JPS5930989A - プレスフエルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は抄紙機のプレス部に使用するニードル用の優れ
た該基布を提供することに関するものである。

従来技術の説明 バルブ懸濁液からの紙の連続的製造において、抄紙機は
主に形成部、プレス部および乾燥部から成る。形成部に
おいては、一般に約９９．５％の水を含む繊維と充填剤
との希薄懸濁液が上流端部におけるヘッドボックスの一
部分から、金銅またはプラスチックフィラメントで造ら
れた成形ファブリック（ｆｏｒｍｉｎｇ　ｆａｂｒｉｏ
　）或いは可動エンドレススクリーンベルトの表面上に
流出される。かかる成形ファブリツタは、パルプ原質か
ら若干の水を回収する種々の装置に通され、該ファブリ
ック上に約７５〜８０％の水を含有するマ゛為ト状繊維
の薄い自立ウェブが残留する。

繊維のウェブは成形部の下流端部で成形ファブリツタか
ら取り上げられてプレス部に送られ、ここで該ウェブは
比較的厚く透過性の水吸収フェルトの連続エンドレスベ
ルト上に利着し、ついでかかるフェルト上にて、１個以
上設置されたプレスロール間全通過し、ここで紙のウェ
ブに残存していた若干の水が圧搾によりフェルトに移行
する。

紙ウェブはプレス部から取り出された後には約６０〜６
５％の水を含んでおり、然る後にこのウェブは乾燥部に
移され、ここで蒸気加熱された多数のロール上を蛇行し
、ウェブに残存する水分が蒸発除去される。

紙ウェブに残存する６０％の水分を蒸発させることは、
蒸気形態の著しい量のエネルギーが要求されるので装用
のかかる処理である。プレス部において一層多くの水が
ウェブから除去される場合には乾燥部において少ししか
蒸気が要求されず、このことは十分に評価すべきことで
ある。例えば、６００トン／日の重質紙（ｈｅａｖｙ　
ｐａｐｅｒ　）を製造する抄紙機において、乾燥部に送
られるウェブの水分含量のほんの２％を減すると、毎日
９７９８０ｋｇ（２１６０００ボンド）の蒸気が節約さ
れることになる。金額に換算すると、これは１日当り約
５４９ドルに達する。

圧力部における水の除去は、溝または穴を有するか或い
はメツシュで覆われている底部ロールに対して圧搾状態
で支持されている、ゴムで被覆され得る平滑な表面の上
部ロールを用いることによって行なわれる。尚、該底部
ロールは紙ウェブおよびフェルトがロール間を通過する
際に絞り出す水に対する受器を備えている。圧縮性で弾
性的であるフェルトは、水の受器と紙ウェブとの間で媒
介物として作用する。一般に受は入れられているのは、
紙ウェブとフェルトがプレスロール間の最高ニップに近
づくにつれ水が紙からフェルトに絞り取られるとの理論
である。最高ニップで圧縮されたフェルトは飽和点に達
し、この点においてフェルトからフェルト下におけるロ
ール内の受器に水の流が生ずる。弾力性のあるフェルト
は最高ニップを通過した後に膨張するが、紙は更に最高
乾燥状態に達するまで圧縮される。ついでロール内の受
器がら空気および水が膨張したフェルトに入り込むので
、紙とフェルトに逆圧（ｎｅｇａｔｉｖｅｐｒｅｓｓｕ
ｒｅ　）が生じ、一方フエルトは水の殆どを保持しその
若干が紙により再吸収される。水はフェルトを吸水室に
通すことにより該フェルトから除去され、残りの水は円
心作用および／またはドクターにより底部プレスロール
から除去される。

理想的なプレスフェルトは、プレスニップ通過後に再吸
水を最小にする為に十分に均一な圧力分布と、垂直およ
び抄紙機方向におけるフェルトを介しての最底限度の流
れ抵抗と、十分に弾性的な回復力を有するような圧縮性
およびレジリエンスとを提供すべきである。

これら水の抽出効率因子に加え、かかる理想的なプレス
フェルトは平滑で紙を傷つけることのない接触面と、操
作中に長さおよび幅の変化並びにしわを回避するに十分
な長さおよび安定性とを有する必要がある。

この理想に最も近い従来タイプのフェルトは、合成モノ
フィラメントまたはマルチフィラメント或いはこれらの
組合せを用いて織ったオープンメツシュ基布と、これに
刺し縫いされたステーブルファイバーの１個以上のバッ
トから成る。基布は集結性を保持する為に低圧縮性であ
る必要があり、２層以上のよこ糸を有する単一層または
、所謂二重若しくは多重層の基布とすることができる。

基布は一般にエンドレスに織られるので、フェルトを抄
紙機に設置する場合にけよこ糸は連続的で且つ走行方向
に延在し、たて糸は抄紙機の横方向に延在する。

従来技術のプレスフェルトの例は、ウィカー等による米
国特許第８２１４８２７号およびフェヶテによる同第４
１０７８６７号明却１書に記載されている。

ウェブが乾燥部を走行する場合にも、エンドレスベルト
により搬送される。かかるエンドレスベルトはバカナン
等による米国特許第４２９０２０９号明細書に開示され
ており、これによると乾燥部のファプリツタにおいて少
なくともたて糸ストランドは断面が偏平である。

発明の概要 本発明の目的は従来のフェルトを改善し、以下に概説す
る利点を有するフェルトを提供することにある。

本発明においては、両側端部を有し且つエンドレスベル
トの形状であるプレスフェル）　ｔ−提ｆｌ＋　する。

フェルトはこれらの側端部間に延びる横方向と、横方向
に対して垂直に延びる長手方向とを有する。このフェル
トは横と長手の両方向に延びる多数の合成フィラメント
で織ったオープンメツシュ基布と、この基布に刺し縫い
された少なくとも１　（１１のステーブルファイバーの
バットから成る。

本発明においては、横方向に延びる少なくとも若干のフ
ィラメントは偏平にした断面を有するモノフィラメント
であり、この長軸は基布の面に平行である。

本発明に係る基布の偏平にしたモノフィラメント糸によ
り得られる重要な特徴を以下に示す。

（ｕ）　　基布がロール圧による厚さ方向に対する圧縮
に耐える。この理由は基布の糸の交錯での加重が接触点
よりもむしろ接触線に及ぶからである。

（２）　　偏平にしたモノフィラメントは同じ断面積を
有する円形断面のモノフィラメントよりも抄紙機方向の
水に対し一層小さな流れ抵抗を示す。

（８）　　一層高い空隙率を有し一層圧縮性であるバッ
トを、たて糸のナックルで紙ウェブを傷つける危険なし
に使用することができる。

以上の特徴は優れた水の抽出効果に関するものである。

（４）　　ナックルの突起が一層小さく、これにより圧
縮したバットを介して紙ウェブを傷つけることが少なく
なる。

このことは仕上がり紙における改善された品質に関係す
る。

（６）本発明のフェルトは、抄紙機に対して横方向のモ
ノフィラメントが円形断面で且つ同じ断面積を有する該
モノフィラメントで織った基布を有するフェルトと比較
して、抄紙機の横方向に対し一層柔軟性である。従って
、本発明のフェルトは抄紙器に設置するのが容易である
。

（６）　　フェルトの乱れ（ｂｒｅａｋ　）期間が著し
く減ぜられる。最新の従来フェルトでは、フェルトが減
縮した厚さで安定になり且つかかる表面の平滑性が増す
まで抄紙機を減速状態で走行させなければならない乱れ
期間が長期間に亘る。基布に偏平にした糸を゛使用する
と、上記安定性および平滑性が本来的に得られる。

これら特徴は抄紙機操作の一層大きな効率に関　　“係
する。

（７）　　偏平にしたモノフィラメントは、交錯におい
て糸間の一層良好なる接触を提供し、このことはダイヤ
ゴナルの歪みに対して基布を県くすることを助長するも
のである。

この特徴はフェルトの長さおよび寿命に対して有益であ
る。

（８）　　偏平にしたたて糸モノフィラメントは、セク
ショナルモジュラス（５ｅａｔ土ｏｎａｌ　ｍｏｄｕｌ
ｕｓ　）を減するので同等の円形断面のモノフィラメン
トよりも織ることが容易である。この特徴は基布を１１
１スタイルの従来織機で織ることができる利点である。

次に本発明を図面を参照して実施例に基づき説明する。

好適例の説明 先ず第５図においては、一般に１００で示されるプレス
フェルトはエンドレスベルトの形状であり、両側端部１
０１および１０８を有する。本図面を説明する為に、矢
印Ａで示すベルトの横方向を両側端部間に延びる向きと
し、矢印Ｂで示す長手方向をかかる横方向に対し垂直な
方向とする。

この分野で知られている如く、かかるエンドレスベルト
は若干のフィラメントが横方向に延在し且つ若干のフィ
ラメントが長手方向に延在するように、多数の合成フィ
ラメントを編成することにより製造することができる。

フェルトをエンドレスベルトとして織ることができ、こ
の場合に長手方向に延在するフィラメントがよこ糸フィ
ラメントであり、一方横方向に延在するフィラメントが
たて糸フィラメントである。また、ベルトを（大きな抄
紙機に関して）平面的に織り、ついでこの両端部を結合
させることもできる。この場合には長手方向に延在する
フィラメントがたて糸フィラメントであり、一方横方向
に延在するフィラメントカヨこ糸フィラメントである。

以下第１〜４図においては、エンドレスベルトとして織
られた織物に基づいて説明する。従って、たて糸フィラ
メントは横方向に延在するフィラメントである。本発明
においては、この横方向に延在し改質されたフィラメン
トによりフェルトの性能が改善される。

また、明らかな如く、フェルトの長手方向はプレス部の
抄紙機方向に対応し、一方フェルトの横方向はプレス部
において抄紙機の横方向に対応する。

第１ＡおよびＩＢ図に、従来技術の平坦な基布織物を有
する一般的なプレスフェル）１０を示すここで番号１１
は断面が円形である連続的たて糸合成モノフィラメント
を示し、番号１２は連続的よこ糸合成モノフィラメント
を示す。番号１８は基布に刺し縫いされた繊維バットを
示す。この構造においては、各たて糸ストランド１１は
第１よこ糸ストランド１２の上を、ついで第２ストラン
ドの下を、ついで第８ストランドの上をと、これを繰り
返して通過する。同様に、かがるたて糸に隣接するたて
糸は第１よこ糸ストランドの下を、ついで第２ストラン
ドの上を、ついで第８ストランドの下をと、これを繰り
返して通過する。

第２Ａおよび２Ｂ図に、基布構造が第１図と同じであり
、フィラメントの＃ｌ檀もほぼ等しいが、単軸２２が長
軸２０の僅が２分の１程度に偏平にした断面を有するた
て糸合成モノフィラメント１１′で織った基布構造１０
’を示す。番号１２′はよこ糸を、番号１８’は刺し縫
いした繊維のバットを夫々示す。

第１図と第２図の基布を比較すると、偏平にしたたて糸
で織った織物の方が一層薄く、従ってたて糸方向に一層
柔軟性であることは明らかである。。

偏平にしたたて糸の薄くなった断面形により、矢印Ｘで
示すよこ糸、即ち抄紙機方向における水の流れ抵抗が小
さくなる。交錯１４′で示す線接触は交錯１４で示１点
接触よりも安定である。

また、フェルトをプレスロール間で圧搾処理する場合に
、偏平にしたナックル１５′、は円形ナックル１５はど
容易にはバットを介して突出しない。

第８および４図に、合成基布が底部よこ糸層にモノフィ
ラメントよこ糸を、および上部層にマルチフィラメント
よこ糸を有する４−シャフト８リピート２重構造（４−
５ｈａｆｔ　８　ｒｅｐｅａｔ　ｄｕｐｌｅｘｓｔｒｕ
ｃｔｕｒｅ　）である場合に同様の比較を示す。第８図
に示す従来の基布の構造と第４図に示す基布の構造とを
比較した場合に、第１図と第２図との比較で示される利
点と同じ利点が得られることは明らかである。

本発明に係る基布け、断面積が０．０７〜０．５平方關
であり長軸対短軸の比が１．２　Ｆ　１〜８：１の範囲
である程度に偏平である合成モノフィラメントたて糸ス
トランドを有する。好ましいたて糸モノフィラメントは
、約０，１８平方簡の断面積と１１．８　＋　１〜２．
２　：　１の範囲内の偏平比を有する。

偏平にしたモノフィラメントは完全に長方形である断面
を有する必要はない。

本発明の基布を任意特別な合成材料または組織（ｗａｖ
ｅ　）構造に制限せんとするものではない。

好ましい構造は第４図に示す如く上部層マルチフィラメ
ントよこ糸と底部層モノフィラメントよこ糸を有する２
重組織であるが、基布はマルチフィラメントまたはステ
ープルファイバーよこ糸だけかまたはモノフィラメント
だけを、或いはこれらの任意組合せを有することができ
る。

基布な単一層または多層とすることができ、且つ１個ま
たは複数のバットを任意既知の方法により基布に刺し縫
いされる任意既知の繊維材料とすることができ、該バッ
トを任意方法で処理することができる。

第１〜４図において偏平にしたたて糸フィラメントにつ
いて説明したが、フェル）Ｉ平坦にしついでこの両端を
結合する場合には、該たて糸フィラメントが偏平よこ糸
フィラメントになる。基本的には、偏平にしたフィラメ
ントは常に、仕−Ｌがったフェルトの横方向に延在する
フィラメントである。

【図面の簡単な説明】

第１Ａ図は、現在使用されている如き平坦な基布織物に
おける円形断面のたて糸ストランドの１例を示すプレス
フェルトの部分断面図、第１Ｂ図は、第１Ａ図のａ−ａ
線に沿った断面図、 第２Ａ図は、本発明の平坦な基布繊維を有するプレスフ
ェルトの部分断面図、 第２Ｂ図は、第２Ａ図のａ−ａ線に沿った断面図１ 第８Ａ図は、従来の２重基布における円形断面のたて糸
ストランドの１例を示すプレスフェルトの部分断面図、 第３Ｂ図は、第８Ａ図のａ−ａｌＪに沿った断面図、 第４Ａ図は、本発明の２重基布を有するプレスフェルト
の部分断面図、 第４Ｂ図は、第４Ａ図のａ−ａ線に沿った断面図、 第５図は、プレスフェルトの斜視図である。 １０・・・従来のプレスフェルト １０′・・・本発明のプレスフェルト １１・・・円形断面のたて糸 １１’・・・本発明に係るたて糸 １２．１２・・・よこ糸 １８．１８・・・二一ドルドファイバーのバット１４．
１４・・・交錯　　　１５・・・円形ナックル１５・・
・偏平ナックル　　２０・・・長軸２２・・・短軸１０
０・・・プレスフェルト１０１．１０８・・・側端部

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 Ｌ　フェルトの両側端部間に延びる横方向と該横方向に
   対して垂直方向に延びる長手方向とを有し、上記横およ
   び長手の両方向に延在する多数の合成フィラメントによ
   るオープン−メツシュ基布と、該基布に刺し縫いされた
   少なくとも１個のステープルファイバーのバットから成
   る、両側端部を有し且つエンドレスベルト形状のプレス
   フェルトにおいて、横方向に延在するフィラメントの少
   なくとも若干が偏平にした断面を有するモノフィラメン
   トであり、該断面の長軸が上記基布の平面に平行である
   ことを特徴とするプレスフェルト。 ス上記横方向のモノフィラメントが０．０７〜０．５０
   平方簡の断面積を有し、且つ長軸対短軸の比が１．２　
   ：　１〜３：１の範囲にある程度に偏平にされた特許請
   求の範囲第１項記載のプレスフェルト。 ＆　上記横方向のモノフィラメントが０．１８平方關の
   断面積を有し、且つ長軸対短軸の比が１゜８：ｌ〜２゜
   ２：１の範囲にある特許請求の範囲第２項記載のプレス
   フェルト。 ４、　　上記！方向のモノフィラメントがプラスチック
   重合体モノフィラメントである特許請求の範囲第１〜８
   項のいずれか一つの項記載のプレスフェルト。 五　上記フェルトがエンドレスベルトとして織られ、且
   つ上記横方向のフィラメントがたて糸フィラメントから
   成る特許請求の範囲第１〜８項のいずれか−っの項記載
   のプレスフェルト。 ＆　上記プレスフェルトが平坦な層として織られ、その
   両端部で結合されて上記エンドレスベルトを形成し、且
   つ上記横方向のフィラメントがよこ糸フィラメントから
   成る特許請求の範囲第１〜８項のいずれか−っの項記載
   のプレスフェルト。