ジフエノオキシベン
ゼン,ターフエニル,ターフエニルの部分水添物などの
反応に不活性な熱媒中でも行なうことができる。
ジフエニル,ジフエニルエーテル,ジフエノオキシベン
ゼン,ターフエニル,ターフエニルの部分水添物などの
反応に不活性な熱媒中でも行なうことができる。
反応は無溶媒で行なうことが好ましい。このようにして
得られたポリエステルの固有粘度は1.5以上、更には
1.75以上である。
得られたポリエステルの固有粘度は1.5以上、更には
1.75以上である。
ポリエステルの固有粘度は、ポリマーをp−クロルフエ
ノールにとかし、ポリマー濃度0.59/Dl,温度5
0℃でオストワルドの粘度計を用いて相対粘度ηnを求
め、下記式により算出した。(1n7!nはηnの自然
対数を示す)本発明においては上記ポリエステルを該ポ
リエステルの融点以上、分解温度以下、例えば240〜
400℃で溶融成形することによつて本発明のポリエス
テル成形品を得ることができる。
ノールにとかし、ポリマー濃度0.59/Dl,温度5
0℃でオストワルドの粘度計を用いて相対粘度ηnを求
め、下記式により算出した。(1n7!nはηnの自然
対数を示す)本発明においては上記ポリエステルを該ポ
リエステルの融点以上、分解温度以下、例えば240〜
400℃で溶融成形することによつて本発明のポリエス
テル成形品を得ることができる。
例えば、ポリエステル繊維はポリエステルを例えば24
0〜400℃で溶融し、押出すとともにドラフト率5〜
500,巻取速度10〜500m/Ttmで巻取ること
によつて得ることができる。その際、ポリエステル繊維
は必ずしも延押,熱処理は必要でなく、溶融紡糸し、巻
取るだけで強度59/De以上、ヤング率2000kg
/M7ll以上の高強度,高ヤング率となすことができ
る。この繊維はタイヤコード,ゴム補強材,フイラ一,
その他耐熱性工業資材等に有利に利用できる。またポリ
エステルフイルムはポリエステルを240〜400℃で
溶融押出し、ドラムに巻きとることによつて得ることが
できる〇フイルム成形機は従来公知の装置を用いること
ができる。押出し時のドラフトは1〜10、好ましくは
l〜5である。ドラム上に押し出されたフイルムは常温
で放冷してもよく、また水中で急冷してもよい、ポリエ
ステルフイルムは延伸してもよいが、そのままでもポリ
エチレンテルフタレートに比べて充分なヤング率(70
0kg/M7lL以上)と強度(30kg/M77l以
上)を有する。このフイルムは工業用資材として有利に
用いることができる。本発明のポリエステル成形品は特
開昭5043223号公報に述べられているような熱処
理を行なわずとも充分な強度を有しているが、熱処理を
行なつても更に強度を高めることができる。
0〜400℃で溶融し、押出すとともにドラフト率5〜
500,巻取速度10〜500m/Ttmで巻取ること
によつて得ることができる。その際、ポリエステル繊維
は必ずしも延押,熱処理は必要でなく、溶融紡糸し、巻
取るだけで強度59/De以上、ヤング率2000kg
/M7ll以上の高強度,高ヤング率となすことができ
る。この繊維はタイヤコード,ゴム補強材,フイラ一,
その他耐熱性工業資材等に有利に利用できる。またポリ
エステルフイルムはポリエステルを240〜400℃で
溶融押出し、ドラムに巻きとることによつて得ることが
できる〇フイルム成形機は従来公知の装置を用いること
ができる。押出し時のドラフトは1〜10、好ましくは
l〜5である。ドラム上に押し出されたフイルムは常温
で放冷してもよく、また水中で急冷してもよい、ポリエ
ステルフイルムは延伸してもよいが、そのままでもポリ
エチレンテルフタレートに比べて充分なヤング率(70
0kg/M7lL以上)と強度(30kg/M77l以
上)を有する。このフイルムは工業用資材として有利に
用いることができる。本発明のポリエステル成形品は特
開昭5043223号公報に述べられているような熱処
理を行なわずとも充分な強度を有しているが、熱処理を
行なつても更に強度を高めることができる。
本発明のポリエステル成形品は高強度で且つ高ヤング率
であり、タイヤコード,ゴム補強剤,フイラ一,フイル
ムなど工業用資材として有効に利用できる。以下、実施
例によつて説明する。
であり、タイヤコード,ゴム補強剤,フイラ一,フイル
ムなど工業用資材として有効に利用できる。以下、実施
例によつて説明する。
実施例中「部」とあるのはすべて「重量部」を意味する
。実施例 1 p−オキシ安息香酸69部,ジフエノオキシエタン一4
,4′−ジカルボン酸151部,ハイドロキノン55部
及び無水酢酸300部を重合釜に入れ、17時間加熱還
流したのち窒素気流中徐々に昇温し290〜300℃で
3時間常圧反応を行なつた。
。実施例 1 p−オキシ安息香酸69部,ジフエノオキシエタン一4
,4′−ジカルボン酸151部,ハイドロキノン55部
及び無水酢酸300部を重合釜に入れ、17時間加熱還
流したのち窒素気流中徐々に昇温し290〜300℃で
3時間常圧反応を行なつた。
ついで330℃まで昇温し徐々に反応糸を減圧にし、5
〜10mかH9の減圧下60分間重合した。
〜10mかH9の減圧下60分間重合した。
ついで得られたポリマーを冷却固化させてから粉砕し、
更に20『C,O.l〜0.3mi!1H9の減圧下熱
処理した後ルーダータイプのフイルム成形機を用いてシ
リンダー温度345℃でTダイより150℃に加熱した
回転ドラムに押出した。得られたフイルムの厚さは10
0μであり、押出方向の引張強度は33kg/M7l,
ヤング率は820kg/Mdであつた。
更に20『C,O.l〜0.3mi!1H9の減圧下熱
処理した後ルーダータイプのフイルム成形機を用いてシ
リンダー温度345℃でTダイより150℃に加熱した
回転ドラムに押出した。得られたフイルムの厚さは10
0μであり、押出方向の引張強度は33kg/M7l,
ヤング率は820kg/Mdであつた。
またこのフイルムをp−クロロフエノールに溶し、ポリ
マー濃度0.59/Dl,温度50℃で固有粘度を求め
たところ1.80であつた。実施例 2 p−オキシ安息香酸82.8部,ジフエノオキシエタン
一4,4′−ジカルボン酸120.8部,クロルハイド
ロキノン57.8部及び無水酢酸300部を重合釜に入
れ、17時間加熱還流したのち窒素気流中徐々に昇温し
290℃で3時間常圧反応を行なつた。
マー濃度0.59/Dl,温度50℃で固有粘度を求め
たところ1.80であつた。実施例 2 p−オキシ安息香酸82.8部,ジフエノオキシエタン
一4,4′−ジカルボン酸120.8部,クロルハイド
ロキノン57.8部及び無水酢酸300部を重合釜に入
れ、17時間加熱還流したのち窒素気流中徐々に昇温し
290℃で3時間常圧反応を行なつた。
ついて320℃まで昇温し、徐々に反応糸を減圧にし、
5〜10關H9の減圧下60分間重合した。
5〜10關H9の減圧下60分間重合した。
ついで、得られたポリマーを冷却固化させてから200
0C,0.1〜0,31nmH9の減圧下熱処理した後
ルーダータイプのフイルム成形機を用いてシリンダー温
度325℃でTダイより150℃に加熱した回転ドラム
に押し出した。
0C,0.1〜0,31nmH9の減圧下熱処理した後
ルーダータイプのフイルム成形機を用いてシリンダー温
度325℃でTダイより150℃に加熱した回転ドラム
に押し出した。
得られたフイルムの厚さは50μであり、押出方向の引
張強度は35kg/m!T,ヤング率は850ky/M
dであつた。またこのフイルムをp−クロルフエノール
に溶し、ポリマー濃度0.59/Dl,温度50℃で固
有粘度を求めたところ1.75であつた。実施例 3 クロルハイドロキノンのかわりにメチルハイドロキノン
を49.6部用いる以外は実施例2と全く同様にポリエ
ステルの重合を行ない、ひきつづきフイルムの成形を行
なつた。
張強度は35kg/m!T,ヤング率は850ky/M
dであつた。またこのフイルムをp−クロルフエノール
に溶し、ポリマー濃度0.59/Dl,温度50℃で固
有粘度を求めたところ1.75であつた。実施例 3 クロルハイドロキノンのかわりにメチルハイドロキノン
を49.6部用いる以外は実施例2と全く同様にポリエ
ステルの重合を行ない、ひきつづきフイルムの成形を行
なつた。
得られたフイルムは厚さが55μであり、押出方向の引
張強度は34kg/Md,ヤング率は820ky/Md
であつた。また、このフイルムをp−クロルフエノール
に溶し、ポリマー濃度0.59/Dl,温度50℃で固
有粘度を求めたところ1.95であつた。実施例 4 実施例1と同様にして得られたp−オキシ安息香酸,ジ
フエノキシエタンジカルボン酸及びハイドロキノンから
なる共重合ポリエステルをルーダータイプの溶融紡糸機
を用いて紡糸温度33『Cで直径0.5m1Lの口金よ
り吐出量0.59/M7lLで溶融紡糸し、180m/
M7!Lの速度で巻き取つた。
張強度は34kg/Md,ヤング率は820ky/Md
であつた。また、このフイルムをp−クロルフエノール
に溶し、ポリマー濃度0.59/Dl,温度50℃で固
有粘度を求めたところ1.95であつた。実施例 4 実施例1と同様にして得られたp−オキシ安息香酸,ジ
フエノキシエタンジカルボン酸及びハイドロキノンから
なる共重合ポリエステルをルーダータイプの溶融紡糸機
を用いて紡糸温度33『Cで直径0.5m1Lの口金よ
り吐出量0.59/M7lLで溶融紡糸し、180m/
M7!Lの速度で巻き取つた。
得られた繊維をp−クロルフエノールにとかし、ポリマ
ー濃度0.59/Dl,温度50℃で固有粘度を求めた
ところ1.80であつた。またここで得られた繊維の引
張強度は109/Dl,ヤング率は3,400kg/m
!T,伸度は3%であつた。実施例5及び比較例1p−
オキシ安息香酸103.5部,ジフエノキシエタン一
4,4’−ジカルボン酸75.5部,ハイドロキノン2
7.5部及び無水酢酸300部を用いた以外は実施例1
と同様に重合し、得られたポリマーを350℃で紡糸し
、200m/m助速度で巻き取つた。得られた繊維をp
−クロルフエノールにとかし、固有粘度を求めたところ
1.95であつた。
ー濃度0.59/Dl,温度50℃で固有粘度を求めた
ところ1.80であつた。またここで得られた繊維の引
張強度は109/Dl,ヤング率は3,400kg/m
!T,伸度は3%であつた。実施例5及び比較例1p−
オキシ安息香酸103.5部,ジフエノキシエタン一
4,4’−ジカルボン酸75.5部,ハイドロキノン2
7.5部及び無水酢酸300部を用いた以外は実施例1
と同様に重合し、得られたポリマーを350℃で紡糸し
、200m/m助速度で巻き取つた。得られた繊維をp
−クロルフエノールにとかし、固有粘度を求めたところ
1.95であつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 オキシ安息香酸残基(A)、ジオキシベンゼン残基
(及びジカルボン酸残基(C)より実質的に構成される
ポリエステルの溶融成形品であつて、該ジカルボン酸残
基(C)がジフェノキシエタンジカルボン酸残基であり
、且つ残基(A)、(B)及び(C)の割合が下記式0
.3≦(M_A/M_A+M_B+M_C)≦0.7〔
ただし式中、M_A、M_B、M_C、はそれぞれ残基
(A)、(B)、(C)のモル数を示す。 〕を満足し、該ポリエステル固有粘度が1.5以上であ
ることを特徴とする700kg/mm^2以上のヤング
率を有するポリエステル成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9200276A JPS5931530B2 (ja) | 1976-08-03 | 1976-08-03 | ポリエステル成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9200276A JPS5931530B2 (ja) | 1976-08-03 | 1976-08-03 | ポリエステル成形品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5317692A JPS5317692A (en) | 1978-02-17 |
JPS5931530B2 true JPS5931530B2 (ja) | 1984-08-02 |
Family
ID=14042209
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9200276A Expired JPS5931530B2 (ja) | 1976-08-03 | 1976-08-03 | ポリエステル成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5931530B2 (ja) |
-
1976
- 1976-08-03 JP JP9200276A patent/JPS5931530B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5317692A (en) | 1978-02-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS6289722A (ja) | 3−ヒドロキシ−4’−(4−ヒドロキシフエニル)ベンゾフエノン又は3,4’−ジヒドロキシベンゾフエノンとジカルボン酸からのポリエステル重合体 | |
US4581438A (en) | Aromatic polyester of 6,6'-(ethylenedioxy)di-2-naphthoic acid, process for production thereof and film, fiber and other shaped articles therefrom | |
JP3001732B2 (ja) | 共重合ポリエステルおよびそれから得られる繊維 | |
US5545364A (en) | Process for the preparation of heat resistant polyester film | |
JPS58104924A (ja) | 芳香族の溶融加工しうる(コ)ポリエステル | |
JPS61238824A (ja) | 芳香族ポリエステル及びその製造法 | |
JP4665540B2 (ja) | ポリ乳酸成分セグメント含有ポリエステルおよびその製造方法 | |
JPS5931530B2 (ja) | ポリエステル成形品 | |
JP2001342243A (ja) | 芳香族液晶性ポリエステルフィルムおよびその製造方法 | |
JPH08245811A (ja) | ポリエステルフィルム | |
JPS61143425A (ja) | 芳香族ポリエステル及びその製造法 | |
JPS5931529B2 (ja) | ポリエステル成形品 | |
JPS61246229A (ja) | 芳香族ポリエステル及びその製造法 | |
JPS5931531B2 (ja) | ポリエステル成形品 | |
JPS61148237A (ja) | ポリエステル成形品及びその製造法 | |
JPS6258378B2 (ja) | ||
EP0151299B1 (en) | Aromatic polyester, process for production thereof and film, fiber and other shaped articles therefrom | |
JPS61148030A (ja) | ポリエステル成形品の熱処理方法 | |
JP2702323B2 (ja) | 結晶性全芳香族ポリエステル重合体の製造法 | |
JP3908857B2 (ja) | ポリエステルおよびその製造方法 | |
JPH08295731A (ja) | 共重合ポリエステルの製造法 | |
JPS6011125B2 (ja) | ポリエステル繊維 | |
JPS6361334B2 (ja) | ||
JP2702334B2 (ja) | 芳香族ポリエステル及びその製造法 | |
JP3056601B2 (ja) | 共重合ポリエステルおよびその繊維 |