JPS5929448Y2 - 畔切り機における畔切り装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、畔切り機における畔切り装置に関する。

すなわち、畔塗り前の畔側面を切削する構造の畔切り機
において、畔側面にそって確実円滑に切削できるととも
に草藁等の巻付きが少ない状態で作業ができるよう、簡
単な構造にして提供するものである。

次に、図面に示す実施例について説明する。

第１図は畔切り機全体の側面図を示し、前方の走行車Ａ
はティラー形で、従来構造同様に、両車輪１．１’
ミッションケース２、エンジン３、ハンドル４等を具備
する構造である。

また、走行車Ａの後方には畔切り装置Ｂを装備するが、
該装置Ｂは、ギヤケース５の下方に延出する筒ケース６
の下部にカバー７を取付け、ギヤケース５に連設した支
持杆８の一端側をミッションケース２後部のヒツチ部９
に連設してギヤケース５側が右側車輪１の後方に位置す
るようにし、ミッションケース２からギヤケース５に延
出する伝動ケース１０により動力伝達できるようにして
、前記筒ケース６の下部からカバー７上を後方に延出す
る支持杆１１の後部を上下方向の支持筒１２に連設し、
支持筒１２の下方には上方の調節ハンドル１３により上
下動調節できる尾輪１４を垂設し、カバー７の後部に締
付ボルト１５を介して連結した上下方向の支杆１６の下
部と、前記支持筒１２の下部に連設した支持金１７とを
締付ボルト１５′を介して連結し構成する。

前記筒ケース６内からカバー７の下方に縦形回転軸１８
を垂設し、該回転軸１８に嵌合してセットボルト１９に
より固定できる上下方向に長い筒形ボス体２０の上方側
周囲から水平方向に長い丸棒２１を延出するとともに、
下方側周囲から水平方向に短い丸棒２１′を延出し、そ
れぞれの長い丸棒２１および短い丸棒２１′の先端を上
下方向に長い切削刃体Ｂの上下部に連設するが、各切削
刃体Ｃは側方に対しては傾斜するとともに回転方向にス
パイラル状となる形状で、各切削刃体Ｃの下端部２２は
上下方向に垂直状となるように形成する。

２３は畔である。しかして、作業においては、右側車輪
１および畔切り装置Ｂを畔際にそわせて走行車Ａにより
畔切り装置Ｂを牽引するが、ギヤケース５より駆動する
回転軸１８の回転により、ボス体２０を中心にして各切
削刃体は矢印イで示すように回転し、第４図に示すよう
に各刃体Ｃが畔２３の側面にあたって、その傾斜および
スパイラル形状により畔側面を傾斜状に切削し、次なる
畔塗り作業が確実に行われるように成形することができ
る。

このように本考案は、畔塗り前の畦側面を切削する構造
の畔切り機において、側面視で円弧状に内方に傾斜する
とともに回転方向に対しスパイラル状となり、かつ、下
端部が垂直状に形成された切削刃体を、縦形回転軸の周
囲に丸棒の支持により適当数装着して構成したから回転
させる各切削刃体をその形状でもって、畦側面に対し確
実円滑に作用させて良好に切削することができ、また従
来は切削刃体は断面多角形状の棒材で支持されていたの
で、その棒材に草藁等が巻き付いていたが、本考案では
、各切削刃体は丸棒により支持されているため、丸棒に
当接する草藁等はひっかからずにすべってしまうため、
草藁等の巻き付きが極めて少なくなり、さらに、各刃体
の下端部が垂直状に形成されているため、畦側面の下部
が垂直状に少し深く掘削され、次工程の畔塗り作業にお
いて畔塗り泥土の裾部を充分に塗りつける素地を成形す
ることが可能となる特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は畔切り機の側面
図、第２図はその一部の平面図、第３図は要部の平面図
、第４図は畔切り状態を示す背面図である。 ２３・・・・・・畔、Ｃ・・・・・・切削刃体、１８・
・・・・・回転軸、２１．２１’・・・・・・丸棒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 畔塗り前の畔側面を切削する構造の畔切り機において、
   側面視で円弧状に内方に傾斜するとともに回転方向に対
   しスパイラル状となり、かつ、下端部が垂直状に形成さ
   れた切削刃体を、縦形回転軸の周囲に丸棒の支持により
   適当数装着して構成したことを特徴とする畔切り装置。