JPH0524459Y2 - - Google Patents

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JPH0524459Y2
JPH0524459Y2 JP1987020534U JP2053487U JPH0524459Y2 JP H0524459 Y2 JPH0524459 Y2 JP H0524459Y2 JP 1987020534 U JP1987020534 U JP 1987020534U JP 2053487 U JP2053487 U JP 2053487U JP H0524459 Y2 JPH0524459 Y2 JP H0524459Y2
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valve
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は電線等の端末処理作業に使用する手動
油圧式工具に係り、特に該工具のピストン早送り
機構に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種手動油圧式工具のピストン早送り
機構としては、例えば第4図に示すようなものが
知られている。すなわち、第4図において、工具
ボデイ2Aの左方先端側にはシリンダ7Aが形成
され、このシリンダ7Aには先端部がボデイ2A
外に突出するとともにその中心に小径の早送りピ
ストン14Aを一体的に収装した出力ピストン8
Aが収納されている。ボデイ2Aの略中央部に
は、図示しない手動ポンプのラムシリンダと連通
する早送り用油室24Aが設けられているととも
に、この早送り用油室24Aと前記出力ピストン
8A基底部のシリンダ7Aとを結ぶ回路上にはア
イロードバルブユニツト15Aが介設された構造
となつている。そして図示しない手動ポンプより
圧送された作動油はまず早送り用油室24Aに流
入し、出力ピストン8Aに負荷がかかつてない場
合はこれを早送りピストン14Aとともに急速に
前進させる。次いで出力ピストン8Aに負荷がか
かり始めて早送り用油室24A内の油圧が規定以
上となつた場合、前記アンロードバルブユニツト
15Aが開弁して出力ピストン8A基底部のシリ
ンダ7Aに圧油を導入させる。これにより出力ピ
ストン8Aは大きな出力が得られるようになる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
一般に油圧式工具は、コンパクトで高出力が得
られるメリツトを有しており、また高出力に耐え
得る必要性からボデイなどには強度剛性の高い合
金鋼や特殊鋼などを使用している。
従つて、工具のより一層の軽量化の要求には限
度があり、加えて上記従来のようにアンロードバ
ルブがボデイ内に設けられている場合、強大な油
圧力に耐え得るボデイ構造としなければならず、
コンパクト化にも難がある。
近年、この種手動油圧式工具には作業性の面か
らより一層の小型軽量化が要求されてきており、
このため素材にアルミ合金やチタン合金などの軽
量材が用いられるようになつた。
しかしながら、上記従来のようなピストン早送
り機構のアンロードバルブをボデイに備えた油圧
式工具に上記軽量材を使用した場合、次のような
問題を生じる虞れがある。
すなわち、アルミ合金は鋼に比べて比強度が劣
るため、特に圧縮工具のような数トンの荷重が作
用する工具ボデイにこのアルミ合金を使用した場
合、工具の高出力に耐え得る強度を維持するため
にボデイの肉厚を厚くしなければならない上に、
アンロードバルブをボデイ内に配設していること
から必然的にこの部分の肉厚を大として油圧によ
る応力集中を避けるボデイ構造としなければなら
ず、従つてコンパクト化に反する結果となる。
また、チタン合金をボデイに使用した場合、チ
タン合金は軽くしかも鋼に比べて比強度が高いと
いう優れた性質があるものの、強靭なため機械加
工が容易でなく、また面倒でもある。従つて上記
のようにアンロードバルブをボデイに設けた場
合、この部分の高度な機械加工が必要となりコス
トの上昇を招来する結果となる。
本考案は上記問題点を解決するために創案され
たもので、ピストン早送り機構のアンロードバル
ブをピストン内に移設してボデイ構造の簡素化と
コンパクト化を図り、工具全体のより一層の小型
軽量化が可能な手動油圧式工具を提供することを
目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するための具体的な手段とし
て、先端にシリンダと早送りシリンダを一体的に
形設した工具ボデイと、該工具ボデイに付設され
たオイルタンクと、該オイルタンクの作動油を吸
引して圧送するポンプ機構と、該ポンプ機構から
の圧油によりシリンダ内を摺動する出力ピストン
と、該出力ピストンに固定的に内装されて前記早
送りシリンダ内を摺動する早送りピストンと、前
記工具ボデイの前記ポンプ機構と前記出力ピスト
ンの基底部間を結ぶ吐出側油圧回路に介設したア
ンロードバルブ室に収装されたアンロードバルブ
とを有する油圧式工具において、前記アンロード
バルブ室を前記出力ピストン又は早送りピストン
の何れかに形成したことを特徴とする油圧式工具
のピストン早送り機構として構成するものであ
る。
〔作用〕
上記構成の油圧式工具のピストン早送り機構に
よると、アンロードバルブを出力ピストン又は早
送りピストンの何れかに収装することにより、工
具ボデイの構造が簡素化し小型軽量化とともに強
度剛性が向上する。
〔実施例〕
以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明す
る。
なお、本実施例では油圧圧縮工具について説明
する。第1図は本考案に係る手動油圧式工具の要
部縦断面図で、第2図は同じく水平断面図であ
る。第1図において、手動油圧式工具1はボデイ
2と、該ボデイ2の左方の先端部に固定される図
示2点鎖線の圧縮ヘツド3と、ボデイ2の右方に
固定された把持部4並びに該把持部4内に収納さ
れたオイルタンク5と、ボデイ2の上方に上下揺
動自在に固定された加圧ハンドル6を主要部とし
て構成されている。
前記ボデイ2の左側方には有底のシリンダ7が
形成され、このシリンダ7には段落したロツド8
Aを一体成形するとともに該ロツド8Aをボデイ
2より突出させた太径の出力ピストン8が収装さ
れている。この出力ピストン8の内部には太径部
と小径部とからなる段落した内孔9が形成されて
いて、出力ピストン8の油室9Bとなる太径部側
には油路10が形成された略筒状形の早送りシリ
ンダ11が右方の突出部をボデイ2に螺着し、左
端部を段部9Aに近接する態様で内装されてい
る。またこのシリンダ11の左方内周面には、後
記する早送りピストン14の油路16,16…と
連通して作動油の流路となる凹溝11Aが形成さ
れている。
早送りシリンダ11と前記内孔9の段落した小
径部内には、内部に早送りシリンダ11の油路1
0に連通する油路兼油室12とアンロードバルブ
室13とを連通状に形成した早送りピストン14
が固定的に収装されていて、上記アンロードバル
ブ室13にはスプリング、アンロード軸、ボール
とから成るアンロードバルブユニツト15が油路
12を閉止する態様で収装されている。
また、早送りピストン14の略中央部周面には
アンロードバルブ室13と連通するとともに前記
凹溝11Aを介して内孔9の太径部と連通する複
数個の油路16,16…が穿設されている。17
はピストン8の戻しスプリングで、18はピスト
ン8のストツパを兼ねたスペーサである。
次に作動油の加圧回路を説明する。ボデイ2の
後方寄りにはラムシリンダ20が垂設され、この
ラムシリンダ20には前記加圧ハンドル6に取付
けられたラム21が上下に摺動自在に収納されて
いる。ラムシリンダ20とオイルタンク5間には
チエツクバルブ23を介して吸入側油路22が設
けられ、またラムシリンダ20と前記早送りシリ
ンダ11の基端部に設けられた早送り用油室24
間には、途中にチエツクバルブ25を介設した吐
出側油圧回路26が設けられている。なおチエツ
クバルブ23,25の向きは、オイルタンク5側
から早送り用油室24側の一方向へのみ作動油が
送られるように構成されている。27はシリンダ
7の基底部とオイルタンク5間を連通している油
路28に介設した自動吸入弁で、出力ピストン8
が前進したとき開弁し、オイルタンク5内の作動
油をピストン8基底部へ導入することにより油室
が真空状態になるのを防止するためのものであ
る。
次に第2図を参照して戻し回路と戻しバルブ機
構について説明する。
ボデイ2の略中央部に穿設された細長状の装填
孔29にはリリーフバルブを兼ねた戻しバルブ機
構30が設けられていて、この戻しバルブ機構3
0はボデイ2に着脱可能に嵌挿されて弁座31A
を一体形成した筒状の弁筺31と、該弁筐31に
摺動自在に内装された先端にニードル弁32Aを
有する弁杆32と、該弁杆32のステム32Bに
嵌挿されて弁杆32を前記弁座31A方向に付勢
するスプリング33とを要部として構成されてい
る。弁座31A近傍の弁筺31周面には、複数個
の排出路34,34…と流路形成用の凹部35を
囲繞形成してある。そしてこの凹部35は油路3
6を介してオイルタンク5に連通している。
また、弁座31Aには弁杆32のニードル弁3
2Aによつて開閉される弁孔37が穿設されてい
る。
前記弁筺31の外側開口部には、弁杆32のス
テム32Bを挿通するとともにスプリング33の
端部と当接する調整ナツト38が螺挿され、これ
によりスプリング33の強弱が調整可能となつて
弁杆32の開弁圧を任意に設定できるようにな
る。調整ナツト38を挿通して突出しているステ
ム32Bの端部には、ボデイ2に支持されて揺動
する戻しレバー39の一側端が挿入されロツクナ
ツト40により係止されている。従つて弁杆32
は戻しレバー39を押動することにより強制的に
開弁させられるようになる。
以上のように戻しバルブ機構30をボデイ2に
対し着脱自在なカートリツジ式に構成したことに
より、高い加工精度が要求される弁孔37、弁筺
31等の加工が容易となり、また補修等も簡単に
できる利点がある。特にボデイ2にチタン合金の
ような高硬度の強靱材を使用する場合、従来のよ
うにボデイ2と一体の弁筺および弁孔を形成する
ことは加工上極めて困難であり、また仕上がり精
度にも誤差を生ずる結果となる。
従つてチタン合金のような強靱材を使用する場
合、弁筺31をボデイ2と異種材により形成でき
る上記カートリツジ式は極めて好適と言える。
一方、ボデイ2の長手方向にはシリンダ7と弁
孔37を連通する戻し油路41が設けられ、この
油路41内にはシリンダ7方向への作動油の流れ
を閉止するチエツクバルブ42が内装されてい
る。また、戻し油路41は前記早送り用油室24
とも連通しており、従つて戻しバルブ機構30が
開弁すると油室24並びにシリンダ7内の作動油
はオイルタンク5へ還流することになる。
次に第3図の油圧回路図を参照しながら上記実
施例の作用を説明する。
加圧ハンドル6を揺動するとこれに係合してい
るラム21が上下に摺動し、上昇行程においてラ
ムシリンダ20内が負圧になることから、オイル
タンク5内の作動油が油路22に介設したチエツ
クバルブ23を開弁してラムシリンダ20に吸入
される。次にラム21の下降行程ではチエツクバ
ルブ23が閉弁するとともに、吐出側油圧回路2
6に介設したチエツクバルブ25が開弁して圧油
は早送り用油室24へ導入され、早送りシリンダ
11に収装してある早送りピストン14に作用す
る。この時早送りピストン14に収装されている
アンロードバルブユニツト15は所定の開弁圧に
達するまで閉弁しており、従つてこの油圧力によ
り早送りピストン14と一体化している出力ピス
トン8が共に作動するようになる。またこの作動
時において、出力ピストン8のロツド8Aに取付
けられたダイスMが端子S等に当接するまでの無
負荷で且つ遊びのストローク間は、加圧ハンドル
の少ない操作で出力ピストン8を早送りすること
ができる。
しかして、ダイスMが端子Sに当接して出力ピ
ストン8に負荷がかかり始めると、早送りピスト
ン14に作用していた油圧力が高まることからア
ンロードバルブユニツト15が開弁し、圧油はア
ンロードバルブ室13へ流入したのち油路16,
16…から早送りシリンダ11に形成された凹溝
11Aを通つて出力ピストン8の油室9Bおよび
シリンダ7の基底部へ導入される。従つてピスト
ン8は加圧ハンドル6の数次回の押動操作により
加圧されながら徐々に前進し、端子Sに対する所
望の圧縮作業を完了させることができる。また、
言うまでもなく出力ピストン8の出力は、パスカ
ルの法則によりラムシリンダ20の断面積に対し
出力ピストン8側のシリンダ7の断面積を充分に
大きくすることにより数トンの大きな出力が得ら
れ、従つて加圧ハンドル6への押圧力は小さくて
済み労力の軽減につながる。
ところで、上記圧縮作業中において、出力ピス
トン8に所定圧以上の油圧力が作用した場合、第
2図に示すリリーフバルブを兼ねた戻しバルブ機
構30の弁杆32が開弁して圧油をオイルタンク
5へ逃がすようになつている。
一方、圧縮作業が完了して出力ピストン8を後
退させるときも同じく戻しバルブ機構30を動作
させて行う。すなわち、第2図に示すように戻し
レバー39を図示矢印の如く押下すると、これと
係合している弁杆32が強制的に上昇させられ、
先端部のニードル弁32Aが弁孔37を開口させ
る。これにより、それまで戻し油路41、早送り
用油室24等に作用していた油圧が急減圧され、
出力ピストン8は戻しスプリング17によつて後
退させられる。この出力ピストン8の後退によ
り、シリンダ7および早送り用油室24内の作動
油はオイルタンク5へ還流することになる。
なお、上記実施例においてアンロードバルブユ
ニツトは早送りピストンに設けたバルブ室に収装
した例を説明したが、これに限定されるものでは
なく、例えば早送りピストンを短くして出力ピス
トン側にバルブ室を形成し、これにアンロードバ
ルブユニツトを収装するようにしても勿論構わな
い。また、本考案のピストン早送り機構は上記油
圧圧縮工具のみに限定されないことは言うまでも
ない。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案の油圧式工具のピ
ストン早送り機構によれば次のような効果が得ら
れる。
(1) アンロードバルブをピストンの中に収装した
ことによりボデイの肉厚を薄くでき、従来の鋼
製工具の軽量小型化はもとより、アルミ合金や
チタン合金等の軽量材を使用した場合はより一
層の軽量小型化が可能となる。これにより作業
者の労力が軽減し作業性、作業能率の向上が図
れる。
(2) また、ボデイに比強度のやや劣るアルミ合金
を使用した場合でも、応力集中部の肉厚を特に
厚くする必要がなく充分な強度と耐久性を有す
る。
(3) 更に、ボデイの油圧回路が簡素化するため、
特にチタン合金のような強靱材を使用したとき
の機械加工が容易となりコスト低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は手動油圧式工具の要部縦断面図、第2
図は同水平断面図、第3図は油圧回路略図、第4
図は従来の手動油圧式工具のボデイ部を示す要部
縦断面図である。 1……手動油圧式工具、2……ボデイ、3……
圧縮ヘツド、5……オイルタンク、7……シリン
ダ、8……出力ピストン、9……内孔、11……
早送り用シリンダ、13……アンロードバルブ
室、14……早送りピストン、15……アンロー
ドバルブユニツト、20……ラムシリンダ、21
……ラム、31……弁筺、32……弁杆、39…
…戻しレバー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 先端にシリンダと早送りシリンダを一体的に形
    設した工具ボデイと、該工具ボデイに付設された
    オイルタンクと、該オイルタンクの作動油を吸引
    して圧送するポンプ機構と、該ポンプ機構からの
    圧油により前記シリンダ内を摺動する出力ピスト
    ンと、該出力ピストンに固定的に内装されて前記
    早送りシリンダ内を摺動する早送りピストンと、
    前記ポンプ機構と前記出力ピストンの基底部間を
    結ぶ吐出側油圧回路に介設したアンロードバルブ
    室に収装されたアンロードバルブとを有する油圧
    式工具において、前記アンロードバルブ室を前記
    出力ピストンまたは前記早送りピストンの何れか
    に形成したことを特徴とする油圧式工具のピスト
    ン早送り機構。
JP1987020534U 1987-02-13 1987-02-13 Expired - Lifetime JPH0524459Y2 (ja)

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JPS63127882U JPS63127882U (ja) 1988-08-22
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WO1999019947A1 (de) * 1997-10-15 1999-04-22 Gustav Klauke Gmbh Hydraulisches pressgerät und verfahren zum betreiben desselben

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JPS5313976U (ja) * 1976-07-14 1978-02-04
JPS6029066B2 (ja) * 1979-07-28 1985-07-08 日産自動車株式会社 空燃比制御信号発生装置

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