JPS61148030A - ポリエステル成形品の熱処理方法 - Google Patents
ポリエステル成形品の熱処理方法Info
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- JPS61148030A JPS61148030A JP27063284A JP27063284A JPS61148030A JP S61148030 A JPS61148030 A JP S61148030A JP 27063284 A JP27063284 A JP 27063284A JP 27063284 A JP27063284 A JP 27063284A JP S61148030 A JPS61148030 A JP S61148030A
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- JP
- Japan
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- temperature
- heat treatment
- polyester
- heat
- molded article
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29K—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
- B29K2067/00—Use of polyesters or derivatives thereof, as moulding material
Landscapes
- Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、新規なポリエステル成形品の熱処理方法に関
する。更に詳しくは、本発明はポリ1−主鎖中にナフタ
レン骨格を有するポリエステルの成形品を特定の条件で
熱処理する方法に関する。
する。更に詳しくは、本発明はポリ1−主鎖中にナフタ
レン骨格を有するポリエステルの成形品を特定の条件で
熱処理する方法に関する。
従来技術
従来、ナフタレン骨格及び/又はエーテル結合を含有す
る芳香族ポリエステルと0℃は、例えばジフェノキシエ
タンジカルボン酸または2.6−ナフタレンジカルボン
酸を主たるジカルボン酸成分とする芳香族ポリエステル
、あるいは6−(β−ヒドロキシエトキシ)−2−ナフ
トエ酸を主たるオキシカルボン酸成分とする芳香族ポリ
エステルが知られている。
る芳香族ポリエステルと0℃は、例えばジフェノキシエ
タンジカルボン酸または2.6−ナフタレンジカルボン
酸を主たるジカルボン酸成分とする芳香族ポリエステル
、あるいは6−(β−ヒドロキシエトキシ)−2−ナフ
トエ酸を主たるオキシカルボン酸成分とする芳香族ポリ
エステルが知られている。
発明が解決しようとする問題点
本発明者等は、溶融成形ができかつ溶融下で光学等方性
を示し、しかも優れた機械的。
を示し、しかも優れた機械的。
化学的性質を有する芳香族ポリエステルとして、6.6
’ −(エチレンジオキシ)ジー2−ナフトエ酸を主た
る酸成分とし炭素数が2〜10でありかつ主鎖を構成す
る炭素数が偶数であるグリコールを主たるグリフール成
分としてなるポリエステルを発明した。更に、このポリ
エステルは溶融下で光学等方性を示すが、分子鎖の剛直
性が高く溶融異方性ポリマーの挙動に極めて近い挙動を
とることが明らかとなった。すなわち、このポリエステ
ルは受けた熱覆歴によって融点が変化するという、公知
の溶融等方性ポリマーには殆んどみもれない性質を有し
ている。
’ −(エチレンジオキシ)ジー2−ナフトエ酸を主た
る酸成分とし炭素数が2〜10でありかつ主鎖を構成す
る炭素数が偶数であるグリコールを主たるグリフール成
分としてなるポリエステルを発明した。更に、このポリ
エステルは溶融下で光学等方性を示すが、分子鎖の剛直
性が高く溶融異方性ポリマーの挙動に極めて近い挙動を
とることが明らかとなった。すなわち、このポリエステ
ルは受けた熱覆歴によって融点が変化するという、公知
の溶融等方性ポリマーには殆んどみもれない性質を有し
ている。
本発明者等は、このポリマー特性を利用して耐熱性に優
れた成形品を得るぺ(更に鋭意検討した結果、特定の熱
処理条件により目的とする成形品が得られることを見出
し、本発明に到達した。
れた成形品を得るぺ(更に鋭意検討した結果、特定の熱
処理条件により目的とする成形品が得られることを見出
し、本発明に到達した。
問題点を解決するための手段
すなわち、本発明は、6.6’−(エチレンジオキシ)
ジー2−す7トエ酸を主たる酸成分とし炭素数が2〜1
0でありかつ主鎖を構成する炭素数が偶数であるグリコ
ールを主たるグリコール成分として成る、実質的に線状
のポリエステルよりなる成形品を、下記式(I)%式%
(I) で示される温度T (℃)で熱処理することを特徴とす
るポリエステル成形品の熱処理方法である。
ジー2−す7トエ酸を主たる酸成分とし炭素数が2〜1
0でありかつ主鎖を構成する炭素数が偶数であるグリコ
ールを主たるグリコール成分として成る、実質的に線状
のポリエステルよりなる成形品を、下記式(I)%式%
(I) で示される温度T (℃)で熱処理することを特徴とす
るポリエステル成形品の熱処理方法である。
本発明で言うポリエステルは、6.6’−(エチレンジ
オキシ)ジー2−す7トエ酸を主たる酸成分としている
。この6.6’ −(エチレンジオキシ)ジー2−ナフ
トエ酸は下記構造式(璽)で示される芳香族ジカルボン
酸である。
オキシ)ジー2−す7トエ酸を主たる酸成分としている
。この6.6’ −(エチレンジオキシ)ジー2−ナフ
トエ酸は下記構造式(璽)で示される芳香族ジカルボン
酸である。
上記6.6’−(エチレンジオキシ)ジー2−ナフトエ
酸はその一部を他の二官能性カルボン酸で置換すること
ができる。この他の二官能性カルボン酸としては下記構
造式(璽)、(ト)で示されろカルボン酸をあげること
ができる。
酸はその一部を他の二官能性カルボン酸で置換すること
ができる。この他の二官能性カルボン酸としては下記構
造式(璽)、(ト)で示されろカルボン酸をあげること
ができる。
HOOC−R’ −COOH・・・・・曲(I)HOO
C−R”−OH・四囲(間 上記R’としては例えば炭素数2〜1oのフルキレン;
置換基(例えば低級アルキル、ハーゲン等)で核置換さ
れていてもよいフェニレン、ナフタレン、ジフェニレン
;炭素数6〜12のシフ冒アルキンン等をあげることが
も5 でき、またWと【−ては例えば上記R1と同じ又。
C−R”−OH・四囲(間 上記R’としては例えば炭素数2〜1oのフルキレン;
置換基(例えば低級アルキル、ハーゲン等)で核置換さ
れていてもよいフェニレン、ナフタレン、ジフェニレン
;炭素数6〜12のシフ冒アルキンン等をあげることが
も5 でき、またWと【−ては例えば上記R1と同じ又。
はにリ−0C)LCH,−で示される基等をあげること
ができる。更KA本的にはテレフタル酸。
ができる。更KA本的にはテレフタル酸。
イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4.
4’−ジフェニルジカルボン酸、オキシ安息香酸、オキ
シカプロン酸、セパチン酸。
4’−ジフェニルジカルボン酸、オキシ安息香酸、オキ
シカプロン酸、セパチン酸。
シクーヘキサンジカルポン酸等を例示できる。
かかる他の二官能性カルボン酸は、全酸成分当り50モ
ルチ未満、更には30モル係未満、特に20モルチ未満
であることか好ましい。
ルチ未満、更には30モル係未満、特に20モルチ未満
であることか好ましい。
更に上記ポリエステルを構成する炭素数か2−10であ
りかつ主鎖を形成する炭素数が偶数であるグリフール成
分としては、例えばエチレングリコール、インプロピ龜
ングリコール、テトラメチレングリコ−2し、ヘキサメ
チレングリコール、オクタンチレングリコール等をあげ
ることができる。これらのうちエチレングリコール及び
テトラメチレングリコールが好まl、<、特にエチレン
グリフールが好ましい。
りかつ主鎖を形成する炭素数が偶数であるグリフール成
分としては、例えばエチレングリコール、インプロピ龜
ングリコール、テトラメチレングリコ−2し、ヘキサメ
チレングリコール、オクタンチレングリコール等をあげ
ることができる。これらのうちエチレングリコール及び
テトラメチレングリコールが好まl、<、特にエチレン
グリフールが好ましい。
上記炭素数が2〜10でありかつ主鎖を形成する炭素数
が偶数であるグリコール成分はその一部を他のジオール
で置換することができる。この他のジオールとしては下
記構造式(ト)で示されるジオールをあげることができ
る。
が偶数であるグリコール成分はその一部を他のジオール
で置換することができる。この他のジオールとしては下
記構造式(ト)で示されるジオールをあげることができ
る。
HO−R壽−OH・・・・・・・・・■)上記Wとして
はトリメチレン、ペンタメチレン;置換されていてもよ
いフェニレン、ナフタレン、ジフェニル;炭素数6〜1
2のシクρフルキレン等が好ま1.<例示できる。
はトリメチレン、ペンタメチレン;置換されていてもよ
いフェニレン、ナフタレン、ジフェニル;炭素数6〜1
2のシクρフルキレン等が好ま1.<例示できる。
かかる他のジオールは、全グリコール成分当り50モル
チ未満、更には30モルチ未満、特に20モルチ未満で
あることが好ましい。
チ未満、更には30モルチ未満、特に20モルチ未満で
あることが好ましい。
とグリコール成分のエステルよりなるが、6.6’−(
エチレンジオキシ)ジー2−ナフF工酸成分と炭素数が
2〜10でありかつ主鎖を形成する炭素数が偶数である
グリコール成分とのエステル単位か全繰返し単位の50
eIb以上、更には70チ以上、特に80%以上である
ことか好ましい。このポリエステルは、固有粘度0.4
以上、更には0.5以上であることが好ま【、い。
エチレンジオキシ)ジー2−ナフF工酸成分と炭素数が
2〜10でありかつ主鎖を形成する炭素数が偶数である
グリコール成分とのエステル単位か全繰返し単位の50
eIb以上、更には70チ以上、特に80%以上である
ことか好ましい。このポリエステルは、固有粘度0.4
以上、更には0.5以上であることが好ま【、い。
本発明で言うポリエステルは、従来公知のポリエステル
の重縮合方法に準じて製造することが出来るが、好まし
い方法としては6.6′−(エチレンジオキシ)−ジー
2−す7トエ酸及び/又はそのエステル形成性誘導体と
炭素数が2〜lOでありかつ主鎖を形成する炭素数が偶
数であるグリコールとを、場合によつ℃は更に他種酸成
分となるンカルボン酸tヒドロキシカルボン酸及び/又
はこれらのエステル形成性誘導体や他種ジオール成分と
なろジヒドーキシ化合物等を用いて、好ましくは触媒の
存在下で反応させる方法があげられる。
の重縮合方法に準じて製造することが出来るが、好まし
い方法としては6.6′−(エチレンジオキシ)−ジー
2−す7トエ酸及び/又はそのエステル形成性誘導体と
炭素数が2〜lOでありかつ主鎖を形成する炭素数が偶
数であるグリコールとを、場合によつ℃は更に他種酸成
分となるンカルボン酸tヒドロキシカルボン酸及び/又
はこれらのエステル形成性誘導体や他種ジオール成分と
なろジヒドーキシ化合物等を用いて、好ましくは触媒の
存在下で反応させる方法があげられる。
本発明で言うポリエステルは融点が高いという特徴を有
する。例えばポリエチレン6.6′−(エチレンジオキ
シ)ジー2−ナフタレートは294℃の融点を有し、こ
の融点はポリエチレン2.6−ナフタレートの融点26
7℃に比し約30℃高い。この高融点は、ポリエチレン
2,6−す7タレートの2,6−ナフタレン基をp−フ
ェニレン基に置き換えたポリマー、すなわちポリエチレ
ン4.4’−(エチレンジオキシ)ジペンゾエート(融
点234℃)とポリエチレンテレフタレー)(融点25
5℃)の融点の関係とは全(逆の傾向を示している。
する。例えばポリエチレン6.6′−(エチレンジオキ
シ)ジー2−ナフタレートは294℃の融点を有し、こ
の融点はポリエチレン2.6−ナフタレートの融点26
7℃に比し約30℃高い。この高融点は、ポリエチレン
2,6−す7タレートの2,6−ナフタレン基をp−フ
ェニレン基に置き換えたポリマー、すなわちポリエチレ
ン4.4’−(エチレンジオキシ)ジペンゾエート(融
点234℃)とポリエチレンテレフタレー)(融点25
5℃)の融点の関係とは全(逆の傾向を示している。
これはナフタレン環の特異性によるものと思われる。
本発明における成形品としては1例えばフィルム、シー
トの如きフィルム類、フィラメント、ファイバー、ヤー
ンの如・き繊維類、チ二−プ、パイプの如き中空体類、
その仙台種形状の射出成形品等を例示することができる
。
トの如きフィルム類、フィラメント、ファイバー、ヤー
ンの如・き繊維類、チ二−プ、パイプの如き中空体類、
その仙台種形状の射出成形品等を例示することができる
。
これら成形品を成形する手段としては、溶融紡糸、溶融
製膜、射出成形、溶融押出し成形。
製膜、射出成形、溶融押出し成形。
溶融トランスファー成形などの通常の手段を利用するこ
とができる。これらの成形は、通常ポリエステルの融点
以上、好ましくはポリエステル融点〜咳ポリエステルの
分解温度未満で行な5゜本発明においては成形品はフィ
ルム、特に延伸フィルムであることが望ましtゝ。
とができる。これらの成形は、通常ポリエステルの融点
以上、好ましくはポリエステル融点〜咳ポリエステルの
分解温度未満で行な5゜本発明においては成形品はフィ
ルム、特に延伸フィルムであることが望ましtゝ。
本発明においては、成形品の熱処理を上記式(I)で示
される温度T(℃)で行なう。上記式(I) において
、 Ts 及びTmlを求めるときの架橋処理は、p
−クールフェノール/テトラクロルエタン(40/60
重量比)の混合溶媒中(濃度1.29 / d@) 1
50℃で溶解処理した場合に成形品の少なくとも50重
量%が溶解しなくなるまで熱処理することを意味する。
される温度T(℃)で行なう。上記式(I) において
、 Ts 及びTmlを求めるときの架橋処理は、p
−クールフェノール/テトラクロルエタン(40/60
重量比)の混合溶媒中(濃度1.29 / d@) 1
50℃で溶解処理した場合に成形品の少なくとも50重
量%が溶解しなくなるまで熱処理することを意味する。
通常、この架橋処理は50〜80時間行な5゜その際、
成形品はフリーの状態でもよいし、定長下あるいは緊張
下でもよい。架橋せしめた成形品は、次いで、D8C測
定に供する。DSC測定における昇温速度は特に制限は
ないが、通常10〜b く、また測定温度範囲としては融点ピークが観測できる
範囲であればよ(、通常200〜350℃程度の範囲で
ある。このDEC測定において、吸熱方向に融点ピーク
が観測されるが、式(I1KおけるT8 はこのピー
クの立上り温度であり、またTmRはこのピークのピー
ク温度である。本発明のポリエステルはそり熱覆歴によ
り融点が異なるという特性を有している。そこでDSC
を用いて単にこの融点を測定しようとすると、DSC測
定時の熱覆歴のため、DSC測定中に融点が変化し、正
確な値を得ることができない。上述の架橋処理は、ポリ
マー分子の結晶を固定あるいはその動きを制限し、DS
C測定時の熱覆歴による結晶の融解、再結晶化を防ぎ、
真の融点TmRを測定するためのものである。
成形品はフリーの状態でもよいし、定長下あるいは緊張
下でもよい。架橋せしめた成形品は、次いで、D8C測
定に供する。DSC測定における昇温速度は特に制限は
ないが、通常10〜b く、また測定温度範囲としては融点ピークが観測できる
範囲であればよ(、通常200〜350℃程度の範囲で
ある。このDEC測定において、吸熱方向に融点ピーク
が観測されるが、式(I1KおけるT8 はこのピー
クの立上り温度であり、またTmRはこのピークのピー
ク温度である。本発明のポリエステルはそり熱覆歴によ
り融点が異なるという特性を有している。そこでDSC
を用いて単にこの融点を測定しようとすると、DSC測
定時の熱覆歴のため、DSC測定中に融点が変化し、正
確な値を得ることができない。上述の架橋処理は、ポリ
マー分子の結晶を固定あるいはその動きを制限し、DS
C測定時の熱覆歴による結晶の融解、再結晶化を防ぎ、
真の融点TmRを測定するためのものである。
温度T (℃)での加熱処理は定長下、緊張下、制限収
縮下のいずれの条件で行なってもよく、その処理雰囲気
は例えば真空雰囲気。
縮下のいずれの条件で行なってもよく、その処理雰囲気
は例えば真空雰囲気。
空気、嗜素、アルゴンの如き気体雰囲気あるいはシリコ
ンオイルの如き液体雰囲気であることもできる。気体雰
囲気では加圧下でも良い。処理時間は、例えば0.1秒
〜60分間とすることができる。通常1秒−45分間、
より好ま【、(は5秒〜30分間である。
ンオイルの如き液体雰囲気であることもできる。気体雰
囲気では加圧下でも良い。処理時間は、例えば0.1秒
〜60分間とすることができる。通常1秒−45分間、
より好ま【、(は5秒〜30分間である。
本発明の熱処理を更に有効に実施するために熱処理温度
を〒≦290℃、より好ましくは76285℃の範囲内
で連続的及び/又は段階的に上昇させることが好ましい
。連続的圧昇温する場合の昇温速度は特に制限はないが
、100℃/分以下、特に50℃/分以下穆度とするこ
とが好ましい。段階的に昇温させる場合には夫々の熱処
理温度を、上記式(I)を満足する範囲内で順次上°昇
させてゆけばよく、またその際の各温度での熱処理時間
は上述した通りでよい。
を〒≦290℃、より好ましくは76285℃の範囲内
で連続的及び/又は段階的に上昇させることが好ましい
。連続的圧昇温する場合の昇温速度は特に制限はないが
、100℃/分以下、特に50℃/分以下穆度とするこ
とが好ましい。段階的に昇温させる場合には夫々の熱処
理温度を、上記式(I)を満足する範囲内で順次上°昇
させてゆけばよく、またその際の各温度での熱処理時間
は上述した通りでよい。
例えば、芳香族ポリエステルが6.6’−(エチレンジ
オキシ)ジー2−ナフトエ酸を酸成分としエチレングリ
コールをグリコール成分とするホモポリエステルであり
、このホモポリエステルをフィルム化し、二軸蔦伸して
得られたフィルムの場合、このフィルムのTsは250
℃であり、 TmRは265℃である。
オキシ)ジー2−ナフトエ酸を酸成分としエチレングリ
コールをグリコール成分とするホモポリエステルであり
、このホモポリエステルをフィルム化し、二軸蔦伸して
得られたフィルムの場合、このフィルムのTsは250
℃であり、 TmRは265℃である。
それ故、このフィルムの熱処理は250≦T〈265り
範囲の温度T(℃)で実施する。
範囲の温度T(℃)で実施する。
このフィルムを260℃で5分間熱処理すると、得られ
るフィルムのTs は263℃に上昇し、TmRは2
83℃に上昇する。それ故、この熱処理フィルムを更に
熱処理する場合にはこの熱処理は263≦T(283の
範囲の温度T CT:、>で実施すべきである。上記の
如く、段階的にあるいはこれと異なり連続的に、上記範
囲を満足する温度T (I:)でポリエステル成形品を
熱処理することKより工、最終的な結晶融点(例えば上
記ホモポリエステルの場合294℃)まで成形品のポリ
マー融点を短時間で且つ工程上のトラブル無く上昇せし
めることができる。
るフィルムのTs は263℃に上昇し、TmRは2
83℃に上昇する。それ故、この熱処理フィルムを更に
熱処理する場合にはこの熱処理は263≦T(283の
範囲の温度T CT:、>で実施すべきである。上記の
如く、段階的にあるいはこれと異なり連続的に、上記範
囲を満足する温度T (I:)でポリエステル成形品を
熱処理することKより工、最終的な結晶融点(例えば上
記ホモポリエステルの場合294℃)まで成形品のポリ
マー融点を短時間で且つ工程上のトラブル無く上昇せし
めることができる。
加熱処理をTa より低い温度で行なうとポリマー融
点を向上させることができず、またTm 以上の温度で
行なうとトラブルが生じ、例えばフィルムの破断が多発
し安定した熱処理が困難となる。
点を向上させることができず、またTm 以上の温度で
行なうとトラブルが生じ、例えばフィルムの破断が多発
し安定した熱処理が困難となる。
式(I)を満足する範囲の温度での熱処理により、成形
品の真の融点TmRを1℃以上、好ましくは2℃以上、
更に好ましくは3℃以上向上させることができる。
品の真の融点TmRを1℃以上、好ましくは2℃以上、
更に好ましくは3℃以上向上させることができる。
なお、本発明のmポリエステルには、
他種熱可塑性ポリマー、紫外線吸収剤等の安定剤、酸化
防止剤、可塑剤、滑剤、S燃剤。
防止剤、可塑剤、滑剤、S燃剤。
離型剤、1f4料、核剤、充填剤あるいはガラス繊維、
炭素繊維、アスベスト等の如き強化材などを必要に応じ
て配合してもよい。
炭素繊維、アスベスト等の如き強化材などを必要に応じ
て配合してもよい。
発明の効果
本発明の熱処理方法によれば、ボリエステル成形品を短
時間でかつ工程上のトラブルなく該成形品の耐熱性を向
上させることができる。例えば、得られる2軸延伸フイ
ルムはすぐれた機械的特性を有しかつ耐熱性2寸法安定
性が良好であり、各種用途に有効に適用できる。
時間でかつ工程上のトラブルなく該成形品の耐熱性を向
上させることができる。例えば、得られる2軸延伸フイ
ルムはすぐれた機械的特性を有しかつ耐熱性2寸法安定
性が良好であり、各種用途に有効に適用できる。
実施例
以下実施例をあげて本発明を説明する。
なお固有粘度はp−りOpラフエノールテトラクロルエ
タン(40/60重量比)ノ混合溶媒を用い35℃で測
定して求め、Ts。
タン(40/60重量比)ノ混合溶媒を用い35℃で測
定して求め、Ts。
Tm1lはDEC(デュポン社製: DSo 109G
) Kより昇温速度20℃/分で測定した。また例中の
「部」は「重量部」を意味する・ 実施例1 精留塔付き反応器にジエチル6、6’ −(エチレンジ
オキシ)ジー2−ナフトニート(融点193℃)458
部、エチレングリコール130部及びチタニウムテトラ
ブトキシド0.1部を仕込み、200〜260℃に加熱
し1反応により生ずるエタノールを系外に留去せしめた
。はy理論量のエタノールが留出してから反応物を攪拌
機、窒素ガス導入口及び留出口を備えた反応器に移し、
290℃で窒素ガス気流中常圧で30分反応させ、次い
で反応温度を3101?:に昇温し、かつ系内を徐々に
減圧として15分後に絶対圧約0.2露H9とし、更K
IO分間反応せしめた。得られたポリマーは固有粘度0
.63であった。
) Kより昇温速度20℃/分で測定した。また例中の
「部」は「重量部」を意味する・ 実施例1 精留塔付き反応器にジエチル6、6’ −(エチレンジ
オキシ)ジー2−ナフトニート(融点193℃)458
部、エチレングリコール130部及びチタニウムテトラ
ブトキシド0.1部を仕込み、200〜260℃に加熱
し1反応により生ずるエタノールを系外に留去せしめた
。はy理論量のエタノールが留出してから反応物を攪拌
機、窒素ガス導入口及び留出口を備えた反応器に移し、
290℃で窒素ガス気流中常圧で30分反応させ、次い
で反応温度を3101?:に昇温し、かつ系内を徐々に
減圧として15分後に絶対圧約0.2露H9とし、更K
IO分間反応せしめた。得られたポリマーは固有粘度0
.63であった。
次いで、とのポリマーを粉砕、乾燥したのち320℃に
て溶融し、リップ間隔0.5 mのTダイより押出し、
約80℃の回転ドラム上に密着させて急冷し、未廻伸フ
ィルムを得た。該未延伸フィルムを150℃でたて3.
5倍、よこ3.5倍に同時2軸延伸した。
て溶融し、リップ間隔0.5 mのTダイより押出し、
約80℃の回転ドラム上に密着させて急冷し、未廻伸フ
ィルムを得た。該未延伸フィルムを150℃でたて3.
5倍、よこ3.5倍に同時2軸延伸した。
この2軸延伸フイルムを定長下、230℃の空気中で5
0時間処理(以下架橋処理)したところ、p−クロルフ
ェノール/テトラクールエタン(40/60重量比)混
合溶媒に不溶であり、また400℃に加熱した鉄板上に
5分放置し工も溶融せず架橋していた。この架橋フィル
ムのDSCS−測定したところTs は250’C1
TmRは265℃であった。
0時間処理(以下架橋処理)したところ、p−クロルフ
ェノール/テトラクールエタン(40/60重量比)混
合溶媒に不溶であり、また400℃に加熱した鉄板上に
5分放置し工も溶融せず架橋していた。この架橋フィル
ムのDSCS−測定したところTs は250’C1
TmRは265℃であった。
上記未架橋の2軸延伸フイルムな定長下空気中260℃
で5分間熱処理した。得られたフィルムを架橋処理した
ところTs は263℃、TmRは283℃であり、
熱処理により融点が上昇したことがわかる。
で5分間熱処理した。得られたフィルムを架橋処理した
ところTs は263℃、TmRは283℃であり、
熱処理により融点が上昇したことがわかる。
実施例2及び比較例1
実施例1で得られた2軸延伸熱処理フイルム(Ta 2
63℃、TmR283℃)を更に275℃で5分間定長
下空気中で熱処理したところ、Ts は280℃+
TmRは290℃(架橋処理条件は同じ)となり、融
点は更に上昇した。
63℃、TmR283℃)を更に275℃で5分間定長
下空気中で熱処理したところ、Ts は280℃+
TmRは290℃(架橋処理条件は同じ)となり、融
点は更に上昇した。
比較として、実施例IKおける熱処理前の2軸延伸フイ
ルムな定長下空気中280℃で5分間熱処理【−たとこ
ろ、フィルム破断が多発し、安定した熱処理を行なうこ
とが困難であった。
ルムな定長下空気中280℃で5分間熱処理【−たとこ
ろ、フィルム破断が多発し、安定した熱処理を行なうこ
とが困難であった。
実施例3
実施例1の熱処理前の2軸延伸フイルムな定長下、空気
中で、250℃から5C/分の昇温速度で280℃まで
昇温し、更に同温度で5分間熱処理した。得られたフィ
ルムはTs280111:、TtnR291℃であった
。
中で、250℃から5C/分の昇温速度で280℃まで
昇温し、更に同温度で5分間熱処理した。得られたフィ
ルムはTs280111:、TtnR291℃であった
。
実施例4及び比較例2
実施例1の未延伸フィルムをTD 方向(横方向)K1
30℃で2.5倍、次いで助方向(縦方向)に160℃
で5倍延伸して、2軸延伸フイルムを得た。これを架橋
処理後DSCを測定したところ、Ts は253℃、
TmRは267℃であった。
30℃で2.5倍、次いで助方向(縦方向)に160℃
で5倍延伸して、2軸延伸フイルムを得た。これを架橋
処理後DSCを測定したところ、Ts は253℃、
TmRは267℃であった。
上記2軸蔦伸フイルムを空気中定長下255℃で1分間
、次いで265℃で1分間、更に、275℃で5分間験
階的に昇温して熱処理した。
、次いで265℃で1分間、更に、275℃で5分間験
階的に昇温して熱処理した。
得られたフィルムのTs は280℃、TmR112
92℃であった。
92℃であった。
一方、上記延伸フィルムを段階的に昇温せず即ちに27
5℃で熱処理j、ようとしたところ、フィルム破断が多
発1.安定した熱処理ができなかった。
5℃で熱処理j、ようとしたところ、フィルム破断が多
発1.安定した熱処理ができなかった。
実施例5
実施例4の2軸延伸フイルム(熱処理前)を255℃の
シリコンオイル中定長下で5秒間処理1.た。得られた
フィルムを架橋処理後DSCを測定したところTa
は263℃、TmRは283℃であった。このフィルム
を更に275℃のシリコンオイル中、定長下で30秒間
熱処理したところ、Ta は280℃* TmRは2
90℃に上昇した。
シリコンオイル中定長下で5秒間処理1.た。得られた
フィルムを架橋処理後DSCを測定したところTa
は263℃、TmRは283℃であった。このフィルム
を更に275℃のシリコンオイル中、定長下で30秒間
熱処理したところ、Ta は280℃* TmRは2
90℃に上昇した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、6,6′−(エチレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ
酸を主たる酸成分とし、炭素数が2〜 10でありかつ主鎖を構成する炭素数が偶数であるグリ
コールを主たるグリコール成分として成る、実質的に線
状のポリエステルよりなる成形品を、下記式( I ) Ts≦T<Tm^R・・・・・・・・・( I )〔但し
、Ts(℃)及びTm^R(℃)は、温度T(℃)で熱
処理すべき成形品を空気中 230℃で架橋処理し、この処理品につ いてDSCで測定した融点ピークについて のそれぞれ立上り温度及びピーク温度を 表わす。〕 で示される温度T(℃)で熱処理することを特徴とする
ポリエステル成形品の熱処理方法。 2、上記熱処理をT≦290の範囲内で行なうことを特
徴とする特許請求の範囲第1項記載の熱処理方法。 3、上記熱処理を、温度T(℃)を連続的及び/または
段階的に上昇させながら行なうことを特徴とする特許請
求の範囲第1項または第2項記載の熱処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27063284A JPS61148030A (ja) | 1984-12-24 | 1984-12-24 | ポリエステル成形品の熱処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27063284A JPS61148030A (ja) | 1984-12-24 | 1984-12-24 | ポリエステル成形品の熱処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61148030A true JPS61148030A (ja) | 1986-07-05 |
Family
ID=17488786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27063284A Pending JPS61148030A (ja) | 1984-12-24 | 1984-12-24 | ポリエステル成形品の熱処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61148030A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000044797A (ja) * | 1998-04-06 | 2000-02-15 | Kuraray Co Ltd | 液晶ポリマ―フィルムと積層体及びそれらの製造方法並びに多層実装回路基板 |
JP2000273225A (ja) * | 1999-03-25 | 2000-10-03 | Kuraray Co Ltd | 熱可塑性液晶ポリマーフィルムとその改質方法 |
JP2001081215A (ja) * | 1999-09-17 | 2001-03-27 | Kuraray Co Ltd | 高耐熱性フィルムおよびその製造方法 |
JP2010000795A (ja) * | 1998-04-06 | 2010-01-07 | Kuraray Co Ltd | 液晶ポリマーフィルムと積層体及びそれらの製造方法並びに多層実装回路基板 |
-
1984
- 1984-12-24 JP JP27063284A patent/JPS61148030A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000044797A (ja) * | 1998-04-06 | 2000-02-15 | Kuraray Co Ltd | 液晶ポリマ―フィルムと積層体及びそれらの製造方法並びに多層実装回路基板 |
JP2010000795A (ja) * | 1998-04-06 | 2010-01-07 | Kuraray Co Ltd | 液晶ポリマーフィルムと積層体及びそれらの製造方法並びに多層実装回路基板 |
JP2000273225A (ja) * | 1999-03-25 | 2000-10-03 | Kuraray Co Ltd | 熱可塑性液晶ポリマーフィルムとその改質方法 |
JP2001081215A (ja) * | 1999-09-17 | 2001-03-27 | Kuraray Co Ltd | 高耐熱性フィルムおよびその製造方法 |
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