JPS5929762Y2 - タンデム圧延装置用張力制御装置 - Google Patents

タンデム圧延装置用張力制御装置

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JPS5929762Y2
JPS5929762Y2 JP1978137543U JP13754378U JPS5929762Y2 JP S5929762 Y2 JPS5929762 Y2 JP S5929762Y2 JP 1978137543 U JP1978137543 U JP 1978137543U JP 13754378 U JP13754378 U JP 13754378U JP S5929762 Y2 JPS5929762 Y2 JP S5929762Y2
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JP
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tension
correction signal
rolling
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rolling mill
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JP1978137543U
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JPS5555204U (ja
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正晴 野口
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株式会社東芝
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【考案の詳細な説明】 本考案は鉄鋼等の圧延設備においてタンデム圧延を行な
う際に用いられる張力制御装置に関するものである。
タンデム圧延とは、第1図に示すように圧延材1が少な
くとも2台の圧延機2,3に同時に噛み込まれる圧延を
言う。
タンデム圧延では、上流側圧延機2の出側材料速度と下
流側圧延機3の入側材料速度に不平衡が生ずると圧延材
1には張力又は圧縮力が働く。
この張力又は圧縮力を制御するのが張力制御であり、圧
延機2,3のロール回転数を制御して張力が目標値にな
るように制御する方法が一般的に採用されている。
張力制御の方式には種々あるが、圧力トルクメモリ一方
式を例にとって、圧延機3を基準回転数で回転させ圧延
機2のロール駆動用直流電動機5の速度を制御する場合
について説明する。
圧延機2のロール駆動用電動機5に働く圧延トルクGi
+(kg/7FL)は、圧延機2と電動機5とのギヤー
比を1:1とすると、 で与えられる。
ここでφ:電動機界磁磁束〔Wb〕 ■a:電動機電機子電流(A) N:電動機回転速度(rpm) dN/di : 加減速率(rpm/5ec)K1−に
4:定数 である。
(1)式の第1項は電動機出力トルク、第2項は加速ト
ルク、(K3N+に4)はロストルクを表わす。
いま、圧延材1が圧延機2に噛み込まれているが、いま
だ圧延機3には噛み込まれていないときの圧延トルクG
Rを(1)式により求めれば、この圧延トルクは無張力
状態での電動機5の圧延トルクであって、これを無張力
時圧延トルクGOMとする。
タンデム圧延中に圧延機2,3間において圧延材1に働
く全張力T(kg、lは、圧延機2の圧延ロールの半径
をR(m)とすると、 で与えられる。
第2図は、圧延トルクメモリ一方式のブロック線図を示
す。
圧延トルク演算回路11では、圧延機2のロール駆動用
電動機5の電機子電流Ia、界磁磁束φ、回転数Nを入
力して(1)式により圧延機2の圧延トルクGRを演算
する。
圧延トルクメモリー回転12では、圧延材1が圧延機3
に噛み込む前の圧延トルクGRを無張力時圧延トルクG
OMとしてメモリーする。
タンデム圧延中においては、圧延トルク差演算器13に
より、圧延トルク演算回路11の出力である圧延トルク
GRと圧延トルクメモリー回路12の出力である無張力
時圧延トルクGOMとの差GOM GRが演算サレ、
その差GOM GRと圧延機2の圧延ロール半径Rが
張力演算回路14に入力されて圧延材1に働く全張力T
が(2)式により演算される。
ユニット張力演算回路15では張力演算回路14の出力
である圧延材1に働く全張力Tと圧延機2,3間の圧延
材の断面積AC77+″〕とを入力として圧延材1に働
く単位面積当りの張力(以下ユニット張力という)JT
(kg/m”:)を演算する。
さらに、ユニット張力偏差演算回路16では、圧延材1
1こ働くユニット張力JTを目標ユニット張力A T
REp (kV′m” )と比較し、偏差JT−ATR
EFを求める。
比例積分制御回路17では、偏差JT 7J’rREF
’に比例積分演算を加える。
即ち、K5.に6を定数としたとき、 で得られるJNを出力し、このANを圧延機の速度制御
装置に供給する。
速度制御装置(図示しない)では供給された速度補正信
号を速度基準に加えて、その和に基づいて電動機5の速
度を制御する。
即ち、JT−JTREF>Oのときには電動機5の速度
を上昇させて張力を減少させ、逆にAT−#TRBF<
Oのときには電動機5の速度を低下させて張力を増加さ
せる。
このように電動機5の速度を制御することにより、圧延
材1の張力が目標値に保たれるよう張力制御が行なわれ
る。
以上、圧延トルクメモリ一方式について述べたが、その
他の、種々発表されている張力制御方式においても、圧
延材1のユニット張力を求める方法こそ異なるものの、
ユニット張力から速度補正信号JNを得る方法は、上記
と略同様である。
従って、一般に張力制御装置は、第3図のように圧延材
に働く張力を検出する張力検出装置21(圧延トルクメ
モリ一方式の場合には、第2図に一点鎖線で囲んだ部分
、即ち圧延トルク演算回路11゜圧延トルクメモリー回
路12、圧延トルク差演算回路13、張力演算回路14
及びユニット張力演算回路が圧延張力検出装置21に相
当する。
)と、張力検出装置21によって検出された張力を目標
張力と比較して偏差を求め前記偏差lこ比例積分演算を
加えて補正信号を出力する回路22(ユニット張力偏差
演算回路16及び比例積分制御回路17がこれに相当す
る。
)との組合せとして表わされる。
ところで、第4図にユニット張力ATと圧延トルクGR
との関係を示すように、JT<0の負の領域においては
、(2)式が成り立たず、ATの変化分(こ比較して圧
延トルクGRの変化分が小さくなる。
さらに、圧延機2,3間にループが発生すると、ATと
GR,とは、圧延機2の出側材料速度と圧延機3の入側
材料速度との関係やループ量とは無関係に、略一定とな
る。
従って、従来の張力制御方式では、第5図に実線で示す
ようにATloのとき、即ち圧延材1に張力が働いてい
るときには、張力制御系のゲインは一定となりユニット
張力ATの変化に応じて圧延機2の電動機5の速度を制
御し、ユニット張力、(Tが目標値JTREFとなるよ
うに張力制御が行なわれ、張力制御装置は所要の機能を
発揮するが、第5図に一点鎖線で示したようにひとたび
ATくO即ち圧延材1に圧縮力が働くようになると、ユ
ニット張力、(Tの変化分に比較して圧延トルクGfL
の変化分が小さくなるため張力制御系のゲインが低くな
って張力制御の応答が遅くなり、このためユニット張力
ATはなかなか目標値JTREFに制御されず、圧延材
1に圧縮力が働いている時間が長くなり、ついにはルー
プを発生してしまい適切な制御ができなくなるばかりで
なく、異常ループが発生して危険な状態となる。
従って、従来の張力制御方式では目標ユニット張力JT
REFをあまり低く設定することができず、圧延材の寸
法、形状等の関係上目標ユニット張力を低く設定したい
場合に使用することができないという問題があった。
本考案は、従来の装置の上記のような問題を解決すべく
なされたもので、張力がある一定値以下となったときに
は張力を速やかに増大させるように圧延機の速度を制御
する一定の信号を発生して、この信号を従来の補正信号
(検出された張力と目標値との差を比例積分して得られ
るもの)に重畳し、重畳して得られる合成信号より電動
機の速度を制御することによって、異常ループの発生を
防止し得るようにした張力制御装置を提供することを目
的とするものである。
以下、本考案の一実施例について説明する。
第6図は、本考案に係る張力制御装置の一実施例を示す
ブロック線図である。
同図において、一点鎖線で囲んだ部分は、第3図に示し
た従来の張力制御装置と略同様に構成されている。
即ち、第6図において、21は圧延機2,3相互間にお
いて圧延材1に働くユニット張力JTを検出する張力検
出装置22は張力検出装置によって検出されたユニット
張力、(Tを目標ユニット張力JTREFと比較して偏
差を求めこの偏差に比例積分演算を加えて主速度補正信
号、(Nを出力する主速度補正信号回路である。
31はユニット張力比較回路で、この回路31には張力
検出装置21により出力されたユニット張力ATが入力
として与えられ、そのユニット張力、(Tが目標張力J
TREFよりも低い一定の値、(T1以下となるとスイ
ッチSWを閉じる信号を与え、次いでユニット張力JT
が別のある一定値AT2以上になるとスイッチSWを開
く信号を与える。
補助速度補正信号源32は、ある一定の信号JNIを常
に発生しているものである。
スイッチSWが閉じている間この信号JNIが補助速度
補正信号として速度補正公演算器33に与えられる。
速度補正公演算器33は、主速度補正信号回路17の出
力である主速度補正信号JNと、上記一定の補助速度補
正信号JNIとの差JN−JNIを演算し、この差を合
成速度補正信号として出力する。
この合成速度補正信号は、速度基準の補正分として圧延
機2のロール駆動用電動機5の速度制御装置に与えられ
る。
以上のうち、ユニット張力比較回路31.補助速度補正
信号源32及びスイッチSWにより、一定の補助速度補
正信号を出力する補助速度補正回路23が構成されてい
る。
上記のような張力制御装置を用いれば、ユニット張力A
Tが第7図aの様に時刻t1においである一定値AT1
以下になると、第7図すに示すような一定値の補助速度
補正信号AN1が第7図Cに示すような主速度補正信号
、(Hに重畳されて、第7図dに示すような合成速度補
正信号AN−JNIが得られ、この合成速度補正信号が
電動機5の速度制御装置に供給されるので、電動機5が
急激に減速され、圧延材に働く張力が速やかに増加する
従って、圧延材1に圧縮力が働く状態になりにくく、ま
たそのような状態になったとしても圧延材1に張力が働
く状態に速やかに復帰する。
このように、圧延材1に働くユニット張力JTが増加し
て、時刻t2において別の一定値JT2を越えると、ス
イッチSWが開路し、その後の合成速度補正信号はJN
に等しくなる。
尚図示の実施例では、JTIとJT2とは異なる値であ
るが、ATlとJT2とは互いに等しくともよい。
また、図示の実施例では、補助速度補正信号JNIは第
7図すの如く連続した一定値の信号として説明したが、
第8図すの如く繰返しパルス状のものとして与えてもよ
い。
この場合、合成速度補正信号JN−JNIは第8図Cに
示すようになる。
また上記の実施例では、下流側圧延機3を基準圧延機と
し、上流側圧延機2のロール駆動用電動機の速度を補正
して張力制御することとしているが、逆に上流側圧延機
2を基準圧延機とし下流側圧延機3のロール駆動用電動
機の速度を補正する場合にも本考案を適用できる。
また、3台以上の圧延機でタンデム圧延を行なうに際し
、その中の1台を基準圧延機とし他の圧延機のロール駆
動用電動機の速度を制御する場合にも本考案を適用する
ことができる。
さらに、圧延材に働く張力を求めるのに演算による代り
に、張力を直接検出するように構成することもできる。
また、上記の実施例では、圧延材の単位断面積当りの張
力(ユニット張力)を求め、これが目標値になるように
制候することとしているが、圧延材に働く全張力を全張
力る目標値と比較し、この全張力が目標値になるように
制御を行なってもよい。
以上のように本考案によれば、圧延材1にループが発生
しにくく、また発生したとしても、これを速やかに除去
し、異状ループの発生に至らないようにすることができ
る。
また、目標張力を、従来の方式に比べ、低く設定するこ
とができ、圧延材の寸法、形状等に応じて適切に張力制
御を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、タンデム圧延の概略図、第2図は従来の圧延
トルクメモリ一方式の張力制御装置のブロック線図、第
3図は従来の張力制御装置の一般的なブロック線図、第
4図はユニット張力と圧延トルクとの関係図、第5図は
従来の張力制御装置で張力制御を行なったときのユニッ
ト張力の時間的変化を示す線図、第6図は本考案の張力
制御装置の一実施例のブロック線図、第7図a−dは第
6図の張力制御装置の各部に表われる信号の線図、第8
図a=dは本考案の他の実施例の各部に表われる信号の
線図である。 21・・・・・・張力検出装置、22・・・・・・主速
度補正信号回路、23・・・・・・補助速度補正信号回
路、33・・・・・・速度補正公演算回路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. タンデム圧延装置の圧延機相互間において圧延材に働く
    張力を検出する張力検出装置と、前記張力検出装置によ
    って検出された張力を目標張力と比較して偏差を求め前
    記偏差に比例積分演算を加えて主速度補正信号を出力す
    る主速度補正信号回路と、前記検出された張力が前記目
    標張力よりも低い一定の値よりも低くなったときに一定
    の補助速度補正信号を出力する補助速度補正信号回路と
    を具備し、前記主速度補正信号と前記補助速度補正信号
    とを重畳して得られる合成速度補正信号を速度基準の補
    正分として圧延機の速度制御装置に供給するようにした
    タンデム圧延装置用張力制御装置。
JP1978137543U 1978-10-06 1978-10-06 タンデム圧延装置用張力制御装置 Expired JPS5929762Y2 (ja)

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JPS5555204U JPS5555204U (ja) 1980-04-14
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5179667A (en) * 1975-01-07 1976-07-12 Nippon Steel Corp Choshitsuatsuenkini okeru sutoritsupuchoryokuseigyohoho
JPS51110465A (ja) * 1975-03-26 1976-09-30 Hitachi Ltd

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5179667A (en) * 1975-01-07 1976-07-12 Nippon Steel Corp Choshitsuatsuenkini okeru sutoritsupuchoryokuseigyohoho
JPS51110465A (ja) * 1975-03-26 1976-09-30 Hitachi Ltd

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JPS5555204U (ja) 1980-04-14

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