JPS5927615B2 - 水素化精製用触媒 - Google Patents

水素化精製用触媒

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JPS5927615B2
JPS5927615B2 JP14887077A JP14887077A JPS5927615B2 JP S5927615 B2 JPS5927615 B2 JP S5927615B2 JP 14887077 A JP14887077 A JP 14887077A JP 14887077 A JP14887077 A JP 14887077A JP S5927615 B2 JPS5927615 B2 JP S5927615B2
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alumina
catalyst
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catalysts
residual oil
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JP14887077A
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脩 戸河里
健雄 小野
基宜 若林
安彦 今本
政昭 粕谷
武人 日樫
宗和 中村
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Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
Original Assignee
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、常圧蒸留残渣油や減圧蒸留残渣油等の残渣油
の水素化精製用触媒に関するもので、殊に、その脱窒素
能力の改良を目的とする。
残渣油の脱硫はすでに工業的に広く行なわれているが、
残渣油の脱窒素については、末だ研究段階にとどまって
いる。
大気汚染防止の観点から考えると窒素酸化物の発生源の
一つである残渣油中の窒素分をとり除くことは大気汚染
防止のためにも重要であり、又残渣油を軽質化する場合
にも窒素分を予じめとり除いておく事が、その後の固体
酸触媒を用いての分解反応を促進せしめる上で必要であ
る。
しかしながら残渣油を脱窒素することは技術的には極め
て難かしく現在水素化膜窒素がその唯一とも云える方法
であるが、これさえも水素化脱硫プロセスと比較した場
合、かなり難かしい。
その最大の原因は残渣油の水素化脱硫触媒に比肩する程
の良い水素化膜窒素触媒が見出されていない事釦ある。
現在工業的に使用されている水素化脱硫用触媒は主にア
ルミナを担体としこれに8〜20重量%の酸化モリブデ
ン、1〜6重量%の酸化ニッケル或は/および酸化コバ
ルトを加えたものであり、これ以外に少量のシリカが含
有されているものもある。
これらの触媒を残渣油の水素化精製に用いた場合には、
脱硫率に比べ脱窒素率は著しく低くなる。
従って脱硫活性と比肩しうる脱窒素活性をもった触媒が
望まれている。
石油留出油中に含まれている窒素を除去する方法に関す
る研究は古くから行なわれており、特に水素化分解の前
処理用として広く実施されてきた。
こうした窒素の除去用触媒としては、第8回世界石油会
議論文PD12(5)にも示されるように、アルミナよ
りも強い酸性を有する固体酸物質に水素化能をもつ金属
を担持せしめた二元機能触媒が使用されてきた。
固体酸の代表的なものは、シリカアルミナ、シリカチタ
ニア、アルミナボリア、燐酸、添加アルミナ、弗素添加
アルミナ等であり、水素化能をもつ金属成分とは周期律
表■b族金属と■族金属との組合わせたものが一般的で
ある。
こうした二元機能触媒は確かに通常の脱硫触媒に比べ灯
軽油類の脱窒素能力は高いが、こうした触媒をそのまま
残渣油の脱窒素触媒として用いることは出来ない。
というのは残渣油等の処理は灯軽油の処理では生じない
幾つかの問題点があることによる。
例えば第1に残渣油中にはアスファルテン、レジン等に
代表される触媒被毒を起し易い物質が含まれており又触
媒上に析出するコーク量も灯軽油に比べて格段に多いこ
とが挙げられる。
従って残渣油の水素化精製には、被毒されに<<、又耐
コーク性のある触媒を使用する必要がある。
第2として残渣油は通常バナジウム、ニッケル等の金属
分を有機金属化合物として含んでおり、反応中にこれら
の金属が触媒上に沈積する為、こうした金属分による被
毒或は細孔の閉塞に耐えうる触媒でなければならないこ
とである。
そして第3には残渣油は比較的大きい分子から構成され
ている為、細孔の小さな触媒では反応分子の拡散が不充
分となり、活性を充分発揮できなくなることである。
勿論こうした事は、現在判明している事実を述べたもの
であり、発明者らの把握し得ない困難さが残渣油の水素
化脱窒素に存在する可能性は充分あるわけである。
上記のような知見に基づき発明者らは、種々の固体酸を
用いた二元機能触媒について検討した結果灯軽油の水素
化脱窒素とは異なり、残渣油等の水素化膜窒素用触媒と
しては、共沈法により調製された10〜30重量%のチ
クニア或はジルコニアを含むアルミナ担体に最終的に得
られる触媒重量を基準として酸化物として8〜25%の
vhb族及び1〜8重量%の■族金属化合物を担持せし
めた触媒が極めて有効な事を見出した。
すでに述べたように、灯軽油類の脱窒素用触媒は残渣油
等の脱窒素用触媒として使用するには不適当である。
このことは下記表−1の結果からも明らかである。
表−1は、発明者らが試作した固体酸にMo0315〜
18重量%、Ni05〜6重量%担持せしめた触媒をア
ラビアンライトの真空ガス油及び常圧残油を用いて試験
した結果を示したものである。
各触媒はその表面積及び細孔構造による活性差をなるべ
く小さくするために、比表面積200〜250m/!!
、細孔容積0.5〜0.6 CC19の範囲の物性をも
つ固体酸を選び、それに水素化金属としてNi05〜6
重量%、 MoO315〜18重量%を担持せしめた。
アラビアンライト真空ガス油及び常圧残油の反応条件は
表−1の下段に示した通りである。
この表でも分る通り、真空ガス油の脱窒素率は、アルミ
ナに比べ他の固体酸触媒のそれが一様に高くなっている
これに対し常圧残油の結果は真空ガス油の場合と大きく
異なり脱窒素率はアルミナチタニア、アルミナジルコニ
ア系が最も高くなっている。
表−1中において真空ガス油の水素化脱窒素率が最大で
あるシリカアルミナ系が、常圧残油の場合にはアルミナ
と同等の値しか示さないことが示されているがこれは常
圧残油の水素化膜窒素の複雑さを示すものであり、灯軽
油の水素化膜窒素用触媒が必ずしも残渣油の水素化膜窒
素触媒としては適さないことの好適な例となっている。
アルミナチタニア、アルミナジルコニア系の触媒が優れ
ている今一つの点は、アルミナボリア或はアルミナ燐酸
系触媒等が、脱硫触媒に比べ脱硫活性が低下するのに対
し、アルミナチタニア、アルミナジルコニア系触媒は脱
硫触媒と同等の脱硫活性を示すことである。
言いかえれば大気汚染防止の為の水素化精製触媒として
、本発明に係わるアルミナチタニア−水素化金属或はア
ルミナジルコニア−水素化金属系触媒が最もふされしい
ことを意味している。
さらに発明者らはチタニア及びジルコニアの含有比率が
残渣油の脱窒素活性に大きな影響を与えることを見出し
た。
アルミナチタニア或はアルミナジルコニア中のチタニア
、或はジルコニアの量が担体全重量の10%以下になる
と、脱窒素活性は向上せず又その量が30%を超えると
アルミナチタニア系触媒、アルミナジルコニア系触媒共
に脱硫、脱窒素活性が低下することを知見している。
従ってアルミナチタニア、或はアルミナジルコニア中の
チタニア或はジルコニアの量は10〜30重量%の範囲
が最適である。
本発明で触媒担体として用いるアルミナチタニアあるい
はアルミナジルコニアを主成分とする担体は、共沈法に
より調製されたものであることを特徴とする。
即ち、このような担体は、アルミニウム塩水溶液にチタ
ン塩あるいはジルコニウム塩を加え、これをアルカリ例
えばアンモニア水を加えて十分撹拌することにより共沈
させてスラリー状物を得、これを更に洗浄を繰返した後
脱水し成形することによって製造する。
前記スラリーにポリエチレングリコール等の細孔調整剤
を添加することにより目的とする平均細孔径ならびに、
細孔分布をもった担体に調整することができる。
アルミナ成形体にチタンあるいはジルコンを浸漬等の方
法で担持する場合には、アルミナに結合しない遊離の酸
化チタン等が生成するため、得られる触媒の脱窒素活性
は格別のものではない。
脱窒素活性は周期律表■b族、および■族金属化合物の
担持により与えられるが、それらのうち■b族にあって
はモリブデンおよびタングステン、■族にあってはコバ
ルト、ニッケル、白金、パラジウム、およびロジウムが
特に好ましい。
重質油の脱窒素触媒として最も好ましい組合せは、コバ
ルト−モリブデン、ニッケルーモリブデン、ニッケルー
コバルト−モリブデン、すらびにニッケルータングステ
ンである。
これら金属の担持量は触媒全重量に対し酸化物として■
b族金属では8〜25重量%、■族金属では1〜8重量
の範囲が好ましい。
これら金属の担持方法は特に制限はなく、従来アルミナ
担体に対して行われている方法でよい。
次に実悔例により更に詳細に説明する。
実癩例 1 塩化アルミニウム水溶液(5重量%A1203)100
部に塩化チタン水溶液(5重量%Ti02)を5部、1
0部、20部、30部、ならびに50部を夫々加えた5
種類の液を作った。
この混合液と5重量%アンモニア水溶液を各々60℃に
温め、これを保温した容器中に激しく撹拌しながら、同
時に2方向よりゆっくりと注ぎ入れた。
生成したスラリーはいずれもpH9,5になるようにア
ンモニアの量を制御した。
生成スラリーは60°Cで1昼夜放置した後濾過、洗浄
を繰り返し、F液中に塩素イオンが観測できなくなった
所で、洗浄を中止した。
濾過後のケーキを1.5mm孔のダイスを有する押出成
形機で押し出した後、大気中で自然乾燥させ、その後電
気炉中550℃で6時間焼成した。
この5種の担体に、硝酸ニッケル及びモリブデン酸アン
モンを28重量%のアンモニア溶液に溶解せしめて得た
液をふりかけ焼成後触媒中にNiOとして5〜6重量%
2Mo0315〜18重量%になるようにふりかけ量を
調節した。
この5種の触媒の脱硫脱窒素性能を前述の表−1に示し
た試験原料と同じアラビアンライト常圧残油を用いて表
−1の場合と同じ条件で試験を行った。
その結果を表−2に示す。表−2の結果よりチタニアが
アルミナチタニア中に10〜30重量%含まれる時、も
つとも脱窒素活性の高くなることが明らかである。
実雉例 2 硝酸アルミニウム溶液(5重量%A1203)100部
に塩酸オキシジルコニア水溶液(5重量%Zr02)5
tlOt20,30および50部を夫々加え、実焔例1
と全く同様の方法で5種の触媒を作った占この触媒をア
ラビアンライト常圧残油を用いてミー1と全く同じ条件
で水素化精製試験を行なつiコ。
結果を表−3に示す。表の結果から明らかなようにアル
ミナチタニアの場合と同じくアルミナジルコニアを担体
とする触媒においても10〜30重量%のジルコニアを
含むアルミナジルコニアが高活性を示している。
比較例 1 塩化アルミニウム水溶液(5重量%A1203)100
部に、撹拌しながら酸化チタン粉末1部を加えて、全体
を均一に撹拌混合した後、アンモニア水を加えてpH9
,5に調製した。
得られた混合物を一昼夜放置し、得られた沈澱物を濾過
、洗浄し、脱水した後、この脱水ケーキを実帷例1の場
合と同様にして、成形、乾燥及び焼成して担体を得た。
次に、このようにして得た担体を用いた以外は実焔例1
と同様にして触媒を調製し、その触媒性能の試験を行っ
た。
その結果、この触媒は、脱窒素率65%及び脱硫率93
%を示した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 共沈法により調製された10〜30重量%のチタニ
    アあるいはジルコニアを含むアルミナチタニア、あるい
    はアルミナジルコニアを担体として、触媒総重量に対し
    酸化物として8〜25重量%の周期律表■b族金属化合
    物および酸化物として1〜8重量%の■族金属を担持せ
    しめた脱窒素能力に優れた残渣油の水素化精製用触媒。
JP14887077A 1977-12-13 1977-12-13 水素化精製用触媒 Expired JPS5927615B2 (ja)

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JPS5481187A JPS5481187A (en) 1979-06-28
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US4465790A (en) * 1983-03-17 1984-08-14 American Cyanamid Company Hydrotreating catalyst
DE3673548D1 (de) * 1985-04-24 1990-09-27 Shell Int Research Hydrokonversionskatalysator und verfahren.

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