JPS5930284Y2 - 流量制御管 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は配管路中に流れる流体の流量を制御するために
使用する流量制御管に関するものであって、上記流体の
温度を自動検出しこの流体温度に応じて流体の流量を自
動制御するようにした流量制御管を提供することを目的
とするものである。

以下本考案を実施例を図面により詳述する。

第１図は本考案の流量制御管Ａを床暖房用の配管路中に
使用した一例を示すものである。

かくて第１図に示した床暖房装置にあっては、本考案の
流量制御管Ａを用いることにより床暖房用の配管路中に
流れる湯水の流量をその湯温により自動制御しようとす
るもので、根太３上に張設された床下地４に断熱材５が
敷設され、この断熱材５上面に均熱板６、例えば鉄板や
アルミ板等熱伝導性の良い金属板が敷設されており、こ
の均熱板６の上面には床面のほぼ全面に亘り連続した溝
（図示せず）が凹設され、この溝にはプラスチックの連
続した管体８が埋設される。

図中９は例えばナイロン製のヘッダーで、新管及び断熱
パイプ１０及び図外ポンプを介してボイラーなどの熱源
機器１１と接続され、管体８に温水を供給循環させるよ
うにしである。

１２は室内手動バルブで、管体８への温水供給量を任意
にセットし、又は調節するものである。

捷た管体８施工面上に敷設される床材１３としてはカー
ペット状のものを直接敷いてもよいし、或いは第１図の
ように例えば２，７朋以上の合板やモルタル仕上面１４
上にカーペット１５を張設して形成してもよい。

また図中Ａが本考案に係る流量制御管であって、後述の
ような構造を有するものである。

第２図は本考案の流量制御管Ａを使用する別の配管路系
の概略図であり、熱源機器１１及びポンプγに接続され
た主往管及び主復管たる断熱パイプ１０．１０に分岐管
１６・・・を接続し、この分岐管１６．１６中に室内手
動バルブ１２及び流量制御管Ａを挿入した後、均熱板６
中に埋込１れた管体８に接続されているものである。

第３図乃至第５図は本考案の流量制御管Ａを示すもので
あって、配管路中に挿入されるゴムや合成樹脂等の弾性
材料製のパイプ１よりなり、このパイプ１の内部には相
対向する位置に抑圧片１７゜１７を有するとともにこれ
ら抑圧片１７．１７間にバイメタル２を介装して構成さ
れている。

このバイメタル２は屈曲した状態でパイプ１の径方向に
配設され、流体の温度が上昇してバイメタル２が伸長す
ることにより、開口断面が略円形であるパイプ１の開口
断面を長円形になるようにして開口面積を縮小させるよ
うにしである。

かくてこの流量制御管Ａにあっては、配管路を流れる温
水、即ちパイプ１中を流れる温水の温度の上昇に応じて
このバイメタル２が変形して第４図ａ、ｂの状態から第
５図ａ 、ｂの状態へとパイプ１の断面積を縮小させる
ことにより、温水の温度が上昇すれば温水の供給量を減
少させ、温度が下がれば温水の供給量を増大させて温度
調節を行なうことができるものである。

本考案は上述のように、弾性材料により形成された開口
断面が略円形のパイプと、このパイプ内に配設され流体
の温度を検出して屈伸するバイメタルとにより構成され
ており、バイメタルにて直接流体の温度を検出してパイ
プの開口面積を制御しているので、応答速度が速くなる
とともに正確な温度制御を行なうことができるという効
果があり、筐た、屈曲した状態のバイメタルをパイプの
径方向に配設してバイメタルが伸長することによりパイ
プの開口断面が長円形になるようにして開口面積を縮小
させているので、バイメタルのみにてパイプの開口面積
の制御機構が形成され、構成が簡単になって安価な流量
制御管を提供することができるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の流量制御管を利用する床暖房装置の一
部切欠斜視図、第２図は同上の流量制御管を利用する床
暖房装置の別の例を示す概略図、第３図は本考案実施例
の流量制御管の斜視図、第４図ａ＋ｂは同上の湯温か低
いときの拡大断面図、第５図ａ、ｂは同上の湯温か高い
ときの拡大断面図であり、１はパイプ、２はバイメタル
である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 湯水のような流体を流通する配管路中に挿入されかつ弾
   性材料により形成された開口断面が略円形のパイプと、
   このパイプ内に配設され流体の温度を検出して屈伸する
   バイメタルとにより構成され、屈曲した状態のバイメタ
   ルをパイプの径方向に配設してバイメタルが伸長するこ
   とにより、パイプの開口断面が長円形になるようにして
   開口面積を縮小せしめたことを特徴とする流量制御管。