JPS5927047B2 - 細長いトリガ・バ−を使用するフラツシユ・アツセンブリ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はフラツシユ・アツセンブリ（フラツシユ組立体
）、特に高電圧アーク放電フラツシユランプを使用した
アツセンブリに関する。

更に詳細には本発明はフラツシユ管を外部にトリガした
アツセンブリに関する。一般にフラツシユ管は大気圧以
下の希ガス類充填物、代表的なものとしてキセノンを含
有する封止ガラス包囲体中に間隔を置いて設けられた２
本の電極を含んで成つている。

この種のランプは充分な、ただしキセノン充填物ガスを
イオン化するには不充分な電位をもつてチヤージされた
大容量コンデンサに接続されている。充分な電圧の付加
的パルスの印加により、キセノンはイオン化され、２本
の電極間に電気的アークを形成し、その結果、フラツシ
ユ管を介して大容量コンデンサの放電ならびに強烈な光
の短期かつ激発的な照射を生ずる。多くの外部トリガ配
置においては、パルス電圧が管包囲体の周囲に巻回され
たトリガ線と包囲体中に延在する電極間に印加される。
通常この外部トリガ形式は、ランプ包囲体および内部に
位置する電極を取囲む薄い導電性フイルム（例えば酸化
スズ）の配置をまた、必要とする。その次に上記のトリ
ガ線をフイルムと電気的接触をもつて包囲体の周囲に巻
回する。導電性フイルムは各高電力源からのエネルギー
を均一に分配する媒介物として機能し、所望のイオン化
を達成する。ここで注目すべきは、この種のフイルムの
必要性ならびにその周囲へのトリガ線の精密を要する巻
回がアツセンブリの製造コストを増加させることである
。近年、写真工業においては各種カメラアツセンブリ中
で上述のアーク放電フラツシユ管を使用することが望ま
れて来た。これらの構成要素はカメラ本体またはカメラ
に取付けられたパワーパツク中に配置された出力源から
の所望トリガエネルギーを受ける。フラツシユ管からの
非常に強烈な放電はカメラのシヤツタ一機構と同調され
ていて、シヤツタ一が開放される際、充分な光を確保す
る。本発明のフラツシユアツセンブリは上述の導電性フ
イルムならびに外部巻回トリガ線を不要とするものであ
る。従つて、本発明のアツセンブリは周知の、先行技術
に係る電気フラツシユアツセンブリと比べて、より容易
に組立て可能、より低廉に製造可能、かつ修理または交
換に殆ど困難さを伴わないものである。従つて上記した
数種の好ましい特徴を有するフラツシユアツセンブリは
当該分野における進歩を構成するものと信する。

本発明の本来的な目的は上述の特徴を有するフラツシユ
アツセンブリを提供することにある。

本発明の一特徴によつて、絶縁性基体、該基体上に配置
されたリフレクタ、該レフリクタ中の高電圧、アーク放
電フラツシユ管、および管の包囲体に隣接して設けられ
た細長いトリガ・バ一を含んで成るフラツシユアツセン
ブリが提供される。トリガ・バ一は包囲体中に蓄えられ
たエネルギーの放電を開始するに充分な電気的パルス、
すなわちアツセンブリの外部に配置された電源から放射
されるパルスの印加に際して媒介物として機能するＯ本
発明の他の目的、効果ならびに利用可能性をより良く理
解するために添付図面を参照しながら以下の記載ならび
に特許請求の範囲について言及する。

第１図には本発明の実施例によるフラツシユアツセンブ
リ１０が示されている。

アツセンブリ１０は特に電子カメラアツセンブリ（図示
せず）に使用するに好適で、電源若しくは通常この種の
アツセンブリに組合わされたパツケージに容易に接続可
能である。アツセンブリ１０の光出力はアツセンブリの
フラツシユ管（以下に説明する）中に放出されるエネル
ギーに対し、依存的であり、かつそれが約１０及至６０
ジユールの範囲内にあることが好ましい。従つて、本発
明は極く最近開発されたゞ速写１フイルムを使用するカ
メラ類と関連して使用するのが特に好適である。しかし
ながら、また、フラツシユアツセンブｌ川０は警報シス
テム、複写機等を含むその他の応用にも利用し得ること
が理解されるべきである。典型的な場合について云えば
、本発明においては約２４０ボルトのコンデンサ電圧が
光源に印加された後、数千ボルト（例えば３．８キロボ
ルト）のパルス源によりトリガされた際、上記の出力が
得られる。アツセンブリ１０は電気的絶縁基体１３、該
基体１３から間隔を置いて配向されたリフレクタ１５、
および基体１３から間隔を設けて図示されているリフレ
クタ１５を装着するための手段１７を包含している。高
電圧アーク放電フラツシユ管１９は細長い光伝達包囲体
２１を包含し、該包囲体はその対向する両端から突出す
る、間隔を置いた一対の電極２３および２５を有してい
る。包囲体２１の或る部分は、管１９からの光出力を実
質的に単一方向へ集中させるためにリフレクタ１５内に
配置される。第１図および第２図に示す実施例において
は、その方向は上方である。リフレクタ１５は金属化（
例えばアルミニウム処理した）プラスチツク部材である
ことが好ましく、かつリフレクタの反射性能に対する塵
埃ならびに同様な粒子の悪影響を防止するための光伝達
カバー１６を含んでいる。第１図及び第２図に示すよう
に、プラスチツク部材とカバー１６により、リフレクタ
内に１つの細長い室を区切つている。リフレクタ１５の
好ましいプラスチツク材料は「レクサン」（商標）であ
る。カバー１６は透明なポリスチレンであることが好ま
しい〇更にアツセンブリ１０は、電極２３および２５を
その外部に配置した適当な電源（図示せず）に電気的に
接続するための部材２７を包含する。

この電源は先に限定したコンデンサ電圧（すなわち、２
４０ボルト）を電極２３および２５に供給するが、該電
圧は管１９中の不活性ガス（例えばキセノン）をイオン
化するには不充分なものである。管内のガスをイオン化
するに足る高電圧電気パルスの印加、ならびに電極２３
および２５間のアーク放電の開始は包囲体２１に近接す
る、実質的に固体の細長いトリガ・バ一２９を設けるこ
とにより達成される。バ一２９はアツセンブ１月０の外
部に位置する高電圧電源（図示せず）に電気的に接続さ
れるようにしてある。この電源は、バ一２９のシート部
３３がその中に位置する場合、基体１３の下方に突出す
る一対の接続タブ３１を介して所望の高電圧パルスをト
リガ・バ一２９に供給する。部材２７は一対の、間隔を
置いたばね接触部材３５および３７を包含し、該部材は
夫々基体１３内に固定的に装着された第１の端部３９を
有する。

第１図および第２図に示すように両端部３９の各各は基
体１３を通過する管状部分４０を含み、該両部分４０の
各々は上記の電源に（例えば配線を介して）接続される
ようになつている。各接触部材は突出している電極の夫
々により（例えば接触部材３５は電極２３により）下方
へ押下げられる。従つて、各接触部材の第２の端部４１
は、フラツシユ管１９およびリフレクタ１５が第１図な
らびに第２図に示すような位置にあるとき、各電極に抗
して確実な上方偏ぱ力を及ぼすものである。リフレクタ
１５装着用部材１７は間隔を置いて設けられた一対の保
持部材４３を含んで成り、該部材の各々はリフレクタを
確実に保持するための直立した係合腕４５を有している
。腕４５の両端部はリフレクタ１５内に設けられた、対
応する間隔を置いた開口４７中に挿入されるようになつ
ている。リフレクタ１５内にトリガ・バ一２９を位置さ
せるために、リフレクタの頂点に縦方向の溝４９が設け
られている。

従つて、溝４９はリフレクタ内の包囲体２１のその部分
に直ぐ隣接し、かつ接近して配置されている。また、リ
フレクタ１５は間隔を置いた第１および第２の小孔５１
を含み、各小孔はその中に電気的絶縁性ブツシング５３
を包含している。ブツシング５３は、管１９をその中に
配置した際、包囲体２１の外側表面と係合するＯこのよ
うに、以上図面と関連して導電性フイルム或いはトリガ
線をその上に巻回することを要せずして、高電圧アーク
放電フラツシユ管を利用することが可能であるユニーク
なフラツシユ・アツセンブリについて説明した。

しかしながら、もし、この種のフイルムが所望ならば、
アツセンブリ１０は導電性フイルムをその周囲に有する
フラツシユ管を使用することもまた、可能であることを
理解すべきである。本発明アツセンブリの組立および分
解は添付図面に示すデザインにより容易に行われる。更
に本発明に関して、アツセンブリは対応するカメラまた
は関連するパワーパツク内に容易に配置し、また除去す
ることが可能である。本発明トリガ・バ一および接触部
材ならびに各電源間の、必要な電気的接続は電気的配線
を利用することにより容易に行われる。勿論、カメラに
適当なコネクタを設けて、これに基体１３を挿入するよ
うにすることも、また可能である。基体１３の好ましい
材料は適当な絶縁性を有するフエノール樹脂或いはその
他の適宜のプラスチツクスであり、これに対し接触部材
３５および３７はロジウムめつきした銅から成る。

トリガ・バ一２９もまた、好ましくはロジウムめつきし
た銅であり、リフレクタ１５は金属処理した「レクサン
」（商標）である。包囲体２１はガラス性材料（例えば
、ホウケイ酸またはアルミノケイ酸ガラス）から成り、
かつ電極２３および２５はタングステンである。本明細
書および添付図面中に説明し或いは図示したものは現在
における本発明の好ましいと考えられる実施例であるが
、当業者によれば、特許請求の範囲に示される発明の範
囲を離れることなく、各種の変更および改変が為され得
ることは勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の好ましい実施例によるフラツシユ・ア
ツセンブリの部分的断面を示す側立面図、第２図は第１
図の２−２線に沿つた部分縦断面図および第３図はフラ
ツシユ管とリフレクタ構成要素を除いた本発明フラツシ
ユ・アツセンブリの斜視図である。 符号の説明、１０・・・・・・フラツシユ・アツセンブ
リ、１３・・・・・・絶縁性基体、１５・・・・・・リ
フレクタ、１７・・・・・・リフレクタ装着用部材、１
９・・・・・・高電圧アーク放電フラツシユ管、２１・
・・・・・包囲体、２３，２５・・・・・・電極、２７
・・・・・・電極を電源に接続する部材、２９・・・・
・・トリガ・バ一、３３・・・・・・シート部、３５，
３７・・・・・・接触部材、３９・・・・・・第１の端
部、４１・・・・・・第２の端部、４３・・・・・・保
持部材、４７・・・・・・開口、５１・・・・・・第１
および第２の小孔、５３・・・・・・絶縁性ブツシング
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 電気的に絶縁された基体と、 前記基体から間隔を設けて配置されるとともに、その頂
   部中に縦方向の溝を有したリフレクタと、前記基体から
   間隔を設けて配置された前記リフレクタを装着するため
   の手段と、細長い光伝達包囲体および前記包囲体内に間
   隔を置き該包囲体の対向する両端から突出する一対のア
   ーク維持電極を包含してなり、前記包囲体を前記リフレ
   クタ内の縦方向の溝に近接するとともに、少なくともそ
   の一部分が前記リフレクタ内に配置されてなる高電圧ア
   ーク放電フラッシュ管と、前記フラッシュ管の前記電極
   をフラッシュ・アッセンブリの外部に配置した電源に電
   気的に接続するための手段と、前記電極間にアーク放電
   を開始するに充分な電気的パルスを印加するための、前
   記フラッシュ管の包囲体に近接しかつ、前記リフレクタ
   中の前記縦方向の溝中に配置した細長いトリガ・バーを
   有してなり、前記トリガ・バーはフラッシュ・アッセン
   ブリの外部に配置した高電圧電源に電気的に接続されて
   前記電気的パルスが該トリガ・バーに供給され得るよう
   になつており、さらに前記トリガ・バーが前記電気的パ
   ルスを前記縦方向の溝を通して前記フラッシュ管に印加
   してなることを特徴とするフラッシュ・アッセンブリ。 ２ 電極を電源に電気的に接続する前記手段が一対の、
   間隔を設けた接触部材を含んで成り、該接触部材の夫々
   は前記基体内に固定的に保持された第１の端部および前
   記包囲体から突出する電極の各一方と弾性的に係合する
   第２の端部を有している特許請求の範囲第１項記載のフ
   ラッシュ・アッセンブリ。 ３ リフレクタを装着するための前記手段が一対の、間
   隔を設けた保持部材を含んで成り、各部材は前記基体内
   に固定的に配置され、かつ前記リフレクタに確実に併合
   する少くとも１個の端部を有する特許請求の範囲第１項
   記載のフラッシュ・アッセンブリ。 ４ 前記リフレクタがその中に複数個の間隔を置いた開
   口を含み、かつ前記保持部材の端部が該開口中に位置す
   る特許請求の範囲第３項記載のフラッシュ・アッセンブ
   リ。 ５ 前記トリガ・バーが前記基体内に据えつけたシート
   部を包含する特許請求の範囲第１項記載のフラッシュ・
   アッセンブリ。 ６ 前記リフレクタが第１および第２の間隔を置いて設
   けた小孔をその中に含み、かつ前記フラッシュ管の包囲
   体が該小孔中に配置されている特許請求の範囲第１項記
   載のフラッシュ・アッセンブリ。 ７ 前記間隔を置いて設けた各小孔中に、更に絶縁性ブ
   ッシング部材を包含し、かつブッシング部材の各々を前
   記包囲体の周囲に位置させた特許請求の範囲第６項記載
   のフラッシュ・アッセンブリ。 ８ 前記リフレクタが、プラスチック部材及び光伝達カ
   バーよりなり、前記プラスチック部材及び前記カバーが
   一つの細長い室をリフレクタ内に区切つてなる特許請求
   の範囲第１項記載のフラッシュ・アッセンブリ。