JPS5930536B2 - 切換え弁を備えた射出装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は射出成形機において、成形材料が可塑化される
スクリュ式の予備可塑化機構と、計量ならびに射出用プ
ランジャー機構を水平方向に設け、この機構部に計量な
らびに射出とノズルタッチを併用した切換えバルブを備
えた射出装置に関する。

従来の射出装置のスクリュ式予備可塑化機構は成形材料
を可塑化せしむるスクリュが前進後退のタイプでその先
端にはチャツキリングおよびポールチャツキを採用して
いるためＬ／Ｄが変化するため生地の供給がきわめて難
しく、また先端に弁を有するための計量抵抗がともなう
欠点を有する。

本発明の目的は上記せる欠陥を解消するため、予備可塑
化用のスクリュはＬ／Ｄが変化しないため、常に一定し
た条件の計量ができ、かつ生地の供給は作業者が作業位
置でリボン形状のものを供給しておけば生地切れなく、
連続的に食込まれるようにした切換え弁を備えた射出装
置を提供することにある。

本発明の他の目的は竪型機の全高を低（することにより
、作業者が成形機を据付けたフロアから直接作業できる
ようにした切換え弁を備えた射出装置を提供することに
ある。

さらに本発明の他の目的はスクリュ式予備可塑化機構と
計量ならびに射出プランジャ機構は両機構接合部本体を
間に対設せしむるかもしくはスクリュ軸直角方向に射出
プランジャ機構を配設することのできる切換え弁を備え
た射出装置を提供することにある。

以下図に基いて本発明の一実施例を説明する。

符号１０で全体的に示しであるのは略長方形状の接合部
本体である。

該接合部本体１０は基台１１の下端に固定した４本の支
柱１２，１２・・・・・・の上端に支持されており、そ
して該支柱１２，１２・・−・・・の中間には可動盤、
固定盤を備えた型締ユニットが配設されている。

該接合部本体１０の中央に貫通孔１３が形成され、さら
に該貫通孔１３より大きい径の弁芯ガイド用孔１４が環
状段部１５を境にして同センターに形成され、さらに該
弁芯ガイド用孔１４に対し同一水平線上にスクリュ用シ
リンダ孔１６とプランジャ用シリンダ孔１７ならびに排
出孔１８と給排孔１９が形成されている。

２０は前記弁芯ガイド用孔１４に嵌合される円筒状の弁
芯ガイドで、該弁芯ガイド２０は切換え弁を構成する１
つであり、その中央に弁芯用孔２１が形成されており、
さらに前記排出孔１８と給排孔１９にそれぞれ一致する
連通孔２２．２３が形成されている。

２４は弁芯ガイド２０のストップリングで、接合部本体
１０の凹部に嵌挿固定する。

２５は前記弁芯ガイド２０内を上昇あるいは下降する弁
芯で、該弁芯２５は下部射出孔２６にノズル２７が取付
けられており、上部には油圧または空圧により作動する
弁芯用昇降シリンダ２８内に嵌挿摺動するピストン２９
、ピストンロッドが形成されているか、もしくは連結部
材を介して一体的に形成されている。

該弁芯２５の外周より前記射出孔２６に連通する側孔３
０は前記弁芯用昇降シリンダ２８の作動により該弁芯２
５が第３図に示す如く降下し金型にノズルタッチしたと
きに該側孔３０が前記プランジャ機構の給排孔１９と連
通するように形成されている。

また、該弁芯２５の外周に形成された環状凹溝３１は前
記シリンダ２８の作動により該弁芯２５が第１図に示す
如く予備可塑化機構の排出孔１８と射出用プランジャ機
構の給排孔１９とを結ぶ同一水平線上に形成されている
訂 ３２は接合部本体１０のスクリュ用シリンダ孔１６に組
み込まれたスクリュ式の予備可塑化機構であって、該予
備可塑化機構は油圧モータ３３によって回転する加熱装
置内のスクリュ３４から構成され、該加熱装置には成形
材料を供給するための例えば下向きの供給口３６が形成
されている。

３７は接合部本体１０のプランジャ用シリンダ孔１１に
組み込まれた貯溜用シリンダで該貯溜用シリンダの内周
面にはプランジャ３８の先端ピストン３９が嵌挿され、
後端ピストン４０が油圧または空圧シリンダ３５内に嵌
挿されている。

′４１は貯溜用シリンダ３７の内面に形成される計量ポ
ットで、該ポット４１に溶融材料が充填され、これによ
りプランジャ３８□が後退される。

４２は上金型、４３は下金型□である。

：次に、本発明射出装置の作動状態を第１〜第３図に
て説明する。

成形材料は合成樹脂あるいはゴムの何れでもよいが、ゴ
ムについて説明する。

リボン形状のゴム生地を供給口３６より供給すると、生
地は回転中のスクリュ３４内に連続的に噴込まれ、加熱
シリンダにより溶融される加熱シリンダ内の溶融材料は
同水平線上に形成された排出孔１８、弁芯ガイド２０の
連通孔２２、弁芯２５の環状凹溝３１、弁芯ガイド２０
の連通孔２３および給排孔１９をへて計量ポット４１内
に供給される。

該計量ポット４１内に供給される溶融材料の増加につれ
、プランジャ３８は後退し一定量充填されスクリュ３４
と計量ポット４１間のバイパス間に溶融材料は充満され
る。

しかるのち、弁芯用昇降シリンダ２８の作動により弁芯
２５が弁芯ガイド２０の内周に沿って降下される。

該弁芯２５の降下と相まって、該弁芯２５の環状凹溝３
１と弁芯ガイド２０の連通孔２２，２３とのバイパスが
遮断され、さらに弁芯２５が降下し、ノズル２７が金型
４２にノズルタッチすると、弁芯２５の側孔３０の開口
端が弁芯ガイド２０の連通孔２３に合致し連通ずる。

前記計量ポケット４１内の溶融材料はプランジャ３８の
前進にともない射出孔２６、ノズル２７をへて金型４２
，４３に射出充填される。

充填完了後、弁芯用昇降シリンダ２８の作動により、弁
芯２５の上昇につれて弁芯２５の側孔３０が弁芯ガイド
２０の連通孔２３とが遮断される。

連通が遮断された状態でさらに上昇すると、弁芯２５の
環状凹溝３１が弁芯ガイド２０の左右の連通孔２２，２
３に合致してスクリュ３４と計量ポット４１間のバイパ
スが連通し、１サイクルが終了する。

上記せるように定位置にあるセットされた予備可塑化用
のスクリュは加熱シリンダ内で回転するため、Ｌ／Ｄが
変化せず、常に一定した条件の溶融材料が抵抗を受ける
ことなく同一水平線上に配した計量ポット内に供給され
る。

また、予備可塑化機構に成形材料を供給する場合でも、
リボン状生地の供給が生地切れがおこることなく作業位
置で容易にできる特徴を有する。

第４図は本発明の他の実施例を示す概略横断面図である
。

接合部本体１０の左右にスクリュ式の予備可塑化機構と
計量ならびに射出プランジ機構が同一水平線上に対設す
る代りにスクリュ軸直角方向に射出プランジャ機構が配
設されているのみである。

したがって溶融材料は加熱シリンダーより弁芯の環状凹
溝をへて同一水平線上にして、スクリュ軸直角方向に配
した計量ポット内に抵抗を受けることなく供給される。

□該計量ポット内の溶融材料は対設した場合同様弁芯
の側孔をへて金型に充填される。

：要するに本発明装置によると、計量背圧による計量中
の鼻たれが皆無である。

また、全体構造が簡単であるため、機械維持管理が非常
に有利である。

弁芯の降下のみで、射出機構全体の移動なしで金型にタ
ッチできるため、計量部および射出部（プランジャ）が
固定可能することができた。

従来のチャツキノズル等による鼻たれ防止と異なり、ス
トレートノズル取付可能なため、ノズル取付自体が安価
であり、かつ射出時の圧力ロスがきわめて少ない。

また、竪型取付も可能であるから、機械作業性での点で
も非常に便利に使用できる特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

誠１図は本発明装置における溶融材料の計量時の概略断
面図、第２図は本発明装置における溶融材：の射出時の
概略断面図、第３図は本発明装置に げろ軸芯の斜視図
、第４図は本発明装置の他の巣施例を示す一部断面平面
図、第５図イ２口は第４図を具体化した実施例を示す正
面図と側面図である。 １０：接合部本体、１３：貫通孔、１４，２０：弁芯ガ
イド、１６：スクリュ用ノズル、１７：プランジャ用シ
リンダ孔、１８：排出孔、１９：給排孔。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 定位置に保持されたスクリュ式の予備可塑化機構と
   計量ならびに射出用プランジャ機構が水平方向に配され
   、該可塑化機構の排出孔とプランジャ機構の給排孔に連
   通もしくは遮断せしむる弁芯が両機構接合部本体のはマ
   中夫に配されており、該弁芯の外周には環状凹溝が形成
   され、かつ該弁芯軸方向にはノズルに連通ずる射出孔と
   該射出孔に連通ずる側孔が前記プランジャ機構の給排孔
   より上方に形成されており、該弁芯が降下したさいに該
   側孔が前記プランジャ機構の給排孔と連通ずると同時に
   前記可塑化機構の排出孔を遮断することを特徴とする切
   換え弁を備えた射出装置。