JPS5929884B2 - ダム水位自動制御装置 - Google Patents

ダム水位自動制御装置

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JPS5929884B2
JPS5929884B2 JP51148082A JP14808276A JPS5929884B2 JP S5929884 B2 JPS5929884 B2 JP S5929884B2 JP 51148082 A JP51148082 A JP 51148082A JP 14808276 A JP14808276 A JP 14808276A JP S5929884 B2 JPS5929884 B2 JP S5929884B2
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JP
Japan
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water level
control
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amount
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JP51148082A
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清 新井
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はダム水位自動制御装置に係り、主として多目的
ダムにおける水位を制御するに際し、予め設定されてい
る基準水位以下で制御を開始する場合も、基準水位と制
御開始時点における水位との偏差を適当分に分割したス
テップ幅毎による単純な制御方式とし、基準水位到達後
においての急激な放流量の変化を及ぼさないようにする
と共に、多目的ダムにおける治水と制水との相反する要
求をも満足させるものとし、また、従来実施されていた
予想制御の見込み違いの修正をも可能にしたダム水位自
動制御装置に関するものである。
現在、多目的ダムでは通常、基準水位が予め設定されて
おり、この基準水位に対応した定水位に制御するため、
基準水位との偏差に応じた放流を行なつている。このよ
うな偏差比例式定水位制御方式は、第2図に示すように
、基準水位Hoからの偏差、例えばlcln毎にケ“一
トの開度ステップを定め、このステップに応じた放流量
Qoにより水位を一定に保つものである(ここにおいて
、通常はステップ数を20段階程度とし、かつステップ
と流量との関係は2次式関係となるが、説明の都合上ス
テップ数を5段階とし、ステップと流量との関係は直線
で示されている)。その際の水位H)ステップS)放流
量Qoの関係は第1表のようになる。第1表 しかし乍ら、洪水前は一般的に制水放流のため制限水位
以下で運用されており、したがつて、従来の制御方式に
よると基準水位HOまでデートを全閉し(このときの放
流量はゼロである)、基準水位HOに達するや否や定水
位制御を開始する。
即ち、第1図に示すように、時間tの経過とともに次第
に増加する流入量Qiによつて水位Hが上昇して基準水
位HOに達したときに、この基準水位HOを保とうとす
れば流入量Qiに比例した放流量QOとしなければなら
ない。とすれば、このときの放流量QOは増大しつつあ
る流入量Qiと合致するため、階段状に急増し、その結
果、ダム下流において人工洪水を生じさせ、人命財産に
重大な影響を及ぼす虞れがあつた。このため、基準水位
以下であつても、水位の上昇速度に応じて、換言すれば
流入量の時間的変化値を検出して水位変化を予想するこ
とによつてデート開度を制御する予想制御方式が、特公
昭44−23693号(特許第569284号)として
提案された。
この方式によると、急激大量な放流現象は解消されるが
、実施上種々の欠点の存することが明らかになつた。第
一に、基準値到達後の定水位制御に移行する際、放流量
は水位の時間的変化から、水位偏差のみに対応させるよ
うにするため、制御方式が変ること、第二に、予想制御
から定水位制御に変る際、放流量QOと流入量Qiとの
関係をみると、予想制御ではQO−Qi−αであるのに
対し、定水位制御ではQO−Qiとなるためα分が増加
すること(ここにαは、水位が基準水位以下にあるとき
に一水位の上昇速度換言すれば流入量の時間的変化値を
検出して水位変化を予想したときの水位偏差量である)
、第三に、時間的要素を含むため制御過程が複雑となる
こと、第四に、基準尿位到達以前において流入量Qiが
変化、特に減少した場合はその減少に幻応せずに、上昇
時における水位変化率と全く同じ比率で変化する放流量
QOO)ままであるため、水位が大きく下降して有効な
貯水量の確保が困難であり、特に基準水位到達後はとも
かく、基準水位到達直前において減少傾向になると、必
要とする水資源を大きく下回つた状態で貯水され、その
間の無効放流は著しいものとなること等である。そこで
、本発明は、叙上のような従来存した欠点に鑑み創出さ
れたものであり、その要旨は、水位の上昇変化を予想し
て基準水位以下の任意の水位から、放流量を流入量に比
し小さくした定水位j制御を開始して、基準水位と制御
開始時の水位との偏差を適当分に分割したステツプ幅毎
に応じて放流量を制御するとともに、水位制御中で水位
が下降する場合は、下降開始近くの水位を維持するため
、前記と同一のステツプ幅に対する放流量を制御開始時
におけるそれに比し小さくして制御し、また、水位が土
昇する場合は、その上昇開始時の水位と基準水位との偏
差を前記と同一のステツプ幅に分割してそれに応じて放
流量を制御し、かつ基準水位到達直前における放流量と
基準水位到達後における制御によるそれとをほぼ同量と
なるようにしたことを特徴とするものであつて、以下第
3図及び第4図を参照して本発明を詳細に説明すると次
のようである。
本発明は水位変化Δhとデート開度ステツプSとを、定
水位制御開始の時点の水位によつて関係づけるものであ
り、その一例として第3図に示すように、基準水位HO
に対しHO−50(:l!Lの水位から開始させ、かつ
SOからS5までの5段階のステツプSに等分した場合
について述べる。
第3図において、水位Hが単純に増加した場合の特性は
点線Aで示されており Δhが10αご)とに1ステツ
プずつ進行し、S5でちようど放流量QOの土限50w
1/Sになる。
このときの水位H1ステツプS,放流量QOの関係は第
2表のようになり、放流量QOを流入量Qiに比し小さ
くしてダム内で貯水しながらの定水位制御とするもので
ある。次に、水位Hが上昇してステツプSの進行中にあ
つて、水位Hが下降する場合について述べる。
例えば、点線Aに沿つてS3まで進行した時、水位が下
降すると、同一のステツプS幅にて点線Bに沿つて1C
を1ステツプとして放流量QOを減少せしめるべく、制
御開始時における放流量QOに比し小さくした放流量Q
Oに制御しながら、下降開始近くの水位Hを維持させる
。このように水位下降時に点線Aに沿つて減少させない
のは、水資源を有効に活用すべく水位Hを高く維持する
がためであり、図例ではHO−23CTILで放流量Q
Oがゼロとなる。このときの水位H1ステツプS1放流
量QOl特件線の関係は第3表のようになる。更に、点
線Bに沿つて下降中再び上昇した場合の水位H、ステツ
プS、放流量QO、特性線の関係は第4表のようになる
。フ 即ち、第3図におけるS3で点線Bに移行し、S1まで
水位Hが下降した時、再び水位Hが上昇すると基準水位
HOとS1の水位(HO−22CfrL)との差である
22cmを残りのステツプ数4で分割した点線Cに沿つ
て制御する。
これは、放流量QOと流入量Qiとの差を前記の定水位
制御におけるそれより小さくした定水位制御を開始する
ことを意味し、いずれにしても同一のステツプS幅にて
放流量QOを制御するものであり、かつ、基準水位HO
到達直前における放流量QOと基準水位HO到達後にお
けるそれとをほぼ同量となるようにする。このときの水
位Hの検出単位は1cmである故、分割したときの端数
は、例えば4捨5入するもので、第4表において水位H
の行のカツコ内は4捨5入した値である。また、第4図
に本発明のプロツク図が示されており、以下その機能を
順次説明すると、1はダム水位を検出する水位発信器、
2は定水位制御開始時の水位を記憶する記憶回路、3は
基準水位HOの設定器である。
4は基準水位HOと制御開始時の水位との差Δhをステ
ツプの段階数における最大値nで分割し、1ステツプに
対応する水位偏差の単位Δhを求める偏差演算回路で、
第3図に示された例ではn=5、Δh=10cmである
6はダム水位がΔh上昇する毎に1ステツプずつ進行さ
せる開放指令回路、7はダム水位が1格下降する毎に1
ステツプずつ差引く閉鎖指令回路である。
8はステツプと放流目標値Qを対応させるテーブルであ
る。
9はデート及びその付帯設備であり、Gはデート、Aは
デートGを開閉する操作部、PはデートGの開度の発信
器である。
10は発信器Pからのデート開度と水位Hとからデート
Gによる放流量QOを求める放流量演算回路、11はテ
ーブル8にて得られる出力である放流目標値Qと、放流
量演算回路10にて得られる出力である放流量QOとの
大小を比較し、等しくなるよう9の操作部Aに開閉信号
を与える比較指令回路である。
尚、このプロツク図は第3表に示される点線A一Bへの
移行するための回路であるが、第4表に示される点線A
−B−Cへの移行するための回路も、若干の回路を追加
することによつて容易に実現できることは理解できよう
したがつて、降水量の増大その他によつてダム内の水位
Hの上昇が予想されるとき、その上昇変化を予想して基
準水位HO以下の任意の水位Hから定水位制御を開始し
、その制御中で水位Hが下降する場合はそれを維持して
貯水するようにし、また、水位Hが上昇する場合は再び
定水位制御を開始するからダムの貯留余力を有効に利用
することによつて、ダム下流の人工洪水を防止すること
ができる。
また、基準水位HOに達した時は、常にちようど定水位
における最大放流量を制御することになるので、放流量
QOが急激に変化することはなく、基準水位HOに達し
た後の定流量制御や比率放流制御にスムーズに移行する
ことができる。
即ち、これは、水位が上昇するときでの定水位制御、更
に下降するときでの制御のいずれにあつても、基準水位
HOと制御開始時の水位との偏差を適当分に分割したス
テツプS幅毎に同一のものとして行なうから、時間的要
素を含まない単純な制御方式となり、基準水位HO到達
後における水位偏差に基づく定流量制御や比率放流制御
などの制御方式へのスムーズな移行をより一層容易なも
のとしているのである。水位Hが下降する場合は、1(
:l!Lステツプで放流量QOを減少させるよう、制御
開始時における放流量QOに比し小さくした放流量QO
に制御しながら下降開始近くの水位Hを維持するから、
流入水を無駄に放出することがなく、定水位制御開始時
にあつての水位H以上に水位Hを上昇させたままで維持
できるので、水資源の有効活用に大きく 5寄与する。
したがつて、制御開始時において予想した当初の流入量
Qiが制御中で変化した場合、特に流入量Qiが減少し
たときでは、当初の流入量Qiに対応した放流量QO(
7)ままとしておくと水位Hが急激に下降し、貴重な水
資源を捨てることになるのを有効に防止できる。その際
、次の洪水に備えてダム水位を下げたい場合は、第3図
における点線Bによらずに、点線Aに沿つてステツプを
下げればよいのは勿論である。一方、水位制御中で水位
が急激に上昇するとしても、そのときは放流量QOが大
きくなる定水位制御に移行されるから、いずれにしても
、制御中での流入量Qiの変化に対しての応答曲に優れ
、従来実施されていた予想制御における予想を超えた流
量変化への対応性にも優れたものである。
以上説明したように、本発明によれば、ダム下流の急激
な流量変化を防止することができると共に、水資源の有
効活用を図り、治水と利水との相反する要求を満足でき
て多目的ダムの価値を一層高めるばかりでなく、社会環
境の保護と、工業、経済の発展に寄与するところは大な
るものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の定水位制御方式による水位流量曲線を示
す説明図、第2図は従来の偏差比例式定水位制御方式の
説明図、第3図は本発明の制御方式の説明図、第4図は
本発明の実施例を示すプロツク図である。 1・・・・・・水位発信器、2・・・・・・記憶回路、
3・・・・・・設定器、4・・・・・・水位差演算回路
、5・・・・・・偏差演算回路、6・・・・・・開放指
7令回路、7・・・・・・閉鎖指令回路、8・・・・・
・テーブル、9・・・・・・デート及びその付帯設備、
10・・・・・・放流量演算回路、11・・・・・・比
較指令回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 水位の上昇変化を予想して基準水位以下の任意の水
    位から、放流量を流入量に比し小さくした定水位制御を
    開始して、基準水位と制御開始時の水位との偏差を適当
    分に分割したステップ幅毎に応じて放流量を制御すると
    ともに、水位制御中で水位が下降する場合は、下降開始
    近くの水位を維持するため、前記と同一のステップ幅に
    対する放流量を制御開始時におけるそれに比し小さくし
    て制御し、また、水位が上昇する場合は、その上昇開始
    時の水位と基準水位との偏差を前記と同一のステップ幅
    に分割してそれに応じて放流量を制御し、かつ、基準水
    位到達直前における放流量と基準水位到達後における制
    御によるそれとをほぼ同量となるようにしたことを特徴
    とするダム水位自動制御装置。
JP51148082A 1976-12-09 1976-12-09 ダム水位自動制御装置 Expired JPS5929884B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP51148082A JPS5929884B2 (ja) 1976-12-09 1976-12-09 ダム水位自動制御装置

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JP51148082A JPS5929884B2 (ja) 1976-12-09 1976-12-09 ダム水位自動制御装置

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JPS5372985A JPS5372985A (en) 1978-06-28
JPS5929884B2 true JPS5929884B2 (ja) 1984-07-24

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JP51148082A Expired JPS5929884B2 (ja) 1976-12-09 1976-12-09 ダム水位自動制御装置

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JP (1) JPS5929884B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6140086U (ja) * 1984-08-13 1986-03-13 トヨタ自動車株式会社 音響振動体を内蔵するシ−ト
JPS646624Y2 (ja) * 1983-08-05 1989-02-21
JPH0424705Y2 (ja) * 1984-08-24 1992-06-11

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS646624Y2 (ja) * 1983-08-05 1989-02-21
JPS6140086U (ja) * 1984-08-13 1986-03-13 トヨタ自動車株式会社 音響振動体を内蔵するシ−ト
JPH0424705Y2 (ja) * 1984-08-24 1992-06-11

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JPS5372985A (en) 1978-06-28

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