JPS5928280B2 - 遮蔽箱における物品出入用バツグの取付部 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 １ 〔発明の背景と目的〕 本発明は、直接触手不可能な物、或いは触手不可能な雰
囲気中で操作される装置類（以下遮蔽物質という）が配
置されている遮蔽可能な容器ないしは箱（以下遮蔽箱と
いう）の壁に設けられ、遮２ 蔽箱に対する物品の出し
入れを行なうためのバッグが取付けられる取付部（以下
ポート部という）の構造に関する。

従来、遮蔽箱内で遮蔽物質を操作する場合、第１図に示
すように、透明な遮蔽箱１の壁２にグロ２ −ブ３を取
り付け、そのグローブ３に手を入れ箱内を操作するのが
一般的である。

また箱１には作業上箱内において必要、不必要なものが
生じた場合を考慮して、壁２には塩化ビニル樹脂製のバ
ッグ５が箱の外側に設けられている。３ このバッグ５
は、箱内に不必要な物が生じた場合には第２図に見られ
るように物６を収容した後、第３図に見られるように物
６の上部周辺を融着などによつてシールし、そのシール
部８を切断して物６を取り出すように使用される。

逆に物６を箱３．１内に入れる場合は、第４図に示すよ
うに、物６をバッグ５で包み、その周辺を融着などによ
つてシールし、その状態のまゝポート部４の孔Ｔを通−
２’Ｉして物を箱１内に入れ、箱内でシール部９を切断
するように使用される。

しかしながらバツグ５はこの物６の出し入れが何回か行
なわれることによつてその要をなさなくなり、交換の必
要が生じる。その場合、バツグ５をポート部４から取り
外すわけであるが、従来の取付構造は、第２図ないし第
４図から明らかなように、密封用締付バンド１０および
Ｏリンド１１をもつて直接ポート部４に取付けられてい
る。従つてバツグ５の交換は作業が面倒なだけでなく、
多くの時間を要する欠点がある。しかも、交換の際バツ
グ５の口周辺部およびポート部４の外周面には微量の汚
染物質が付着する場合もあり、その場合にはこれを除去
する必要がある。

従つて、作業性、安全性においてはまだまだ納得の行く
ものではない。

この発明は以上のような点に鑑みなされたもので、その
目的とするところは、安全で能率的な遮蔽箱における物
品出入用バツグの取付部を提供することにある。

〔発明の概要〕

本発明の要旨訝するところは、遮蔽箱の壁にポート部が
設けられており、該ポート部は円筒状の固定ポートと該
円筒状の固定ポートの内側に螺合された物品出入用バツ
グ付きの円筒状の交換ポートとより成り、前記固定ポー
トと交換ポートの螺合面間においては少なくとも一方の
ポートに一体化された弾性ネジ部が圧縮変形された状態
で介在し、しかも他の交換ポートが係合できるように前
記交換ポートの先端にはピン、後端にはピン穴、あるい
は前記交換ポートの先端にはピン穴、後端にはピンが設
けられていることを特徴とする遮蔽箱における物品出入
用バツグの取付部にある。

即ち、本発明の遮蔽箱における物品出入用バツグの取付
部は、遮蔽箱の壁に円筒状固定ポート部が設けられてお
り、該固定ポート部の内側には物品出入用バツグ付きの
円筒状交換ポート部が螺合されているため、交換ポート
部の交換作業はネジ回転するだけで容易に可能である。
交換ポート部の交換作業は、まず、古い交換ポート部の
後端のピンまたはピン穴に新しい交換ポート部の先端の
ピン穴またはピンに係合させ、両者をネジ回転により押
し込むことにより極めて簡フ単にできる。

古い交換ポート部は遮蔽箱内へ落下させておき、点検、
修理時に取り出せばよい。

固定ポート部と交換ポート部の螺合面間には少なくとも
一方のポートに一体化された弾性ネジ部が圧縮変形され
た状態で介在しているため、汚染物質の漏れは効果的に
抑止することができる。〔実施例〕 次に本発明の遮蔽箱における物品出入用バツグの取付け
部の一実施例について、第５図により説明する。

第５図において、１２は外部と通じる貫通孔１３を有し
、かつその孔１３の内周面がねじ部１４となつた固定ポ
ートにして、この固定ポートは壁２側の外周が断面凹型
リング状のパツキン１５、止め板状のリング１６及びボ
ルト１７を介して前記壁２に固定されている。

１８は固定ポート１２のねじ部１４に螺合された交換ポ
ートにして、この交換ポートは内径の異なる円筒部１９
と２０からなり、内径の大きい円筒部１９の外周には弾
性部材たるゴム製の弾性ねじ部２１が一体的に設けられ
ている。

この弾性ねじ部２１は固定ポート１２のねじ部１４に螺
合し、圧縮変形された状態で存在して両ポート１２及び
１８の間を密封している。この弾性ねじ部２１の外径は
固定ポート１２の孔１３の内径よりも大きく形成されて
いることは言うまでもない。２２は物６（又は６●を箱
１外へ出したり、入れたりするためのバツグにしてその
口周辺部２３は交換ポート１８の円筒部２０の外周に従
来と同様密封締付用バンド２４，０リング２５等によつ
て固定されている。

この場合、交換ポート１８に対するバツグ２２の取り付
け法は、接着剤による方法、モールドによる法等によつ
ても差支えない。また固定ポート１２に関しては壁２と
一体物であつても差支えない。斯かる構成のポート部２
６は、予め固定ポート１２を壁２に固定し、しかる後バ
ツグ２２が付いた交換ポート１８を螺合させて所定の位
置まで前進させることによつて構成することができる。

しかしてバツグ２２の交換の必要が生じた場合は、交換
ポート１８と同じ構造で新しいバツグを備えた交換ポー
ト（図示せず）を用意し、その新しい交換ポートのピン
穴を交換ポート１８のピン２７に接触一致させ、交換ポ
ート１８と共に回転させ乍ら新交換ポートを所定の位置
まで前進させ、交換ポート１８を箱１内に落すことによ
つてバツグの交換は終了する。このバツグ交換の際、固
定ポート１２と交換ポート１８及び新交換ポートの間に
は弾性ねじ部２１が圧縮変形された状態で存在するため
、箱１の密封性は何等問題はない。勿論箱１内に落され
た交換ポートは、後から箱外へ取り出され、新しいバツ
グが取付けられ、次のバツグ交換に備えることができる
。〔発明の効果〕 以上の説明から明らかなように、この発明によればバツ
グが取り付けられている交換ポートを固定ポート内にね
じ込むだけでバツグの交換が行なえるため、交換作業は
極めて能率的である。

しかもその交換の際両ポートの螺合面間は、圧縮変形さ
れた弾性部材によつて密封が保たれるため、遮幣物質が
外部に漏れるようなことがなく極めて安全である。勿論
、バツグが交換ポートと共に交換できるため箱内への物
の搬入にあたつてバツグの途中に必ずしもシール部を形
成する必要もないなどの副次的効果もあり、その工業的
価値は極めて大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般に使用されている遮蔽箱の説明図、第２図
、第３図及び第４図は従来のポート部の説明図、第５図
はこの発明に係るポート部の例を示す説明図である。 １・・・・・・遮蔽箱、２・・・・・・壁、３・・・・
・・グローブ、４，λ』・・・・・・ポート部、５，２
２・・・・・・バツグ、６，６′・・・・・・物、１０
，２４・・・・・・バンド、１１，２５・・・・・・Ｏ
リング、１２・・・・・・固定ポート、１８・・・・・
・交換ポート、２１・・・・・・弾性部材たる弾性ねじ
部、２７・・・・・・・・・ピン、２８・・・・・・ピ
ン穴。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 遮蔽箱の壁にポート部が設けられており、該ポート
   部は円筒状の固定ポートと該円筒状の固定ポートの内側
   に螺合された物品出入用バッグ付きの円筒状の交換ポー
   トとより成り、前記固定ポートと交換ポートの螺合面間
   においては少なくとも一方のポートに一体化された弾性
   ネジ部が圧縮変形された状態で介在し、しかも他の交換
   ポートが係合できるように前記交換ポートの先端にはピ
   ン、後端にはピン穴、あるいは前記交換ポートの先端に
   はピン穴、後端にはピンが設けられていることを特徴と
   する遮蔽箱における物品出入用バッグの取付部。