JPS6022797Y2 - 直流ブラシレスモ−タ - Google Patents

直流ブラシレスモ−タ

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JPS6022797Y2
JPS6022797Y2 JP1982163566U JP16356682U JPS6022797Y2 JP S6022797 Y2 JPS6022797 Y2 JP S6022797Y2 JP 1982163566 U JP1982163566 U JP 1982163566U JP 16356682 U JP16356682 U JP 16356682U JP S6022797 Y2 JPS6022797 Y2 JP S6022797Y2
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rotor
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金三 和田
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日本ビクター株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 永久磁石からなる回転子と、3相の電機子巻線を有する
固定子とを備え、電機子電流の転流装置にホール素子を
用いた直流ブラシレスモータは従来から知られており、
その一例のものの概略構成を第1図に示す。
第1図においては、主として電機子電流の転流装置を具
体的に示し、速度制御部分についてはその図示の省略を
行なっている。
第1図に従来例として示す直流ブラシレスモータは、円
筒状の永久磁石からなる2極の回転子と、空間的に12
0°づつの間隔で配置された3相の電機子巻線1,2.
3を有する固定子とを備え、また、3個の4端子ホール
素子(以下、ホール素子と記載する)4,5.6は、そ
れぞれの2個の電圧端子4a、 5a、 6a、 4b
、 5b、 6bにおけるその一方の電圧端子4a
、 5a、 6aをそれぞれ対応するトランジスタ
7.8.9のべレスに接続し、さらに、それぞれの電流
端子の一方は、それぞれ抵抗11,12.13を介して
共通に接続され、さらに共通抵抗14を介して直流電圧
源の一方の母線15に接続され、前記それぞれのホール
素子4〜6の電流端子の他方の端子は、前記直流電圧源
の他方の母線16に接続されている。
前記の各トランジスタ7〜9のエミッタは共通に接続さ
れて共通抵抗10を介し、前記母線16に接続されてお
り、また前記の電機子巻線1〜3の一方の端子は、前記
母線15に接続され、また、各電機子巻線1〜3の他方
の端子は、それぞれ対応するトランジスタ7〜9のコレ
クタに接続されている。
前記ホール素子4〜6は前記電機子巻線1〜3に個別に
対応した位置に、互いに空間的に120°づつの間隔で
配置され、回転子の回転による磁速変化を検知できるよ
うに前記の回転子の近傍に設置されている。
上記した第1図示の従来構成の直流ブラシレスモータは
、正常な回転動作時においては、各ホール素子4〜6に
よる回転子の位置検出により、前記のホール素子電圧端
子4a、5a、6aに現われた検出信号によって各対応
するトランジスタ7〜9の動作を制御して、各相の電機
子巻線1〜3に順次に回転トルクが発生するように、1
20°づつの位相差を有する電機子電流が各相の電機子
巻線1〜3に供給されるように動作する。
ところが、前記した第1図示の構成形態の直流ブラシレ
スモータにおいては、3個のホール素子4〜6を使用し
ているが、前記の各ホール素子4〜6の特性が不斉−で
あると、前記各ホール素子4〜6のそれぞれの一方の電
圧端子4a、5a。
6aに生じるバイアス電圧が等しくならない場合が起こ
り得る。
すなわち、例えば、各ホール素子4〜6の電流端子回路
の抵抗11〜13として等しい抵抗値を有する抵抗が使
用されている場合に、各ホール素子4〜6における入力
抵抗(電流端子間の抵抗)が異なっていると、各トラン
ジスタ7〜9に印加されるバイアス電圧にはばらつきが
生じ、その結果、各相の電機子巻線に流れる電流が、一
例として示す第2図示のように互いに異なったものとな
り、回転中のモータのトルクむらが大となり、モータの
電源効率が低下する。
第2図中において、II、I2.I3は、各電機子巻線
1〜3に流れる各電機子電流を表わしている。
上記した第2図の例は各ホール素子の積感度(ホール素
子の積感度とは、一般に、ホール素子の入力電流とホー
ル素子の受ける磁界の磁束密度とが一定のときに、ホー
ル素子の2つの電圧端子間に発生するホール起電力の大
きさで示される)には大差がないが、ホール素子5の入
力抵抗が他のホール素子4,6の入力抵抗に比べて小さ
い場合について示したものである。
上記した各ホール素子の一方の電圧端子4a。
5a、6aの直流レベルの差が余り大きくない時は、ト
ランジスタ7〜9の回路に負帰還を施こすことによって
、各相の電機子巻線に流れる電機子電流11〜I3の大
きさを略々等しくすることはできるが、このような手段
によって各相の電機子電流の大きさを揃えても、転流の
タイミングが正規の状態とは異なったものとなり、前記
したとおり、トルクむらや電源効率の低下を招来するこ
とになる。
また、前記の例において、ホール素子5の電圧端子5a
の直流レベルが、他のホール素子4,6における電圧端
子4a〜6aの直流レベルよりも極端に低くなると、ト
ランジスタ7〜9で構成された差動増幅器の動作により
、電機子電流■2が零となり、いわゆるデッドポイント
を生じてモータが起動しなくなる場合も起こり得るので
ある。
第1図を参照して述べた従来のブラシレスモータにおけ
る問題点を解決するのには、使用する3個のホール素子
の特性が揃っていることが必要とされるが、一般に、ホ
ール素子の入力抵抗は、同一の製造ロット内のものにお
いても相当大巾なばらつきを有しており、したがって、
特性の揃った3個のホール素子が必要とされることは、
ホール素子の選別使用の困難性により、ホール素子、ひ
いてはモータの製造コストの上昇の一因ともなるため、
その改善が望まれていた。
上記した問題点を解決するために、本出願人会社では特
開昭47−12408号公報によって明らかにしたよう
に、2個のホール素子の出力により1200づつの位相
差のある2相交流を作り、それを3組の固定子巻線に与
えるようにした直流ブラシレスモータを提案した。
しかし、この既提案の直流ブラシレスモータでは2つの
ホール素子の電圧端子に接続されている抵抗が並列に接
続されているために2つのホール素子の出力を合皮して
得た1相の電圧が他の2相の電圧に比べて172になる
ので回転むらやトルクむらを発生するということが問題
となり、また、2つのホール素子が120°の位置に配
置されていることが必要なために、設計の自由度が小さ
くその改善が要望された。
本考案は、ホール素子を用いた転流装置を備えた直流ブ
ラシレスモータを少ない2個のホール素子で構成して、
前述のホール素子の選別使用に際しての問題点を解決す
ると共に、構成が簡単で低コストでトルクむらが少なく
高性能の直流ブラシレスモータが提供できるようにする
ことを目的としてなされたものであり、以下、添付図面
を参照してその内容を詳細に説明する。
第3図及び第4図は、本考案の直流ブラシレスモータに
おける回転子として用いられる円筒状永久磁石に対する
着磁の一例態様、及び固定子における電機子巻線の配置
の態様、ならびにホール素子の配置の態様などを例示し
たものであり、第3図において、19は回転子の軸(回
転子軸)を中心とする円周上に所要の強度分布をもって
着磁された永久磁石からなる回転子20は互いに空間角
で120°づつ隔てて設置された3相の電機子巻線LL
L2.L3を設けた固定子であり、また、Hl、I2
は前記した固定子20に設置された3相の電機子巻線L
1〜L3の内の2相の電機子巻線と個別に定められた特
定の位置関係をもって固定子20内に配置され、かつ、
回転子19に面して設けられたホール素子であり、前記
のホール素子H1,H2で電気角で互いに適当な角度だ
け隔てて設置(第3図示の例においては、2個のホール
素子H1,H2は空間角及び電気角で互に90゜隔てて
設置されている場合を示す)されている。
また、第4図は電気角で互いに1200づつ隔てて設置
される3相の電機子巻線Ll、L2.L3が互いに直列
または並列に接続される2つの巻線Llat Llb、
L2a、L2b、ならびにL3a、L3bによって構成
されている場合の構成例を示したものであり、2個のホ
ール素子H1,H2は固定子20に設置された3相の電
機子巻線と個別に定められた特定の位置関係にあり、か
つ、回転子19に面して設けられている。
第4図示の例においては、ホール素子H1とI2とは電
気角で互いに90° (空間角では45°)隔てて設置
されている。
前記した3相の電機子巻線L1〜L3には第6図に示す
ように順次に略々120°づつの位相差を有する電流I
I、I2.I3が流れ、これらの電流と回転子に形成さ
れている磁極との相互作用によって回転トルクが得られ
ることは周知のとおりである。
なお、第6図示のII、I2.I3は、それぞれ前記の
各電機子巻線L1〜L3に個別に流れる電流11〜I3
の状態を示しており、同図中のβは、回転子の位置を回
転子軸の回転角で表わしたものであり、また、同図中の
θは前記した回転子軸の回転角βを電気的角度(電気角
)に換算して示したものである。
以下の本明細書号の記載においてもθは上記の意味合い
で使用されている。
電機子電流の転流を制御するホール素子としては、例え
ば、インジウム・アンチモナイドを用いて作った通常の
4端子ホール素子でよく、これには2個の電流端子と2
個の電圧端子とを備えている。
ホール素子の電圧端子間に発生する電圧は、周知のよう
に電流端子に与えられる入力電流の大きさと、ホール素
子に直交する外部磁界の磁束密度の大きさに略々比例す
る。
また、ホール素子の電圧端子の電位は、ホール素子に外
部磁界が加えられていない状態において、2つの電流端
子の電位の平均電位に略々一致する。
第5図は、本考案の直流ブラシレスモータの基本構成を
説明するためのブロック図であって、この第5図におい
て、L1〜L3は3相の電機子巻線における各相の電機
子巻線であり、これら各相の電機子巻線L1〜L3の各
一端は直流電圧源の一方の母線15に接続され、また、
前記、各相の電機子巻線の各他端と前記の直流電圧源に
おける他方の接地されている母線16との間には、制御
信号の与えられる電流制御装置AI、A2.A3が個別
に接続されている。
回転子軸を中心とした円周上に所要の強度分布を示すよ
うに着磁された永久磁石からなる回転子の回転に伴なっ
て生じる磁界の変化により、回転子軸の回転角を検出す
る作用を行なう2個のホール素子H1,H2は、本考案
の直流ブラシレスモーフにおいては3相の電機子巻線L
1〜L3の内のある一相の電機子巻線を通電状態にさせ
る回転子の回転範囲と対応して定まる回転子軸の回転角
における中心角に相当する角度だけ回転子が回転した位
置に回転子がある時に、前記の2個のホール素子の内の
少くとも1個のホール素子が前記の回転子における磁極
の中心位置と対面しないような状態となるように回転子
に面して相互に離隔して設置されている。
すなわち、2個のホール素子H1,H2は、3相の電機
子巻線L1〜L3の内のある一相の電機子巻線への通電
期間を、回転子軸の回転角で一βから+βまでとした時
に、回転子が回転子軸の回転角βかβ=Oの位置におい
ては、2個のホール素子の内の少くとも1個のホール素
子が回転子における磁極の中心位置と対面しないような
角度で設置されるのである。
第7図は一例として、互に電気角で90°隔てて配置さ
れた2個のホール素子H1,H2を前記した条件に合致
するように設置した場合について、横軸には回転子軸の
回転角βを電気角θに換算した角度を、また、縦軸には
各ホール素子H1,H2の電圧端子al、a2に現われ
る電圧@al、Ea2における交番電圧Va l 。
VS2をそれぞれ示したものである。
前記のような条件のもとに設置された2個のホール素子
H1,H2における各一方の電流端子C1、C2は、そ
れぞれ個別の抵抗R1,R3を介して接続点Pに接続さ
れ、また、前記の2個のホール素子H1,H2における
各他方の電流端子d1、d2は、それぞれ個別の抵抗R
2,R4を介して接続点Qに接続されており、さらに、
前記の接続点P、 Qは各ホール素子H1,82におけ
る各電流端子回路に所要の電流を供給するための直流電
圧源31の両極に接続される。
前記した抵抗R1とR2とは互いに抵抗値の略々等しい
ものが使用され、また、抵抗R3とR4も抵抗値の略々
等しいものが使用される。
また、前記した直流電圧源31と既述した直流電圧源の
母線16との間には、前記した2個のホール素子H1,
H2の電圧端子al、bt、a2? b2の直流電位を
所要な値に設定するための電源32が設けられる。
また、前記の直流電圧源31と電源32との接続点Qに
は端子りに必要な直流電圧Ehを生じさせるための直流
電圧源33の一端も接続されている。
第5図中で、P、 Qで示す図面符号は、前記した2個
のホール素子H1,H2の電流端子回路における接続点
を表示したもので、この接続点P。
Qの図面符号は、後述する他の図面中における対応する
接続点の位置の表示にも使用されている。
また、上記した第5図中において、電池のシンボルを使
用して表示した直流電圧源31は、実際の直流ブラシレ
スモータの構成に際しては、抵抗、ダイオードなどを使
用した定電圧回路等が用いられることが多く、また、第
5図で電池のシンボルで表わされている電源32や直流
電圧源33などは、実際の直流ブラシレスモータの構成
においては、電機子巻線L1〜L3が接続される直流電
圧源の電圧を抵抗回路網等を用いて分圧するようにした
分圧回路で構成されることが多い。
前記した2個のホール素子H1,H2における各電圧端
子al、bl、a2.b2に現われる電圧Eal、Eb
l、Ea2.Eb2などは、それぞれ一定の直流電圧と
、それぞれの交番電圧Val、Vb1、VS2.Vb2
とが重畳されたものである。
そして、各ホール素子H1,H2における電圧端子の直
流レベルは、前記した接続P、 Q間の直流電圧の平均
値と略々等しいから、上記した各電圧Eal、 Ebl
、 Ea2. Eb2!:おけルソレぞレノ直流分はす
べて略々同一なものであり、また、上記した各交番電圧
Val、 Vbl、 VS2. Vb2において、Va
lとvbl、及びVS2とvb2とはそれぞれ互に18
0°の位相差を有するものである。
なお、前記した2個のホール素子の各電圧端子aL b
L a2t b2に現われた電圧Ea l 。
Ebl、Ea2.Eh2と、直流電圧源33における端
子りに現われた電Bahなどの各電圧値は、既述した直
流電圧源の母線16の電位を基準として表わされる。
前記した2個のホール素子H1,H2における各電圧端
子al、bl、a2.b2に現われた電圧Eal、 E
bl、 Ea2. Eh2と直流電圧源33の端子りに
現われた電圧Bhとは、第5図中において符号Bで示さ
れる信号合成装置に供給される。
信号合成装置Bは、入力回路B1と3差動増幅器B2と
からなり、入力回路B1ては信号合成装置Bに供給され
た前記の電圧Eal、Ebl、Ea2゜Eh2.Ehの
内から、実施の形態に応じて異なる後述のような適当な
手段により、個別の3つの出力電圧El、E2.E3を
作って、これを3差動増幅器B2の入力端子41〜43
に与え、3差動増幅器B2は前記の入力端子41〜43
に与えられた3つの電圧E1〜E3によって動作して、
その出力端子fH’29 f3 (これは信号合成装置
Bの出力端子ともなる)に、振幅が等しく、かつ、位相
が120°づつずれた3つの出力信号(制御信号)vc
l、vc2.vc3を送出する。
前記した3差動増幅器B2に与えられる3つの入力電圧
El、E2.E3は、それぞれ適当な直流分を有するが
、さらに、前記の入力電圧E1〜E3が交流成分Vl、
V2.V3を含んでいる場合は、それらの交流成分は所
要の振幅と位相とを有するものでなければならない。
そして、前記の3つの入力電圧E1〜E3における交流
成分■1〜v3の振幅と位相とを所要なものにするため
には、2個のホール素子の設置位置、ホール素子H1、
H2の出力電圧の振幅、信号合成装置Bの入力回路B1
の構成態様などをそれぞれ適当なものとしなければなら
ない。
例えば、ホール素子H1、H2の出力電圧の振幅は、ホ
ール素子の積感度、入力電流に比例するから、前記した
ホール素子の電流端子回路の抵抗R1〜R4の抵抗値を
適当に設定すれば、ホール素子H1,H2からは所要の
振幅の出力電圧が得られる。
前記のように信号合成装置Bの出力端子f1〜f2に現
われた振幅が同一で位相が120°づつずれた3つの出
力信号vc1.vc2.vc3を、それぞれ対応する電
流制御装置AI、A2.A3に与えることにより、3相
の電機子巻線L1〜L3における各相の電機子巻線中に
は、第6図に例示したようにそれぞれ位相が120°づ
つ異なる電機子電流I1.I2.I3が個別に流れる。
前記した3相の電機子巻線L1〜L3における各相の電
機子巻線中に個別に流れる前記の電機子電流■1〜■3
は、各ホール素子H1,H2の設置位置、ホール素子H
1,H2の出力電圧の大きさ、信号合成装置Bの構成態
様、などの相違に応じて異なったものとなるから、本考
案の直流ブラシレスモータの実施に当っては、直流ブラ
シレスモータが最も効率よく運転されるような位相で前
記の電機子電流11〜I3が流れるように、各ホール素
子H1,H2の設置位置、ホール素子H1、H2の出力
、信号合成装置Bの構成態様などが選択されるべきこと
は当然である。
なお、上記した第5図中においては、各電流制御装置A
1〜A3の電流路の一方を共通に接続した後に、共通の
抵抗R13を介して直流電圧源の母線16に接続してい
るが、前記の抵抗R13はその両端に現われる電圧を利
用して各電流制御装置A1〜A3に対して負帰還を施こ
すためのものであるから、各電流制御装置A1〜A3に
対して負帰還を施こさなくてもよい場合には、各電流制
御装置A1〜A3の電流路の一方のそれぞれを直接に直
流電圧源の母線16に接続すればよい。
第5図を参照して上述した本考案の直流ブラシレスモー
タにおいて、3相の電機子巻線L1〜L3における各相
の電機子巻線には、それら各相の電機子巻線に個別に接
続された電流制御装置A1〜A3の制御により、電機子
巻線L1には第6図中の11で示すような電機子電流が
、また、電機子巻線L2には第6図中の12で示すよう
な電機子電流が、さらに、電機子巻線L3には第6図中
のI3で示すような電機子電流L3がそれぞれ流れるこ
とは既述のとおりであるが、この第6図示の各相の電機
子電流■1〜■3における各通電期間の中心は、回転子
の位置を電気角θて表わした時に、θ=06.θ=12
0’、 θ=240°、θ=3600というように、
それぞれ互に120°づつの位相差を有している。
ところで、本考案の直流ブラシレスモータは、それに使
用される2個のホール素子H1,H2が、互いに電気角
で120’づつ隔てて設置された3相の電機子巻線の内
のある1相の電機子巻線を通電状態にさせる回転子の回
転範囲と対応して定まる回転子軸の回転角における中心
角に相当する角度だけ回転子が回転した位置に回転子の
磁極がある時に、2個のホール素子H1,H2の内の少
くとも1個のホール素子が前記の回転子における磁極の
中心位置と対面しない状態、すなわち、2個のホール素
子I(1,H2が互いに電気角で((120°十n X
180°)たた゛し、n=0,1゜2.3・・・)で
表わされる角度以外の角度を隔てて設置された状態とな
されても、2個のホール素子H1,H2における電圧端
子からの出力信号、及び適当な直流電圧などの全部また
はその一部を、信号合成装置Bによって合成して、3相
の電機子巻線L1〜L3における各相の電機子巻線中に
、第6図に示されているような状態の各相の電機子電流
■1〜I3を流し得るような制御信号を発生させている
上記の点を、2個のホール素子H1,H2が互いに電気
角で90°だけ隔てて設置されている場合を例にとって
、既述した第7図及び新らたに引用する第9図を参照し
て説明すると次のとおりである。
第7図は、入力抵抗や積感度が略々等しく、また電流端
子回路の抵抗R1〜R4としてすべて同一抵抗値の抵抗
を用いた2個のホール素子H1゜H2を電気角で90°
だけ隔てて設置した場合におけるホール素子H1,H2
における各一方の電圧端子al、a2に現われる交番電
圧Val、Va2と、電気角θで示した回転子軸の回転
角との関係を表わす図表であり、ホール素子H1におけ
る一方の電圧端子a1に現われる交番電圧Va lは、
θ=0°、θ=180°などのように、θ=nX180
0 (ただし、n=0v L 2t 3・・・)
の角度において極大値または極小値をとり、また、ホー
ル素子H2における一方の電圧端子a2に現われる交番
電圧■a2は、θ=90°、θ=270°などのように
、θ=90’ + n X180° (ただし、n=0
゜1、2.3・・・)の角度において極大値または極小
値をとる。
そして、前記のように、それぞれのホール素子H1,H
2における電圧端子に現われる交番電圧が極大値をとる
状態は、それぞれのホール素子H1,H2が回転子の磁
極の中心位置と対面するような位置関係に生じる。
第9図は、2個のホール素子H1,H2における各一方
の電圧端子a1.a2に現われる第7図示のような変化
態様を示す交番電圧Val、Va2と、前記したホール
素子H2における他方の電圧端子b2に現われる交番電
圧vb2(交番電圧vb2は交番電圧Va2に対して1
80°だけ位相が異なる)とを、信号合成装置Bにおけ
る入力回路B1において処理して得た交番電圧Vl、V
2.V3と、電気角θて示した回転子軸の回転角との関
係を表わす図表である(交番電圧Vl、V2.V3は、
信号合成装置Bにおける入力回路B1から3差動増幅器
B2に供給される電圧El、 E2. E3における交
流骨であることは既に説明したとおりである)。
第9図に示すように、ホール素子H1における一方の電
圧端子a1に現われた交番電圧Valと同相の電圧■1
と、ホール素子H2における一方の電圧端子a2に現わ
れた交番電圧Va2と同相の電圧■2と、前記したホー
ル素子H2における他方の電圧端子b2に現われた交番
電圧と同相の電圧■3などの、各電圧の振幅がそれぞれ
適当なものとなるように、信号合成装置Bにおける入力
回路B1から3差動増幅器B2に与える電圧E1、E2
.E3が作られると、3差動増幅器B2からは、θの一
60°〜60°の範囲と対応する制御信号Vclと、θ
の60°〜1800の範囲と対応する制御信号VC2と
、θの1800〜300°の範囲と対応する制御信号が
Vc3が各別の電流制御装置A1、A2.A3に与えら
れ、それにより3相の電機子巻線L1〜L3における各
相の電機子巻線には、それぞれ、第9図中の11.I2
.I3で示す区間で電機子電流11.I2.I3が個別
に流れる。
ここで、特に留意すべきことは、第9図において各相の
電機子巻線へ通電されている各区間の中心は、それを回
転子軸の回転角を電気角で表現した場合に、0°、 1
20’ 、 240’づつの位相差をもっていることと
、前記した各相の電機子巻線への各通電区間の中心にお
いては、ホール素子H1における一方の電圧端子a1に
現われる交番電圧Valは極値をとるが、ホール素子H
2における一方の電圧端子a2に現われる交番電圧Va
2は極値をとらないということである。
このことは、電機子巻線L1〜L3の内のある1相の電
機子巻線、今、例えば、電機子巻線L1に着目していう
と、電機子巻線L1に流れる電機子電流11は、回転子
軸の回転角を電気角θて表わした場合に、θが一60°
〜60°の範囲で流れるが、前記した通電区間の中心と
対応する回転角θ=00 (通電区間と対応する回転角
の中心角)においては、ホール素子H1と回転子の磁極
の中心位置とは対面しているが、他方のホール素子H2
と回転子の磁極の中心位置とは対面していない状態にあ
る。
上記の説明においては、使用する2個のホール素子が互
いに電気角で90°だけ隔てて設置されている場合を例
にとったが、本考案の実施に当っては、使用する2個の
ホール素子が互いに電気角で(120°+n X 18
0° (たた゛し、n=0. 1.2゜3・・・))で
表わされる角度以外の角度を隔てて設置されてもよいの
である。
第5図を参照して上述した本考案の直流ブラシレスモー
タの構成原理ならびに動作原理は、第8図以降の添付図
面を参照して以下に記述する本考案に従う直流ブラシレ
スモータの具体的な構成態様の説明により、一層明らか
にされるであろう。
第8図は、本考案の直流ブラシレスモータの一実施例の
ものの具体的な回路図であって、同図中において、既述
した第5図示のブロック図中における構成部分と対応す
る構成部分には第5図中で使用した図面符号と同一の図
面符号を用いている(この点は、第10図、第11図、
第12図、第13図a、b図についても同一である)。
第8図において、L1〜L3は3相の電機子巻線であっ
て、前記各相の電機子巻線Ll、L2゜L3の一端は直
流電圧源の一方の母線15に接続され、また、その他端
は、既述の第5図中においてA1−A3で示した個別の
電流制御装置と対応するトランジスタQ1〜Q3におけ
るコレクタに接続されている。
トランジスタQ4〜Q7の回路は差動増幅器を構威し、
これは既述の第5図中における信号合成装置Bの一部を
なす3差動増幅器B2と対応する。
前記のトランジスタQ4〜Q6のエミッタは共通に接続
された後に、トランジスタQ7のコレクタ・エミッタ回
路を介して前記した直流電圧源の母線15に接続されて
おり、また、トランジスタQ7のベースには速度制御信
号Isが供給されている。
トランジスタQ4〜Q6のコレクタは、それぞれ個別に
対応するトランジスタQ1〜Q3のベースに接続される
と共に、それぞれ抵抗値の等しい抵抗R14〜R16を
介して前記した直流電圧源の母線16に接続されている
図中のf1〜f3は、既述した第5図中に示すf、〜f
3にそれぞれ対応するものである。
第8図示の直流ブラシレスモータにおいて、2個のホー
ル素子H1,H2は、以下の説明ではそれぞれ入力抵抗
や積感度などの略々等しいものが使用され、また、前記
2個のホール素子H1,H2は電気角で互いに90’だ
け隔てて設置されているものとされている。
ホール素子H1,H2の電流端子cl、c2はそれぞれ
抵抗R1,R3を介して接続点Pに接続され、また、前
記の接続点Pは抵抗R9を介して直流電圧源の母線15
に接続されている。
また、前記の2個のホール素子H1,H2における電流
端子dl、d2は、それぞれ抵抗R2,R4を介して接
続点Qに接続され、前記の接続点Qは抵抗RIGを介し
て直流電圧源の母線16に接続されている。
以下の説明においては、前記した2個のホール素子H1
,H2における各電流端子回路中の抵抗R1〜R4はす
べて同一の抵抗値のものが使用されているものとなされ
ている。
前記した2つの接続点P、 Qに接続されたダイオード
Dは、その両端に現われる電圧が、既述した第5図中の
直流電圧源31の電圧に対応し、また、前記した抵抗R
IOの両端に生じる電圧は、既述した第5図中の電源3
2の電圧に対応している。
ホール素子H1における一方の電圧端子a1は、端子4
1を介してトランジスタQ4のベースに接続され、また
、ホール素子H2における一方の電圧端子a2には、抵
抗R7の一端が接続され、前記抵抗R7の他端は端子4
2を介してトランジスタQ5のベースに接続されると共
に、抵抗R8の一端とも接続されている。
前記したホール素子H2の他方の電圧端子b2には、抵
抗R12の一端が接続され、この抵抗R12の他端は端
子43を介してトランジスタQ6のベースに接続される
と共に、前記した抵抗R8の他端とも接続されており、
したがって、前記した2つの端子42.43は抵抗R8
によって接続されていることになる。
今、回転子に対する着磁の態様が、回転子軸を中心とし
た円周上に正弦波状の強度分布を示すようなものとし、
また、2個のホール素子H1,H2が前述のように同一
の入力抵抗と積感度を有するもであり、かつ、互いに電
気角で90’だけ隔てて設置されると共に、各ホール素
子H1,H2の電流端子回路中の抵抗R1〜R4がすべ
て同一の抵抗値を有するものであった場合には、前記2
つのホール素子H1,H2の各一方の電圧端子a1、a
2に現われる交番電圧Val、Va2は、例えば、 Val=−ACosθ Va2= −ACos (θ−90°) のように表わされる。
そして、第8図示の回路配置において、抵抗R7、R1
2をそれぞれ抵抗値が等しいものとし、また、抵抗R8
をその抵抗値か抵抗R7の抵抗値の約2.73倍のもの
とし、かつ、前記した抵抗R7,R8,R12をその抵
抗値がホール素子H2の出力抵抗よりも充分大きなもの
とすれば、前記した端子42の電圧E2の交流分v2は
、次式のように示される。
同様にして、端子43の電圧E3の交流分v3は、 V3= +0.577Asinθ となる。
なお、端子41の電圧E1の交流分■1は、前記したホ
ール素子H1における一方の電圧端子a1に現われた交
番電圧Va lそのものである。
第9図は、上記した3つの端子41〜43に個別に加え
られる電圧E1〜E3における交流分V1〜■3の振幅
と位相とを示した図表であり、また、この第9図中には
前記した交番電圧■1〜■3が3差動増幅器B2を構成
するトランジスタQ4〜Q7の回路におけるトランジス
タQ4〜Q6のベースに個別に供給された場合に、3差
動増幅器B2の出力端子f、〜f3に出力される3つの
制御信号vc1〜vc3の発生区間と回転子の位置との
相対的な関係も示されている。
すなわち、第9図において、端子f、に現われる制御信
号vc 1は、回転子の回転角を電気角で表わした角θ
が一60°から+600までの範囲で正となり電機子巻
線L1に電機子電流■1が流れ、また、前記の角θが6
00から180°までの範囲においては、端子f2に現
われる制御信号VC2が正となって電機子巻線L2に電
機子電流I2が流れ、さらに、前記の角θが180°〜
300°の範囲では、端子f3に現われる制御信号VC
3が正となり、電機子巻線L3に電機子電流I3が流れ
る。
以上の説明から判かるように、3相の電機子巻線L1〜
L3における各相の電機子巻線Ll、L2、L3中には
、順次に120°づつの位相差を有する電機子電流11
〜I3が個別に流れることになるが、上記した各相の電
機子巻線L1〜L3に流れる電機子電流11〜■3とし
ては、モータのトルク、あるいは効率が最大となるよう
な電機子巻線と回転子との位置関係において通電される
ように、2個のホール素子H1,H2が設置されるのが
望ましい。
上記した説明においては、回転子に対する着磁の態様が
、回転子軸を中心とする円周上に正弦波状強度分布を有
するものとしていたが、実施に当っての回転子に対する
着磁の態様としては、回転子軸を中心とする円周上に正
弦波状に近い強度分布をもつものとしてもよく、この場
合においても上記の場合と略々同様の効果が得られる。
本考案の直流ブラシレスモータでは、既述したように、
使用される2個のホール素子H1,H2が、互いに電気
角で120°づつ隔てて設置された3相の電機子巻線の
内のある1相の電機子巻線を通電状態にさせる回転子の
回転範囲と対応して定まる回転子軸の回転角における中
心角に相当する角度だけ回転子が回転した位置に回転子
がある時に、2個のホール素子H1,H2の内の少くと
も1個のホール素子が前記のホール素子が前記のホール
素子における磁極の中心位置と対面しない状態、すなわ
ち、2個のホール素子H1,H2が互いに電気角で((
120°+nX180°)ただし、n=0. 1.2.
3・・・)で表わされる角度以外の角度を隔てて設置さ
れた状態となされていても、前記のような配置態様で設
置された2個のホール素子)(1,R2における電圧端
子からの出力信号、及び、適当な直流電圧などの全部ま
たはその一部を、信号合成装置Bによって合皮して、3
相の電機子巻線L1〜L3における各相の電機子巻線中
に、第6図に示されているような状態の各相の電機子電
流11〜I3を流し得るような制御信号を発生させるよ
うに構成するのであるから、本考案の実施に当っては、
2個のホール素子H1,H2の位置、ホール素子の出力
の振幅と位相、信号合成装置Bにおける入力回路B1の
構成態様などに関して、各種の変形態様、乃至は組合わ
せ態様が考えられる。
第10図及び第12図ならびに第13図a、 b図など
は、それぞれ、本考案の直流ブラシレスモータの他の実
施態様のものにおける一部の構成、すなわち、2個のホ
ール素子部分と、信号合成装置Bの入力回路B1部分を
示す回路図である。
まず、第10図示の実施態様のものは、2個のホール素
子H1,H2として入力抵抗及び積感度の略々等しいも
のが使用され、この2個のホール素子は互いに電気角で
約98.2°だけ隔てて設置されており、また、各ホー
ル素子H1,H2における各電流端子回路中の抵抗R1
〜R4はすべて同一の抵抗値を有するものとされ、さら
に、回転子における着磁の態様は既述した第8図示の実
施例の場合と同様とする。
第10図において、2個のホール素子H1,H2におけ
る各一方の電圧端子al、a2は、3差動増幅器B2の
端子(入力端子)41.42に個別に接続され、また、
前記の各ホール素子H1゜B2における各他方の電圧端
子bl、b2は、それぞれ抵抗値の等しい抵抗R11,
R12を介しで、前記3差動増幅器B2の他の端子(入
力端子)43に接続される。
前記した条件下における第10図示の2個のホール素子
H1,H2における各一方の電圧端子a1、B2に現わ
れる交番電圧Va 19 Va 2 ハ、前記、3差動
増幅器B2への入力電圧El、E2におけるそれぞれの
交流骨Vl、V2に相当する。
また、前記した3差動増幅器B2へ与えられる他の入力
電圧E3の交流骨■3は、第10図示の例においては2
個のホール素子H1,H2における他方の電圧端子bl
、b2に現われる交番電圧vb1.vb2を抵抗R11
,R12よりなる加算回路網によって加算したものであ
るから、前記の抵抗R11とR12がほぼ等しいときは
、V3=1(Vbl+Vb2)として求められる。
今、前記した交番電圧Val、Va2を、例えば、 Va l = =Acosθ、 Va2= −Acos
(θ−98,2)のように表わすと、前記した電圧E
3の交流骨■3は、 V3=ヲ(cosθ十cos (θ−%、2°))=A
cos (θ−49,1°) cos49.1°)=0
.655ACO3(θ−49,1゜ のように示される。
第11図は、第10図示の回路配置から信号合成装置B
の3差動増幅器B2における3つの端子(入力端子)4
1〜43に個別に加えられる電圧E1〜E3における交
流骨■1〜■3の振幅と位相とを示した図表であり、ま
た、この第11図中には前記した電圧E1〜E3におけ
る交流骨、すなわち、交番電圧■1〜■3が3差動増幅
器B2に加えられることにより、その出力端子f工〜f
3に出力される3つの制御信号vc1〜vc3の発生区
間と回転子の位置との相対的な関係も示されている。
すなわち、第11図において、flに現われる制御信号
vc 1は、回転子の回転角を電気角で表わした角θが
、−70,9°から+49.1°までの範囲で正となり
、電機子巻線L1に電機子電流11が流れ、また、前記
の角θが49.1°から169.1°までの範囲におい
ては、端子f2に現われる制御信号■C2が正となって
電機子巻線L2に電機子電流■2が流れ、さらに、前記
の角θが169.1°から289.1°までの範囲では
、端子f3に現われる制御信号vc3が正となり、電機
子巻線L3に電機子電流I3が流れる。
上記の場合に、各相の電機子巻線L1〜L3に個別に通
電される区間の中心は、回転子の回転角を電気角で換算
した角度の中心角と対応し、前記の中心はそれぞれ、1
20°づつの角度差を示す、−10,9°、109.1
°、229.1°にある。
このように、第10図示の回路配置を用いた直流ブラシ
レスモーフにおいても、3相の電機子巻線L1〜L3に
おける各相の電機子巻線Ll、L2、B3中には、順次
に120°づつの位相差を有する電機子電流■1〜■3
が個別に流れる。
次に、第12図示の実施例のものは、2個のホール素子
H1,H2としてそれぞれ入力抵抗及び積感度の略々等
しいものが使用され、この2個のホール素子は互いに電
気角で60°だけ隔てて設置されており、また、各ホー
ル素子H1,H2における各電流端子回路中の抵抗R1
〜R4はすべて同一の抵抗値を有するものとされ、さら
に、回転子における着磁の態様は既述した第8図、第1
0図示の実施例の場合と同様とする。
この第12図示の回路配置において、2個のホール素子
H1,H2における各一方の電圧端子a1、B2は3差
動増幅器B2の端子(入力端子)41.42に個別に接
続され、また、前記の各ホ−ル素子H1,H2における
全部の電圧端子aL bL a2t b2はそれらに個
別に接続された抵抗値の等しい抵抗R21〜R24を介
して、3差動増幅器B2の端子(入力端子)43に接続
される。
前記のようにして3差動増幅器B2の端子43に供給さ
れる電圧E3は、交流分を含まないものとなるが、この
電圧E3は、既述した第5図中に示す電圧Ehに対応す
るものである。
そして前記の電圧Ehの電圧値は、2個のホール素子H
1゜R2における電圧端子に現われる電圧値の最大値と
最小値との間の電圧値であることが必要である。
第12図示の回路配置において、3差動増幅器B2へ供
給される入力電圧E1〜E3の直流レベルは、すべて等
しい。
そして、前記した3差動増幅器B2への各入力電圧E1
〜E3における交流分Vl、V2.V3は、例えば、 Vl =Vla=−Acosθ V2 =V2a= −Acos (θ−60°)V3=
0 のように表わせる。
上記した第12図示の回路配置と既述した第5図示のも
のとを対応させた場合に、第12図示のものは、第5図
示のものにおける直流電圧源33の電圧値が直流電圧源
31の電圧値のl/2である場合に相当する。
第13図a、 b図は、3差動増幅器B2の端子(入力
端子)43に与える電圧E3を、2個のホール素子H1
,H2の内の何れか一方のホール素子における2つの電
圧端子へ個別に接続された等しい抵抗値の抵抗を介して
得るようにした場合の実施例を示したものであり、第1
3図a図ではホール素子H1の2つの電圧端子al、b
lに個別に接続した抵抗R21,R22を介して、3差
動増幅器B2の端子43に与える電圧E3を得るように
しており、また、第13図す図ではホール素子H2の2
つの電圧端子a 2 、b 2に個別に接続した抵抗R
23,R24を介して、3差動増幅器B2の端子に与え
る電圧E3を得るようにしている。
第14図は、第12図示の回路配置から信号合成装置B
の3差動増幅器B2における3つの端子(入力端子)4
1〜43に個別に加えられる交流分■1〜■3の振幅と
位相とを示した図表であり(この第14図に示す図表は
、第13図a、 b図示の回路配置に対しても同様に適
用される場合がある)、また、この第14図中には3差
動増幅器B2に3つの入力電圧E1〜E3が加えられる
ことにより、その出力端子f1〜f3に出力される3つ
の制御信号vc1〜vc3の発生区間と回転子の位置と
の相対的な関係も示されている。
すなわち、第14図を参照すれば、既述した第12図(
第13図a、 b図)示の回路配置を備えた直流ブラシ
レスモーフにおける3相の電機子巻線L1〜L3中には
、回転子の回転角を電気角θで表わした場合に、θが一
90°から+30°までの範囲では電機子巻線L1に電
機子電流■1が流れ、また、θが30°から150°ま
での範囲では電機子巻線L2に電機子電流■2が流れ、
さらに、θが150°から270°までの範囲では電機
子巻線L3に電機子電流I3が流れるというように、3
相の電機子巻線L1〜L3における各相の電機子巻線L
l、L2.L3中には、順次に120°づつの位相差を
有する電機子電流11〜I3が流れる。
なお、上記の各側においては、使用される2つのホール
素子の配置の態様として、2つのホール素子が互いに電
気角で90°、または、郭、2°1あるいは60°とい
うように、特定な角度だけ隔てて設置される場合を代表
にとり上げて各実施例としたが、本考案の直流ブラシレ
スモータの実施に当っては、既述もしたように使用され
る2個のホール素子が互いに電気角で((120°+
n X 180°)ただし、n=0. 1.2. 3・
・・)で表わされる角度以外の角度を隔てて設置された
状態となされていればよいのであり、2個のホール素子
の設置の態様に応じて、信号合成装置における信号合成
の態様を変えて、最終的には3相の電機子巻線L1〜L
3における各相の電機子巻線中に、第6図に示されてい
るような互いに120°づつの位相差を有する各相の電
機子電流11〜I3が個別に流れるように構成されるの
である。
また、使用する2個のホール素子H1,H2の設置位置
を、前記した各側の場合に比べて、電気角で180°離
れた位置に設置しても、ホール素子における電圧端子の
極性を入れ替えることにより、既述した場合と同様の結
果が得られることは明らかである。
上記した各実施例においては、2個のホール素子の各電
流端子回路中に抵抗R1〜R4を設けているが、これら
の抵抗R1〜R4は、各ホール素子における出力電圧の
振幅を所望の値に調節するためと、ホール素子の磁気抵
抗効果により信号に発生する歪みの影響を軽減させるこ
とを主目的として用いられている。
以上、詳細に説明したところから明らかなように、本考
案の直流ブラシレスモーフは実用新案登録請求の範囲に
記述されたように構成されており、それに使用される2
個のホール素子が、互いに電気角で120°づつ隔てて
設置された3相の電機子巻線の内のある1相の電機子巻
線を通電状態にさせる回転子の回転範囲と対応して定ま
る回転子軸の回転角における中心角に相当する角度だけ
回転子が回転した位置に回転子の磁極がある時に、2個
のホール素子の内の少くとも1個のホール素子が前記の
回転子における磁極の中心位置と対面しない状態、すな
わち、2個のホール素子が互いに電気角で((120’
+n X 180°)ただし、n=1.2.3・・・
)で表わされる角度以外の角度を隔てて設置された状態
とされていても、2個のホール素子における電圧端子か
らの出力信号、及び、適当な直流電圧などの全部、また
はその一部を信号合成装置によって合皮することにより
、3相の電機子巻線における各相の電機子巻線中に、互
に120°づつの位相差を有する電機子電流を通電させ
るようにしたものであるから、使用するホール素子を得
る際の選別が容易となり、また、簡単な構成でトルクむ
らが少なく、電源効率の良好な直流ブラシレスモータを
安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は直流ブラシレスモータの従来例のものの概略構
成を示す回路図、第2図は第1図示の直流ブラシレスモ
ーフにおける3相の電機子電流を示す図、第3図及び第
4図はそれぞれ本考案の直流ブラシレスモータの3相の
電機子巻線と回転子と2個のホール素子との配置態様を
例示するための平面図、第5図は本考案の直流ブラシレ
スモーフの構成原理を示すブロック図、第6図は本考案
の直流ブラシレスモータにおける3相の電機子電流を示
す図、第7図は2個のホール素子の各一方の電圧端子に
現われる交番電圧と回転子の位置との関係を例図する図
表、第8図、第10図、第12図及び第13図a、 b
図は、それぞれ本考案の直流ブラシレスモーフの全部ま
たは一部の構成を示す回路図、第9図、第11図及び第
14図はそれぞれ本考案の直流ブラシレスモーフの動作
を説明するための曲線図である。 1〜3.L1〜L3・・・・・・電機子巻線、4〜6゜
Hl、 B2・・・・・・4端子ホール素子、7〜9.
Q1〜Q7・・・・・・トランジスタ、D・・・・・・
ダイオード、B・・・・・・信号合成装置、B1・・・
・・・入力回路、B2・・・・・・3差動増幅器、15
,16・・・・・・母線、A1−A3・・・・・・電流
制御装置、R1−R24・・・・・・抵抗、al、B2
.bl、b2,4a、4b、5a、5b、 6 a、
6 b=電圧端子、CI、 C2,dl、d2・・・
・・・電流端子、41〜43・・・・・・端子(入力端
子)、f1〜f3・・・・・・端子(出力端子)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 回転子軸を中心とする円周上に所要の強度分布を示すよ
    うに着磁された永久磁石からなる回転子と、 該回転子に対向して設けられ、互いに電気角で1200
    づつ隔てて設置された3相の電機子巻線を有する固定子
    と、 該固定子内に設けられ、設定角度を互いに電気角度で1
    20°+nX180° (但しnは自然数)以外の角度
    で隔離して上記回転子に面して設置され、かつ夫々の第
    1、第2の電流端子を夫々抵抗を介して同一の直流電圧
    源の正端子及び負端子に接続された2個の4端子ホール
    素子と、 該2個の4端子ホール素子の合計4つの電圧端子のうち
    少なくとも3つの電圧端子から該両ホール素子の設定角
    度に対応した信号を供給されて所定の信号を合皮して出
    力する複数の抵抗から成る入力回路と、該入力回路から
    の信号が供給されて電気角度で略120°づつの位相差
    て略同−の振幅を有する3つの信号を夫々順次に出力す
    る3つの出力端子を有する3差動増幅器とから成る信号
    合成装置と、 該3差動増幅器の3つの出力端子に夫々接続され、各々
    の出力信号に応じて上記3相の電機子巻線のうち1相づ
    つを夫々通電する3つの電流制御装置とを備え、 上記3相の電機子巻線における各相の電機子巻線の一方
    の端子は互いに共通に接続して直流電圧源の一方の母線
    に接続し、また、該各相の電機子巻線の他方の端子は上
    記3つの電流制御装置を夫々介して該直流電圧源の他方
    の母線に夫々接続して構成したことを特徴とする直流ブ
    ラシレスモータ。
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