JPS5929841B2 - ガラスレンズにコスメテイツク・カラ−・コ−テイングした光学部材 - Google Patents
ガラスレンズにコスメテイツク・カラ−・コ−テイングした光学部材Info
- Publication number
- JPS5929841B2 JPS5929841B2 JP55122840A JP12284080A JPS5929841B2 JP S5929841 B2 JPS5929841 B2 JP S5929841B2 JP 55122840 A JP55122840 A JP 55122840A JP 12284080 A JP12284080 A JP 12284080A JP S5929841 B2 JPS5929841 B2 JP S5929841B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- layer
- base material
- mgf2
- color coating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B1/00—Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
- G02B1/10—Optical coatings produced by application to, or surface treatment of, optical elements
- G02B1/11—Anti-reflection coatings
- G02B1/113—Anti-reflection coatings using inorganic layer materials only
- G02B1/115—Multilayers
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
- Eyeglasses (AREA)
- Optical Filters (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、ガラスレンズ基材にファッション性の良いコ
スメテイツクカラーコーテイングを施した光学部材に関
する。
スメテイツクカラーコーテイングを施した光学部材に関
する。
従来から知られている眼鏡用カラーレンズは、ガラスレ
ンズ自体が着色したものや、無色の透明レンズにカラー
コーティングしたものなどである。
ンズ自体が着色したものや、無色の透明レンズにカラー
コーティングしたものなどである。
前者のレンズは、眼鏡に使用した場合、レンズの度数に
よる肉厚の変化のため、レンズの色調に濃度差が生じ、
ファッション性をそこなう欠点がある。また後者のレン
ズは、主に遮光用として使用することが多く、着色濃度
も比較的濃く、色の種類も遮光用として生理光学的に適
したものに選別されてきている。本発明の目的は、眼鏡
装用の際のファッション性を重視し、装用者の目もとを
美しく映えらせる淡いピックのカラーコーティング被膜
で、しかも分光反射率特性が良好で、機械的強度が強く
、経時変化が少なく、かつ密着性の優れた被膜をガラス
レンズ基材に施した光学部材を提供することである。
よる肉厚の変化のため、レンズの色調に濃度差が生じ、
ファッション性をそこなう欠点がある。また後者のレン
ズは、主に遮光用として使用することが多く、着色濃度
も比較的濃く、色の種類も遮光用として生理光学的に適
したものに選別されてきている。本発明の目的は、眼鏡
装用の際のファッション性を重視し、装用者の目もとを
美しく映えらせる淡いピックのカラーコーティング被膜
で、しかも分光反射率特性が良好で、機械的強度が強く
、経時変化が少なく、かつ密着性の優れた被膜をガラス
レンズ基材に施した光学部材を提供することである。
従来から、金（Ａｕ）の薄膜は、その膜厚により色調が
微妙に変化することが知られている。
微妙に変化することが知られている。
しかし、Ａｕのみをガラスヘ蒸着した場合、その被膜の
機械的強度は弱く、眼鏡等の厳しい使用には耐えられな
いものであつた。そこで本発明では、上記の欠点を除く
ため、次のようにして被膜を形成し、良好な結果を得た
。
機械的強度は弱く、眼鏡等の厳しい使用には耐えられな
いものであつた。そこで本発明では、上記の欠点を除く
ため、次のようにして被膜を形成し、良好な結果を得た
。
まず、被膜全体のカラスヘの付着強度を強くするために
、第１層にＭｇＦ２の膜を使用した。次にカラーコーテ
ィングのためのＡｕを含む混合膜とＭｇＦ２の膜とから
成る第２層を形成することにより、Ａｕを含む混合膜を
ＭｇＦ、の膜の間に挾む膜構成とした。これによると、
各層相互の密着性もよく、被膜全体としてもガラスヘの
密着性だけでなく、機械的強度や耐久性も大幅に向上し
た。それで、このカラーコーティングは、眼鏡等への応
用にも十分耐えられるものとなつた。また被膜のカラー
濃度や色調は、Ａｕを含む混合膜を厚くするか、前記第
２層の形成を２回以上繰り返すか、あるいは前記混合膜
の混合比を変えることによつて、所望の条件に適合する
ことができた。そしてこの混合比は、重量でＡｕ３〜１
００％、ＭＯＯ〜９６％、ＴｉＯ〜２０％であるのが良
好であるが、特にＡｕ３〜３３％、ＭＯ６６〜９６％、
Ｔｉｌ〜１０％が好適である。さらに、被膜の最外層の
第３層は、ＭｇＦ２を光学的膜厚でλ／４形成すること
によるマジエンタ色の干渉色を持つ反射防止コートであ
り、これによりガラス面の反射を軽減することができる
。
、第１層にＭｇＦ２の膜を使用した。次にカラーコーテ
ィングのためのＡｕを含む混合膜とＭｇＦ２の膜とから
成る第２層を形成することにより、Ａｕを含む混合膜を
ＭｇＦ、の膜の間に挾む膜構成とした。これによると、
各層相互の密着性もよく、被膜全体としてもガラスヘの
密着性だけでなく、機械的強度や耐久性も大幅に向上し
た。それで、このカラーコーティングは、眼鏡等への応
用にも十分耐えられるものとなつた。また被膜のカラー
濃度や色調は、Ａｕを含む混合膜を厚くするか、前記第
２層の形成を２回以上繰り返すか、あるいは前記混合膜
の混合比を変えることによつて、所望の条件に適合する
ことができた。そしてこの混合比は、重量でＡｕ３〜１
００％、ＭＯＯ〜９６％、ＴｉＯ〜２０％であるのが良
好であるが、特にＡｕ３〜３３％、ＭＯ６６〜９６％、
Ｔｉｌ〜１０％が好適である。さらに、被膜の最外層の
第３層は、ＭｇＦ２を光学的膜厚でλ／４形成すること
によるマジエンタ色の干渉色を持つ反射防止コートであ
り、これによりガラス面の反射を軽減することができる
。
また、これに代えてＺｒＯ２をλ／２、続いてＭｇＦ２
をλ／４積層することにより、より低反射の反射防止コ
ートにすることができることがわかつた。そして以上に
述べた被膜を真空蒸着等の薄膜形成方法によつてガラス
レンズ基材の上に形成して所期の光学部材を作成したも
のである。本発明の実施例を図に基づいて詳述する。
をλ／４積層することにより、より低反射の反射防止コ
ートにすることができることがわかつた。そして以上に
述べた被膜を真空蒸着等の薄膜形成方法によつてガラス
レンズ基材の上に形成して所期の光学部材を作成したも
のである。本発明の実施例を図に基づいて詳述する。
本発明の全ての実施例では、屈折率１．５２３、アツベ
数５８のクラウンガラスレンズを用いている。
数５８のクラウンガラスレンズを用いている。
実施例 １
第１図において、ガラスレンズ基材１を清浄後、５×１
０−５Ｔ０ｒｒ以下の圧力で基材温度を３５０℃以上に
保つて、該基材上にＭｇＦ２を光学的膜厚がλ／４（λ
＝４６０〜５６０ｎｍ、後述のλも同じ）の膜厚になる
まで、真空蒸着等により膜形成して第１層Ａを形成する
。
０−５Ｔ０ｒｒ以下の圧力で基材温度を３５０℃以上に
保つて、該基材上にＭｇＦ２を光学的膜厚がλ／４（λ
＝４６０〜５６０ｎｍ、後述のλも同じ）の膜厚になる
まで、真空蒸着等により膜形成して第１層Ａを形成する
。
このＭｇＦ２膜の形成によつて、ガラスレンズ基材１と
コーテイング被膜との密着性を良くすることができる。
該膜形成後、Ａｕ．ＭＯ．Ｔｉの重量比２：６０：１の
混合膜を遮光率で４％まで膜形成して止め、その上にＭ
ｇＦ２の膜を形成して、光学的膜厚がλ／４になるよう
に第２層Ｂを形成する。続いて該層の上にこれと同様の
膜構成の第３層Ｂ″を形成してカラー濃度を濃くする。
さらに該層の土にＭｇＦ２を光学的膜厚λ／４に膜形成
し、反射防止膜の第４層Ｃを形成する。
コーテイング被膜との密着性を良くすることができる。
該膜形成後、Ａｕ．ＭＯ．Ｔｉの重量比２：６０：１の
混合膜を遮光率で４％まで膜形成して止め、その上にＭ
ｇＦ２の膜を形成して、光学的膜厚がλ／４になるよう
に第２層Ｂを形成する。続いて該層の上にこれと同様の
膜構成の第３層Ｂ″を形成してカラー濃度を濃くする。
さらに該層の土にＭｇＦ２を光学的膜厚λ／４に膜形成
し、反射防止膜の第４層Ｃを形成する。
本実施例によれば、被膜の機械的強度が高く、かつ経時
変化が少なく、反射色がマジエンタ色で再現性のよいコ
スメテイツクカラーコーテイング被膜をガラスレンズ基
材に施した光学部材が得られた。実施例 ２ 第２図において、ガラスレンズ基材１を清浄後、５×１
０−５Ｔ０ｒｒ以下の圧力で、基材温度を３５０℃以上
に保つて、該基材上にＭｇＦ２を光学的膜厚がλ／４と
なるように第１層Ａを形成する。
変化が少なく、反射色がマジエンタ色で再現性のよいコ
スメテイツクカラーコーテイング被膜をガラスレンズ基
材に施した光学部材が得られた。実施例 ２ 第２図において、ガラスレンズ基材１を清浄後、５×１
０−５Ｔ０ｒｒ以下の圧力で、基材温度を３５０℃以上
に保つて、該基材上にＭｇＦ２を光学的膜厚がλ／４と
なるように第１層Ａを形成する。
続いて、Ａｕ，．ＭＯ，．Ｔｉの重量比２：６０：１を
遮光率で４％まで膜形成し、その上にＭｇＦ２の膜を形
成して、光学的膜厚がλ／４になるような膜構成の第２
層Ｂを形成する。次いで該層の上に遮光率２％の前記混
合膜とＭｇＦ２膜とを形成して、光学的膜厚がλ／４と
なるような第３層Ｂ″Ｔｈ形成する。さらに、その上に
ＺｒＯ２をλ／２、ＭｇＦ２をλ／４膜形成し、反射防
止膜の第４層Ｃを形成する。尚、ＺｒＯ２をλ／２膜形
成する途中で微量のＭｇＦ２膜を挟むと、反射防止効果
は更に向上する。本実施例によれば、被膜の機械的強度
が高く、かつ経時変化が少なく、反射色が緑色で、しか
も低反射の再現性のよいコスメテイックカラーコーテイ
ング被膜をガラスレンズ基材に施した光学部材が得られ
た。
遮光率で４％まで膜形成し、その上にＭｇＦ２の膜を形
成して、光学的膜厚がλ／４になるような膜構成の第２
層Ｂを形成する。次いで該層の上に遮光率２％の前記混
合膜とＭｇＦ２膜とを形成して、光学的膜厚がλ／４と
なるような第３層Ｂ″Ｔｈ形成する。さらに、その上に
ＺｒＯ２をλ／２、ＭｇＦ２をλ／４膜形成し、反射防
止膜の第４層Ｃを形成する。尚、ＺｒＯ２をλ／２膜形
成する途中で微量のＭｇＦ２膜を挟むと、反射防止効果
は更に向上する。本実施例によれば、被膜の機械的強度
が高く、かつ経時変化が少なく、反射色が緑色で、しか
も低反射の再現性のよいコスメテイックカラーコーテイ
ング被膜をガラスレンズ基材に施した光学部材が得られ
た。
次に、本発明実施例と参考例とのコーテイング被膜の構
成と、その透過率（％、５２０ｎｍ）及び鉛筆硬度とを
表示する。
成と、その透過率（％、５２０ｎｍ）及び鉛筆硬度とを
表示する。
基材にＡｕだけを透過率が８０％になるまで膜〉形成し
た参考例Ｒの場合は鉛筆硬度がＨＢに過ぎないが、実施
例第１番は上記の実施例１に該当し、また実施例第４番
は上記の実施例２に該当するもので、透過率も鉛筆硬度
も大いに向上する。
た参考例Ｒの場合は鉛筆硬度がＨＢに過ぎないが、実施
例第１番は上記の実施例１に該当し、また実施例第４番
は上記の実施例２に該当するもので、透過率も鉛筆硬度
も大いに向上する。
なお、Ａｕを含む混合膜において、ＭＯの代り，にＷ，
．Ｔａを、またＴｉの代りにＶ．Ｚｒ．Ｃｒ、Ｒｈ．Ｐ
ｔ等の金属を使用することができる。
．Ｔａを、またＴｉの代りにＶ．Ｚｒ．Ｃｒ、Ｒｈ．Ｐ
ｔ等の金属を使用することができる。
第１図及び第２図はそれぞれ本発明の第１実施例及び第
２実施例の一部の拡大断面図である。 １・・・・・・ガラスレンズ基材、Ａ・・・・・・Ｍｇ
Ｆ２膜の第１層、Ｂ・・・・・・Ａｕを含む混合膜とＭ
ｇＦ２膜とからなる第２層、Ｂ′，ビ・・・・・・Ａｕ
を含む混合膜とＭｇＦ２膜とからなる第３層、Ｃ，Ｃζ
・・・・・ＭｇＦ２膜又はＺｒＯ２膜とＭｇＦ２膜とか
らなる反射防止層。
２実施例の一部の拡大断面図である。 １・・・・・・ガラスレンズ基材、Ａ・・・・・・Ｍｇ
Ｆ２膜の第１層、Ｂ・・・・・・Ａｕを含む混合膜とＭ
ｇＦ２膜とからなる第２層、Ｂ′，ビ・・・・・・Ａｕ
を含む混合膜とＭｇＦ２膜とからなる第３層、Ｃ，Ｃζ
・・・・・ＭｇＦ２膜又はＺｒＯ２膜とＭｇＦ２膜とか
らなる反射防止層。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ ガラスレンズの基材の上に、膜厚がλ／４（λ＝４
６０〜５６０ｎｍ）のＭｇＦ＿２の第１層と、混合比が
重量％でＡｕ３〜３３％、Ｍｏ６６〜９６％、Ｔｉ１〜
１０％から成る混合膜と、その上のＭｇＦ＿２の膜とが
λ／４となる第２層と、及び膜厚がλ／４のＭｇＦ＿２
か、又はλ／２のＺｒＯ＿２の上にλ／４のＭｇＦ＿２
の反射防止用の第３層とを順次積層して成ることを特徴
とする、ガラスレンズ基材にコスメテイツクカラーコー
テイングした光学部材。 ２ 前記の第２層の膜形成を２回以上積層してなること
を特徴とする特許請求の範囲第１項記載のガラスレンズ
基材にコスメテイツクカラーコーテイングした光学部材
。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55122840A JPS5929841B2 (ja) | 1980-09-04 | 1980-09-04 | ガラスレンズにコスメテイツク・カラ−・コ−テイングした光学部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55122840A JPS5929841B2 (ja) | 1980-09-04 | 1980-09-04 | ガラスレンズにコスメテイツク・カラ−・コ−テイングした光学部材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5746201A JPS5746201A (en) | 1982-03-16 |
| JPS5929841B2 true JPS5929841B2 (ja) | 1984-07-24 |
Family
ID=14845923
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP55122840A Expired JPS5929841B2 (ja) | 1980-09-04 | 1980-09-04 | ガラスレンズにコスメテイツク・カラ−・コ−テイングした光学部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5929841B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0445314Y2 (ja) * | 1985-01-25 | 1992-10-26 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62137805A (ja) * | 1985-12-12 | 1987-06-20 | 株式会社村田製作所 | 負特性積層チップ型サーミスタ |
| JPS63161402A (ja) * | 1986-12-24 | 1988-07-05 | Asahi Optical Co Ltd | ピンク着色反射防止膜 |
| JPS63163303A (ja) * | 1986-12-25 | 1988-07-06 | Asahi Optical Co Ltd | 光学部材用吸収性反射防止膜 |
-
1980
- 1980-09-04 JP JP55122840A patent/JPS5929841B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0445314Y2 (ja) * | 1985-01-25 | 1992-10-26 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5746201A (en) | 1982-03-16 |
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