JPS5928129Y2 - 遠心クラツチ付きエンジンの始動装置 - Google Patents

遠心クラツチ付きエンジンの始動装置

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JPS5928129Y2
JPS5928129Y2 JP11973178U JP11973178U JPS5928129Y2 JP S5928129 Y2 JPS5928129 Y2 JP S5928129Y2 JP 11973178 U JP11973178 U JP 11973178U JP 11973178 U JP11973178 U JP 11973178U JP S5928129 Y2 JPS5928129 Y2 JP S5928129Y2
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JP
Japan
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retainer
clutch
crankshaft
way clutch
roller
Prior art date
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Expired
Application number
JP11973178U
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English (en)
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JPS5536965U (ja
Inventor
宏 和田
Original Assignee
スズキ株式会社
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Publication date
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  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、クランクシャフトに遠心クラッチを取付けた
形式のエンジンの始動装置に関するものである。
エンジン、特にオートバイ用のエンジンにあっては、ク
ランクシャフトに遠心クラッチを取付け、エンジンの回
転数に係らしめて、車輪側への動力伝達の断続を行なう
ものがある。
この形式のエンジンにあって始動の場合には、キックペ
ダルを踏み、キックシャフトとギヤ列を介してクランク
シャフトを回転させることになるが、遠心クラッチの従
動側からクランクシャフトに回転力を与える関係上、従
来にあってはキックの開始と同時に遠心クラッチの摩擦
クラッチ板を結合方向に押すような構造になっていた。
このために大きなキック力が必要とされた。
一方、エンジンが始動してクランクシャフトが回転する
と、このクランクシャフトとキックペダル側との間に何
の断続機構も設けないものとすれば、クランクシャフト
の回転力がキックペダル側に伝わるので非常に危険なこ
とになる。
そこでクランクシャフトとキックペダルとの間にワンウ
ェイクラッチを介装し、クランクシャフト側からはキッ
クペダル側に回転力が伝わらないようにすることが行な
われる。
このためのワンウェイクラッチとして広く用いられるの
が、いわゆるリテーナ付きのローラーワンウェイクラッ
チである。
このワンウェイクラッチは、環状のリテーナと、このリ
テーナに穿設された孔に嵌合するローラーと、リテーナ
の外周に位置させたクラッチハブとから成っており、ク
ラッチハブの内周に設けられた切欠きに前記ローラーが
係合したとき結合状態となり、ローラーが切欠きの深い
部分に位置して、リテーナとクラッチハブの自由回転を
許すとき切断状態を得る、周知の構造のものである。
このような構造のリテーナ付きワンウェイクラッチを、
遠心クラッチをクランクシャフトに取付けた構造のエン
ジンに使用する場合、リテーナをクランクシャフトの外
周に、このクランクシャフトに対して回転自在に嵌挿し
、クラッチハブを遠心クラッチの内側の、一方のクラッ
チ摩擦板(遠心クラッチの従動側摩擦板)に結合させた
状態で用いることになる。
そしてワンウェイクラッチの結合は、キックペダルに連
係するクラッチハブの回転数がクランクシャフトの回転
数より犬であるときに結合し、反対の状態のときには非
結合となるようにする。
したがって、通常運転時には、ピストンの動きがコネク
ティングロッドを介してクランクシャフトを回転させ、
クランクシャフトの回転力は、遠心クラッチ、クラッチ
板、クラッチハブ、ギヤ列(変速機)、車輪の順に伝わ
ることになる。
これにより、前述のワンウェイクラッチはフリー状態を
維持する。
次に、停止しているエンジンを始動させるためにキック
レバーを作動させると、キックシャフトの回転力は、ギ
ヤ列、クラッチハブ、ローラー(ワンウェイクラッチ)
、クランクシャフト、コネクティングロッド、ピストン
の順に伝えられ、エンジンが始動することになる。
この場合にはクランクシャフトの回転数は小さく(停止
)、クラッチハブ側の回転数が大であるので、ローラー
がクラッチハブとクランクシャ7Fの間にロックされ、
ワンウェイクラッチはつながって、エンジンを始動させ
ることになる。
ワンウェイクラッチはこのように作用するので正常に作
動するときにはなんの問題もないが、エンジンのピスト
ンに焼付きが生じロックする異常状態では、クランクシ
ャフトは停止し遠心クラッチは不作動になるが車輪は回
転しているため、クラッチハブの回転数がクランクシャ
フトの回転数より大きくなる状態になってつながってし
まい、車輪もピストンのロックに従ってロックしてしま
う危険があった。
またこれとは別に、前述した従来の形式の始動装置にあ
っては、正常時にエンジンを始動させるためキック操作
をすると、キックの開始と同時に摩擦クラッチ板を押す
ことになるので、大きなキック力が必要であったりする
ような欠点もあった。
本考案は従来技術の有するこれらの欠点を除去すること
を目的とするもので、車輪の回転数がクランクシャフト
の回転数より大きくなってもワンウェイクラッチがつな
がらないように、すなわちワンウェイクラッチは始動時
のキックレバー作動時のみにつながるようにして、安全
の確保と、キック力の軽減を図るものである。
そしてこのための構成は、遠心クラッチとクランクシャ
フトとの間に、リテーナをクランクシャフトの軸方向に
押圧するか解放するかにより、リテーナ付きのローラー
ワンウェイクラッチの作動と不作動の状態切換えができ
る機構を介装し、このワンウェイクラッチをキックレバ
ー操作時にのみ作動させ、他の状態(通常時)には両方
向に対して不作動(フリー)とするようにしたものであ
る。
以下、本考案の一実施例を図に基づいて説明する。
第1図における1はクランクシャフトで、ベアリング2
とケーシング3によって、ケーシング3に対して回転自
在に支承され、図の左方に位置するピストン、コネクテ
ィングロッド(図示せず)によって与えられる回転力で
回転するものである。
クランクシャフト1の外周部にはナツト5によって遠心
クラッチ4が装着されている。
遠心クラッチ4は、クラッチ板4a、4a1・・と、遠
心力によりシャフト1の放射方向に移動してクラッチ板
4 a 14 a t・・・を押圧する球体4b 、
4b 、・・・とを有する従来周知のものである。
クランクシャフト1の外周部には、2個のスリーブIa
、1bが、一方は軸1cにより、他方はキー1dによっ
て、それぞれクランクシャフト1と一体に回転できるよ
うにして嵌挿しである。
そしてこれらスリーブIa、1bの間に、ワッシャ7が
、自由状態においてはクランクシャフト1に対して回転
できるようにして嵌挿されている。
遠心クラッチ4とクランクシャフト1との間には、リテ
ーナ付きワンウェイクラッチ6が、次に説明する構造に
よって、常時は不作動状態(両方向に対してフリー)と
なるようにして介装しである。
リテーナ付きワンウェイクラッチ6の構成は、クランク
シャフト1の外周部に回転自在に嵌挿される環状のリテ
ーナ6aと、このリテーナ6aに穿設された孔6eと、
この孔6eに保持されるローラー6bと、リテーナ6a
の外周部にリテーナ6aに対して回転可能に配設され、
その内周に設けられた切欠き6fで前述のローラー6b
を保持するクラッチハブ6cで大略構成される。
切欠き6fはワンウェイクラッチとして従来周知のよう
に、クラッチハブ6cの周方向に連続的に深さが変えて
あり、ローラー6bがもつとも深い位置にあるときには
、クラッチハブ6cはクランクシャフト1に対して自由
に回転し得、ローラー6bが切欠き6fの浅い方に食い
込むと両者は結合関係となるものである。
リテーナ6aの右側部には、クランクシャフト1の半径
方向に孔6gが設けられ、クラッチハブ6cにはクラン
クシャフト1の軸方向に孔6hが設けられている。
そしてこれら孔6 g t 6 h間には、リテーナ6
aをクラッチハブ6cに対してクラッチハブ6cの回転
方向に追従する力を与えるスプリング6dの両端部が係
合している。
このスプリング6dの張力により、常時はローラー6b
は切欠き6fのもつとも深い位置に保持される。
第1図に示すように、このリテーナ付きワンウェイクラ
ッチ6の装着は、このリテーナ付キワンウエイクラッチ
6のリテーナ6aの一側面(図における左側面)が、前
述のようにクランクシャフト1の外周に嵌挿されたワッ
シャ7の一側面(右側面)に臨む位置に行なっている。
そしてリテーナ6aの他側面(右側面)にはリテーナ押
板8が当接している。
リテーナ押板8には押板ガイド9、押スプリング10を
介して押板11が係合し、押板11はベアリング12を
介して押ネジ13と係合する。
押ネジ13はケーシング3に圧入固定されたオネジ14
と螺合し、押ネジ13は、ケーシング3に回転自在に支
持されたベルクランク15を介してキックシャフト16
に形成されたカム16aを係合する(第2図参照)。
17はベルクランク15を軸支する支軸を示す。
そして、18はキックシャフト16のキック力を伝達す
るためのギヤ列である。
作用を説明する。
先づ、キックシャフト16が回転していない状態におい
ては、リテーナ6aはスプリング6dの弾発力により、
ローラー6bt6b、・・・がフリーとなる方向、すな
わち、ワンウェイクラッチ6が働かない方向に付勢され
ているので、ワンウェイクラッチ6は働かず、たとえピ
ストンが焼付いてクランクシャフト1が回転停止しても
、クランクシャフト1とはワンウェイクラッチ6で切離
される後輪(図示せず)はロックしない。
次に、始動のためにキックシャフト16が回転すると、
カム16aがベルクランク15を回転させ、このベルク
ランク15の回転力により押ネジ13は回転して、第1
図中左方へ移動する。
すると、押ネジ13はベアリング12、押板11、押ス
プリング10、リテーナ押板8を介してリテーナ6aを
押圧する。
このとき、クランクシャフト1は停止しているから、リ
テーナ6aはリテーナ押板8とワッシャ7との間に挾ま
れて制動された状態となる。
ワッシャ7は押圧されるとスリーブ1bに圧接するので
、クランクシャフト1と一体の状態になる。
これにより、クラッチハブ6cがキックシャフト16に
連動して回転するのに対し、リテーナ6aの回転が遅れ
、ローラー6bをフリーの状態に保持するスプリング6
dの力がきかなくなり、ローラー6bがクラッチハブ6
cとクランクシャフト1との間にロックされてワンウェ
イクラッチ6を作動状態とする。
こうしてエンジンの始動は行なわれる。
またキックシャフト16が元に戻るとワンウェイクラッ
チ6は再び働かなくなる。
以上、説明したように、本考案によれば、ワンウェイク
ラッチをキック時にのみ作動させ、非キック時には不作
動状態にしておくことにより、キック力を軽減しうると
共に、ピストン焼付時にも後輪はロックせず、安全性を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の断面図、第2図はベルクラ
ンク部の正面図である。 1・・・・・・クランクシャフト、4・・・・・・遠心
クラッチ、6・・・・・・ワンウェイクラッチ、I・・
・・・・ワッシャ、6a・・・・・・リテーナ、6b・
・・・・・ローラー、6c・・曲クラッチハブ、6d・
・・・・・スプリング、6e、6g。 6h・・・・・・孔、6f・・・・・・切欠き、8・・
・・・・リテーナ押板、10・・・・・・押スプリング
、11・・曲押板、12・・・・・・ベアリング、13
・・・・・・押ネジ、15・・曲ベルクランク、16・
・・・・・キックシャ7)、16a・・曲カム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 遠心クラッチとクランクシャフトとの間に、環状のリテ
    ーナと該リテーナに穿設された孔に嵌合するローラーと
    前記リテーナの外周に位置させたクラッチハブと、から
    なるリテーナ付きのローラーワンウェイクラッチを、ク
    ランクシャフトの外周に嵌挿され押圧されたときクラン
    クシャフトと一体になるワッシャの一側面にリテーナの
    一側面が臨むようにして介装し、該ワンウェイクラッチ
    のクラッチハブと前記リテーナとの間に該リテーナを前
    記ワンウェイクラッチの不作動方向へ押圧するスプリン
    グを設け、一方、キック軸にカムを設けると共に該カム
    に連動して前記ワンウェイクラッチを作動させる押ネジ
    を設け、該押ネジを前記リテーナの前記ワッシャに臨ん
    だ面とは反対の面に臨ませて配してなる遠心クラッチ付
    きエンジンの始動装置。
JP11973178U 1978-08-31 1978-08-31 遠心クラツチ付きエンジンの始動装置 Expired JPS5928129Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11973178U JPS5928129Y2 (ja) 1978-08-31 1978-08-31 遠心クラツチ付きエンジンの始動装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP11973178U JPS5928129Y2 (ja) 1978-08-31 1978-08-31 遠心クラツチ付きエンジンの始動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5536965U JPS5536965U (ja) 1980-03-10
JPS5928129Y2 true JPS5928129Y2 (ja) 1984-08-14

Family

ID=29075269

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JP11973178U Expired JPS5928129Y2 (ja) 1978-08-31 1978-08-31 遠心クラツチ付きエンジンの始動装置

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