JPS5930046Y2 - オリフィスゲ−トの上部水密構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えばダムの放流管に設けられるオリフィスゲ
ートの上部水蜜構造に関する。

第１図に示すように、通常ダム１の堤体２に設けられる
放流管３の途中には、該放流管３を開閉するために、一
端を支点として他端が矢印Ａで示すように揺動するオリ
フィスゲート（以下、単にゲートと称す）４が設けられ
ている。

ところで、上記ゲート４の−１部水密は、第２図に示す
ように、ゲー１へ４のスキンプレー）４ａ上端に設けら
れた上部水密ゴム５と、上部水密ゴム５より下方に設け
られた噴流防止ゴム６とにより行なわれていた。

しかし、上記上部水密ゴム５のゴム当り板７はゲー１−
４側に突出しているため、噴流防止ゴム６の保守・点検
が容易ではなかった。

そこで、本考案は噴流防止ゴムの保守・点検を容易に行
なうことができると共に、噴流の流入を効果的に防止し
得るオリフィスゲートの上部水蜜構造を提供するもので
ある。

以下、本考案の一実施例を第３図に基づき説明する。

１１は矢印Ｂ方向に揺動されて放流管１２を開閉するオ
リフイスゲー ト（以下、単にゲートと称す）、１３は
その前面に設けられたスキンプレート、１４は該スキン
プレート１３上端にボルト１５を介して取付けられた土
二部水蜜ゴムで、先端シール部１４ ａはＰ字形状即ち
大円形状に形成されると共に、調整ボルト１６によりス
キンプレー川〜１３に沿って位置調整が可能にされてい
る。

１７は放流管１２の上注側に設けられたゴム当り板で、
上記上部水密ゴム１４との当接面１７ ａが傾斜させら
れている。

このように、上部水密ゴム１４との当接面１７ａが傾斜
させられていることと上１部水密ゴム１４のシール部１
４ ａが大円形状にされていることにより、従来の面タ
ッチ構造が線タッチ構造となるので、据付時の調整及び
−ＩＬ水性が良好となる。

なお、上記上部水蜜ゴム１４とゴム当り板１７とにより
ゲート１１全閉時の水密がなされる。

１８は上記ゴム当り板１７のスキンプレート１３側の先
端側面１７ｂにボルト１９を介して取付けられた噴流防
止ゴムで、スキンプレート１３に当接してゲート１１全
閉時以外の場合における噴流のゲート格納室２０内に流
入するのを防ぐものである。

そして、上記噴流防止ゴム１８の先端シール部１８ ａ
も上部水密ゴム１４同様にＰ字形状即ち大円形状に形成
されている。

ところで、上記上部水密ゴム１４及び噴流防止ゴム１８
の押え板２１．２２の先端が折曲げられて、各ゴム１４
．１８のまくれ込みが防止されている。

２３は上記ゴム当り板１７の先端側面１７ ｂにしかも
噴流防止ゴム１８よりも放流管１２側位置でスキンプレ
ート１３との間に隙間を有して設けられたラビリンス板
で、噴流の減勢を行なうためのものである。

従って、ゲート１１全閉時にあっては、噴流防止ゴム１
８と上部水密ゴム１４とによって、スキンプレート１３
と放流管１２上端面との間から流入する噴流Ｃがさらに
ゲート格納室２０内へ流入するのを防止しているが、こ
の時上部水密ゴム１４はゴム当り板１７の傾斜当接面１
７ ａに当接しているためその止水が確実に戊される。

また、ゲート１１が全閉時以外の場合にあっては噴流防
止ゴム１８によリゲート格納室２０内への噴流Ｃの流入
が防止されるが、この時ラビリンス板２３により噴流Ｃ
の減勢が威されている。

なお、噴流防止ゴム１８を保守・点検する場合、上部水
密ゴム１４を取外せば、簡単に行なうことができる。

以上のように、本考案のオリフィスゲートの上部水蜜構
造によれば、ゲート全閉時にあっては、上部水蜜ゴムと
傾斜させられた当接面とにより水密が威されるので、そ
の水密が容易且つ確実に行なうことができ、またゲート
全閉時以外の場合にあっては、噴流防止ゴムとラビリン
ス板とによって効果的に噴流の流入防止を行なうことが
でき、更に噴流防止ゴムの傾斜当接面の先端側面に設け
られているので、上部水蜜ゴムを取外すだけで容易に噴
流防止ゴムの保守・点検を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は放流管の概略断面図、第２図は第１図の要部拡
大図、第３図は本考案の一実施例を示す要部拡大断面図
である。 １１・・・・・・オリフィスゲート、１２・・・・・・
放流管、１３・・・・・・スキンプレート、１４・・・
・・・上部水密ゴム、１７・・・・・・ゴム当り板、１
７ ａ・・・・・・当接面、１７ｂ・・・・・・先端側
面、１８・・・・・・噴流防止ゴム、２３・・・・・・
ラビリンス板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ゲートスキンプレー ）ｌ端の上部水密ゴムに当接する
   ゴム当り板の当接面を傾斜させて設け、上記ゴム当り板
   の一七記スキンブレーＩ−側の先端側面に且つ放流管り
   方位置で放流管側から順次、上記スキンプレートに対し
   て隙間を有するラビリンス板と上記スキンプレートに当
   接する噴流防止ゴｌ、とを設けたことを特徴とするオリ
   フィスゲートの上部水蜜構造。