JPS5927196B2 - 無刷子電動機 - Google Patents

無刷子電動機

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JPS5927196B2
JPS5927196B2 JP52133708A JP13370877A JPS5927196B2 JP S5927196 B2 JPS5927196 B2 JP S5927196B2 JP 52133708 A JP52133708 A JP 52133708A JP 13370877 A JP13370877 A JP 13370877A JP S5927196 B2 JPS5927196 B2 JP S5927196B2
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則章 若林
健 嶋本
祥晃 五十嵐
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はホール素子によつて回転子の回転位置を検出し
、固定子巻線に電流を供給して回転子を回転させるよう
にした無刷子型(または電子整流子型)の電動機に関す
るものである。
従来よりホール素子を利用し、回転子の回転位置を検出
し、その出力を似つてトランジスタのごとき半導体スイ
ッチング手段を導通させ、固定子巻線を附勢する無刷子
電動機は数多く提案され実用化もされている。
そのような従来の無刷子電動機におけるホール素子は回
転子の主永久磁石の磁界の範囲内に配置するのが普通で
あつて(もちろん主永久磁石とは別に回転子と共に回転
する位置検出用永久磁石を設け、この近傍にホール素子
を配置しても何らさしつかえはないが、これは構造が複
雑化し、コスト面で不利となることは明らかである。
)、かつ、そのホール素子に直流電圧により給電すると
ともに、この出力端子から得られる出力電圧を利用して
半導体スイツチング手段を作動させ、固定子巻線に電流
を供給するのが一般的である。この場合、一つの固定子
巻線の通電角は略々180こ(電気角)となる。例えば
2極回転子で4相の巻線(1相でlコイルとすれば4コ
イルとなる。)の電動機では、2つのホール素子を90
なずらせて配置し、このホール素子1つで2つの巻線を
附勢するようにするが、回転子を均一に回転せしめた場
合、ホール素子の出力端子に発生する電圧の波形を正弦
波様になせば、関連するトランジスタを経て各巻線に流
れる電流の波形もほぼ正磁波様となるため、駆動トルク
はほぼ一定となる。しかしながら、大電流を用いる必要
がある場合には、スイツチングトランジスタとホール素
子との間に中間増幅段を設ける必要がある。この場合、
各巻線を流れる電流の波形は、もはや正弦波様というよ
り台形波様、もしくは矩形波様となり、しかも各巻線の
通電角は180矩であるため、また、実質的に常に2つ
の固定子巻線を附勢しているため、発生トルクは脈動す
ると同時に、機械的力を生じせしめない無効電流の量も
増えて電動機としての効率も低くなる。以上のことから
、通電角を180しより小さくするための工夫が例えば
特公昭48−36603号公報あるいは実公昭48−4
0889号公報で提案されている。
第1図は、そのような従来例の代表的電気回路図を示し
たものである。以下、これについて説明するが、ここで
は2極回転子と4つの固定子巻線を有する直流電動機を
示し、かつ回転子の回転位置を検出するためのホール素
子は2つ使用し、かつ、それらは90のずらせて前記回
転子の磁界の作用する中の所要の位置に配置されている
ものとする。
第1図において、ホール素子1,2の出力端子電圧はそ
れぞれ第1の差動トランジスタ群1a,1bおよび2a
,2bのベースに加えられるようになつており、回転子
の回転にともなつて一方のホール素子1の出力により差
動トランジスタ1a,1bを交互にオン−オフし、他方
のホール素子2の出力により差動トランジスタ2a,2
bを交互にオン−オフするようになつている。更に、上
記差動トランジスタ1a,1bおよび2a,2bの4つ
のコレクタ出力を、4つのエミツタを共通接続した第2
の差動トランジスタ群3,4,5,6のベースにそれぞ
れ接続するように構成することにより、上記第2の差動
トランジスタ群3,4,5,6のうち、常にどれか1つ
のみを導通させるようになつている。その結果、上記第
2の差動トランジスタ群3〜6によつて作動し、か一つ
固定子巻線11,12,13,14をそれぞれ,駆動す
るスイツチングトランジスタ群7,8,9,10もまた
常にどれか1つのみ導通することになる。第2図は、上
記第1図におけるホール素子の出力電圧波形を示し、図
中の,A,lbはホール素子1の差動出力電圧であり、
V2a,v2bはホール素子2の差動出力電圧である。
第3図は上記第1図における固定子巻線11,12,1
3,14に流れる電流の波形を示し、図中の111,1
12,113,114は上記それぞれの固定子巻線に対
応している。
第1図に示した従来例でいえることは、少くともホール
素子の出力電圧が第2図に示すように略略正弦波様でな
くてはならないということである。
(もちろん三角波様でも可である。)もし、これが台形
波様あるいは矩形波様であつた場合には、第2の差動ト
ランジスタ群3〜6のベース電圧もまた台形波様あるい
は矩形波様となり、その結果、第2の差動トランジスタ
群3〜6の機能が十分に働かず、常にどれが1つのトラ
ンジスタのみが導通するという目的が果せなくなる。こ
の事実は、逆にホール素子が一般には回転子の主永久磁
石の磁界内に配置せられることが通例であることを考慮
すれば、その着磁波形自体を拘束することになり、永久
磁石の着磁波形の自由度が失なわれることを意味する。
主永久磁石の着磁波形に左右されず、なお、かつ固定子
巻線の通電角を180れ(電気角)より狭くする方法の
ひとつに、例えばTTL回路を併用し、ホール素子の出
力を波形整形して矩形波的パルス波に変換してから所望
のパルスを論理回路で合成し、これによつてスイツチン
グトランジスタを順次切換える方法が考えられるが、し
かし、このようにすると各巻線間の電流の切換わりが急
峻になりすぎて、場合によつては巻線が振動を起こした
りして、音響用機器に使用する場合にはSN比の悪化を
招来するおそれがある。
本発明は、各固定子巻線の通電角を180に(電気角)
よりも小さくし、かつ回転子の主永久磁石の着磁波形に
左右されず、なお、また各固定子巻線の電流が滑らかに
切換わるようにして前述の問題を解決するようにしたも
のである。
以下、本発明を図示の実施例に基いて説明する。第4図
は本発明の一実施例の機構部の要部構成図を示し、2極
回転子、4組の固定子巻線、2つのホール素子を含めて
構成されている。
図中、100は2極の着磁された回転子、101は固定
子鉄心、102,103,104,105は4つの固定
子巻線、106,107は回転子100の回転位置検出
手段を構成するホール素子である。なお、それらの2つ
のホール素子106,107は、回転子100が2極で
あるため、900ずらせて配置されている。第5図は本
発明の実施例の電気回路部、特に第4図に示す電動機を
駆動するに適した回路部の結線図である。
図中、110,111は第4図に示した2つのホール素
子106,107に対応するホール素子であり、これら
は図示の如く並列的に接続されて直流電源+E2から直
流電流(または直流電圧)が供給されている。上記2つ
のホール素子110,111のホール出力電圧端子11
0a,110b及び111a,111bはそれぞれ差動
増幅器に接続されている。本実施例では上記差動増幅器
としては最も簡単な例として、エミツタを共通にした2
個のトランジスタで構成した差動トランジスタを採用し
ている。まず、ホール素子110のホール出力電圧端子
110a,110bは第1の差動トランジスタ112a
,112bのベースにそれぞれ接続されている。第1の
差動トランジスタ112a,112bのエミツタは共通
接続さ粍更に共通エミツタは電流源113(電流をI。
とする)に接続されている。この電流源113は最終的
に固定子巻線に対する電流指令源となるものである。更
に差動トランジスタ112a,112bのコレクタには
周知のカレントミラー回路114a,114bが接続さ
れており、第1の差動トランジスタ112a,112b
のコレクタ電流1A,Iは上記カレントミラー回路11
4a,114bによつて、第2の2組の差動トランジス
タ115a,115b及び116a,116bのそれぞ
れの共通エミツタに流れるように構成する。なお、また
別のホール素子111のホール出力電圧端子111a,
111bは第2の2組の差動トランジスタ115a,1
15b及び116a,116bのベースに接続されてい
るが、その際、ホール出力電圧端子111aは上記差動
トランジスタ115aおよび別の差動トランジスタ11
6aのベースに接続され、また、ホール出力電圧端子1
11bは上記差動トランジスタ115bおよび別の差動
トランジスタ116bのベースにそれぞれ接続されてい
る。次に上記2組の第2の差動トランジスタのコレクタ
出力(計4つ)は固定子巻線駆動用スイツチングトラン
ジスタ120a,120b,120c,120dのベー
スにそれぞれに接続されていて、各固定子巻線121a
,121b,121c,121dはそれぞれ上記スイツ
チングトランジスタ120a,120b,120c,1
20dのコレクタと、直流電源+E1の間に接続されて
いる。
上記各固定子巻線121a〜121dは第4図の4組の
固定子巻線に対応するものである。次に本電気回路部の
動作を説明する。
第6図は回転子の回転に伴つたホール素子のホール出力
電圧であり、第6図aはホール素子110の2つの出力
A,A(ただし、A,Aはそれぞれホール出力電圧端子
110a,110bの差動的出力電圧を示す)である。
第6図bはホ―ル素子111の2つの出力B,B(ただ
し、B,Bはそれぞれホール出力電圧端子111a,1
11bの差動的出力電圧を示す)であつて、図示の如く
、両者間は900の位相差(ただし、A.l!−BsA
とBについて)を有する。なお、本図で明らかな如く、
ホール出力電圧は必ずしも正弦波様でなければならない
ことはなく、図示のように台形波様であつても良いし、
更に矩形波様であつても何らさしつかえない。次にホー
ル素子110のホール出力電圧を受けて動作する第1の
差動トランジスタの出力(コレクタ出力電流1Aおよび
IX)は第7図に示すようになる。
この波形は、おおむねホール素子の出力電圧に似ている
が、差動トランジスタ自体、利得を有するので電流の立
上り、立下りはやや急峻になるが、やはり、その切換り
は滑らかといえる。さて、カレントミラー回路114a
,114bによつて、その電流1A,I′A.は第2の
2組の差動トランジスタ115a,115b及び116
a,116bのそれぞれの共通エミツタに与えられるが
、ここでホール素子111のホール出力電圧によつて更
に振り別けらね第8図に示す如くなる。即ち、ホール素
子111のホール出力電圧を受けて動作する第2の差動
トランジスタのうちのトランジスタ115aと115b
で溝成されるl組のそれぞれのコレクタ電流1AB,I
A′Bは第8図に示すようになり、また別のトランジス
タ116aと116bで構成される1組のそれぞれのコ
レクタ電流1NB,11胛は第8図に示すようになる。
上記電流は901づつ順次滑らかに切換わつてゆくので
、この電流によつて固定子巻線駆動用のスイツチングト
ランジスタ4つを動作させれば、4組の各固定子巻線を
流れる電流は180れよりも狭い(この場合は90れに
なる)通電角で、しかも滑らかに順次切換わることを可
能にするものである。また、更に前述したようにホール
素子のホール出力電圧は必ずしも正弦波様でなければな
らないということはなく、従つて回転子の主永久磁石の
着磁波形を拘束することはない。
第9図は本発明の別の実施例の回路構成を示し、これも
第4図に示す電動機を1駆動する回路である。
本実施例は基本的には第5図に示す実施例と同様である
が、異る点はカレントミラー回路117a,117bを
追加し、その結果、第2の差動増幅器で3ある2組の差
動トランジスタの極性が異つている点にある。(第5図
の実施例ではPNP型トランジスタを使用したのに対し
、本実施例ではNPN型トランジスタを使用している。
)更に、その結果固定子巻線を駆動するスイツチングト
ランジスタの極性も変つている。なお、第9図において
、第5図の実施例と機能的に等価なものは同一の符号を
付けている。本実施例の利点は、差動増幅器部を集積回
路化する場合に、第1と第2の差動増幅器(本実施例で
は差動トランジスタ)の極性を同一にした方が特性を揃
え易いからである。また、本実施例のみならず、本発明
の実施例全体に共通していえることであるが、差動増幅
器として、2つのトランジスタのエミツタを共通接続し
た最も簡単なものを例示したが、必ずしも、これに限ら
ず、差動増幅器としての機能を果す半導体を含む電子回
路であれば使用できることはいうまでもない。また、本
実施例のみならず、本発明の実施例の中にカレントミラ
ー回路を使用しているが、この回路も図示の回路にとど
まらず、カレントミラー動作を果す半導体を含む電子回
路であれば使用できる。また、更に、それらカレントミ
ラー回路の電流利得は1であるが、必ずしも、その必要
はなく、利得を大きくしても良いし小さくしても良い。
なお、前記本発明の実施例の場合、2つのホール素子に
流れる電流が同一であり、ホール素子に直列に抵抗など
を挿入して個別に調節する手段を設けていないのでホー
ル素子の感度のバラツキに注意する必要があるように考
えられるが、しかし本実施例のみならず本発明全体に共
通していえることであるが、感度の著しく異るホール素
子をたとえ用いたとしても、最終的には固定子巻線に流
れる電流波形の立上りと立下りの滑らかさが異るだけで
あり、通電角及び、その位相がずれるというような事態
は全く発生しないという大きな利点がある。
これを、ここで第5図の実施例をもとに図面を似つて説
明する。まず、第10図は感度の著しく異るホール素子
出力電圧を示し、仮に第10図aを感度の高いもの、そ
して第10図bを感度の低いものとする。感度の高いホ
ール素子によつて第1の差動トランジスタが動作すると
すれば、そのコレクタ出力電流A,xは第11図に示す
ように立上り、立下りの急峻な電流波形になる。一方、
感度の低いホール素子によつて第2の差動トランジスタ
が動作するとすれば、そのコレクタ出力電流1AB,I
Aπ,INi,τ3は第12図に示すように立上りと立
下りの滑らかさの異るものになるが、通電角、位相は変
化しないといえる。
従つて、この電流でスイツチングトランジスタを,駆動
すれば、各固定子巻線にも略々第12図の波形と似た電
流が与えられる。以上のように本発明によれば、たとえ
感度の異るホール素子を同一の電流で駆動し、そのホー
ル出力電圧が著しく異つても正常な電動機の動作が期待
できる。
以上、第5図,第9図に、第4図に例示せる本発明の無
刷子電動機、特に2極回転子、4組の固定子巻線、2つ
のホール素子を使用した電動機を駆動する電気回路部の
実施例をあげたが、本電動機は、そのような構成のみに
限定されるものではなく、2つのホール素子と4組の固
定子巻線(もちろん、それぞれの組に多数の部分巻線を
有していても良い)を持つものであれば、回転子磁極数
は2の倍数であれば全て構成可能であることはいうまで
もない。
さて、次に第13図は本発明の無刷子電動機の機構部の
別の実施例であり、2極回転子、3組の固定子巻線、3
つのホール素子で構成したものである。
図中、300は2極回転子、301は固定子鉄ノへ 3
02,303,304は3組の固定子巻線、306,3
07,308はホール素子であり、これらの3つのホー
ル素子は1200づつずらせて配置されている。なお、
本実施例の場合にはホール素子306〜308は固定子
301の突極中心より306偏位した場所に配置されて
いる。
第14図は本発明の無刷子電動機の更に別の実施例の回
路構成図であり、特に第13図に示す電動機を,駆動す
る回路である。
図中、310,311,312はホール素子であり、第
13図に示す3つのホール素子306,307,308
に対応するものであり、図示の如く直流電源+E2から
直流電流が供給されている。この3つのホール素子のホ
ール出力電圧端子310a,310b,及び311a,
311b及び312a,312bはそれぞれ差動増幅器
に接続されている。図面では差動増幅器として、最も簡
単な回路の例であるエミツタを共通に接続した2つのト
ランジスタで構成した差動トランジスタ回路を採用して
いる。まず、ホール素子310のホール出力電圧端子3
10a,310bは第1の差動トランジスタ315a,
315bのベースにそれぞれ接続されている。第1の差
動トランジスタのエミツタは共通接続され、更に、この
共通エミツタは電流源313(電流を。とする)に接続
されている。この電流源313は最終的に固定子巻線に
対する電流指令源となるものである。更に差動トランジ
スタ315a,315bのコレクタには、周知のカレン
トミラー回路314a,314bが接続されており、第
1の差動トランジスタ315a,315bのコレクタ電
流1A,I′A.は上記カレントミラー回路314a,
314bによつて、第2の2組の差動トランジスタ31
6a,316b及び317a,317bのそれぞれの共
通エミツタに流れるように構成する。なお、他のホール
素子311のホール電圧出力端子311a,311bは
前記第2の差動トランジスタの1組の316a,316
bのベースにそれぞれ接続され、また、ホール素子31
2のホール電圧出力端子312a,312bは前記第2
の差動トランジスタの他の1組の317a,317bの
ベースにそれぞれ接続されている。次に上記2組の第2
の差動トランジスタのコレタ出力(計4つ)のうち2つ
を接続し合計して3つの出力を取出す。本実施例では第
14図に示すように、トランジスタ316bとトランジ
スタ317aのコレクタ出力接続し、これとトランジス
タ316a及びトランジスタ317bのコレクタ出力と
併せて3つの出力(それらの電流をIAB,IAB+I
AO,IACとする)を取出し、それらを固定子巻線駆
動用スイツチングトランジスタ320a,320b,3
20cの各ベースにそれぞれ供給する。
なお、固定子巻線321a,321b,321cはそれ
ぞれ上記スイツチングトランジスタ320a,320b
,320cのコレクタと直流電源+E1の間に接続され
ている。また、上記固定子巻線321a,321b,3
21cは第13図の3組の固定子巻線に対応する。
次に本電気回路部の動作を説明する。第15図は回転子
の回転にともなつて得られるホール素子310〜312
のホール出力電圧であり、第15図aはホール素子31
0の2つの出力A,A(ただし、A,Aはそれぞれホー
ル出力電圧端子310a,310bの差動的出力電圧を
示す)である。
第15図bはホール素子311の2つの出力B,B(た
だし、B,Bはそれぞれホール出力電圧端子311a,
311bの差動的出力電圧を示す)である。第15図c
はホール素子312の2つの出力C,C(ただし、C,
Cはそれぞれホール出力電圧端子312a,312bの
差動的出力電圧を示す)である。以上の3つの出力電圧
はそれぞれ1200の位相差を有する。
なお、本図で明らかなように、ホール出力電圧は正弦波
様でなければならないことはなく、図示のように台形波
様であつても良いし、また矩形波様であつても何らさし
つかえない。上記ホール素子310のホール出力電圧を
受けて第1の差動トランジスタが動作するが、その出力
A,INはカレントミラー回路314a,314bを経
て2組の第2の差動トランジスタの共通エミツタにそれ
ぞれ与えられる。2組の第2の差動トランジスタはホー
ル素子311,312のホール出力電圧で動作するため
、結局、第2の差動トランジスタのコレクタ出力電流は
第16図に示すようになる。
この場合、トランジスタ316aのコレクタ出力電流は
IABで表わされるようになり、また、トランジスタ3
16bとトランジスタ317aのコレクタ出力を加算し
た合成出力電流はIAB+ACで表わされるようになり
、また、トランジスタ317bのコレクタ出力電流はI
X簡で表わされるようになる。上記電流は120Iづつ
順次滑らかに切換わつてゆくので、この電流によつて3
つの固定子巻線駆動用スイツチングトランジスタを動作
させれば、3組の固定子巻線を流れる電流180せより
も狭い(こO場合120れ)通電角で、かつ滑らかに順
次切換ることを可能にするものである。また、更に前述
したようにホール素子のホール出力電圧は必ずしも正弦
波様でなければならないことは無いので、従つて回転子
の主永久磁石の着磁波形を拘束することはないのは前述
の実施例の場合と同様である。
以上、第14図に、第13図に例示した本発明の無刷子
電動機、特に2極回転子、3組の固定子巻線、3つのホ
ール素子を有する電動機を駆動する電気回路部の実施例
をあげたが、本電動機は、そのような構造のみに限定さ
れるものでは無く、3つのホール素子と3組の固定子巻
線(もちろん、それぞれに部分巻線を施しても良い)を
持つものであれば、回転子磁極数は2の倍数であれば全
て構成可能であることはいうまでもない。
なお、以上まで述べた電動機は3組,4組の固定子巻線
を有するものであるが、これは更に拡長可能であつて、
例えば2組の巻線の場合にも本発明は適用可能であるし
、また、5組,6組,7組・・・・・・・・・といつた
多相巻線の電動機にも適用可能である。
特に多相巻線の場合には、それに応じて回転子の位置を
検出するホール素子の数を必要とするが、それぞれのホ
ール素子によつて動作する差動増幅器を少くとも1つづ
つ設け、そのうちの或る差動増幅器の出力を他の或る差
動増幅器の電流指令となすような回路機能を設けること
により、以上の実施例で述べてきたことと全く同様な効
果を得ることが可能である。以上、述べたように本発明
の無刷子電動機は、各巻線の通電角を180明(電気角
)より小さくし、かつ回転子の主永久磁石の着磁波形に
左右されず、さらには各巻線の電流は滑らかに切換わる
ことを実現するものであり、また、ホール素子相互の感
度にバラツキがあつても電動機の回転に悪影響を与えな
いといつた数々のすぐれた特長を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の無刷子電動機の一例の回路構成図、第2
図は第1図の従来例におけるホール出力電圧の波形図、
第3図は第1図の従来例における固定子巻線電流の波形
図、第4図は本発明の無刷子電動機の機構部の一例を示
す要部構成図、第5図は第4図の機構部に適用する本発
明の一実施例の回路構成図、第6図A,bl第7図およ
び第8図は本発明の実施例における各部の信号波形図、
第9図は本発明の他の実施例の回路構成図、第10図A
,bl第11図および第12図は感度の異つたホール素
子を第5図の実施例に使用した場合の各部の信号波形図
、第13図は本発明の無刷子電動機の機構部の他の例を
示す要部構成図、第14図は第13図の機構部に適用す
る本発明の他の実施例の回路構成図、第15図および第
16図の各A,b,cは第14図における各部の信号波
形図である。 100,300・・・・・・回転子主永久磁石、101
,301・・・・・・固定子鉄心、102,103,1
04,105,302,303,304・・・・・・固
定子巻線、106,107,110,111,306,
307,308,310,311,312・・・・・・
ホール素子、114a,114b,117a,117b
,314a,314b・・・・・・カレントミラー回路
、121a,121b,121c,121d,321a
,321b,321c・・・・・・固定子巻線。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 回転子の回転位置を検出する手段を構成する複数個
    のホール素子の出力信号を使用して半導体スイッチング
    手段を導通させ固定子巻線を附勢するようにした無刷子
    電動機であつて、前記ホール素子のホール出力電圧をベ
    ース入力として動作する差動増幅器を、1つのホール素
    子に対して1つ又は2つずつ具備し、これら複数の差動
    増幅器のうち、所定の差動増幅器の2つのコレクタ出力
    電流をカレントミラー回路を介して他の差動増幅器のエ
    ミッタ電流となるように構成し、かつ、後者の差動増幅
    器のコレクタ出力電流を用いて前記半導体スイッチング
    手段を順次導通させるように構成し、各固定子巻線の通
    電角を電気角で180°より小さくするようにしたこと
    を特徴とする無刷子電動機。 2 回転子の回転位置を検出する手段は2個のホール素
    子を含めて構成し、かつ、それらのホール素子は各入力
    制御端子を接続することによつて並列接続されて、その
    並列接続回路には直流電圧もしくは直流電流が供給され
    るように構成され、前記ホール素子の一方にはそのホー
    ル出力電圧をベース入力として動作する第1の差動増幅
    器が1つ接続され、他方のホール素子にはそのホール出
    力電圧をベース入力として動作する第2の差動増幅器が
    2つ接続され、前記第1の差動増幅器の2つの差動のコ
    レクタ出力電流は、それぞれカレントミラー回路を介し
    て前記2つの第2の差動増幅器のエミッタ電流となるよ
    うに構成されていることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の無刷子電動機。 3 回転子の回転位置を検出する手段は3個のホール素
    子を含めて構成し、かつ、それらのホール素子のホール
    出力電圧をベース入力として動作する差動増幅器がホー
    ル素子1つに対して1つずつ具備せられ、それらの差動
    増幅器のうち、所定の差動増幅器の2つの差動のコレク
    タ出力電流はそれぞれカレントミラー回路を介して他の
    残りの2つの差動増幅器のエミッタ電流となるように構
    成され、この残りの2つの差動増幅器のそれぞれ2つず
    つの差動のコレクタ出力電流は合成されて3つの出力と
    され、この3つの出力を用いて半導体スイッチング手段
    を順次導通させるように構成し、3組の固定子巻線を附
    勢するように構成したことを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の無刷子電動機。
JP52133708A 1977-11-07 1977-11-07 無刷子電動機 Expired JPS5927196B2 (ja)

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