JPS5929033Y2 - 携行用油圧ジヤツキ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はレバーソケットにオイルタンク室を一体に設け
た携行用油圧ジヤツキに関するものである。

従来から広く知られている携行用油圧ジヤツキは、オイ
ルタンク室をポンプシリンダの外回りに設けるか、ある
いは基台上適当な位置に設ける様にしであるが、この様
な構造では基台が大きくなり、その分スペースも大きく
なるので、小型化をはかるに限界があった。

本考案の目的は上述した欠点に鑑みなされたもので、レ
バーソケットにオイルタンク室を一体に設けるという構
成により、小型、′軽量化をはかると共に、加工工数の
低減をはかる様にした携行用油圧ジヤツキる提供するも
のである。

以下、図に示す実施例を用いて本考案の詳細を説明する
。

第１図および第２図は本考案に係る携行用油圧ジヤツキ
の一実施例を示す平面図およびこの平面図を■−■線で
切断したときの断面図、ｌた、第３図および第４図は、
それぞれ第１図をＩＩＩ−ＩＩＩ線およびＩＶ−ＩＶ線
で切断したときの断面図、更に第５図および第６図は本
考案携行用油圧ジヤツキの基台とポンプシリンダとのア
ッセンブリ状態を示す拡大平面図およびこの平面図を■
−ＶＩ線で切断したときの拡大断面図である。

基台１には、リフトシリンダ２が一体に立設形成されて
いて、このリフトシリンダ２内には、ラム３が昇降自在
に移動可能な如く挿入されている。

また、前記基台１土には、リフトシリンダ２と並設して
ポンプシリンダ４が立設されており、更にこのポンプシ
リンダ４内にはポンプピストン５が昇降自在に移動可能
な如く挿入されている。

また、前記リフトシリンダ２とポンプシリンダ４との間
に位置する基台１上には、リングブラケット６が固定さ
れており、このリンクプラケット６にはピンＴを介して
リンク８が取付げられている。

更にこのリンク８の上端部には、レバーソケット９を構
成するソケット部９ａの一端部がピン１０を介して回動
自在に枢支されており、前記レバーソケット９は、この
ピン１０を支点として上下方向（第２図において矢印Ａ
−Ａ’方向）に揺動自在な様構成されている。

渣た、前記ポンプピストン５の上端部も前記ソケット部
９ａとピン１１を介して回動自在に連結されており、よ
ってこのポンプピストン５は、前記レバーソケット９の
上下方向への揺動操作にしたがって同方向に昇降動作す
る様構成されている。

前記レバーソケット９は、第７図および第８図に詳細に
示す様にソケット部９ａの他に、オイルタンク室９ｂお
よびパイプ部９ｃとから成り、ｌたこのパイプ部９ｃに
は、第１図に示す如くその鍵状穴９ｃ′内に係止ピン１
２′を係入させることによって操作レバー１２が連結さ
れている。

ところで、本考案の特徴とするところは、レバーソケッ
ト９にオイルタンク室９ｂを一体に設けた点にある。

そして、このオイルタンク室９ｂと前記ポンプシリンダ
４とは、ホース１３によって連通されている。

すなわち、ホース１３は、その一端部を前記オイルタン
ク室９ｂに設けたボス部９ｂ’に嵌合固定されると共に
、他端部を前記基台１に立設したボス部１′に嵌合固定
されており、また、このボス部１′に設けた開口部１〃
とポンプシリンダ４とは基台１内に穿った吸入通路１４
によって連結されている。

したがって、前記オイルタンク室９ｂ内のオイルは、ボ
ス部１′に設けた開口部１〃から吸入通路１４内に案内
され、更に前記ポンプシリンダ４内に導かれる様構成さ
れている。

なお、前記吸入通路１４の大径部１４′内には吸入バル
ブ１５が移動可能に装着されており、常時は、この吸入
バルブ１５は、その自重によって吸入通路１４を閉塞し
ている。

また、前記基台１には、前記ポンプシリンダ４とリフト
、シリンダ２とを連絡する吐出通路１６が穿設されてお
り、またこの吐出通路１６の大径部１６′内には、第４
図に詳細に示す様に、吐出バルブ１Ｔが移動可能に装着
されている。

そして、この吐出バルブ１Ｔは、プラグ１８との間に介
装されたスプリング１９０弾性によって常時一方向へ押
圧され、この吐出通路１６を閉塞して成る。

また、前記リフトシリンダ２内に送られてきたオイルが
オイルタンク室９ｂ側に戻る際に通る戻し通路２０は、
第５図に示す様に、前記吐出通路１６の一部１６〃およ
びこの吐出通路１６の途中からこの吐出通路１６と直交
する如く穿設された通路２０′およびこの通路２０′と
前記ボス部１′の開口部１〃とを連通ずる如く穿設した
通路２０〃から構成されている。

更に、この通路２０〃内には、第３図に示す様に、リリ
ーズスクリュ２１が進退自在に螺入されている。

このリリーズスクリュ２１は、オイルタンク室９ｂ内の
オイルをリフトシリンダ２内へ送り込む際は、前記通路
２０〃を閉塞する如くねじ込捷れている一方、リフトシ
リンダ２内のオイルをオイルタンク室９ｂ内へ戻す際は
、前記リリーズスクリュー２１を適当量緩めて錬退させ
ることによって、前記通路２．０“を開放し）これによ
って１前記リフトシリンダ２内のオイルが戻し通路２０
を通ってオイルタンク室９ｂ内へ戻れる様構成されてい
る。

次に、以上の様に構成された油圧ジヤツキの動作につい
て説明するに、筐ずラム３を伸長動作させる場合は、レ
バーソケット９を第１図および第２図に示す位置から上
方へ持ち上げる。

すると、これと一体となってポンプピストン５も上昇し
、これによってポンプシリンダ４内は負圧となるので、
オイルタンク室９ｂ内のオイルは、ホース１３基台１に
穿った吸入通路１４を通って吸入バルブ１５を押し上げ
つつポンプシリンダ４内に入る。

次いで、レバーソケット９を再び第１図および第２図に
示す位置１で下方へ戻す。

すると、今度はポンプシリンダ４内は圧縮されるので、
このポンプシリンダ４尚のオイル圧力によって吐出通路
１６内装着された吐出バルブ１γはスプリング１９０弾
性に抗してプラグ１８側へ押しやられ、これによって、
ポンプシリンダ４内のオイルは吐出通路１６を通ってリ
フトシリンダ２内に入り、ラム３を上方へ押し上げる。

したがって、前記レバーソケット１を上述した様に交互
に上下操作すれば、それにともなってラム３を伸長動作
させていくことができ、かくして、ラム３が所望の状態
まで伸長動作したときに、前記レバーソケット９の作動
を停止すれば、ラム３をその伸長位置で固定できること
になる。

一方、逆にラム３を短縮動作させる場合には、前記リリ
ーズスクリュー２１を緩めて後退させ、前記通路２０〃
を開放してやれば、前記リフトシリンダ２内のオイルは
、戻し通路・２０を通ってホース１３内に入り、更にオ
イルタンク室９ｂ内へと戻される。

したがってラム３は短縮動作していくことになる。

以上説明した様に本考案携行用油圧ジヤツキによれば、
レバーソケットにオイルタンク室を一体に設けた構成と
したことにより、基台の大きさを小さくできる。

つ１す、基台はジヤツキ全重量に占める割合が大きい為
、この基台を小さくできることにより、ジヤツキの小型
、軽量化が可能となる。

昔た、ポンプシリンダをオイルタンク室の近く捷で持っ
てこねるから、オイルタンク室とポンプシリンダを連通
ずる通路も短くでき、これによって、加工が極めて容易
になるという効果も有する。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本考案に係る携行用油圧ジヤツキ
の一実施例を示す平面図およびこの平面図を■−■線で
切断したときの断面図、第３図および第４図はそれぞれ
第１図を■−■線および■−■線で切断したときの断面
図、第５図および第６図は本考案携行用油圧ジヤツキの
基台とポンプシリンダとのアッセンブリ状態を示す拡大
平面図およびこの平面図をＶｌ−Ｖｌ線で切断したとき
の拡大断面図、第１図および第８図はレバーソケットの
拡大平面図と拡大正面図である。 ２・・・・・・リフトシリンダ、３・・・・・・ラム、
４・・・・・・ポンプシリンダ、５・・・・・・ポンプ
ピストン、９・・・・・・レバーソケット、９ｂ・・・
・・・オイルタンク室。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. レバーソケットの上下操作にしたがって送り込オれてく
   るオイルタンク室内のオイルによって、ポンプシリンダ
   内のポンプピストンを上下方向に往復動作し、これによ
   ってリフトシリンダ内のラムを上昇させて成る携行用油
   圧ジセツキにおいて、前記オイルタンク室をレバーソケ
   ットに一体に設けたことを特徴とする携行用油圧ジヤツ
   キ。