JPS5930698Y2 - ケ−キの装飾用花形の自動絞り機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ケーキを装飾する花形を自動的に成形する装
置に関する。

従来、ケーキ上にクリーム等からなる装飾用花形を施す
為に多種の装置が開発されており、その１例が、特公昭
５２−１９９０号に開示されている。

この装置は実質的に第７図に示す如く、機台ａ上にケー
シングｂを固定し、同ケーシング内にシリンダＣを直立
状態に嵌入し、機台ａ上に設置した材料槽と間欠的に連
通ずる横孔ｅをシリンダＣに開口せしめ、シリンダＣの
下方から昇降自在のピストンロッドｆを突入せしめると
共にシリンダＣの上端には所望の花形の型板ｇを取付け
、同型板の上位にあってかつケーシングｂの上端面、を
開閉する左側茎部形成板り及び右側茎部形成板ｉをそれ
ぞれ機台ａ上に設け、さらに左側茎部形成板り及び右側
茎部形成板ｉ上に、両茎部形成板より若干遅れて閉塞す
る左側切取板ｊ及び右側切取板ｋをそれぞれ開閉自在に
設けたことを特徴とするものである。

しかし同構成はｉケーシングｂ内に回転シリンダＣを必
要とし、またｉｉ左右側切取板ｊ、にの他に左右側茎部
形成板り、ｉを必要としたため構成が複雑となり、製作
コストが上昇するとともに、メンテナンスの面でも煩雑
であった。

本考案はこのような従来技術が有する欠点を解決しよう
とするものであり、上記シリンダと左右側茎部形成板を
取除くことによって極めて簡単な構造を有し、安価に製
作できるとともにメンテナンスも容易な自動絞り機を提
供することを目的とする。

本考案の要旨はちイ）機台３、口）機台３上に固定され
る両端開口の垂直円筒ケーシング２０、ハ）機台３上に
固定される有底の材料槽４、二）材料槽４内に昇降自在
に配設される材料押出用蓋５、ホ）両端をそれぞれ材料
槽４の底部開口とケーシング２０の側壁に設げた開口部
４２に連通連結する連結管１３、へ）垂直円筒ケーシン
グ・２０に昇降自在に嵌装され、かつ上死点において開
口部４２を全閉するとともに、下死点において開口部４
２を全開する垂直ピストン４０、ト）垂直円筒ケーシン
グ２０の上端間１０に取付けられ、多数のスリットを有
する花形成形用型板２２、及びチ）型板２２の上面上を
、上記材料押出用蓋５及び垂直ピストン４０に連動して
、型板２２の中心を対称に接離し、かつ対向する摺動先
端部に切取用傾斜エツジを有する左側、右側切取板２４
２５とよりなるケーキ装飾用花形の自動絞り機にある。

以下、本考案を第１図から第６図に示す実施例を参照し
て具体的に説明する。

第１図に示すごとく、この装置は原料供給機構１、装飾
用花形成形機構２及び両機構１，２をその上に設置した
機台３から成る。

材料供給機構１が第１図から第３図に詳細に図示されて
いる。

第１図において傾斜自在な材料槽４は機台３に枢支され
ており、材料は材料槽・４の上部開口部より材料槽４内
に供給される。

材料槽４には材料槽４の内壁に沿って摺動自在に昇降す
る材料押出用蓋５が設置されている。

材料槽４の上方には、蓋昇降装置６が垂直支持台Ｉによ
って支えられて設置されている。

蓋昇降装置６は材料押出用蓋５をその下端で枢支する垂
直螺軸８、垂直支持台７上方に固定され螺軸８の相対回
転を拘束しつつ螺軸８を相対昇降するカラー９、垂直螺
軸８と噛合する内面を有し、カラー９上に回転自在に取
り付けられたラチェットホイール１０、ラチェツト爪イ
−＃１０の歯車と間欠的に噛み合うラチェツト爪１１、
及びラチェツト爪１１を作動する第１圧カシリンダ−１
２から成る。

上記構成によって、第１圧カシリンダ−１２が作動する
と、ラチェットホイール１０が回転する。

螺軸８の回転が拘束されているので、ラチェットホイー
ル１００回転により、材料槽４の内壁に沿って、螺軸８
及び材料押出用蓋５が下降し材料槽４の材料を圧搾して
、材料槽４と装飾用花形成形機構２とを連結する連結管
１３及び後述する開口部４２によって材料槽４から、装
飾用花形成形機構２へ材料が送入される。

ついで装飾用花形成形機構２を第１図及び第４図から第
６図により詳細に説明する。

垂直円筒ケーシング２０は材料供給機構１に隣接して機
台３上に固定されている。

ケーシング２０は、その上端、下端をともに開口してお
り、その最上端に円形フランジを有している。

フランジ２１は、その中心に凹部を有しており、多数の
孔あるいはスリット２３を有する花形成形用型板２２が
その凹部に着脱自在に取付けられている。

第４図に示す如く、フランジ２１はその上面に１対の左
右側切取板２４．２５を摺動自在にかつ接触状態に取付
けている。

また左右側切取板２４゜２５は型板２２の中止に対して
進退するとともにその摺動先端部に切取用傾斜エツジを
有し、後述の材料押し出し機構で行われる型板２２上の
連続花形製造を遮断する。

切取板２４，２５の往復運動は、第４図に示す如く、７
ランジ２１上に設げた第２圧カシリンダ−２６によって
行われる。

すなわち、シリンダー２６は切取板２４．２５の往復運
動の方向と平行に設置されている。

また揺動レバー２７の中心はフランジ２１上の所定（１
１Ｍに枢支されている。

レバー２７の一端はシリンダー２６の作動ロッド２６ａ
に連結しており、また他端は右側切取板２５に固定され
たピン２８に摺動自在に且つ枢支されている。

作動ロッド２６ａに連結した一端を有する連結ロッド２
９は、シリンダー２６に並行に設置され、その他端に左
側切取板２４に固定されたピン３１に連結した一端を有
する往復レバー３０を取り付げている。

上記構成により、シリンダー２６が作動すると、揺動レ
バー２７と往復レバー３０がそれぞれ一点鎖線で示され
た位置に移動し、左右側切取板２４，２５は型板２２の
中心方向へ両方とも移動する。

更にフランジ２１には、ピン２８゜３１０移動経路に整
合する長溝３２，３３が設けられており、これにて切取
板２４．２５の往復運動を支障なく行う。

第４図と第５図に示す如く、材料押し出し機構はケーシ
ング２０の下方に設置されている。

垂直ピストン４０はケーシング２０内の垂直材料押出室
４１内を往復運動する。

この材料押出室４１は連結管１３とケーシング２０の側
壁に設けた開口部４２によって材料槽４と連結している
。

垂直ピストン４０の底端は、ピストン４０を上記の通り
往復運動させる作動ロッド４３ａに連結している。

ガイド４４は支持台３の取付台３ａの底部に取り付けら
れていて、ピストン４０の垂直運動を正確且つ支障なく
行う。

また垂直ピストン４０は上死点において開口部４２を完
全に閉塞して材料の垂直材料押出室４１への流入を防止
するとともに、下死点において全開し、材料の同押出室
４１への流入を図る。

上記装置の操作方法を、添付図、特に操作タイムチャー
トを示す第６図を参照して説明する。

所望量の材料をまず材料槽４に項八する。

匍脚盤のスタートボタン（図示せず）を押し、第１シリ
ンダー１２のリレーを作動させる。

この操作の段階で第２シリンダー２６は作動しており切
取板２４．２５を閉鎖状態に保つ。

一方策３シリンダー４３は作動しておらずピストン４０
は下死点にある。

第１シリンダー１２の作動はラチェットホイール１０を
回転させ、ついでラチェットホイールが蓋５を下降する
。

この蓋５がピストンとして作動する結果、材料槽４の材
料が材料槽４からケーシング２０内の材料押出室４１の
中に送入される。

つぎに、切取板２４．２５を開く為に第２シリンダー２
６のリレーが作動する。

所定の時間遅れの後、ピストン４０を上死点に達する迄
、上昇させる。

この上昇によって開口部４２は閉塞され材料の供給は停
止する。

同時に第３シリンダー４３のリレーが作動してこのピス
トンの上昇とともに型板２２の透孔を通って材料が押し
出され、型板２２上に、装飾用花形が成形される。

装飾用花形が成形されると同時に、第２シリンダー２６
のリレーが作動し、切取板２４．２５が型板２２からの
装飾用花形を切断する。

最後に、手動若しくは自動的に装飾用花形がフランジ２
１から除去され、所定のトレー等へ移される。

この様にして作業の一工程が完結するのである。

この作業は所要数の装飾用花形が製造される迄くりかえ
される。

以上述べてきた如く、本考案では、開口部の開閉を垂直
ピストンの昇降によって行うことにしたので、花形形成
部を簡潔な構造にすることができ、装飾を安価に製作す
ることができ、またメンテナンスも容易に行うことがで
きるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る装飾用花形の自動絞り機の側面図
、第２図はピストンシリンダ一部の平面図、第３図はピ
ストンシリンダ一部の側面図、第４図はシャッターシリ
ンダ一部の裏面図、第５図は圧力シリンダーの側面図（
一部所面図）、第６図は圧力シリンダーのタイムチャー
ト図、また第７図は従来の自動絞り機の要部拡大図であ
る。 ３；機台、４；材料槽、５；材料押出用蓋、１３：連結
管、２０；垂直円筒ケーシング、２２；花形成形用型板
、２４：左側切取板、２５；右側切取板、４０：垂直ピ
ストン、４２：開口部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機台と、機台上にそれぞれ並設状態に固定される両端開
   口の垂直円筒ケーシング及び有底の材料槽と、材料槽内
   □に昇降自在に配設される材料押出用蓋と、両端をそれ
   ぞれ材料槽の底部開口とケーシングの側壁に設けた開口
   部に連通連結する連結管と、垂直円筒ケーシング内に昇
   降自在に嵌装され、かつ上死点に・おいて開口部を全閉
   するとともに、不死点において開口部を全開する垂直ピ
   ストンと、垂直円筒ケーシングの上端開口に取付けられ
   、多数のスリットを有する花形成形用型板と、型板の上
   面上を、上記材料押出用蓋及び垂直ピストンに連動して
   、型板の中心を対称に接離し、かつ対向する摺動先端部
   ・に切取用傾斜エツジを有する左側、右側切取板・とか
   らなるケーキの装飾用花形の自動絞り機。