JPS6113865Y2

JPS6113865Y2 -

Info

Publication number: JPS6113865Y2
Application number: JP1980147284U
Authority: JP
Priority date: 1980-10-15
Filing date: 1980-10-15
Publication date: 1986-04-30
Also published as: JPS5770047U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は太陽熱温水器と組合せることにより効
果的な給湯が行える給湯機に関するものである。

（従来の技術）太陽熱温水器は冬季あるいは雨天時には希望す
る湯温が得られず、従つて希望温度の給湯を得る
ためにはガス等を熱料とする給湯機を組合せ、該
給湯機により更に加熱する必要がある。この為従
来のこの種の給湯機は第１図に示したように構成
を採用していた。即ち太陽熱温水器１の採湯管２
を給湯機３の熱交換器４に接続し、熱交換器４か
らの給湯管５を例えば混合水栓６の湯栓７に接続
し、一方混水栓６の水栓８には水道管と連結した
太陽熱温水器１への給水管９より分岐して配管接
続し、上記温水器１で得られる温水の湯温が低い
場合にはバーナ１０で熱交換器４を介して加熱し
て混合水栓６に送り、そして該水栓６で給水と混
合せしめて、シヤワー等に利用していた。

（考案が解決しようとする問題点）この従来の給湯機では、夏期季には給湯機に供
給される湯温が約60〜70℃と極めて高温になるに
も拘らず、バーナ１０１０が燃焼して採湯が不必
要に高温に加熱され、更には混合水栓６で給水圧
と給湯圧とが非同圧であるから、湯水の混合が満
足に行えない許りか湯側にバツクプレツシヤーを
生じ給湯機が通水困難になる場合も生じる。

本考案は上記の問題点を解決し、太陽熱温水器
からの採湯が希望温度より高温であつても湯水を
良好に混合し希望温度の湯を出湯する給湯機を提
供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段）上記の目的を達成させるためには本考案は次の
ような構成としている。すなわち、シスターンか
らポンプを介して太陽熱温水器に給水する給水水
路と、該太陽熱温水器の採湯管に連結しポンプと
混合弁とを介して熱交換器に接続する入水路と、
前記給水路のポンプより下流側から分岐して前記
混合弁に給水する水路とを有し、上記両ポンプを
共有の駆動装置により同一の吐出圧力を得るよう
に付勢している。

（作用）太陽熱温水器からの採湯が希望温度より高温の
場合には、入水路に介した混合弁が給水路より分
岐接続する水路から水を流入させて湯と混合す
る。この時、混合弁に流入する湯は入水路のポン
プにより昇圧され、水路ら流入する水は給水路に
介設したポンプにより昇圧されているのであり、
上記両ポンプは共用の駆動装置により同一の吐出
圧となるよう付勢されているので混合弁での給湯
圧とは同圧となり良好な温水の混合が行われる。
而して混合弁により熱交換器への入水温度は一定
に制御され、したがつて当該給湯機は容易に希望
温度の出湯が可能となのである。

（実施例）本考案の実施例を具体的に説明する。第２図は
本考案の実施例の全体構成を示すものであり、１
１は屋根に設置した自然循還式の太陽熱温水器
で、集熱器１２と該集熱器１２の上方に設置した
貯湯タンク１３を有し、両者は連通管１４，１５
により自然循還路を形成している。１６はボール
タツプ式の自動給水栓で給水管１７に連結されて
いる。１８は貯湯タンク１３に連通開口した採湯
管である。１９はガスを燃料とする瞬間式の給湯
機で、給湯機１９内には水道間２０に接続した自
動止水栓２１を備えたシスターン２２とシスター
ン２２に連結した給水路２３と給水路２３に換設
したポンプ２４を有し、又コイル式の熱交換器２
５に接続した入水路２６と、入水路２６に介設し
たポンプ２７と混合弁２８を有し、又該混合弁２
８にはポンプ２４の下流の給水路２３から分岐し
た水路２９を連結してあり、入水路２６にはダイ
ヤフラム式の流水検出器４４を設けてある。尚上
記混合弁２８は採湯温度が設定温度以上の時にそ
の温度差に比例した量の水を水路２９より導入し
て混合し熱交換器２５に一定温度の入水を供給す
るようにしている。３０は熱交換器２５を加熱す
るガスバーナであり、該ガスバーナ３０のガス供
給路には制御器３１から信号量に比例して弁開度
が制御される披較弁３２を設けてある。４５は熱
交換器２５の下流の給湯路３３に設けた温度検出
器で、前記制御器３１は該検出器４５の検出温度
と設定温度調節器３４の設定温度と比較して、湯
温が設定温度以下の時は比例弁３２にその応じた
信号を送つてガスバーナ３０を燃焼させ、湯温が
設定温度になれば比例弁３２を閉塞させるように
してある。尚前記した混合弁２８は第３図に示し
たようにベローズ３５の熱変位に応じて弁体３６
を弁口３７に進退させた機械式の弁を用いている
が、この例に限らず入水路２６に温度検出器３８
を設けて、入水温度と別途設けた入水温度節器で
定めた設定温度との差に応じて弁体３６を電気的
に弁口３７に進退させるようにしてもよい。尚３
９は混合弁２８の温度調節つまみである。４０は
混合水栓であつて、湯栓４１と水栓４２を有し、
湯栓４１は給湯機１９の給湯路３３に接続し、水
栓４２は給湯機１９の給湯路２３に接続した給水
管１７より分岐して配管接続してある。又給湯機
１９の入水路２６は前述した採湯管１８と接続し
てある。加えて前記したポンプ２４，２７は共に
単一のモータからなる駆動装置４３で両用駆動さ
れ、吐出圧力を同一にしてある。

本考案は以上の構成よりなり、シスターン２２
は常時設定水位に水道管２０より給水を受けて保
持される。すなわち、シスターン２２かなポンプ
２４により一定圧力で太陽熱温水器１１の貯湯タ
ンク１３に給水が送られ、混合水栓４０の水栓４
２にも給水が行われる。又太陽熱温水器１１から
の採湯はポンプ２７により一定圧力に加圧され熱
交換器２５を経由して混合水栓４０の湯栓４１に
送られる。この時採湯温度が設定温度より高温な
時は混合弁２８において水路からの入水が行われ
混合して、熱交換器２５への入水温度が一定に制
御されるのである。そして入水を流水検出器４４
が検出すると制御器３１へ通電が行われ、温度検
出器４５の検出温度が設定温度調節器３４の設定
温度より低い場合には比例弁３２が開いて設定温
度に加熱し、給湯路３３から給湯使用場所に供給
されるのである。而して混合水栓４０においては
湯栓４１から設定温度の湯を出湯でき、また水栓
４２を開いて給水と混合して使用することができ
る。ここで前記混合弁２８及び混合水栓４０への
給水、給湯は共用の駆動装置４３に付勢されるポ
ンプ２４とポンプ２７とにより加圧されてあるの
で給水圧と給湯圧とは同一となり、混合不良とな
る問題も無く、バツクプレツシヤーが生じること
もない。尚、湯水の混合も本考案によれば水道水
はシスターン２２により縁切りされるので雑木が
水道管に逆流する問題もなくなのである。

（考案の効果）本考案は以下に示すようにすぐれた効果を奏す
るものである。すなわち、太陽熱温水器と組合せ
る給湯機において、太陽熱温水器からの採湯が希
望温度より高温であつてもこれを無用に加熱昇温
させることなく給水と良好に混合して希望温度の
出湯を得ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の示す構成図、第２図は本考案の
一実施例を示す構成図、第３図は混合弁の断面図
である。１１……太陽熱温水器、１７……給水管、１８
……採湯管、２２……シスターン，２３……給水
路、２４……ポンプ，２５……熱交換器、２６…
…入水路、２７……ポンプ，２８……混合弁、２
９……水路、３０……バーナ、３１……制御器、
４３……駆動装置。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

シスターンからポンプを介して太陽熱温水器に
給水する給水路と、該太陽熱温水器の採湯管を連
結しポンプと混合弁とを介して熱交換器に接続す
る入水路と、前記給水路のポンプより下流側から
分岐して前記混合弁に給水する水路とを有し、上
記両ポンプ共用の駆動装置により付勢するように
したことを特徴とする給湯機。