JPS5911127B2 - 河口堰の水位制御方式 - Google Patents

河口堰の水位制御方式

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JPS5911127B2
JPS5911127B2 JP3823176A JP3823176A JPS5911127B2 JP S5911127 B2 JPS5911127 B2 JP S5911127B2 JP 3823176 A JP3823176 A JP 3823176A JP 3823176 A JP3823176 A JP 3823176A JP S5911127 B2 JPS5911127 B2 JP S5911127B2
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JP
Japan
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water level
weir
control
outside
gate
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JP3823176A
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JPS52121932A (en
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哲 久保田
傑 小野寺
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、河口堰のゲート自動制御装置における埴土流
側の水位制御方式に関する。
河口堰ゲート自動制御装置は、層下流側水位(以下外水
位と称す)の潮位の変化、特に満潮時に外水位が埴土流
側水位(以下内水位と称す)より上昇した場合に、塩水
が遡上するのを防止し(埴土流の水の制水に影響を与え
ないようにするのに必要)、かつ、洪水時の治水機能を
備える構成になつている。
したがつて、平常時の定水位制御、干満制御、特に満潮
時の潮位が内水位より高5 くなつたときの全閉制御お
よび洪水時の定放流制御と全開制御等の制御モードがあ
る。このうち塩水の埴土流への遡上を防止しつつ内水の
排除を行なうのが干満制御であり、上流河川に多量の降
雨があつたとき、できるだけ内水位を低下させるの10
が洪水制御である。ところで、従来干満制御は、外水位
と内水位との差が所定の水位差以下となつたときに、ゲ
ートを閉じ、所定の水位差以上となつたときに、規定開
度までゲートを開き、内水排除を行なうように15制御
している。
すなわち、内水位≧外水位十αのとき調節または制水ゲ
ートを開、内水位<外水位十αのとき調節または制水ゲ
ートを閉とするように制御している(ただし、αは塩水
遡上防止のための水位差である。)。そしてゲート開制
御の場20合、下流域に対する影響を考慮した放流制限
を設け、ゲートを数センチメートル〜十数センチメート
ルに区切り、ある時間々’隔をおいて放流量を次第に増
大するのが、通常の方法である。このようにすると、内
水位は外水位によつて、25第1図に示すように変化す
るが(第1図のaは内水位、bは外水位、Xはゲート閉
操作点、Yはゲート開操作点、TPは基準水位(測定基
準水位)、Lは流入量が小さい区間、Mは堰流入量が大
きい区間)、もし、ここで埴土流の河川流域で短時間3
0に多量の降雨があると、堰流入量が急激に増加するた
め、内水位が急上昇し、埴土訛流域に対する影響を防ぐ
ために定められた制限水位を越えることになる。
これを防止するため、放流量を増加させると、層下流に
対する放流制限量を越え、人工x 洪水等の危険な状態
を招くばかりでなく、内水位に振動を生じたり、制御系
がハンチングしたりする。ウ1− また、潮位予測、堰流入量予測計算を行なつているゲー
ト自動制御装置では、予測が的中しなかつた場合に、こ
のように放流が追いつかない場合がある。
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点をなくし、堰
内水の放流動作を効率よく行なわせ、かつ、塩水が堰内
に遡上することがない河口堰の水位制御方式を提供する
ことにある。
本発明の特徴は、外水位が管理上から定まる堰内設定水
位(Hs)からあらかじめ設定された堰内外水位差設定
値(β)を差し引いた値(基準水位(TP))よりも低
いときは堰内水位を堰内設定水位(Hs)に保つように
定水位制御を行い、堰外水位が前記基準水位以上になつ
たときは堰外水位(HO)と前記βとの和を(HO+β
)を目標水位として堰内外水位差がβ以上となるように
堰外水位追従制御を行い、更に堰外水位の上昇などによ
つて堰外水位差がβ以上に保てなくなつたときはゲート
を全閉するように制御した点にある。
以下本発明を第2図、第3図に示した実施例および第4
図を用いて詳細に説明する。第2図は本発明の一実施例
を示す河口堰ゲート自動制御装置のプロツク図で、第3
図は本発明になる水位制御方式を説明するための第2図
のステツプ計算部の詳細プロツク図である。
第2図において、内水位aおよび外水位bは、それぞれ
水位計1,2で計測し、その計測データHi,HOをス
テツプ計算部3に入力する。ステツプ計算部3は、第3
図に示すように、定水位設定回路(定水位制御モード)
3a、制御水位計算回路(外水位追従制御モード)3b
、制御モード切替器3c、ステツブ計算回路3dおよび
制御モード切替回路3eより構成されていて、定水位制
御モードの場合は、オペレータが設定した定水位制御の
堰内設定水位Hsを定水位設定回路3aで読みとり、そ
れを2進数に交換後、制御モード切替器3cを経て、ス
テツブ計算回路3dに入力し、通常の定水位制御を行な
うっ外水位追従制御モードの場合は、制御水位計算回路
3bで、あらかじめ設定された内外水位差設定値β(通
常5〜10m)と、外水位計2での計測データHOから
、追従制御の制御水位Hisを次式により計算する。経
て、ステツプ計算回路3dに入力し、その出力により堰
外水位追従制御を行なう。
制御モード切替器3cの切替えは、内外水位計測データ
Hi,HO、上流河川よりの流入量Q1、堰流入量Q′
i等の水理条件を入力とする制御モード切替回路3eの
指令により自動的に行なうか、または、オペレータの指
定MによO手動により行なう。ステツプ計算回路3dは
、HiおよびHsまたはHisを入力とし、例えば堰外
水位追従制御中でHisが与えられている場合は、次式
によりステツプiを計算する。ここに、△H:1ステツ
プの水位偏差 ただし、lステツブ水位偏差ΔHは、定水位制御で使用
する値より大きくし、Hisと田に差が生じたとき、早
くHisに戻すようにする。
ステツプ計算回路3dの出力1は、目標放流量計算部4
に入力し、目標放流量QO(=Ki2,Kは常数)を計
算し、その出力QOを各制水ゲートの目標開度と開度配
分を計算するゲート開度配分計算部5に入力する。そし
て第2図に示すように、ゲート開度配分計算部5の出力
Al,A2・・・・・・・・・ Anにより、例えば出
力Anにおいては、n号ゲート制御装置6−nを操作し
、n号ゲートJヨ黷獅■J度配分量に応じて開閉し、その
開度をn号ゲート開度計8−nにて計測し、その開度信
号Anをゲート開度配分計算部5に帰還し、閉ループ制
御を行なう。ここで潮位にほぼ等しい堰外水位(HO)
が干潮から満潮に向つて変化する部分につき本実施例の
動作を説明する。堰外水位(HO)が堰内設定水位(H
s)(通常、この値は堰の管理水位に設定する。
)と内外水位差設定値(β)との差(基準水位)よりも
小さい場合、すなわちの範囲では堰外水の逆流の心配は
無いので、堰内設定水位(Hs)を目標値として堰内水
位の定水位制御を行う。
このときのステツプiは堰内水位(Hl)とHs及び(
2)式よりステツプに対する目標放流量QOが計算され
、このQOに実際の放流量が等しくなるように各ゲート
が開閉制御される。
この間は、第4図の区間Zに相当する。次に堰外水位が
上昇し HO二Hs−β ゜゜゜゜゜゛゜゛゜゜゜
゛゜゜゜(5)となることを制御モード切替回路3e(
第3図)で検知すると制御モード切替器3cを調整して
、制御の目標水位を定水位制御時の堰内設定水位(Hs
)から堰外水位追従制御の目標水位((1)式のHis
)に切替える。
更に堰外水位(HO)が上昇すると制御の目標水位(H
is)も上昇するため、この時点まで堰内水水位(Hl
)がほぼ一定と考えればゲートは閉方向に制御され流入
量Qi′と放流量Q♂のバランスがくずれ(QO′〉Q
dの関係となる。
)堰内水位は上昇する。その後、堰内水位HiがHO+
,β以上となつた点で流入量Qi′と放流量Qdがバラ
ンスするようにステツブiによりゲートの開閉制御を行
う。この間は、第4図の区間Dに相当する。なお、堰上
流からの流入量Qiが少なく、満潮時の外水位HOの上
昇に対して、内水位Hiが追従できなくなり、βなる水
位差を保つことができなくなると、第3図の制御モード
切替回路3eで、Hi<HO+β ・・・
・・・・・・・・・・・・(6)なることを検出し、信
号Crをゲート開度配分計算部5に入力し、計算部5よ
り全制水ゲートおよび調節ゲート(図示省略)を全閉さ
せる全閉信号を出すようにする。そして各ゲートを各ゲ
ートの開度信号が零となるまで、閉方向に制御する。上
記した本発明の実施例によれば、各制水ゲートを水位偏
差によりステツプ状に開閉するので、急激な放流をする
ことなく、堰上流側の水の排除ができる。第4図は本発
明の実施例による場合の堰外水位と堰内水位との層係線
図で、堰外水位が干満によりaのように変つた場合に、
堰内水位はb′のようになり、従来例(第1図参照)の
場合より好ましい内水位の制御ができることがわかる。
ただし、A,C,Dは本発明の実施例による追従制御区
間、B,Eはゲート全閉制御区間(従来と同様)、Zは
定水位制御区間、TPは河口堰の水位測定の基準水位で
ある。第5図は本発明の実施例による場合の制御結果記
録の一例で、第5図で、aは堰内水位、b′は堰外水位
、dは堰からの総合放流量、eは堰への流入量を示す曲
線である。A,Cの区間は、本発明の実施例により各制
水ゲートをステツプ状に開閉制御している区間で、βな
る水位差とそのときのステツプに相当する水位偏差をも
つて、外水位に対し、内水位が正しく追従していること
がわかる。また、流入量が増加しても、従来方式の場合
に見られる内水位の上昇は認められない。
そして第5図E点は、Hi>HO+βの関係を満足しな
くなつた点で、この点からは第3図の制御モード切替回
路3eからの信号Crによつて、全ゲートの全閉制御を
行ない、塩水の遡上を防止している。従つてE点から、
外水位が下降し、Hi>HO+βの関係を満足するF点
に達するまでのB区間においては、堰放流量は零になつ
ている。そしてF点に達すると、H1〉HO+βの関係
を満足していることを、制御モード切替回路3eが検出
して、再び各制水ゲートの開閉制御を行ない、C区間に
示してあるように内水位と外水位との差がβになるよう
に制御される。従つて本発明の実施例によれば、堰内水
の排除は、急激な放流をすることなく、常に効率よく行
なうので、堰上流の降雨量が多い場合でも、下流域に人
工洪水を起すことがなく、また、満潮時の塩水の遡上は
防止される。なお、第2図、第3図の実施例においては
、河口堰において、内水の排除が潮位変化によつて影響
を受けるのを防止する場合について説明したが、河川堰
、取水堰の場合でも、外水位が潮位によつて変化する場
合は、本発明の適用が可能であり、効果は同一である。
以上説明したように、本発明によれば、堰内水の放流動
作が効率よく行なわれ、がつ、塩水の遡上が防止できる
という顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の河口堰ゲート自動制御装置を用いた場合
の干潮制御における堰外水位と堰内水位の関係を示す線
図、第2図は本発明の河口堰ゲート自動制御装置の一実
施例を示すプロツク図、第3図は第2図のステツプ計算
部の一実施例を示す詳細プロツク図、第4図は本発明に
よる干満制御の場合の堰外水位と堰内水位の関係を示す
線図、第5図は本発明を用いた場合の制御結果記録の一
例を示す線図である。 符号の説明、1,2・・・・・・水位計、3・・・・・
・ステツブ計算部、3a・・・・・・定水位設定回路(
定水位制御モード)、3b・・・・・・制御水位計算回
路(外水位追従制御モード)、3c・・・・・・制御モ
ード切替器、3d・・・・・・ステツプ計算回路、3e
・・・・・・制御モード切替回路、4・・・・・・目標
放流量計算部、5・・・・・・ゲート開度配分計算部、
6−1〜6nn・・・・・・ゲート制御装置、7一1〜
7一n・・・・・・ゲート、8−1〜8一n・・・・・
・ゲート開度計。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 河口堰の堰内外水位を計測してゲート制御をおこな
    うものにおいて、前記計測された堰外水位(Ho)があ
    らかじめ定められた基準水位(Hs−β)よりも低い場
    合は前記堰内水位(Hi)を堰内設定水位(Hs)を目
    標水位として定水位制御し、前記堰外水位(Ho)が基
    準水位(Hs−β)以上の場合は堰内目標水位として堰
    内外水位差を堰内外水位差設定値β以上に保ちつつ堰内
    水位(Hi)を堰外水位追従制御し、前記堰外水位(H
    o)と前記堰内外水位差設定値βとの和が前記堰内水位
    (Hi)よりも大きくなつたときはゲートを全閉制御す
    るようにしたことを特徴とする河口堰の水位制御方式。
JP3823176A 1976-04-07 1976-04-07 河口堰の水位制御方式 Expired JPS5911127B2 (ja)

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JP3823176A JPS5911127B2 (ja) 1976-04-07 1976-04-07 河口堰の水位制御方式

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JP3823176A JPS5911127B2 (ja) 1976-04-07 1976-04-07 河口堰の水位制御方式

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JPS52121932A JPS52121932A (en) 1977-10-13
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5552418A (en) * 1978-10-09 1980-04-16 Hitachi Ltd Method of controlling to prevent brine from counterflowing at river-mouth dam

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JPS52121932A (en) 1977-10-13

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