JPS5927746B2 - セラミツク焼結体の製造方法 - Google Patents
セラミツク焼結体の製造方法Info
- Publication number
- JPS5927746B2 JPS5927746B2 JP53079461A JP7946178A JPS5927746B2 JP S5927746 B2 JPS5927746 B2 JP S5927746B2 JP 53079461 A JP53079461 A JP 53079461A JP 7946178 A JP7946178 A JP 7946178A JP S5927746 B2 JPS5927746 B2 JP S5927746B2
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- Japan
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- ceramic
- ceramic body
- sintering
- bodies
- sintered
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- Laminated Bodies (AREA)
- Ceramic Products (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は複数のセラミック体を接合するセラミック焼結
体の製造方法に関する。
体の製造方法に関する。
一体成形が不可能な複雑形状のセラミック焼結体を製造
する場合に分割された部品を組合せて接合する接合法が
採用されているが、この接合法の1つとして、特公昭4
9−11842号公報には熱膨張係数が異なる異質のセ
ラミック体を組合せてホットプレスにより接合する方法
が開示されている。
する場合に分割された部品を組合せて接合する接合法が
採用されているが、この接合法の1つとして、特公昭4
9−11842号公報には熱膨張係数が異なる異質のセ
ラミック体を組合せてホットプレスにより接合する方法
が開示されている。
すなわち、熱膨張係数が小さなセラミック体を外側に熱
膨張係数が大きなセラミック体を内側に配して、これを
高温下で加圧して焼結する接合法である。しかるに、こ
の接合法はホットプレスによる焼結であるため通常の炉
焼結に比して手数を要するとともに多量生産には不適で
あり、さらに加圧に伴いセラミック体(圧粉体)を破損
する虞れがあつて作業上注意を払う必要があり、また異
質のセラミック体を組合せる必要があるため同質のセラ
ミック体の組合せによる接合は不可能であるという欠点
がある。
膨張係数が大きなセラミック体を内側に配して、これを
高温下で加圧して焼結する接合法である。しかるに、こ
の接合法はホットプレスによる焼結であるため通常の炉
焼結に比して手数を要するとともに多量生産には不適で
あり、さらに加圧に伴いセラミック体(圧粉体)を破損
する虞れがあつて作業上注意を払う必要があり、また異
質のセラミック体を組合せる必要があるため同質のセラ
ミック体の組合せによる接合は不可能であるという欠点
がある。
本発明は前記欠点を解決するもので、同質のセラミック
からなる複数のセラミック体を炉焼結により接合し、簡
単な接合を可能として生産性を向上させ得るセラミック
焼結体の製造方法を提供するものである。
からなる複数のセラミック体を炉焼結により接合し、簡
単な接合を可能として生産性を向上させ得るセラミック
焼結体の製造方法を提供するものである。
以下本発明について説明する。
本発明のセラミック焼結体の製造方法を概略的に述べる
と、密度が80〜95%である外側セラミック体の内側
にこれと同材質で密度がより大なる内側セラミック体を
設け、これら両セラミック体を加熱し焼結して接合する
ことを特徴とするものである。
と、密度が80〜95%である外側セラミック体の内側
にこれと同材質で密度がより大なる内側セラミック体を
設け、これら両セラミック体を加熱し焼結して接合する
ことを特徴とするものである。
すなわち、同質のセラミックからなるものであつて密度
すなわち収縮率が異なる複数のセラミック体を組合せ、
これら両セラミック体を炉中で焼結することにより収縮
率が異なることから生じる応力を利用して各セラミック
体を互に接合固定する方法である。本発明の製造方法を
実施する場合の一例について述べる。
すなわち収縮率が異なる複数のセラミック体を組合せ、
これら両セラミック体を炉中で焼結することにより収縮
率が異なることから生じる応力を利用して各セラミック
体を互に接合固定する方法である。本発明の製造方法を
実施する場合の一例について述べる。
まず、図面で示すように環状をなす外側セラミック体1
と、この外側セラミック体の例えばテーパ状の内孔3内
に嵌合する内側セラミック体2とを用意する。外側セラ
ミック体1は本焼結の前段階である仮焼結を行なつてお
り密度80〜95%である。内側セラミック体2は外側
セラミック体1と同質のセラミックからなるもので、焼
結炉により本焼結を行なつており密度100%である。
このため、外側セラミック体1は仮焼結した段階で内側
セラミツク体2に比して密度が小さく、密度が小さいこ
とは収縮率が大であることになる。そして、これら外側
セラミツタ体1と内側セラミツク体2は組合せた状態で
焼結炉内に入れ、所定温度および所定時間で加熱して焼
結を行なう。この焼結は仮焼結された外側セラミツク体
1にとつて本焼結となる。この焼結過程において、本焼
結された内側セラミツク体2は(収縮率が小さく)殆ん
ど収縮しないが、仮焼結の外側セラミツク体1は(収縮
率が大であり)収縮が著るしい。この場合、外側セラミ
ツク体1の内孔3が大きく収縮しようとするが、内側セ
ラミツク体2外周部が殆んど収縮しないからその収縮が
阻害され、このため外側セラミツク体1は引張り応力を
作用して内側セラミツク体2を緊縮する。従つて、外側
セラミツク体1と内側セラミツク体2が強固に接合固定
し、全体として一体物となつてセラミツク焼結体を形成
できる。このように外側セラミツク体1と内側セラミツ
ク体2はホツトプレスによらず炉焼結で接合するので接
合工程が容易であり、一度に多数のセラミツク体を炉に
入れて焼結するので多量生産に適する。
と、この外側セラミック体の例えばテーパ状の内孔3内
に嵌合する内側セラミック体2とを用意する。外側セラ
ミック体1は本焼結の前段階である仮焼結を行なつてお
り密度80〜95%である。内側セラミック体2は外側
セラミック体1と同質のセラミックからなるもので、焼
結炉により本焼結を行なつており密度100%である。
このため、外側セラミック体1は仮焼結した段階で内側
セラミツク体2に比して密度が小さく、密度が小さいこ
とは収縮率が大であることになる。そして、これら外側
セラミツタ体1と内側セラミツク体2は組合せた状態で
焼結炉内に入れ、所定温度および所定時間で加熱して焼
結を行なう。この焼結は仮焼結された外側セラミツク体
1にとつて本焼結となる。この焼結過程において、本焼
結された内側セラミツク体2は(収縮率が小さく)殆ん
ど収縮しないが、仮焼結の外側セラミツク体1は(収縮
率が大であり)収縮が著るしい。この場合、外側セラミ
ツク体1の内孔3が大きく収縮しようとするが、内側セ
ラミツク体2外周部が殆んど収縮しないからその収縮が
阻害され、このため外側セラミツク体1は引張り応力を
作用して内側セラミツク体2を緊縮する。従つて、外側
セラミツク体1と内側セラミツク体2が強固に接合固定
し、全体として一体物となつてセラミツク焼結体を形成
できる。このように外側セラミツク体1と内側セラミツ
ク体2はホツトプレスによらず炉焼結で接合するので接
合工程が容易であり、一度に多数のセラミツク体を炉に
入れて焼結するので多量生産に適する。
さらに、この焼結は仮焼結された外側セラミツク体1の
本焼結を兼用することになり、言換えれば外側セラミツ
ク体1の本焼結を利用して同時に接合を行なうことがで
き、特別に接合用焼結を行なう必要がなく作業の合理化
を図ることができる。また、得られたセラミツク焼結体
は各セラミツク体が共に焼結されることにより、全体が
一様に緻密となる。外側セラミツク体と内側セラミツク
体の密度の関係は、収縮時の応力を利用して接合する関
係上原則的には内側セラミツク体の密度が外側セラミツ
ク体に対し大であれば良いが、両者共あまりに低密度(
例えば50〜60%)では変形態が大で焼結時に変形を
生じる不具合があるため、内側セラミツタ体の密度は9
6〜10070(理論密度比)、外側セラミツク体の密
度は80〜9570(理論密度比)とする。内外のセラ
ミツク体の組み合せは圧粉成形体同志、仮焼結体同志、
仮焼結体と圧粉成形体の組合せであつても良いが、好ま
しくは外側セラミツク体を仮焼結体、内側セラミツク体
(本)焼結体とする。接合すべきセラミツク体の組合せ
方は、基本的には外側および内側に設ける2個のセラミ
ツク体を組合せるものであるが、例えば接合すべきセラ
ミツク体同士を凹部および凸部で係合させたりあるいは
3個以上のセラミツク体を組合せるようにしても良いな
ど、セラミツク体の組合せ形状および組合せ数は限定さ
れない。セラミツク体を焼結する際の加熱温度および時
間は、セラミツクの種類、密度比などの条件によつて任
意に設定すればよい。本発明のセラミツク焼結体の製造
方法は以上説明したように、接合すべき各セラミツク体
の密度比すなわち収縮率比を利用して炉焼結によりセラ
ミツク体を接合するので、接合工程が簡単且つ安全に行
なえるとともに多量生産に適し工業上大変有利である。
本焼結を兼用することになり、言換えれば外側セラミツ
ク体1の本焼結を利用して同時に接合を行なうことがで
き、特別に接合用焼結を行なう必要がなく作業の合理化
を図ることができる。また、得られたセラミツク焼結体
は各セラミツク体が共に焼結されることにより、全体が
一様に緻密となる。外側セラミツク体と内側セラミツク
体の密度の関係は、収縮時の応力を利用して接合する関
係上原則的には内側セラミツク体の密度が外側セラミツ
ク体に対し大であれば良いが、両者共あまりに低密度(
例えば50〜60%)では変形態が大で焼結時に変形を
生じる不具合があるため、内側セラミツタ体の密度は9
6〜10070(理論密度比)、外側セラミツク体の密
度は80〜9570(理論密度比)とする。内外のセラ
ミツク体の組み合せは圧粉成形体同志、仮焼結体同志、
仮焼結体と圧粉成形体の組合せであつても良いが、好ま
しくは外側セラミツク体を仮焼結体、内側セラミツク体
(本)焼結体とする。接合すべきセラミツク体の組合せ
方は、基本的には外側および内側に設ける2個のセラミ
ツク体を組合せるものであるが、例えば接合すべきセラ
ミツク体同士を凹部および凸部で係合させたりあるいは
3個以上のセラミツク体を組合せるようにしても良いな
ど、セラミツク体の組合せ形状および組合せ数は限定さ
れない。セラミツク体を焼結する際の加熱温度および時
間は、セラミツクの種類、密度比などの条件によつて任
意に設定すればよい。本発明のセラミツク焼結体の製造
方法は以上説明したように、接合すべき各セラミツク体
の密度比すなわち収縮率比を利用して炉焼結によりセラ
ミツク体を接合するので、接合工程が簡単且つ安全に行
なえるとともに多量生産に適し工業上大変有利である。
図は本発明によるセラミツク焼結体の製造方法における
セラミツク体の組合せの一実施例を示す断面図である。 1・・・・・・外側セラミツク体、2・・・・・・内側
セラミツク体。
セラミツク体の組合せの一実施例を示す断面図である。 1・・・・・・外側セラミツク体、2・・・・・・内側
セラミツク体。
Claims (1)
- 1 密度が80〜95%である外側セラミック体の内側
に、これと同材質で密度がより大なる内側セラミック体
を設け、これら両セラミック体を加熱し焼結することに
より全体を一様に緻密にして接合することを特徴とする
セラミック焼結体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53079461A JPS5927746B2 (ja) | 1978-06-30 | 1978-06-30 | セラミツク焼結体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53079461A JPS5927746B2 (ja) | 1978-06-30 | 1978-06-30 | セラミツク焼結体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS557544A JPS557544A (en) | 1980-01-19 |
JPS5927746B2 true JPS5927746B2 (ja) | 1984-07-07 |
Family
ID=13690513
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP53079461A Expired JPS5927746B2 (ja) | 1978-06-30 | 1978-06-30 | セラミツク焼結体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5927746B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6123958U (ja) * | 1984-07-19 | 1986-02-13 | 大和玩具株式会社 | バケツ |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5913676A (ja) * | 1982-07-09 | 1984-01-24 | 株式会社東芝 | セラミツク部材と金属部材との接合体およびその製造方法 |
JPH01138179A (ja) * | 1987-06-04 | 1989-05-31 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 無機粉末焼結体及びその製造方法 |
JPH0791105B2 (ja) * | 1988-11-22 | 1995-10-04 | 松下電工株式会社 | セラミックス刃物の製造方法 |
-
1978
- 1978-06-30 JP JP53079461A patent/JPS5927746B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6123958U (ja) * | 1984-07-19 | 1986-02-13 | 大和玩具株式会社 | バケツ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS557544A (en) | 1980-01-19 |
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