JPS5928807Y2

JPS5928807Y2 - Ｖ溝加工機の刃物位置決め調整機構

Info

Publication number: JPS5928807Y2
Application number: JP7939881U
Authority: JP
Inventors: 宏己柴田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1981-05-31
Filing date: 1981-05-31
Publication date: 1984-08-20
Also published as: JPS57191506U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は交叉してセツティングされる切削刃の取付は
位置調整を容易且つ確実になし得るようにした刃物位置
決め調整機構の開示に係わるものである。

而して従前に於けるこの種の■溝加工機等に於ける切削
刃の取付は位置の調整は概ねスピンドルハウジングと、
該ハウジングの保持ホルダーとで螺合によるスライド調
整をしたものであるが、セツティングに格別の熟練と多
くの作業手間とを要請されたものである。

特に従前手法に於いては２個の鋸刃の径寸法が同一でな
い、所謂セツティング鋸刃の径寸法にバラツキのある場
合のセツティング、刃厚の異なる場合のセツティング等
に於ける両鋸刃の正確な刃合せに多くの難を有すると共
に中心線に対する合せ作業を特に困難としたものである
。

本考案に係わるＶ溝加工機に於ける刃物の位置決め調整
機構に於いては、か＼るスピンドルの軸方向に向けた修
正移動と共に直交する方向に向けた修正移動をも可能と
し，鋸刃の摩耗に伴う径寸法誤差の修正、使用鋸刃層の
変更に伴う修正並びに鋸刃の交換セツティングに於ける
取付けの位置修正等を特に容易且つ迅速、正確になし得
るようにしたものである。

本考案に係る刃物位置決め調整機構に於いてはかＸろ機
構を直接切削機構内に於いて組みつけ使用することは勿
論として、これと同一の、特に修正幅の読取りをなし得
るようにしたセツティングユニットを別途用意し、更に
迅速且つ作業ロスのない鋸刃の調整取付けを有効に約束
するようにしたものであって、その構成の要旨を交叉方
向に軸装される一対の回転自在のスピンドル端に適宜の
加工刃物を装脱自在に軸装した加工機の構成に於いて該
スピンドルを、スピンドルハウジングに於げる偏芯取付
軸孔に回転自在に嵌挿し、且つ該ハウジング周面に設け
られるウオームホイールに噛合したウオームをもって該
ハウジングを回動自在となすと共に別途調整用ウオーム
をもって回動自在とされるウオームホイール軸端の偏芯
部材を前記ハウジング円周方向に条設されてなる作動溝
に係合し、該ハウジングを軸方向に摺動自在とした点に
置いたものである。

父、本考案に於いては斯かる構成要旨に附随する以下の
実施例並びにこれ等実施例に附随する相当の設計変更を
予定したものである。

以下本考案に係る調整機構の詳細を図面に示す典型的な
一実施例について説明するに、１はクロススピンドルホ
ルダーであり、このスピンドルホルダー１に一対の直交
するスピンドル２，３を軸装せしめるようになすと共に
該スピンドル２，３に夫々丸鋸４，４を装脱自在に軸支
して■カットソーを構成したものである。

かＸる一般的なＶカットソーに於けるスピンドル２，３
の軸方向に向けた摺動を本考案に於いては第１図並びに
第２図に示すように解決したものであって、スピンドル
２のスピンドルハウジング５の外周面の円周方向に作動
溝６を条設せしめるようになすと共に、該溝６に第２図
Ｂに於いて示される偏芯量ｎの調整幅を有するウオーム
ホイール軸７の偏芯ピン７ａを係合し、このホイール軸
７に於けるウオームホイール８を、これに噛合するウオ
ーム９をもって駆動せしめるようにしてハウジング５の
回動に伴うスピンドル２の軸方向に向けた摺動を規制す
るようにしたものである。

同、本考案に於いてはスピンドル２の斯かル軸方向に向
けた摺動幅を目盛表示し、セツティングユニットの使用
をより容易としたものであって。

前記偏芯ウオームホイール軸７上に円型目盛盤１０を止
着し、スピンドルホルダー１に連設するフレームに設け
た目盛指示プレート１１と対応。

読取可能としたものである。

又、叙上に於げる偏芯ピン７ａは、溝６に係合して、軸
７の偏芯量に合せてハウジング５の取付は軸方向に向け
た摺動が約束されるかぎり他の相当の手法、例えばロー
ラー等の代替使用が予定されたものである。

尚又、図示例に於いてはスピンドル３を基準軸トシて、
所謂固定側スピンドルとし、スピンドル２を調整用スピ
ンドルとしたものであるが、スピンドル３を摺動スピン
ドルとし、あるいは両者と共に摺動自在とすることも予
定されたものである。

かＳるスピンドル２，３の軸方向に向けた移動調整に対
し、軸に直交する方向、即ちスピンドル２．３を平行移
動するものとして第１図並びに第３図に於いて示される
構造が特に予定されたものである。

即ち、クロススピンドルホルダー１にウオームホイール
１２と共に回動するスピンドルハウジング１３を軸装し
、このスピンドルハウジング１３を通例５締ナツト１４
，１４を有するロックボルト１５をもって締着したもの
である。

又、該スピンドルハウジング１３に於げるウオームホイ
ール１２にウオーム軸ハンドル１６を有するウオーム１
７を噛合して先のスピンドルハウジング１３の捻回をな
すようになすと共に該ハウジング１３内に先のスピンド
ル２，３を偏芯位置に於いて回転自在に軸装し、該スピ
ンドル２，３の平行移動をなすようにしたものである。

即ち、ウオーム１７、ウオームホイール１２の調整駆動
をもってスピンドルハウジング１３の軸回転を誘起し、
このハウジング１３内に偏芯的に軸装されたスピンドル
２，３を、その偏芯量ｍ相当分の範囲内に於いてはスピ
ンドル２，３を前後に平行移動したものである。

尚、か＼る偏芯調整量を数字として容易にするものとし
て前記スピンドルハウジング１３に目盛リンク１８を、
又クロススピンドルホルダー１のフレームに目盛指示プ
レート１９を設けるようにしたものである。

本考案に係る刃物位置決め調整機構は叙上に於ける特長
ある構成よりなり、使用鋸４の摩耗に伴う刃合せ、鋸４
の肉厚変更に伴う刃合せをなすようにしたものであり、
鋸４のＸ方向に向けた移動と、ｙ方向に向けた移動調整
をハンドル１６とウオーム９のツマミ２０を回動するこ
とにより自在になし得たものである。

特に本考案に於いては使用する鋸４の径寸法の異なる場
合の刃合せをも容易としたものであり、基準線１に合せ
た確実な刃合せを容易に可能としたものである。

即ち、従前の調整手法に於いては鋸刃の径寸法が同一で
ある場合のみ容易なセツティングが約束されたものであ
って、鋸刃の径寸法が異なる場合に於いては単に刃端を
接合することをもって基準線１に適合することは有り得
ず基準線１の位置に合せた両鋸刃の接合位置決めに多分
の習熟と作業手間とを要請されたものである。

本考案に於いては斯かる従前例に於ける不都合を回避す
るものとして、特にスピンドル２，３のＸ、ｙ方向に向
けた移動、微調整を可能としたものであり、との種鋸刃
の交換セツティング等に格別の便益をもたらしたもので
ある。

尚、叙上に於ける鋸４のセツティングを更に容易とし、
しかもＶカットソー等の鋸刃セツティングに伴う休止時
間を極力少なくする目的に於いて叙上構成よりなる調整
機構をセツティングユニットとして別途構成し、このセ
ツティングユニットに於ける調整移動幅とＶカットソ一
本体に於げろ鋸刃セツティング機構に於ける調整移動幅
とを同一とし、これを同一基準目盛として夫々読取り得
ろようにすることが予定されたものである。

又、との鋸刃セツティングユニットの構成に於いては、
そのセツティング性を更に良好とするものとしてＶブロ
ック２１を用意し、基準線１位置に於ける鋸４のセツテ
ィングを確実、容易になすと共にスピンドル２，３の旋
回用のツマミ２２゜２２、ユニットの昇降・・ンドル２
３等が別途附設されたものである。

尚、叙上に於けるセツティングの目的物は必らずしも鋸
４に特定されるものではなくて、一般的な円盤形の切削
具あるいは研削具ないしは研磨具等の使用並びにスピン
ドル２，３の軸周に於いて一体的に回転する直刃状の各
種の切削具等の使用が予定されたもめであって、そのい
ずれに於いても所期の効果を奏し得たものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係ろＶカットソーに於ける刃物位置決
め調整部の要部破裁正面図、第２図人並びにＢはスピン
ドルのｙ方向移動調整部の要部断面図、第３図は同Ｘ方
向移動調整部の要部断面図、第４図は同調整部の正面図
、第５図はＶカットソ一本体と別構成されるセツティン
グユニットの正面図である。尚、図中１・・・クロススピンドルホルダー、２〜３・
・・スピンドル、４・・・鋸、５・・・スピンドルハウ
シング、６・・・作動溝、７・・・ホイール軸、８・・
・ウオームホイール、９・・・ウオーム、１０・・・目
盛盤、１１・・・指示プレート、１２・・・ウオームホ
イール、１３・・・スピンドルハウジング、１４・・・
５締ナツト、１５・・・ロックボルト、１６・−・ウオ
ーム軸ハンドル、１７・・・ウオーム１８・・・目盛
リンク、１９・・・指示プレート、２０・・・ツマミ、
２１・・・Ｖ７”ロック、２２・・・ツマミ、２３・・
・昇降ハンドルを示したものである。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）交叉方向に軸装される一対の回転自在のスピ
ンドル端に適宜の加工刃物を装脱自在に軸装した加工機
の構成に於いて該スピンドルを、スピンドルハウジング
に於げる偏芯取付軸孔に回転自在に嵌挿し、且つ該ハウ
ジング周面に設けられるウオームホイールに噛合したウ
オームをもって該ハウジングを回動自在となすと共に別
途調整用ウオームをもって回動自在とされるウオームホ
イール軸端の偏芯部材を前記ハウジング円周方向に条設
されてな、る作動溝に係合し、該ハウジングを軸方向に
摺動自在にしたことを特徴とする■溝加工機等の刃物位
置決め調整機構。
（２）前記スピンドル他端にプーリー、旋回用嫡子等の
駆動部材を附設せしめるようにしたことを特徴とする請
求溝加工機等の刃物位置決め調整機構。
（３）前記偏芯部材をウオームホイール軸端に偏芯的に
付設され心偏芯ピン又は偏芯ローラーとしたことを特徴
とする登録請求第１項記載に係る■溝加工機等の刃物位
置決め調整機構。