JPS5930856Y2 - 給湯機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は太陽熱温水器と組合せることにより効果的な給
湯が行なえ、しかも凍結防止にも有効な給湯機を提供す
るものである。

太陽熱温水器は冬期成いは雨天時には希望する湯温か得
られず、従って希望する温度の給湯を得るためにはガス
等を燃料とする給湯機を組合せ、採湯導度が低い場合に
は補助的に加熱を行なう必要がある。

この為従来第１図に示した構成を採用していた。

即ち太陽熱温水器１の採湯管２を給湯機３の熱交換器４
に接続し、熱交換器４がらの給湯管５を例えば混合水栓
６の湯栓７に接続し、一方混合水栓６の水栓８には水道
管と連結した太陽熱温水器１への給水管９より分岐して
配管接続して、上記温水器１で得られる温水の湯温か低
い場合にはバーナ１０で熱交換器４を介して加熱して混
合水栓６に送り、そして該水栓６で給水と混合せしめ、
シャワー等に利用していた。

しかしなが、らこの従来例には以下に述べる問題がある
。

第１に太陽熱温水器１の設置場所が比較的低所にある場
合給湯使用場所並びに給湯機とのヘッド圧が小さくなり
、シャワー等を利用する場合には適切なシャワー流量や
シャワー圧力が得られずシャワーの使用が行えない問題
、又給湯機が瞬間式のものであればその作動圧も得られ
ない問題があり、第２には混合水栓６部で雑水と水道水
が直かに混合することになり、水道局が許可が得られな
い問題がある。

本考案はこれらの問題を解決し、しかも有効な凍結防止
の行える給湯機を提供するもので、以下自然循環式の太
陽熱温水器を用い、かつ瞬間式のガス給湯機に適用した
一実施例に基づいて具体的に説明する。

１１は屋根に設置した自然循環式の太陽熱温水器で、集
熱器１２と該集熱器１２の上方に設置した断熱構造の貯
湯槽１３を有し、両者は連通管１４．１５により自然循
環路を形成している。

１６はボールタップ式の自動給水栓で給水管１７に連結
されている。

１８は貯湯槽１３に連通開口した採湯管である。１９は
ガスを燃料とする瞬間式の給湯機で人給湯機１９内には
水道管２０に接続した自動止水栓２１を備えたジスター
ン２２とジスターン２２に連結した給水路２３と給水路
２３に介設したポンプ２４を有し、又コイル式の熱交換
器２５に接続した入水路２６と、入水路２６に介設した
ポンプ２７と混合弁２８を有し、又混合弁２８にはポン
プ２４下流の給水路２３から分岐した水路２９を連結し
てあり、入水路２６にはダイヤフラム式の流水検出器間
を設けである。

尚上記混合弁２８は採湯温度が設定温度以上の時にその
温度差に比例した量の水を水路２９より導入して混合し
、熱交換器２５に一定温度の入水を供給するようにして
いる。

３０は熱交換器２５を加熱するガスバーナで、該ガスバ
ーナ３０のガス供給路には制御器３１から送られる信号
量に比例して弁開度が制御される比例弁３２を設けであ
る。

４５は熱交換器２５の下流の給湯路３３に設けた温度検
出器で、前記制御器３１は該検出器４５の検出温度と設
定湯温調節器３４の設定温度と比較して、湯温が設定温
度以下の時はガスバーナ３０を燃焼させるようにしであ
る。

３５は混合水栓で、湯栓３６には給湯機１９の給湯路３
３に、水栓３７は給水管１７より分岐して配管接続しで
ある。

又前記したポンプ２４．２７は単一のモータからなる駆
動装置３７で駆動され、吐出圧力を同一にしである。

３８は給湯路３３より分岐してポンプ２４下流の給水路
２３に接続した水路で、水路３８には電磁弁３９を設け
、該電磁弁３９は給湯路３３に設けた温度検出器４０の
検出温度が凍結温度近くに低下した時開弁するようにし
である。

４１は水路３８の接続点上流の給水路２３に設けた逆止
弁である。

第３図は電気回路図を示し、運転スイッチ４２の投入に
より゛リレー４３が励磁して、接点４６．４７を閉じる
と共に接点４８を開き、接点４６．４７の閉成で制御器
３１への通電と駆動装置３７への通電を行ない、接点４
８の開成で電磁弁３９への通電を遮断するようにしであ
る。

４９は前記した温度検出器４０の検出温度が凍結温度近
くになると作動するＦ点回路で、該回路４９が作動する
と接点４６のバイパス接点５０を閉成して駆動装置３７
並びに電磁弁３９に通電するようにしである。

本考案は以上の構成よりなり、ジスターン２２は常時設
定水位に水道管２０より給水を受けて保持される。

そしてジスターン２２からポンプ２４により一定圧力で
太陽熱温水器１１の貯湯槽１３に給水され、同時に混合
水栓３５の水栓３７にも一定圧力で給水される。

又太陽熱温水器１１で加温された温水はポンプ２７によ
り採湯管１８から入水路２６を経て熱交換器２５に送ら
れ、必要に応ヒガスバーナ３０の燃焼により加熱されて
混合水栓３５に送られ、前記水栓３７に供給された給水
と混合せしめてシャワー等に供されるのである。

従って本考案によれば温水器１１からの採湯はポンプ２
７により加圧して送られるので仮に太陽熱温水器１１を
低所に設置しても先述したように給湯機が作動不能とな
ることもシャワーの使用が行なえないこともなくなるの
である。

そして又本考案によれば給湯機１９に内蔵したジスター
ン２２によって水系路、湯糸路は水道管２０と縁前すさ
れるのであるから混合水栓３５部で雑水と水道水とが直
やかに混合されることもなくなるのである。

次に外気温が凍結温度に低下した場合について説明する
。

温度検出器４０の検出温度が凍結温度近くに低下すると
Ｆ点回路４９が作動してバイパス接点５０を閉成して駆
動装置３７並びに接点４８を介して電磁弁３９に通電さ
れる。

それ故電磁弁３９が開いて給湯路３０と給水路２３が連
通し、又ポンプ２７が作動する為太陽熱温水器１１の温
水は採湯管１８→入氷路２６→熱交換器２５→給湯路３
３→水路３８→給水管１７→貯湯槽１３の糸路で循環し
、凍結が防止されるのである。

つまり本考案によれば給湯機１９と太陽熱温水器１１と
で凍結時の一つの循環回路を形威し、両者共に凍結を防
止するものであるから水抜き等の操作は不要となり、太
陽熱温水器１１との配管も通常の配管でよい為配管作業
が徒らに複雑化することもない。

又通常太陽熱温水器１１の貯湯槽１３は断熱構造である
為上記した循関時に貯湯槽１３内の残留熱を熱交換器２
５、採湯管１８、給水管１７に供給することができ、有
効な凍結防止が行えることになるのである。

□以上述べたように本考案は太陽熱温水器と組合
せた場合に生じる従来の問題点をことごとく解消するこ
とが出来、更に有効な凍結防止が行なえる給湯機を提供
することができ、きわめて有益なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す構成図、第２図は本考案の一実施
例を示す構成図、第３図は電気回路図である。 １１・・・・・・太陽熱温水器、１７・・・・・・給水
管、１８・・・・・・採湯管、１９・・・・・・給湯機
、２２・・・・・・ジスターン、２３・・・・・・給水
路、２５・・・・・・熱交換器、２６・・・・・・入水
路、２７・・・・・・ポンプ、３３・・・・・・給湯路
、３８・・・・・・水路、３９・・・・・・電磁弁、４
１・・・・・・逆止弁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ジスターンを介設し太陽熱温水器に接続される給水路と
   、該温水器からの採湯管を熱交換器に接続するポンプを
   介設した入水路と、熱交換器と接続した給湯路と、該給
   湯路より分岐して上記給水路に接続する水路と、この水
   路に介設し凍結温度近くで開く電磁弁と、上記給水路の
   水路との接続点上流に設けた逆止弁とからなる給湯機。