JPS5927905B2 - 静電写真複写方法 - Google Patents
静電写真複写方法Info
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- JPS5927905B2 JPS5927905B2 JP54167595A JP16759579A JPS5927905B2 JP S5927905 B2 JPS5927905 B2 JP S5927905B2 JP 54167595 A JP54167595 A JP 54167595A JP 16759579 A JP16759579 A JP 16759579A JP S5927905 B2 JPS5927905 B2 JP S5927905B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は一成分系乾式磁性現像剤を用いて感光基板上の
正電荷像を現像した後、これを普通紙から成る転写紙上
に転写して、複写画像乃至は印刷画像を形成する目的に
適した静電写真複写方法に関する。
正電荷像を現像した後、これを普通紙から成る転写紙上
に転写して、複写画像乃至は印刷画像を形成する目的に
適した静電写真複写方法に関する。
従来、静電潜像の現像に際して、格別のキャリヤーを使
用することなしに潜像を現像可能な現像剤として、現像
剤粒子中に磁性材料微粉末を含有せしめた所謂一成分系
磁性現像剤が広く知られている。
用することなしに潜像を現像可能な現像剤として、現像
剤粒子中に磁性材料微粉末を含有せしめた所謂一成分系
磁性現像剤が広く知られている。
この一成分系磁性現像剤の一つのタイプとして、現像剤
粒子中に磁性材料微粉末を含有せしめて磁気的に吸引さ
れる性質を付与すると共に、粒子表面に導電性カーボン
ブラックのような導電剤を分布せしめて、導電性を付与
した所謂導電性磁性現像剤も知られている(例えば米国
特許第3639245号及び第3965022号明細書
)。
粒子中に磁性材料微粉末を含有せしめて磁気的に吸引さ
れる性質を付与すると共に、粒子表面に導電性カーボン
ブラックのような導電剤を分布せしめて、導電性を付与
した所謂導電性磁性現像剤も知られている(例えば米国
特許第3639245号及び第3965022号明細書
)。
この導電性磁性現像剤は、所謂磁気ブラシの形で、静電
潜像支持基板と接触させ、前記潜像の現像を行なうと、
所謂エッジ効果やカブリのない優れた可視像を与えると
しても、この現像剤の像を基板から通常の転写紙上に転
写させる場合には、かなり重大な問題を生じることも知
られている。即ち、特開昭50−117435号公報に
記載されている通り、用いる転写紙の固有電気抵抗が普
通紙のように3×1013Ω一儂よりも低い場合には、
転写に際して現像剤粒子の飛び散りによる輪部のプロー
ドニングや転写効率の低下を生じる傾向がある。このよ
うな傾向は、転写紙のトナー受領面に高電気抵抗の樹脂
、ワックス或いはオイルを塗布することにより成る程度
改善し得るとしても、高湿度条件下ではこのような改善
効果は比較的小さく、また樹脂等の塗布により転写紙の
コストが高くなり、更に風合いが低下する等の欠点を免
れない。一成分系磁性現像剤の他のタイプとして、磁性
材料微粉末と検電性バインダーとの均密混和粒状物から
成る一成分系非導電性磁性現像剤も既に知られている。
潜像支持基板と接触させ、前記潜像の現像を行なうと、
所謂エッジ効果やカブリのない優れた可視像を与えると
しても、この現像剤の像を基板から通常の転写紙上に転
写させる場合には、かなり重大な問題を生じることも知
られている。即ち、特開昭50−117435号公報に
記載されている通り、用いる転写紙の固有電気抵抗が普
通紙のように3×1013Ω一儂よりも低い場合には、
転写に際して現像剤粒子の飛び散りによる輪部のプロー
ドニングや転写効率の低下を生じる傾向がある。このよ
うな傾向は、転写紙のトナー受領面に高電気抵抗の樹脂
、ワックス或いはオイルを塗布することにより成る程度
改善し得るとしても、高湿度条件下ではこのような改善
効果は比較的小さく、また樹脂等の塗布により転写紙の
コストが高くなり、更に風合いが低下する等の欠点を免
れない。一成分系磁性現像剤の他のタイプとして、磁性
材料微粉末と検電性バインダーとの均密混和粒状物から
成る一成分系非導電性磁性現像剤も既に知られている。
例えば、米国特許第3645770号明細書には、上述
した非導電性磁性現像剤の磁気ブラシ(層)を、現像す
べき静電潜像とは逆極性の電荷にコロナ放電により荷電
し、この荷電された現像剤を静電潜像支持基板と接触さ
せて前記潜像を現像し、次いで形成される現像剤の像を
転写紙に転写させることから成る静電写真複写法が開示
されている。この静電写真複写方式では、所謂普通紙か
ら成る転写紙上にも転写画像を形成し得るという利点を
有するが、非導電性磁性現像剤の磁気ブラシの深部迄を
も一様に帯電することが困難であり、十分に濃度の高い
画像を形成することが概して困難であり、更に現像装置
部にコロナ放電機構を設けねばならないために、装置が
複雑化する等の欠点も免れない。最近に至つて、非導電
性磁性現像剤と静電潜像支持基体表面との摩擦による現
像剤の帯電を利用して静電潜像の現像を行なう方式(特
開昭5062638号公報)や、非導電性磁性現像剤の
誘電分極を利用して現像を行なう方式(特開昭5113
3026号公報)も既に提案されているが、前者の方法
に於いては、現像条件を厳密に制御しなければならず、
さもなければ非画像領域でのカブリ(感光体表面と磁性
トナー粒子の穂の先端部との相互接触の度合いが強い場
合に特に生じやすい)の発生や磁性トナー粒子の現像ス
リーブ上への固着およびプロツキング等を生じ、特に連
続した複写を行うに際し重要な問題となつてくる。
した非導電性磁性現像剤の磁気ブラシ(層)を、現像す
べき静電潜像とは逆極性の電荷にコロナ放電により荷電
し、この荷電された現像剤を静電潜像支持基板と接触さ
せて前記潜像を現像し、次いで形成される現像剤の像を
転写紙に転写させることから成る静電写真複写法が開示
されている。この静電写真複写方式では、所謂普通紙か
ら成る転写紙上にも転写画像を形成し得るという利点を
有するが、非導電性磁性現像剤の磁気ブラシの深部迄を
も一様に帯電することが困難であり、十分に濃度の高い
画像を形成することが概して困難であり、更に現像装置
部にコロナ放電機構を設けねばならないために、装置が
複雑化する等の欠点も免れない。最近に至つて、非導電
性磁性現像剤と静電潜像支持基体表面との摩擦による現
像剤の帯電を利用して静電潜像の現像を行なう方式(特
開昭5062638号公報)や、非導電性磁性現像剤の
誘電分極を利用して現像を行なう方式(特開昭5113
3026号公報)も既に提案されているが、前者の方法
に於いては、現像条件を厳密に制御しなければならず、
さもなければ非画像領域でのカブリ(感光体表面と磁性
トナー粒子の穂の先端部との相互接触の度合いが強い場
合に特に生じやすい)の発生や磁性トナー粒子の現像ス
リーブ上への固着およびプロツキング等を生じ、特に連
続した複写を行うに際し重要な問題となつてくる。
また、後者に於いては、カブリは問題とならないが静電
潜像に対し磁性トナーに誘起される誘電分極効果により
現像電荷を得て可視像を形成せしめるため、低電位の潜
像部には不利な状態となる。従つて得られる複写物は原
稿の低濃度部は複写され難く、中間調の再現を複写物に
求めることは困難となる。更に、両者の方法で得られた
複写物は鮮鋭さに欠けるとともに、感光板としてセレン
の如きP−型感光体を用い、正電荷像を現像させる場合
には、何れの方式によつても、十分に濃度の高い画像を
形成させることが困難である。本発明者等は、一成分系
磁性現像剤の磁性材料として、抗磁力及びカサ密度が一
定の範囲にある磁性材料粉末を選択し、この特定の磁性
材料粉末を、ビニル芳香族系重合体及び脂肪族カルボン
酸乃至はその金属塩から成る媒質中に分散させて、現像
剤粒子を製造し、これをP一型光導電体を感光板として
用いた電子写真プロセスに使用する場合には、感光基板
上の正電荷像及び普通紙への転写が、高い現像効率と高
い転写効率とをもつて、しかもバツクグラウンドの汚れ
や輪部のプロードニングなしに行われ、しかも従来法に
おける種々の欠点は有効に解消し得ることを見出した。
潜像に対し磁性トナーに誘起される誘電分極効果により
現像電荷を得て可視像を形成せしめるため、低電位の潜
像部には不利な状態となる。従つて得られる複写物は原
稿の低濃度部は複写され難く、中間調の再現を複写物に
求めることは困難となる。更に、両者の方法で得られた
複写物は鮮鋭さに欠けるとともに、感光板としてセレン
の如きP−型感光体を用い、正電荷像を現像させる場合
には、何れの方式によつても、十分に濃度の高い画像を
形成させることが困難である。本発明者等は、一成分系
磁性現像剤の磁性材料として、抗磁力及びカサ密度が一
定の範囲にある磁性材料粉末を選択し、この特定の磁性
材料粉末を、ビニル芳香族系重合体及び脂肪族カルボン
酸乃至はその金属塩から成る媒質中に分散させて、現像
剤粒子を製造し、これをP一型光導電体を感光板として
用いた電子写真プロセスに使用する場合には、感光基板
上の正電荷像及び普通紙への転写が、高い現像効率と高
い転写効率とをもつて、しかもバツクグラウンドの汚れ
や輪部のプロードニングなしに行われ、しかも従来法に
おける種々の欠点は有効に解消し得ることを見出した。
即ち、本発明の目的は感光基板上の正電荷像の現像及び
それに続く普通紙への転写が、高い現像効率と高い転写
効率とをもつて、且つバツクグラウンドの汚れや輪部の
プロードニングなしに行われる静電写真複写方法を提供
するにある。本発明の他の目的は、一成分系磁性現像剤
による静電荷像の現像に際して、コロナ放電機構のよう
な格別の付属装置を必要とすることなしに、また現像剤
の磁気ブラシと感光基板表面とを過度に摩擦摺接せしめ
ることなしに、現像が容易に行われる静電写真複写方法
を提供するにある。
それに続く普通紙への転写が、高い現像効率と高い転写
効率とをもつて、且つバツクグラウンドの汚れや輪部の
プロードニングなしに行われる静電写真複写方法を提供
するにある。本発明の他の目的は、一成分系磁性現像剤
による静電荷像の現像に際して、コロナ放電機構のよう
な格別の付属装置を必要とすることなしに、また現像剤
の磁気ブラシと感光基板表面とを過度に摩擦摺接せしめ
ることなしに、現像が容易に行われる静電写真複写方法
を提供するにある。
本発明によれば、導電性基板上のP−型光導電層を一様
に正帯電させた後、画像露光を行い静電潜像を形成させ
る行程、上記潜像を有する基板表面と一成分系磁性現像
剤の磁気ブラシとを接触させて現像剤の可視像を形成さ
せる行程、上記可視像を転写紙と接触させ、該転写紙の
背面から正帯電のコロナ荷電を行つて現像剤の可視像を
転写紙上に転写させる行程、から成る静電写真複写方法
において、上記一成分系磁性現像剤として、(A)ビニ
ル芳香族単独重合体またはビニル芳香族単量体成分を少
くとも25重量%含有するビニル芳香族と他のモノ又は
ジエチレン系不飽和単量体との共重合体、(B)炭素数
14乃至28の脂肪族モノカルボン酸又は該モノカルボ
ン酸の金属塩、及び0磁性体粉末としての抗磁力が40
乃至120エルステッド、カサ密度が0.45乃至1t
/mlで且つ最長寸法/最短寸法の比として定義される
形状異方性が1.0乃至5.5の範囲にある0.3乃至
1ミクロンの粒径を有する立方晶系乃至は丸昧を帯びた
不定形の四三酸化鉄、を(A):(B):(C)−50
乃至85:0.2乃至4:100の量比(重量%)で含
有する組成物を混練、粉砕し、必要により篩分けするこ
とにより得られる粒子から成る正電荷像の現像及び転写
用一成分系磁性現像剤を用いることを特徴とする静電写
真複写方法が提供される。
に正帯電させた後、画像露光を行い静電潜像を形成させ
る行程、上記潜像を有する基板表面と一成分系磁性現像
剤の磁気ブラシとを接触させて現像剤の可視像を形成さ
せる行程、上記可視像を転写紙と接触させ、該転写紙の
背面から正帯電のコロナ荷電を行つて現像剤の可視像を
転写紙上に転写させる行程、から成る静電写真複写方法
において、上記一成分系磁性現像剤として、(A)ビニ
ル芳香族単独重合体またはビニル芳香族単量体成分を少
くとも25重量%含有するビニル芳香族と他のモノ又は
ジエチレン系不飽和単量体との共重合体、(B)炭素数
14乃至28の脂肪族モノカルボン酸又は該モノカルボ
ン酸の金属塩、及び0磁性体粉末としての抗磁力が40
乃至120エルステッド、カサ密度が0.45乃至1t
/mlで且つ最長寸法/最短寸法の比として定義される
形状異方性が1.0乃至5.5の範囲にある0.3乃至
1ミクロンの粒径を有する立方晶系乃至は丸昧を帯びた
不定形の四三酸化鉄、を(A):(B):(C)−50
乃至85:0.2乃至4:100の量比(重量%)で含
有する組成物を混練、粉砕し、必要により篩分けするこ
とにより得られる粒子から成る正電荷像の現像及び転写
用一成分系磁性現像剤を用いることを特徴とする静電写
真複写方法が提供される。
本発明を以下に詳細に説明する。
一般に、一成分系磁性現像剤の磁気ブラシと静電潜像を
支持する基体表面とを接触させると、個個の現像剤粒子
には静電潜像との間の静電的吸弓力(クーロンカ)と、
磁気ブラシ形成用の磁石との間の磁気的吸引力との両方
の力が作用する。
支持する基体表面とを接触させると、個個の現像剤粒子
には静電潜像との間の静電的吸弓力(クーロンカ)と、
磁気ブラシ形成用の磁石との間の磁気的吸引力との両方
の力が作用する。
しかして、クーロンカの方が大きい現像剤粒子は静電潜
像の方に引き付けられ、一方磁気的吸引力の方が大きい
現像剤粒子は現像スリーブの方に引き付けられ、基体上
の静電潜像に応じて現像が行われることになる。かくし
て、一成分系磁性現像剤では、現像時に、磁気的特性と
帯電特性との間に一定のバランスが要求されることにな
る。一方、現像剤像を転写紙上に転写する場合には、転
写紙の背面から、現像剤の保持電荷と逆極性、即ち感光
基板の静電潜像(即ちプラス電荷)と同極性のコロナ放
電を行ない、現像剤像を転写側に吸引せしめるが、現像
剤粒子の保持電荷が転写紙上で容易に消失し或いは中和
されるときには、この現像剤粒子が周囲に飛散るか或い
は感光基板の方へ反撥して、転写画像の輪部のプロード
ニングや低い転写効率を招くことになる。
像の方に引き付けられ、一方磁気的吸引力の方が大きい
現像剤粒子は現像スリーブの方に引き付けられ、基体上
の静電潜像に応じて現像が行われることになる。かくし
て、一成分系磁性現像剤では、現像時に、磁気的特性と
帯電特性との間に一定のバランスが要求されることにな
る。一方、現像剤像を転写紙上に転写する場合には、転
写紙の背面から、現像剤の保持電荷と逆極性、即ち感光
基板の静電潜像(即ちプラス電荷)と同極性のコロナ放
電を行ない、現像剤像を転写側に吸引せしめるが、現像
剤粒子の保持電荷が転写紙上で容易に消失し或いは中和
されるときには、この現像剤粒子が周囲に飛散るか或い
は感光基板の方へ反撥して、転写画像の輪部のプロード
ニングや低い転写効率を招くことになる。
かくして、この一成分系磁性現像剤は、比較的多量の磁
性材料粉末を含有するにもかかわらず、電荷を安定に保
持する特性を有することが要求される。本発明に用いる
現像剤の重要な特徴は、磁性材料粉末として、抗磁力が
40乃至120エルステッド、カサ密度が0.45乃至
17/mlの磁性材料微粉末を選択し、この特定の磁性
材料微粉末を、ビニル芳香族重合体及び炭素数が14以
上の脂肪族モノカルボン酸乃至はその金属塩から成る媒
質と組合せることに存する。
性材料粉末を含有するにもかかわらず、電荷を安定に保
持する特性を有することが要求される。本発明に用いる
現像剤の重要な特徴は、磁性材料粉末として、抗磁力が
40乃至120エルステッド、カサ密度が0.45乃至
17/mlの磁性材料微粉末を選択し、この特定の磁性
材料微粉末を、ビニル芳香族重合体及び炭素数が14以
上の脂肪族モノカルボン酸乃至はその金属塩から成る媒
質と組合せることに存する。
先ず、本発明においては、抗磁力(Hc)が120エル
ステツド以下で、カサ密度(本明細書においてはJIS
−K−5101の方法で測定される値を言う)が0.4
57/ml以上の四三酸化鉄(マグネタイト)微粉末を
使用することが、現像効率及び転写効率を高めて、転写
画像の濃度を向上せしめるという目的に関して極めて重
要である。
ステツド以下で、カサ密度(本明細書においてはJIS
−K−5101の方法で測定される値を言う)が0.4
57/ml以上の四三酸化鉄(マグネタイト)微粉末を
使用することが、現像効率及び転写効率を高めて、転写
画像の濃度を向上せしめるという目的に関して極めて重
要である。
即ち、後述する実施例2の第3表に示す通り、抗磁力が
120エルステツドよりも大きいマグネタイトを使用す
る場合には、十分に満足すべき高濃度の転写画像を形成
させることが困難であり、また抗磁力が120エルステ
ツド以下であつても、カサ密度が0.45V/mlより
も小さいマグネタイトを使用する場合には、同様に満足
すべき高濃度の転写画像を形成させることが困難である
。これに対して、これらの両特性が本発明範囲にあるマ
グネタイト粉末を使用すると、転写画像の濃度を顕著に
向上せしめることが可能となり、更に本発明範囲外の特
性を有するマグネタイトを使用する場合に比して、画像
の鮮鋭さを著しく向上させ、更に複写物におけるトナー
飛散の問題も有効に解消し得る。この正確な理由は未だ
不明であるが、次のことに起因するものと推定される。
120エルステツドよりも大きいマグネタイトを使用す
る場合には、十分に満足すべき高濃度の転写画像を形成
させることが困難であり、また抗磁力が120エルステ
ツド以下であつても、カサ密度が0.45V/mlより
も小さいマグネタイトを使用する場合には、同様に満足
すべき高濃度の転写画像を形成させることが困難である
。これに対して、これらの両特性が本発明範囲にあるマ
グネタイト粉末を使用すると、転写画像の濃度を顕著に
向上せしめることが可能となり、更に本発明範囲外の特
性を有するマグネタイトを使用する場合に比して、画像
の鮮鋭さを著しく向上させ、更に複写物におけるトナー
飛散の問題も有効に解消し得る。この正確な理由は未だ
不明であるが、次のことに起因するものと推定される。
即ち、磁性現像剤の現像効率が現像剤粒子に同時に作用
する磁気的吸引力とクーロンカとのバランスによつて左
右されることは既に前述した通りである。しかして、磁
性材料の抗磁力が本発明の範囲よりも大きいものを用い
る場合には、この磁気的吸引力が大きく作用することに
よつて、現像効率の低下を生じるものと認められる。ま
た、磁性材料のカサ密度は、粒子の形状異方性や粒子径
と密接に関連しており、このカサ密度の小さい磁性材料
粉末は静電容量及び誘電率の大きい磁性現像剤を与える
傾向がある。これに対して、本発明によればカサ密度が
0.457/ml以上の磁性材料粉末を使用すると、現
像剤の誘電率が比較的低い一定範囲に制御されることに
関連して個々の現像粒子の荷電が容易となり、しかも現
像剤の静電容量も小さい範囲に制御されることに関連し
て充電された電荷が逃げる傾向が少なくなり、現像効率
及び転写効率の増大がもたらされるものと信じられる。
尚、抗磁力が40エルステッド未満のマグネタイトやカ
サ密度が1フ/mlよりも大きいマグネタイトは一般に
入手が困難である。
する磁気的吸引力とクーロンカとのバランスによつて左
右されることは既に前述した通りである。しかして、磁
性材料の抗磁力が本発明の範囲よりも大きいものを用い
る場合には、この磁気的吸引力が大きく作用することに
よつて、現像効率の低下を生じるものと認められる。ま
た、磁性材料のカサ密度は、粒子の形状異方性や粒子径
と密接に関連しており、このカサ密度の小さい磁性材料
粉末は静電容量及び誘電率の大きい磁性現像剤を与える
傾向がある。これに対して、本発明によればカサ密度が
0.457/ml以上の磁性材料粉末を使用すると、現
像剤の誘電率が比較的低い一定範囲に制御されることに
関連して個々の現像粒子の荷電が容易となり、しかも現
像剤の静電容量も小さい範囲に制御されることに関連し
て充電された電荷が逃げる傾向が少なくなり、現像効率
及び転写効率の増大がもたらされるものと信じられる。
尚、抗磁力が40エルステッド未満のマグネタイトやカ
サ密度が1フ/mlよりも大きいマグネタイトは一般に
入手が困難である。
前述した特性を有する磁性材料微粉末は、立方晶乃至は
やや丸昧を帯びた不定形の四三酸化鉄(マグネタイト)
の内から容易に選択し得る。
やや丸昧を帯びた不定形の四三酸化鉄(マグネタイト)
の内から容易に選択し得る。
この場合、針状晶の四三酸化鉄は抗磁力が120エルス
テツドよりも著しく大であり、かかる針状晶のものは本
発明の目的には到底使用し得ないことに注意する必要が
ある。この磁性材料粉末は、更に0.3乃至1ミクロン
、特に0.35乃至0.7ミクロンの粒径を有すること
が重要であり、またコバルト等でドーピング処理を受け
ていないことも重要である。
テツドよりも著しく大であり、かかる針状晶のものは本
発明の目的には到底使用し得ないことに注意する必要が
ある。この磁性材料粉末は、更に0.3乃至1ミクロン
、特に0.35乃至0.7ミクロンの粒径を有すること
が重要であり、またコバルト等でドーピング処理を受け
ていないことも重要である。
また、最長寸法/最短寸法の比として定義される形状異
方性は1.0乃至5.5好ましくは1乃至3の範囲にあ
ることが重要である。即ち、粒径が上記範囲よりも小さ
い場合には、磁性体粒子が樹脂媒質中に埋没されて、ト
ナーの自己帯電性が低下する傾向があり、一方粒径が上
記範囲よりも大きいと、現像に際してトナー電荷或いは
電荷像のリークが発生し、鮮明な画像が得られなくなる
。前述した形状異方性は1の場合が球又は立方体であり
、粒子は針状の形状になるに従つて大きい値となる。こ
の形状異方性が5.5よりも大きい場合には、抗磁力が
本発明の範囲よりも大きくなる。上記特性を有する四三
酸化鉄は、これに制限されるものではないが、次の方法
で製造される。
方性は1.0乃至5.5好ましくは1乃至3の範囲にあ
ることが重要である。即ち、粒径が上記範囲よりも小さ
い場合には、磁性体粒子が樹脂媒質中に埋没されて、ト
ナーの自己帯電性が低下する傾向があり、一方粒径が上
記範囲よりも大きいと、現像に際してトナー電荷或いは
電荷像のリークが発生し、鮮明な画像が得られなくなる
。前述した形状異方性は1の場合が球又は立方体であり
、粒子は針状の形状になるに従つて大きい値となる。こ
の形状異方性が5.5よりも大きい場合には、抗磁力が
本発明の範囲よりも大きくなる。上記特性を有する四三
酸化鉄は、これに制限されるものではないが、次の方法
で製造される。
即ち、硫酸鉄()の水溶液にカセイソーダ水溶液を加え
て、水酸化鉄()の沈澱を生成せしめる。この沈澱を、
母液のカサを4〜11として、加圧水熱処理し、水酸化
鉄の擬膠状沈澱を立方状のαFe2O3(Hemati
te)に変化させる。この立方状のα−三二酸化鉄の製
造条件の詳細は、例えば信岡他3名、工化誌第66巻4
12頁(1963年)に述べられている。この際、水熱
処理は150乃至230′Cの温度で10乃至100時
間行うことができ、その粒径は、一般に母液のPHが高
い程大きくなる傾向があり、他に処理温度及び処理時間
を変更させることによつて、所定粒度のα−三二酸化鉄
が得られる。得られたα−三二酸化鉄を、それ自体公知
の条件、例えば還元炉中で水素により温度400℃で還
元処理することにより、立方晶乃至はやや丸昧を帯びた
不定形の四三酸化鉄(Fe3O4)が得られる。四三酸
化鉄におけるFe2+/Fe3+の原子比は、一般に0
.9/1.0乃至1.1/1.0の比になるように還元
処理を行い、前述した特性を有する四三酸化鉄とする。
前述したα一三二酸化鉄先,駆体を製造する際、水熱処
理を比較的低いPH条件で行うときには、立方晶の角が
とれた形状乃至はやや丸味を帯びた不定形の四三酸化鉄
が得られるが、かかる粒子も立方晶系の粒子と同様に本
発明の目的に使用し得る。本発明によれば更に、上述し
た特性を有する磁性材料粉末を、炭素数が14以上の脂
肪族モノカルボン酸乃至はモノカルボン酸塩とビニル芳
香族重合体との組合せ媒質中に分散させることも重要で
ある。
て、水酸化鉄()の沈澱を生成せしめる。この沈澱を、
母液のカサを4〜11として、加圧水熱処理し、水酸化
鉄の擬膠状沈澱を立方状のαFe2O3(Hemati
te)に変化させる。この立方状のα−三二酸化鉄の製
造条件の詳細は、例えば信岡他3名、工化誌第66巻4
12頁(1963年)に述べられている。この際、水熱
処理は150乃至230′Cの温度で10乃至100時
間行うことができ、その粒径は、一般に母液のPHが高
い程大きくなる傾向があり、他に処理温度及び処理時間
を変更させることによつて、所定粒度のα−三二酸化鉄
が得られる。得られたα−三二酸化鉄を、それ自体公知
の条件、例えば還元炉中で水素により温度400℃で還
元処理することにより、立方晶乃至はやや丸昧を帯びた
不定形の四三酸化鉄(Fe3O4)が得られる。四三酸
化鉄におけるFe2+/Fe3+の原子比は、一般に0
.9/1.0乃至1.1/1.0の比になるように還元
処理を行い、前述した特性を有する四三酸化鉄とする。
前述したα一三二酸化鉄先,駆体を製造する際、水熱処
理を比較的低いPH条件で行うときには、立方晶の角が
とれた形状乃至はやや丸味を帯びた不定形の四三酸化鉄
が得られるが、かかる粒子も立方晶系の粒子と同様に本
発明の目的に使用し得る。本発明によれば更に、上述し
た特性を有する磁性材料粉末を、炭素数が14以上の脂
肪族モノカルボン酸乃至はモノカルボン酸塩とビニル芳
香族重合体との組合せ媒質中に分散させることも重要で
ある。
即ち、後述する実施例3に示す通り、本発明の要件を満
足する磁性材料を用いたとしても、このものを脂肪族モ
ノカルボン酸を含有しない媒質中に分散させた場合には
、やはり転写画像の濃度を満足すべき高いレベルに向上
させることは困難であると共に、形成される複写物は、
画像の鮮鋭さに欠け、トナー飛散によりバツクグラウン
ドも汚れているという欠点を有している。かかる欠点は
、脂肪族カルボン酸として、炭素数が14よりも小さい
もの或いはジカルボン酸を用いた場合にも同様に認めら
れる。
足する磁性材料を用いたとしても、このものを脂肪族モ
ノカルボン酸を含有しない媒質中に分散させた場合には
、やはり転写画像の濃度を満足すべき高いレベルに向上
させることは困難であると共に、形成される複写物は、
画像の鮮鋭さに欠け、トナー飛散によりバツクグラウン
ドも汚れているという欠点を有している。かかる欠点は
、脂肪族カルボン酸として、炭素数が14よりも小さい
もの或いはジカルボン酸を用いた場合にも同様に認めら
れる。
これに対して、本発明に従い、炭素数が14以上、特に
18以上のモノカルボン酸乃至はその塩を使用すると、
転写画像の濃度を著しく向上させ、更に画像の鮮鋭さを
向上させ、トナー飛散のトラブルを有効に解消し得る。
脂肪族モノカルボン酸乃至はその塩を定着用媒質中に含
有させることによつて、上述した作用が達成されること
の正確な理由も未だ十分に明らかにされるに至つていな
い。
18以上のモノカルボン酸乃至はその塩を使用すると、
転写画像の濃度を著しく向上させ、更に画像の鮮鋭さを
向上させ、トナー飛散のトラブルを有効に解消し得る。
脂肪族モノカルボン酸乃至はその塩を定着用媒質中に含
有させることによつて、上述した作用が達成されること
の正確な理由も未だ十分に明らかにされるに至つていな
い。
しかしながら、定着用媒質中に脂肪族モノカルボン酸乃
至はその塩を含有せしめると、形成される現像剤の誘電
率及び静電容量がより低いレベルに移行することから、
磁性材料微粉末について前述したのと同様な理由で、現
像効率及び転写効率の増大がもたらされるものと思われ
る。勿論、定着用媒質の一部として使用される脂肪族カ
ルボン酸乃至はその塩は、磁性材料微粉末を媒質中に一
様に微粒化分散させ、更に現像剤粒子の電荷を負に制御
する上でも好適な作用を行うものと認められる。炭素数
が14以上、特に18以上の脂肪族モノカルボン酸とし
ては、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、
ヘプタデシル酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキ
ン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、ゼロチッ酸、ヘプタ
ヨサン酸、モンタン酸等の飽和脂肪酸;オレイン酸、エ
ライジン酸、リノール酸、リノレイン酸、セトレイン酸
、エルカ酸、ブラシジン酸、アラキドン酸、ステアロー
ル酸等の不飽和脂肪酸:等を挙げることができこれらは
単独でも或いは2種以上の組合せでも使用し得る。
至はその塩を含有せしめると、形成される現像剤の誘電
率及び静電容量がより低いレベルに移行することから、
磁性材料微粉末について前述したのと同様な理由で、現
像効率及び転写効率の増大がもたらされるものと思われ
る。勿論、定着用媒質の一部として使用される脂肪族カ
ルボン酸乃至はその塩は、磁性材料微粉末を媒質中に一
様に微粒化分散させ、更に現像剤粒子の電荷を負に制御
する上でも好適な作用を行うものと認められる。炭素数
が14以上、特に18以上の脂肪族モノカルボン酸とし
ては、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、
ヘプタデシル酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキ
ン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、ゼロチッ酸、ヘプタ
ヨサン酸、モンタン酸等の飽和脂肪酸;オレイン酸、エ
ライジン酸、リノール酸、リノレイン酸、セトレイン酸
、エルカ酸、ブラシジン酸、アラキドン酸、ステアロー
ル酸等の不飽和脂肪酸:等を挙げることができこれらは
単独でも或いは2種以上の組合せでも使用し得る。
混合脂肪酸の適当な例は、牛脂脂肪酸、アン油脂肪酸、
パーム油脂肪酸等である。これらの脂肪酸の金属塩とし
ては、カルシウム、マグネシウム、バリウム等のアルカ
リ土類金属、亜鉛、カドミウム、アルミニウム、鉛、コ
バルト、鉄、ニツケル、クロム、マンガン等の多価金属
の塩、即ち水不溶性の塩が好ましい。しかしながら、こ
れらの脂肪酸のリチウム塩も、本発明の目的に使用し得
る。用いる脂肪族カルボン酸乃至はその金属塩は、現像
剤粒子のプロツキングを防止するという見地からは、4
5℃以上の融点を有することが望ましい。
パーム油脂肪酸等である。これらの脂肪酸の金属塩とし
ては、カルシウム、マグネシウム、バリウム等のアルカ
リ土類金属、亜鉛、カドミウム、アルミニウム、鉛、コ
バルト、鉄、ニツケル、クロム、マンガン等の多価金属
の塩、即ち水不溶性の塩が好ましい。しかしながら、こ
れらの脂肪酸のリチウム塩も、本発明の目的に使用し得
る。用いる脂肪族カルボン酸乃至はその金属塩は、現像
剤粒子のプロツキングを防止するという見地からは、4
5℃以上の融点を有することが望ましい。
更に、定着用媒質からのブリード現象を防止して、長期
保存中においても擬集傾向の少ない現像剤を製造すると
いう見地からは、前記脂肪酸を金属石ケンの形で用いる
ことが最も望ましい。定着用樹脂媒質として、ビニル芳
香族単独重合体或いはビニル芳香族単量体成分を少くと
も25重量%含有するビニル芳香族と他のモノ又はジエ
チレン系不飽和単量体との共重合体を用いることも、転
写画像の濃度を高めるためにやはり重要である。ビニル
芳香族単量体としては、下記式 式中、R1は水素原子、低級(炭素数4以下の)アルキ
ル基、或いはハロゲン原子であり、R2は低級アルキル
基、・・ロゲン原子等の置換基であり、nはゼロを含む
2以下の整数である。
保存中においても擬集傾向の少ない現像剤を製造すると
いう見地からは、前記脂肪酸を金属石ケンの形で用いる
ことが最も望ましい。定着用樹脂媒質として、ビニル芳
香族単独重合体或いはビニル芳香族単量体成分を少くと
も25重量%含有するビニル芳香族と他のモノ又はジエ
チレン系不飽和単量体との共重合体を用いることも、転
写画像の濃度を高めるためにやはり重要である。ビニル
芳香族単量体としては、下記式 式中、R1は水素原子、低級(炭素数4以下の)アルキ
ル基、或いはハロゲン原子であり、R2は低級アルキル
基、・・ロゲン原子等の置換基であり、nはゼロを含む
2以下の整数である。
で表わされる単量体、例えばスチレン、ビニルトルエン
、α−メチルスチレン、α−クロルスチレン、ビニルキ
シレン等やビニルナフタレン等を挙げることができる。
、α−メチルスチレン、α−クロルスチレン、ビニルキ
シレン等やビニルナフタレン等を挙げることができる。
この中でも、スチレン、ビニルトルエンが好適である。
これらのビニル芳香族単量体との組合せで使用される共
単量体としては、例えば式式中、R3は水素原子或いは
低級アルキル基であり、R4は水酸基、アルコキシ基、
ヒドロキシアルコキシ基、或いはアミノアルコキシ基で
ある。
これらのビニル芳香族単量体との組合せで使用される共
単量体としては、例えば式式中、R3は水素原子或いは
低級アルキル基であり、R4は水酸基、アルコキシ基、
ヒドロキシアルコキシ基、或いはアミノアルコキシ基で
ある。
で表わされるアクリル系単量体、例えばアクリル酸、メ
タクリル酸、エチルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、2−
エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタ
クリレート、3−ヒドロキシプロピルアクリレート、2
−ヒドロキシエチルメタクリレート、3−アミノプロピ
ルアクリレート、3−N−N−ジエチルアミノプロピル
アクリレート、アクリルアミド等。下記式式中、R5は
水素原子、低級アルキル基又はクロル原子である。
タクリル酸、エチルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、2−
エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタ
クリレート、3−ヒドロキシプロピルアクリレート、2
−ヒドロキシエチルメタクリレート、3−アミノプロピ
ルアクリレート、3−N−N−ジエチルアミノプロピル
アクリレート、アクリルアミド等。下記式式中、R5は
水素原子、低級アルキル基又はクロル原子である。
で表わされる共役ジオレフイン系単量体、例えば、ブタ
ジエン、イソプレン、クロロプレン等;無水マレイン酸
、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸等の他のエチレン
系不飽和カルボン酸或いはそのエステル類や、酢酸ビニ
ル等のビニルエステル類、ビニルピリジン、ビニルピロ
リドン、ビニルエーテル類、アクリロニトリル、塩化ビ
ニル、塩化ビニリデン等を挙げることができる。
ジエン、イソプレン、クロロプレン等;無水マレイン酸
、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸等の他のエチレン
系不飽和カルボン酸或いはそのエステル類や、酢酸ビニ
ル等のビニルエステル類、ビニルピリジン、ビニルピロ
リドン、ビニルエーテル類、アクリロニトリル、塩化ビ
ニル、塩化ビニリデン等を挙げることができる。
重合体中でのビニル芳香族単量体の含有量は25重量%
(以下、本発明書において%及び部は特記しない限り重
量基準とする)以上であれば、本発明の目的に適うもの
であり、その分子量は3000乃至は300001特に
5000乃至20000の範囲にあるのが望ましい。
(以下、本発明書において%及び部は特記しない限り重
量基準とする)以上であれば、本発明の目的に適うもの
であり、その分子量は3000乃至は300001特に
5000乃至20000の範囲にあるのが望ましい。
本発明においては、磁性材料粉末を基準として、脂肪酸
乃至は金属塩を0.2乃至4%、特に0.5乃至3.5
%で使用し、またビニル芳香族重合体を50乃至85%
で使用することも重要である。
乃至は金属塩を0.2乃至4%、特に0.5乃至3.5
%で使用し、またビニル芳香族重合体を50乃至85%
で使用することも重要である。
脂肪酸乃至はその金属塩の量が上記範囲よりも少ないと
きには、上記範囲内にある場合に比して現像効率や転写
効率が低下して画像濃度が低下する傾向があり、一方上
記範囲を越えると、転写物におけるカブリが生ずる傾向
があり、更に現像剤のプロッキングを生ずる傾向がある
。また、ビニル芳香族重合体の量が上記範囲よりも少な
いと、現像剤の電気的特性や定着性が低下する傾向があ
り、上記範囲よりも多いと磁気的性質が不満足なものと
なる傾向がある。本発明においては、前述した定着用媒
質中に特定の四三酸化鉄を均一且つ一様に混練し、次い
で粒状化して、一成分系乾式磁性現像剤とする。
きには、上記範囲内にある場合に比して現像効率や転写
効率が低下して画像濃度が低下する傾向があり、一方上
記範囲を越えると、転写物におけるカブリが生ずる傾向
があり、更に現像剤のプロッキングを生ずる傾向がある
。また、ビニル芳香族重合体の量が上記範囲よりも少な
いと、現像剤の電気的特性や定着性が低下する傾向があ
り、上記範囲よりも多いと磁気的性質が不満足なものと
なる傾向がある。本発明においては、前述した定着用媒
質中に特定の四三酸化鉄を均一且つ一様に混練し、次い
で粒状化して、一成分系乾式磁性現像剤とする。
現像剤成分の混練・粒状化に先立つて、それ自体公知の
現像剤の補助成分をそれ自体公知の処方に従つて配合し
得る。例えば、現像剤の色調を改善するために、カーボ
ンブラックの如き顔料や、アシツドバイオレツトの如き
染料を単独で或いは2種以上の組合せで、全体当り0.
5乃至5重量%の量で使用できる。また、増量の目的で
、炭酸カルシウム、微粉末ケイ酸等の充填剤を、全体当
り20重量%迄の量で配合することができる。現像剤を
熱ロールで定着する方式では、シリコーンオイル、低分
子量オレフイン樹脂類、各種ワックス類等のオフセツト
防止剤を、全体当り2乃至15重量%の量で使用できる
。また、現像剤を圧力ロールで定着する用途には、パラ
フインワツクス、各種動・植物ロウ、脂肪酸アミド等の
圧力定着性賦与剤を全体当り5乃至30重量%の量で使
用してもよい。更に、現像剤粒子相互の擬集を防止して
、その流動性を向上させるために、ポリテトラフルオロ
エチレン微粉末のような流動性向上剤を全体当り0.1
乃至1,5重量%の量で配合してもよい。成形に当つて
は、前述した混練組成物を冷却した後、これを粉砕し、
必要により篩分けする一ことにより得られる。
現像剤の補助成分をそれ自体公知の処方に従つて配合し
得る。例えば、現像剤の色調を改善するために、カーボ
ンブラックの如き顔料や、アシツドバイオレツトの如き
染料を単独で或いは2種以上の組合せで、全体当り0.
5乃至5重量%の量で使用できる。また、増量の目的で
、炭酸カルシウム、微粉末ケイ酸等の充填剤を、全体当
り20重量%迄の量で配合することができる。現像剤を
熱ロールで定着する方式では、シリコーンオイル、低分
子量オレフイン樹脂類、各種ワックス類等のオフセツト
防止剤を、全体当り2乃至15重量%の量で使用できる
。また、現像剤を圧力ロールで定着する用途には、パラ
フインワツクス、各種動・植物ロウ、脂肪酸アミド等の
圧力定着性賦与剤を全体当り5乃至30重量%の量で使
用してもよい。更に、現像剤粒子相互の擬集を防止して
、その流動性を向上させるために、ポリテトラフルオロ
エチレン微粉末のような流動性向上剤を全体当り0.1
乃至1,5重量%の量で配合してもよい。成形に当つて
は、前述した混練組成物を冷却した後、これを粉砕し、
必要により篩分けする一ことにより得られる。
勿論、不定形粒子の角取りを行うために、機械的な急速
攪拌を行つても特に差支えはない。現像剤粒子の粒度は
、解像力等にも関連するが、一般に5乃至35ミクロン
の範囲にあることが望ましい。
攪拌を行つても特に差支えはない。現像剤粒子の粒度は
、解像力等にも関連するが、一般に5乃至35ミクロン
の範囲にあることが望ましい。
本発明に従い、混練粉砕により形成された不定形粒子か
ら成る現像剤は一層転写効率の増大と、鮮鋭(シャープ
)な画像の形成とが達成される。本発明の静電写真複写
法において、静電潜像の形成はそれ自体公知の任意の方
式で行なうことができ、例えば導電性基板上の光導電層
を一様に正荷電した後、画像露光して正の静電潜像を形
成させることができる。
ら成る現像剤は一層転写効率の増大と、鮮鋭(シャープ
)な画像の形成とが達成される。本発明の静電写真複写
法において、静電潜像の形成はそれ自体公知の任意の方
式で行なうことができ、例えば導電性基板上の光導電層
を一様に正荷電した後、画像露光して正の静電潜像を形
成させることができる。
この静電潜像を有する基板表面と前述した一成分系磁性
現像剤の磁気ブラシとを接触させて、現像剤の可視像を
形成させる。
現像剤の磁気ブラシとを接触させて、現像剤の可視像を
形成させる。
次いで、基板上の現像剤の像を転写紙と接触させ、転写
紙背面から、前述した静電潜像と同極性のコロナ荷電を
行つて、現像剤の像を転写紙上に転写させる。
紙背面から、前述した静電潜像と同極性のコロナ荷電を
行つて、現像剤の像を転写紙上に転写させる。
本発明において、転写画像の定着は、現像剤の種類に応
じて、熱ローラ定着、フラツシユランプ定着或いは加圧
ローラ定着等の任意の方式で行なうことができる。
じて、熱ローラ定着、フラツシユランプ定着或いは加圧
ローラ定着等の任意の方式で行なうことができる。
本発明の方法は、セレン感光板、有機光導電体感光板等
の正電荷潜像を有するP一型感光板を用いた複写方法に
好適に実施できる。
の正電荷潜像を有するP一型感光板を用いた複写方法に
好適に実施できる。
従来の摩擦帯電型一成分系磁性現像剤は、一般に、負電
荷の潜像を有する感光板の現像には使用し得るとしても
、前述したP−型感光板の正電荷潜像の現像には極めて
不満足な結果を示すにすぎない。
荷の潜像を有する感光板の現像には使用し得るとしても
、前述したP−型感光板の正電荷潜像の現像には極めて
不満足な結果を示すにすぎない。
これに対して、本発明によれば、このような正電荷潜像
の現像及び転写に際して優れた作用効果が達成されるの
である。本発明を次の例で説明する。
の現像及び転写に際して優れた作用効果が達成されるの
である。本発明を次の例で説明する。
実施例 1
抗磁力が90エルステツド、カサ密度が0.957/m
l、平均粒子径が0.47μのマグネタイト275重量
部(以下部と記す)、スチレン/アクリル共重合体(グ
ッドイャ一社製、重量平均分子量71000)210部
、ステアリン酸亜鉛2.5部、高密度ポリエチレンワツ
クス(三井石油化学製200P)17.5部を2本ロー
ルを用いて混練熔融し、放冷後カツテイングミルで粗粉
砕し0.5〜2mmの大きさにする。
l、平均粒子径が0.47μのマグネタイト275重量
部(以下部と記す)、スチレン/アクリル共重合体(グ
ッドイャ一社製、重量平均分子量71000)210部
、ステアリン酸亜鉛2.5部、高密度ポリエチレンワツ
クス(三井石油化学製200P)17.5部を2本ロー
ルを用いて混練熔融し、放冷後カツテイングミルで粗粉
砕し0.5〜2mmの大きさにする。
次いでジニットミルを用いて微粉砕したものをジグザグ
分級機で分級し5〜25μの磁性トナーを得る。また、
これとは別にステアリン酸亜鉛を混人させないで同様に
製造した磁性トナー(比較例A)を準備した。尚、Hc
は東英工業製の磁気物性測定機器(モデルVSMP−1
型、磁界5Kエルステツド)を用い測定し、カサ密度は
JISのK5lOlにより、平均粒子径は電子顕微鏡写
真撮影から求めた。
分級機で分級し5〜25μの磁性トナーを得る。また、
これとは別にステアリン酸亜鉛を混人させないで同様に
製造した磁性トナー(比較例A)を準備した。尚、Hc
は東英工業製の磁気物性測定機器(モデルVSMP−1
型、磁界5Kエルステツド)を用い測定し、カサ密度は
JISのK5lOlにより、平均粒子径は電子顕微鏡写
真撮影から求めた。
1この2種の磁性トナーを用いて次なる複写テストを行
つた。
つた。
感光体にセレンドラム(外径150mm)を用いた複写
機に於いて、非磁性部材を介してマグネツトを内蔵した
現像スリーブ(外径33mm)上の磁場の強さを約90
0ガウスとし、マグネツト及びスリーブを独立に個々に
回転し得るいわゆる両回転方式とした現像ローラー上に
上記の磁性トナーを、穂切り板とスリーブの間隔を0.
3mmとして付着させ、磁性トナーはホツパーから現像
ローラー部に供給できる様に配置し、また感光体表面と
現像ローラーの間隔を0.5mmとした。
機に於いて、非磁性部材を介してマグネツトを内蔵した
現像スリーブ(外径33mm)上の磁場の強さを約90
0ガウスとし、マグネツト及びスリーブを独立に個々に
回転し得るいわゆる両回転方式とした現像ローラー上に
上記の磁性トナーを、穂切り板とスリーブの間隔を0.
3mmとして付着させ、磁性トナーはホツパーから現像
ローラー部に供給できる様に配置し、また感光体表面と
現像ローラーの間隔を0.5mmとした。
現像スリーブと感光体は同方向で回転し、マグネツトは
逆方向に回転するようにした回動条件下で、帯電(+6
.7Kv)、露光、現像、転写(+6、3Kv)、ヒー
ターローラー定着及びフアーブラシクリーニングを行つ
た。
逆方向に回転するようにした回動条件下で、帯電(+6
.7Kv)、露光、現像、転写(+6、3Kv)、ヒー
ターローラー定着及びフアーブラシクリーニングを行つ
た。
転写紙には厚さ80μの上質紙を用いた。複写テスト結
果を各磁性トナーの物性と共に第1表に示す。画像濃度
はベタ黒の所を市販の反射濃度計(小西六写真工業製)
で測定し求め、また静電容量は市販のLCメーター(国
洋電気製)、電気抵抗は市販の電源及び電流計(タケダ
理研製)を組み合せて使用し求めた。尚、磁性トナーの
物性測定セルは電極部がステンレス製、絶縁部が石英製
であり、電極間距離0.65mm、9電極断面積1.4
3cd及び電極間荷重1057/Cdであり測定は室温
20〜25℃、RH55〜65%の雰囲気下で行つた。
ステアリン酸亜鉛を混入することにより、画像濃度は約
1.5倍になり、コピー物の輪部も切れ込みがよく従つ
て、鮮鋭で鮮明な画質のコピー物を得ることができた。
果を各磁性トナーの物性と共に第1表に示す。画像濃度
はベタ黒の所を市販の反射濃度計(小西六写真工業製)
で測定し求め、また静電容量は市販のLCメーター(国
洋電気製)、電気抵抗は市販の電源及び電流計(タケダ
理研製)を組み合せて使用し求めた。尚、磁性トナーの
物性測定セルは電極部がステンレス製、絶縁部が石英製
であり、電極間距離0.65mm、9電極断面積1.4
3cd及び電極間荷重1057/Cdであり測定は室温
20〜25℃、RH55〜65%の雰囲気下で行つた。
ステアリン酸亜鉛を混入することにより、画像濃度は約
1.5倍になり、コピー物の輪部も切れ込みがよく従つ
て、鮮鋭で鮮明な画質のコピー物を得ることができた。
又ステアリン酸亜鉛が混入されると、静電容量、誘電率
は小さくなる傾向にあ Jつた。実施例 2 下記の第2表に示した特性を有する9種のマグネタイト
を用い実施例1に従つて磁性トナーを製造した。
は小さくなる傾向にあ Jつた。実施例 2 下記の第2表に示した特性を有する9種のマグネタイト
を用い実施例1に従つて磁性トナーを製造した。
ただし、樹脂はビニルトルエン/アクリル共重合体(グ
ツドイャー社製、重量平均分子量139000)を、脂
肪酸金属塩にはステアリン酸カルシウムを使用し、分級
後全重量に対し、0.2%の疎水性シリカ(日本エアロ
ジル製R一972)を混合した。実施例1と同様な複写
テストを行い、その結果を磁性トナーの物性と共に第3
表に示す。
ツドイャー社製、重量平均分子量139000)を、脂
肪酸金属塩にはステアリン酸カルシウムを使用し、分級
後全重量に対し、0.2%の疎水性シリカ(日本エアロ
ジル製R一972)を混合した。実施例1と同様な複写
テストを行い、その結果を磁性トナーの物性と共に第3
表に示す。
ステアリン酸カルシウムが混入されているにもかかわら
ず、本発明の条件、すなわちマグネタイトの抗磁力が4
0乃至120エルステツド、カサ密度が0.45乃至1
.0y/ml、形状異方性が1.0乃至5.5及び粒子
径が0.3乃至1μの範囲を満足していないマグネタイ
トを使用した磁性トナーは、画像濃度が低く、トナー飛
散が見られ鮮鋭さに欠けたコピー物しか得られなかつた
。
ず、本発明の条件、すなわちマグネタイトの抗磁力が4
0乃至120エルステツド、カサ密度が0.45乃至1
.0y/ml、形状異方性が1.0乃至5.5及び粒子
径が0.3乃至1μの範囲を満足していないマグネタイ
トを使用した磁性トナーは、画像濃度が低く、トナー飛
散が見られ鮮鋭さに欠けたコピー物しか得られなかつた
。
尚、各磁性トナーの体積固有抵抗はいずれも1×101
4から7×1014Ω・儂の範囲内にあつたので記すの
を省略した。
4から7×1014Ω・儂の範囲内にあつたので記すの
を省略した。
実施例 3
実施例1のマグネタイト385部、ビニルトルエン/ブ
タジエン共重合体(グッドイャー社製、重量平均分子量
78000)290部、低分子量ポリプロピレン(三洋
化成工業製、550P)24.5部及び第4表中の長鎖
カルボン酸又はその金属塩35部を2本ロールを用いて
混練熔融し、放冷後常法に従つて粗粉砕、微粉砕、分級
し更に流動性向上の為の疎水性シリカを混合して磁性ト
ナーを製造した。
タジエン共重合体(グッドイャー社製、重量平均分子量
78000)290部、低分子量ポリプロピレン(三洋
化成工業製、550P)24.5部及び第4表中の長鎖
カルボン酸又はその金属塩35部を2本ロールを用いて
混練熔融し、放冷後常法に従つて粗粉砕、微粉砕、分級
し更に流動性向上の為の疎水性シリカを混合して磁性ト
ナーを製造した。
実施例1と同様の複写テストを行い、その結果を第4表
に示す。
に示す。
尚、表には各磁性トナーの体積固有抵抗はいずれも1×
1014から7x1014Ω・国の範囲内にあり、また
静電容量は7.2から8、誘電率は3.69から4.1
0の範囲内にあつたので記すのを省略した。長鎖カルボ
ン酸又はその金属塩の混入試験結果では、ラウリン酸(
全炭素数12)ではその効果が発現されなく、またジカ
ルボン酸に於いても効果を見い出すことはできなかつた
。
1014から7x1014Ω・国の範囲内にあり、また
静電容量は7.2から8、誘電率は3.69から4.1
0の範囲内にあつたので記すのを省略した。長鎖カルボ
ン酸又はその金属塩の混入試験結果では、ラウリン酸(
全炭素数12)ではその効果が発現されなく、またジカ
ルボン酸に於いても効果を見い出すことはできなかつた
。
しかしながら炭素数14以上の長鎖脂肪族カルボン酸又
はその金属塩を使用した本発明の磁性トナーは画像濃度
も高く、トナー飛散も無く鮮鋭さのあるコピー物を得る
ことができた。またその他の脂肪酸金属塩として、ステ
アリン酸のマグネシウム、鉛、クロム、銅、鉄及びニッ
ケル塩を用いても同様な高濃度の画質の優れたコピー物
を得ることができた。
はその金属塩を使用した本発明の磁性トナーは画像濃度
も高く、トナー飛散も無く鮮鋭さのあるコピー物を得る
ことができた。またその他の脂肪酸金属塩として、ステ
アリン酸のマグネシウム、鉛、クロム、銅、鉄及びニッ
ケル塩を用いても同様な高濃度の画質の優れたコピー物
を得ることができた。
実施例 4
実施例1のマグネタイトの代りに実施例2のj〕のマグ
ネタイトを用いて、実施例1と同様にして磁性トナーを
製造したが、組成は第5表に示す通りとした。
ネタイトを用いて、実施例1と同様にして磁性トナーを
製造したが、組成は第5表に示す通りとした。
実施例1と同様にして複写テストを行い、その結果を第
6表に示す。
6表に示す。
ステアリン酸亜鉛が混入されるとコピー物の画像濃度が
上がり、鮮鋭さが出てくるが、混入量が増大するにつれ
てカブリを生ずるので、最適な範囲はマグネタイト10
0重量部に対し0.2%から4%であることが分かる。
実施例 5実施例1のマグネタイトの代りに実施例2の
h冫のマグネタイトを用いて、実施例1と同様にして磁
性トナーを製造したが、組成は第7表に示す通りとした
。
上がり、鮮鋭さが出てくるが、混入量が増大するにつれ
てカブリを生ずるので、最適な範囲はマグネタイト10
0重量部に対し0.2%から4%であることが分かる。
実施例 5実施例1のマグネタイトの代りに実施例2の
h冫のマグネタイトを用いて、実施例1と同様にして磁
性トナーを製造したが、組成は第7表に示す通りとした
。
実施例1と同様にして複写テストを行い、その結果を第
8表に示す。
8表に示す。
マグネタイトの含有量が45wt%ではカブリが少し発
生し、また流動性が低下する傾向が見られ、65wt%
では画像濃度が低下する傾向があり、従つて適正なマグ
ネタイト量はトナー重量当り50〜60%の範囲であつ
た。
生し、また流動性が低下する傾向が見られ、65wt%
では画像濃度が低下する傾向があり、従つて適正なマグ
ネタイト量はトナー重量当り50〜60%の範囲であつ
た。
この結果によれば、マグネタイト100重量部当りの樹
脂の量比は50乃至85が好適であることを示した。
脂の量比は50乃至85が好適であることを示した。
更に、トナー番号9の磁性トナーを用いて10000枚
のコピーを行つたがカブリも増える 1ことなく画像濃
度は初めから終りまで1.42〜1.47の範囲を示し
た。
のコピーを行つたがカブリも増える 1ことなく画像濃
度は初めから終りまで1.42〜1.47の範囲を示し
た。
実施例 6
実施例1の樹脂の代わりに、ポリスチレン(工ツソスタ
ンダード社製D−125、平均分子量3000)、共重
合比を変えたスチレン−アクリル共重合体樹脂、アクリ
ル樹脂、ポリエステル樹脂及びエポキシ樹脂を用い、実
施例1と同様にして複写テストを行つた。
ンダード社製D−125、平均分子量3000)、共重
合比を変えたスチレン−アクリル共重合体樹脂、アクリ
ル樹脂、ポリエステル樹脂及びエポキシ樹脂を用い、実
施例1と同様にして複写テストを行つた。
その結果を第9表に示す。結果によると、スチレンの含
有量が20Wt%以下の樹脂を使用した場合に、画像濃
度の低下が見られ、特にアクリル樹脂、ポリエステル樹
脂及びエポキシ樹脂を用いたものは、画像濃度が0.5
以下で使用にたえなかった。
有量が20Wt%以下の樹脂を使用した場合に、画像濃
度の低下が見られ、特にアクリル樹脂、ポリエステル樹
脂及びエポキシ樹脂を用いたものは、画像濃度が0.5
以下で使用にたえなかった。
第1図は、本発明の現像方法の説明図であつて、引照数
字1はセレンドラム、2は非磁性のスリーブ、3はマグ
ネツト、4は穂切り板、5はホツパ一、6は磁性現像剤
のブラシ層、7は磁性現像剤を示す。
字1はセレンドラム、2は非磁性のスリーブ、3はマグ
ネツト、4は穂切り板、5はホツパ一、6は磁性現像剤
のブラシ層、7は磁性現像剤を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 導電性基板上のP−型光導電層を一様に正帯電させ
た後、画像露光を行い静電潜像を形成させる行程、上記
潜像を有する基板表面と一成分系磁性現像剤の磁気ブラ
シとを接触させて現像剤の可視像を形成させる行程、上
記可視像を転写紙と接触させ、該転写紙の背面から正帯
電のコロナ荷電を行つて現像剤の可視像を転写紙上に転
写させる行程から成る静電写真複写方法において、 上記一成分系磁性現像剤として、 (A)ビニル芳香族単独重合体またはビニル芳香族単量
体成分を少くとも25重量%含有するビニル芳香族と他
のモノ又はジエチレン系不飽和単量体との共重合体、(
B)炭素数14乃至28の脂肪族モノカルボン酸又は該
モノカルボン酸の金属塩、及び (C)磁性体粉末としての抗磁力が40乃至120エル
ステッド、カサ密度が0.45乃至1g/mlで且つ最
長寸法/最短寸法の比として定義される形状異方性が1
.0乃至5.5の範囲にある0.3乃至1ミクロンの粒
径を有する立方晶系乃至は丸味を帯びた不定形の四三酸
化鉄を(A):(B):(C)=50乃至85:0.2
乃至4:100の量比(重量%)で含有する組成物を混
練、粉砕、必要により篩分けすることにより得られる粒
子から成る正電荷像の現像及び転写用一成分系磁性現像
剤を用いることを特徴とする静電写真複写方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54167595A JPS5927905B2 (ja) | 1979-12-25 | 1979-12-25 | 静電写真複写方法 |
GB8041248A GB2069161B (en) | 1979-12-25 | 1980-12-23 | One-component magnetic dry developer for electrostatic images |
BE0/203306A BE886849A (fr) | 1979-12-25 | 1980-12-24 | Revelateur magnetique sec a un composant |
DE19803049383 DE3049383A1 (de) | 1979-12-25 | 1980-12-29 | Magnetischer ein-komponenten-trocken-entwickler |
CH960580A CH636728A5 (fr) | 1979-12-25 | 1980-12-29 | Revelateur magnetique sec a un composant. |
US06/384,232 US4485163A (en) | 1979-12-25 | 1982-06-02 | One-component magnetic dry developer comprises triiron tetroxide having specified coercive force and vinyl aromatic polymer and process of use |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54167595A JPS5927905B2 (ja) | 1979-12-25 | 1979-12-25 | 静電写真複写方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5691242A JPS5691242A (en) | 1981-07-24 |
JPS5927905B2 true JPS5927905B2 (ja) | 1984-07-09 |
Family
ID=15852669
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP54167595A Expired JPS5927905B2 (ja) | 1979-12-25 | 1979-12-25 | 静電写真複写方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4485163A (ja) |
JP (1) | JPS5927905B2 (ja) |
BE (1) | BE886849A (ja) |
CH (1) | CH636728A5 (ja) |
DE (1) | DE3049383A1 (ja) |
GB (1) | GB2069161B (ja) |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58166358A (ja) * | 1982-03-26 | 1983-10-01 | Mita Ind Co Ltd | 湿度依存性の改良された磁性トナ− |
JPS59137955A (ja) * | 1983-01-27 | 1984-08-08 | Ricoh Co Ltd | 静電荷像現像用磁性トナ− |
US4526851A (en) * | 1983-09-06 | 1985-07-02 | Trw Inc. | Magnetic developer compositions |
JPS6396663A (ja) * | 1986-10-13 | 1988-04-27 | Mita Ind Co Ltd | 静電荷像現像用トナ− |
JP2572756B2 (ja) * | 1986-11-07 | 1997-01-16 | 三菱化学株式会社 | 静電荷像現像用トナ− |
US4833056A (en) * | 1988-02-11 | 1989-05-23 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Monocomponent toner powder having strong preference for charging positively |
JPH01219768A (ja) * | 1988-02-29 | 1989-09-01 | Canon Inc | 静電荷像現像用磁性トナーの製造方法 |
JP2681786B2 (ja) * | 1988-02-29 | 1997-11-26 | キヤノン株式会社 | 静電荷像現像用磁性トナー |
JP2681788B2 (ja) * | 1988-02-29 | 1997-11-26 | キヤノン株式会社 | 静電荷像現像用磁性トナー |
EP0423743B1 (en) * | 1989-10-17 | 1995-03-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Magnetic toner |
US5480471A (en) * | 1994-04-29 | 1996-01-02 | Crucible Materials Corporation | Re-Fe-B magnets and manufacturing method for the same |
JP4645341B2 (ja) * | 2005-07-25 | 2011-03-09 | 富士ゼロックス株式会社 | 静電荷現像用トナーの製造方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS536040A (en) * | 1976-11-17 | 1978-01-20 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | Manufacture of insulating magnetic toner for electrostatic development |
JPS5414238A (en) * | 1977-07-05 | 1979-02-02 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | Iron powder developing carrier used in development of electrostatic image and its production and developer and image forming method |
JPS5451532A (en) * | 1977-09-30 | 1979-04-23 | Hitachi Metals Ltd | Magnetic toner and production thereof |
JPS5459942A (en) * | 1977-10-20 | 1979-05-15 | Hitachi Metals Ltd | Electrostatic recorder |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US3577345A (en) * | 1967-06-05 | 1971-05-04 | Xerox Corp | Solid xerographic developer |
US3645770A (en) * | 1968-04-22 | 1972-02-29 | Xerox Corp | Improved method for developing xerographic images |
JPS5428142A (en) * | 1977-08-05 | 1979-03-02 | Mita Industrial Co Ltd | One component type electrophotographic developer |
JPS5856863B2 (ja) * | 1978-04-24 | 1983-12-16 | コニカ株式会社 | 熱定着型現像用トナ− |
-
1979
- 1979-12-25 JP JP54167595A patent/JPS5927905B2/ja not_active Expired
-
1980
- 1980-12-23 GB GB8041248A patent/GB2069161B/en not_active Expired
- 1980-12-24 BE BE0/203306A patent/BE886849A/fr not_active IP Right Cessation
- 1980-12-29 DE DE19803049383 patent/DE3049383A1/de active Granted
- 1980-12-29 CH CH960580A patent/CH636728A5/fr not_active IP Right Cessation
-
1982
- 1982-06-02 US US06/384,232 patent/US4485163A/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS536040A (en) * | 1976-11-17 | 1978-01-20 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | Manufacture of insulating magnetic toner for electrostatic development |
JPS5414238A (en) * | 1977-07-05 | 1979-02-02 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | Iron powder developing carrier used in development of electrostatic image and its production and developer and image forming method |
JPS5451532A (en) * | 1977-09-30 | 1979-04-23 | Hitachi Metals Ltd | Magnetic toner and production thereof |
JPS5459942A (en) * | 1977-10-20 | 1979-05-15 | Hitachi Metals Ltd | Electrostatic recorder |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
BE886849A (fr) | 1981-04-16 |
JPS5691242A (en) | 1981-07-24 |
GB2069161A (en) | 1981-08-19 |
DE3049383C2 (ja) | 1992-06-25 |
CH636728A5 (fr) | 1983-06-15 |
GB2069161B (en) | 1983-06-02 |
DE3049383A1 (de) | 1981-09-17 |
US4485163A (en) | 1984-11-27 |
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