JPS5928969Y2 - 搬送装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、たとえば被はんだ付は物などを搬送する搬送
装置に関するものである６ 従来の被はんだ付は物などの搬送装置は、水平面内に無
端チェノを配設し、この無端チェノの外方部に配置した
上記波はんだ付は物などのキャリヤの内側部を上記無端
チェノによって係止し、上記無端チェノを回行駆動する
ことによって上記キャリヤを搬送している。

しかしこの従来のものは、上記キャリヤの内側部のみを
無端チェノによって係止しており、キャリヤの搬送中の
固定が確実にできないので、上記無端チェノの直線状部
に配置したカッターにより被はんだ付は物としてのプリ
ント基板の下面に突出した電気部品のリード線を切り落
す場合などにおいて、上記キャリヤが上記プリント基板
を介し上記カッターの駆動力の影響を受けるなどしてが
たつくことがあり、上記キャリヤが上記プリント基板を
確実に保持する機能がそこなわれるなどのおそれがある
。

本考案はこのような点に鑑みなされたもので、キャリヤ
を無端チェノによって搬送する場合に、上記無端チェノ
の直線状部において上記キャリヤの搬送中の固定を確実
にしようとするものである。

本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

水平面内に内側無端チェノ１を配設し、この内側無端チ
ェノ１の両側の直線状部の外方部に上記直線状部に平行
の外側無端チェノ２を上記直線状部の範囲内でそれぞれ
配設する。

上記内側無端チェノ１には全周にわたり所定の間隔を介
して２本１組の内側ピン３を上方に突設し、また上記両
側の外側無端チェノ２は垂直面内で配設し、このチェノ
２の全周にわたり所定の間隔を介して２本１組の外側ピ
ン４を下方向外方に突設する。

また上記内側無端チェノ１とその両側の外側無端チェノ
４とにこれらを同期駆動する駆動部としてのモータ５を
接続する。

すなわち上記内側無端チェノ１の両端回行部をスプロケ
ットホイル６゜Ｉで支持し、このスプロケットホイル６
．７の軸８．９を図示しないフレーで回動自在に支持し
、上記一方の軸８を減速機１１を介してギヤボックス１
２の上側の出力軸１３に接続し、また上記内側の外側無
端チェノ２の両端回行部をスプロケットホイル１４，１
５で支持し、このスプロケットホイル１４，１５の軸１
６，１７を図示しないフレームで回動自在に支持し、上
記一方の軸１６をチェノ伝動機構１８を介して上記ギヤ
ボックス１２の両側の出力軸１９に接続し、上記ギヤボ
ックス１２の入力軸２１を上記駆動部としてのモータ５
に接続する。

なお両側の外側無端チェノ２はその両端部の小スプロケ
ツトホイル２２によっても支持し、この場合上記外側ピ
ン４は、上記スプロケットホイル２２によって移動を妨
害されないように、上記外側無端チェノ２からいったん
側方へ引出してから上下方向外方に突設する。

また上記内側無端チェノ１に沿って無端状の内側搬送レ
ール２３を配設し、このレール２３を図示しないフレー
ムによって固定支持し、また上記内側搬送レール２３の
外方部に一定間隔の外側搬送レール２４を無端状に配設
し、このレール２４を図示しないフレームによって固定
支持し、この外側搬送レール２４の内側の直線状部に上
記両側の外側無端チェノ２が沿うようにする。

また上記内側搬送レール２３上と外側搬送レール２４上
との間にキャリヤ２５の両側の転輪２６を架は渡して載
支する。

このキャリヤ２５は、外枠部の内部が中空状に形成され
、その中空状部の下方に保持部（図示せず）を介してプ
リント基板のような被はんだ付は物を水平に保持し、ま
たこのキャリヤ２５の内側部に内側板２１を固着し、こ
の内側板２７の先端部に２個の内側挿着孔を穿設し、こ
の２個の内側挿着孔に上記内側無端チェノ１の２本１組
の内側ピン３を挿着し、これによって、内側無端チェノ
１にキャリヤ２５の内側部を取着し、また上記キャリヤ
２５の外側部に外側板２８を固着し、この外側板２８の
先端部に長円状の外側挿着孔２９を穿設し、この外側挿
着孔２９に上記外側無端チェノ２の２本１組の外側ピン
４を着脱自在に挿着し、これによって、上記外側無端チ
ェノ２によってキャリヤ２５の外側部を着脱自在に保持
する。

また上記内側搬送レール２３と上記外側搬送レール２４
とが直線状に平行する部分の下方には、自動はんだ付は
ラインのフラックス塗布装置、プリヒータ、はんだ槽、
冷却ファンおよび被はんだ付は物としてのプリント基板
などに挿着されこの基板などの下面に大きく突出した電
気部品のリード線を短く切断するための水平円盤状の回
転カッターなどが搬送方向に順次配列されている。

そうして、モータ５の回転をギヤボックス１２内の減速
機構によって減速するとともに３軸の出力軸１３，１９
，１９の回転として取出し、この３軸の出力軸１３，１
９，１９に接続した内側無端チェノ１と両側の外側無端
チェノ２，２とを同期駆動する。

なおその同期は内側無端チェノ１の減速機１１で加減速
調整することによって正確に行なう。

このような、駆動状態において、内側無端チェノ１のピ
ン３は、全周にわたってキャリヤ２５の内側部に挿着し
続け、キャリヤ２５の内側部を強制的に搬送し、また外
側無端チェノ２の外側ピン４は、上記キャリヤ２５が上
記搬送レール２３ 、２４の回行部を回行して直線状部
にかかったとき、このキャリヤ２５の外側部の挿着孔２
９に対して下方から上方に同行しながら挿入し、そして
この外側ピン４は外側無端チェノ２の上辺部において上
記挿着孔２９に挿入し続けて上記キャリヤ２５の外側部
をも固定的に保持し、この直線移動時のキャリヤ２５の
横ゆれなどを有効に防止し、また上記外側ピン４は、上
記キャリヤ２５が上記搬送レール２３，２４の直線状部
から回行部にかかるとき、上方から下方に同行してキャ
リヤ２５の外側挿着孔２５から下方に外れる。

このように本考案によれば、水平面内に内側無端チェノ
を配設し、この内側無端チェノの直線状部の外方部に上
記直線状部に平行の外側無端チェノを上記直線状部の範
囲内で配設し、上記内側無端チェノと外側無端チェノと
にこれらを同期駆動する駆動部を接続し、上記内側無端
チェノにキャリヤの内側部を取着するとともに、上記外
側無端チェノによって上記キャリヤの外側部を着脱自在
に保持するようにしたから、上記キャリヤを無端状に搬
送する場合においても、少なくとも直線状部では上記キ
ャリヤの内外両側部を両側の無端チェノで固定的に保持
して搬送することができ、キャリヤのがたつきを防止す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の搬送装置の一実施例を示す斜視図である。 １・・・・・・内側無端チェノ、２・・・・・・外側無
端チェノ、５・・・・・・駆動部としてのモータ、２５
・・・・・・キャリヤ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水平面内に内側無端チェノを配設し、この内側無端チェ
   ノの直線状部の外方部に上記直線状部に平行の外側無端
   チェノを上記直線状部の範囲内で配設し、上記内側無端
   チェノと外側無端チェノとにこれらを同期駆動する駆動
   部を接続し、上記内側無端チェノにキャリヤの内側部を
   取着するとともに、上記外側無端チェノによって上記キ
   ャリヤの外側部を着脱自在に保持することを特徴とする
   搬送装置。